見抜く

2013年12月22日 日常
 毎年のことですが、肝臓が限界を迎えつつあります。なんだかよくわからないけど、ちょっと酒を飲むと酔っ払う前に気持ち悪くなります。後から書くと思うけど、そりゃこんだけ毎晩飲んでりゃそうなります。今年は(これも後で書くと思うけど)平日は2人での約束をほとんどいれていなかったにも拘らず結局数は例年並、自分の周りの人間関係も色々変化があったってことなのかな。

 毎年のことですが、上海に行こうと思っています。友人も帰ってきつつあってもう何のためにいくのかわからなくなってる(うそ、わからないのは前から)感じで、もう今回はわりと投げやりです。とりあえず景徳鎮行ってみようかなーと思ったりしてますが…ちなみに高名な景徳鎮、実はいまはもう寂れてるらしいです…でも陶芸の勉強している中国人がネット友達(笑)なんで案内してくれるっていってて、それなら面白いのかなーとか。どうだろ。

 タイトルについて書こうと思ってたらなんかその時間がなくなっちゃった。そう、久しぶりに見抜かれたって話です。僕は反抗されること、支配されること、見抜かれることが大好きで(それにしても改めて書き出すと変態っぽい)、今回も僕の事を「君はくらいね」といきなり言った人がいたんですわ。その人には元々好意を持ってたけど、それを言われてますます…って別に好きになったりはしないけど、でもあーこの人いいなーと思うようになったのでした。ま、これも今度また書くかもね。
ちょっと泡盛。

 なんとなく、最近本を2冊平行して読んでいる。どちらもまあ、ラノベとそれに毛が生えたものという感じ…ひとつは西尾維新「悲鳴伝」、そしてもうひとつはガンパレード・マーチの人が書いたという「マージナル・オペレーション」。 前者は感情を殺すのが異常にうまい少年が英雄に祭り上げられて地球と戦うという話。そして後者はニートが偶然民間軍事会社に就職して、なんだか少年兵を率いて戦う話。
 西尾維新の作品は、そんなに読んだ事がない。多分JDCシリーズのパロディ辺りだけじゃないかな。なんかとても登場人物の名前が変という辺りも清涼院さんと同じ系統(というか好きなんだろうなあ的な)という理解くらいしかなくて、実際この悲鳴伝もやたら分厚くて一瞬たじろ…ぎませんでした。なんかすごい速度で書いたんだろうなあという文章で、読む時も凄い速度で読めます。清涼院作品のように、「軽く読ませておいてそこに伏線が」といったこともありません。
 キャラの建て方がとてもラノベ的です。面白くてぐんぐん読んじゃうけど、二度は読まないだろうなあという感じ。わざとらしく残酷さを前に出している&魔法少女云々というので一瞬だけ読んだ魔法少女・オブ・ジ・エンド を思い出さなくもない(あれもつまらない&下手だった)。とりあえず周辺人物がばたばた死ぬ事がはっきり「この作品のやりかた」として示されるので感情移入できません。別にする必要もないんでしょうが。ま、量もあるし暇つぶしにはいいでしょう(とか書いておきながら、久しぶりに本気出して読んでるから消化の早いこと…。

 マージナル・オペレーションは最近時々出る軍事物でいま一番ホットと思われる作品。ブラックラグーン→ヨルムンガンド(どうでもいいけどほぼ100%「リヴァイアサン」って言っちゃう/書いちゃってからふと気付いて検索してタイトルを直す)とか…それ以前だと砂ぼうずとかガンスミスキャッツとかになるのか?
 まあいいんだけど、なんか凄いラノベ臭がします。根拠なく偉そうなところとか、なんかよくわかんないけどキーになる人物がほとんど美女で主人公に惚れるところとか、結構あぶないトピックを扱ってるのに悲惨なところが一切出てこないとか。前者はまあ「はいはい」として、後者はどうなんやろ…まあラノベだしさあ、といわれればその通りなんだけど、結局5冊で20人も死んでないんじゃないの、という…。
 米軍がわりとリアルなゲームをリクルートに使ってたりするのは恐らくよく知られた話で、ゲームがうまいニートが無人機の操作も上手かった、ってのは切り口としてはとっても面白いんだけどね…まあ、くさいです。いろんな意味で、改めて打海文三の応化戦記は偉大だったなと思います。あれだってラノベのにおいはするけれど、遥かにレベルが高い。筆力とかって単純なものだけじゃない気がするんだけど。あと星海社はなんていうか、この程度の分量のラノベの挿絵をカラーにしただけで定価を倍にするってなかなか素敵な商売を考え付いたなと褒めてあげたい。だけど版型が特殊なせいか、置いてくれる本屋が少ないのが泣きだよね。だからせっかくのグッドアイディアなのに、あんまり儲かってないんじゃないかなー。あ、マンガ版の1巻が発売になりましたが、進行がかなり遅いので、まともに原作なぞると20冊コースじゃないでしょうか。

 あ、両方つまんなくはないです。移動の暇つぶしレベルにはいいでしょう。そこから何かを得ようとしなければ。

 
 いよいよ12月になってしまいました。色々なものが去来する季節です。今年も今年の日記を読み返し始めるけど、どうなんだろうなー。まだ読んでない、漠然としたイメージしか持っていない段階ではいい年だった、悪い年だったの確かな印象がありません。ただ、まだ只中にいて実感はないけど恐らく「刺激」ばかりの場所に今たっていて、全く栄養が取れていない気がしています。それと共に自分が何者になっていくんだろう、という不安がずっとあります。
 なにかをバカにしてニヒルぶるのは案外楽だし簡単なんだけど、じゃあ自分は何に自分の身を捧げたいんだろうね。自分の人生に起きる出来事を楽しげに語るのは多分僕の才能なんだろうけれども、そんなものでは金は稼げない。今のところ金に困ってはいないけど、だからといって沢山あるわけでもない。というか同世代と比べたらわりとない方だと思う(実家マンセーです、いやマジ)。

 話は少しループするかもしれないけど、僕は結局「疑いを持たないこと」を渇望している気がする。疑いを持ち選択肢を持つことは、前も書いたように圧倒的に弱い。あまり詩的なことは書きたくないんだけど、近頃それを本当に実感する。他が見えるから意味もなく(と書いてしまうけど)比べてしまい、それに勝ちたいと思ってしまったりする。それは言ってしまえば邪念のはず。別に自分が好きなように、自分がやりたいようにやればいいはずなのにね。やだね。「自分にはあれもこれもできたはず」って敗者の最悪ないいわけじゃないか。
 そんなことは問題だと思いつつ、でも実際のところ色んな事がどうでもよくて、その場が楽しければいいという気持ちもあって…ううむ。

 上手く表現できないけど、結局僕はエリートっぽい&自分の街道突き進んでるかのように見える事しつつも特に前者については「そう見えるように振舞う」事がうまいだけなんだろうなあ、と思ってしまう。別に卑下してるわけじゃないし、そう振舞う事が社会的な動物としては恐らく正しいんだろうけど…だからって別にそれに価値を感じていないというか。まあ要するにどうでもいいんだよね、そろそろ自分が本当に楽しい(というか意義があると感じられる)と思えることを見つけたいけど、その確信を得るって恐らく無理じゃないかとも同時に感じる。小賢しいしかっこつけたいしから結局どんなに「これだ」と思えるものを見つけても、「そうじゃないかも☆」とか「もっといい選択肢があるはず☆」とか言い続けている気がする。そんな自分が嫌だなあと思うけど、でも実際。

 またループしてる。泡盛のせいか。話を変える。

 
 今年こそ忘年会は少なめに、と思っていた。毎年思ってるけど、今年は実際仕事も忙しいし平日開催はムリでしょ!と思っていた。そう、「いた」。考えてみれば当たり前なんだけど、自分から誘わなくても忘年会というものは開催されお誘いがかかるし(それは嬉しいことですよ、もちろん)、ちゃんとした「会」ならもし自分が行かなくても開催はされるという安心感もあいまって結局「出席します」って言っちゃったりして、結局今日以降で15件ほど入ったらしいです。うわあ。あんまペースが変わらん。そして年末は恒例腐海と化した上海に旅立つ予定です…とはいえ、初日に恐らく送別会に参加した後3日くらいなんもやる事ないのよね…北京行くか、もしくは別の場所いくか。年明けには上海戻るけど…ううむ。上海近郊でやりたいことってあんまりないんだよね、もう。あえていうなら杭州のAmanに行ってみたいくらい。。
 あ、そうそう忘年会についてはもうひとつ、なんか今年は例年よりパーティ系が多い気がします。普段は半分くらい4人以内の会なんだけど、明日は100人だったり明後日は(仕事関係だけど)15人だし。
 さむいです。沖縄にいます。

 経緯については書いたか忘れましたが、パワハラ丸出しの上司がのんびりタイにでかけている隙をついて2日休みをとり、沖縄にきています(というかこれ、もう沖縄を発つ空港のラウンジで書いてるし多分書き終えるのは機内だから「きています」じゃあないけど)。

 なんで沖縄か、って理由はあんまりないです。前々から行ってみたいとはおもっていたのは確かで、でも計画するごとに潰れたり、高いシーズンで諦めたり、まあ色々あって実現したことなかったから…というくらい。
 そもそもの話をしてしまうと、別に僕沖縄ラヴ族じゃないんですよね…なんか自分でもこれ中国と同じパターン…と思わなくもないけど、でも中国のほうが好きです。だって沖縄料理とか全然好きじゃないしゆんたくとか別にいいし…ってそれで思い出したんですけど、結構この感じ、台湾に対する感情と同じなのかもなあ、と思ったりもしました。地理的に近いこともあって、やっぱり似てるしね料理(前ちらっと書いたかもしれないけど、都内の台湾料理屋ではミミガーとか出すところもあるのよ)。料理だけじゃなく、夜歩いていたら街並みも相当似ていると感じました。なんだろう、ビルなんて東京にもたくさんあるのとかわらないんだけど、その隙間の感じとかなのかな?

 そうそう、台湾disのついでに昨日の晩御飯は台湾料理屋だったんだけど、激ウマでびっくりしました。異常に安いし…。魯肉飯と担仔麺、それに水餃子とオリオン一瓶で1500円とかです。おなか一杯です。どれも最高に美味かった。台湾で食べたどれよりも美味かったような気さえ…唯一水餃子は南機場夜市のが美味かったので甲乙つけがたし、という感じか。


 結局まるまる使えたのは1日だけという日程だったんだけど、簡単に書き残し。 初日は6時に起きて9時のフライト、12時那覇着。3時間掛かるって事は上海(二時間半)より遠いんよね…と薄目に。着いたら寒くてドン引きです。東京と対して変わらん。この冬一番の寒さだとか…って言うてもそこまでは寒くないけど、風強いんで、体感気温は更に低いです。この日最高で15度とかだったのかな?
 で宿に着くや否や珍しい名前の人からお電話。そう、沖縄にはこの珍しい名前の人が3ヶ月くらい前に移住していて、彼女に会いたいという気持ちも…いや、ないな別に。そこまで仲がいいわけでもなく、友達の友達という感じだったから。でも行くから、にはと連絡してたんですよ。
 んでこの人よくわかんないけど「今日は仕事がはやく終わった」と言って車に乗せてくれたのでした。2人で寒い寒い言いながら美味しいといわれたソーキそばが食べられる食堂に行き、その後「どこ行きたい?」「別にどこも、別にどこか行きたいからって沖縄来た分けじゃないし」というやる気の見えない会話の後、残波岬へ。残波ってあの泡盛の残波ですよ!といっても別に近くに醸造所があるわけでもなく(あったんだろうけど見つからず、探しもせず)、単なる岬でした。でも海が荒れ狂ってて、眺めてるだけでも面白かったけどね。
 で…それ以外もしや特に何もしてないのかもしや。スーパー寄ったけどあんまりパンチがあるものがなく、結局飯食って解散した気がする…ううむ。

 ああそうそう道すがら米軍基地を見かけて、想像していたより基地が色んなところにたくさんあるし広いなあ、という印象でした。未だに平屋のなんかバラックみたい家も使ってるみたいだったし、かといえばマンションもあるし、生活のための拠点も中にあるのね。ウォルマートとかもあるのかなー。イラクにもあったらしいからなあ…ああ話はそれるけど前職場の後輩ちゃん(どうでもいいけど超絶美人のくせに超絶頭が残念で、あらゆる意味で「男の子の夢のひとつの完成形」って感じでした。僕は興味ないけど…ああでもビジュアルには興味はあったです、本当に綺麗だったので)の彼氏が商社マンでいまイラク出張だとか。油関係かなあ…てかイラクって民間の便飛んでんのかな?イスラエル経由とかかな。かっちょいー!これぞ商社マン!と思うけど、彼女に言わせると「彼は頭が残念」だそうで、二桁の足し算すら危ういお前に残念呼ばわりされる財閥系四大商社マンって…と「バカには相手が賢いかどうか計る能力すらない」というような言葉が頭の隅を巡りつつも、よく話を聞くと本当にその彼氏も残念なようで、周りには「類は友を」とか言われているようで…なんちゃら商事の今後のご発展をお祈り申し上げます。
 本当に話が逸れた。まあともかく、なんか基地の中入ったらもしかしたら面白いかなーと思ったりしたわけです。逆に那覇の街中ウロウロしててもそこまでアメリカ人向けの店とかってない…って考えりゃ軍属って基本的に休みの日以外基地の外出ちゃいけないよな。日曜に休みの軍人ってのもよくわからないけど。

 で、二日目はひとり。昼前まで沖縄料理はもう食べたくないよう…とうだうだした後、そうだここは半分アメリカなんだからアメリカ料理うまいんじゃね?ってことでハンバーガーを食べに。秘密に詳細は書きましたが、たいして美味くなくて白目。そして安くもない…って同じ日本円圏なのに安いの前提ってのも凄いけどさ。
 その後国際通りをちょっとお散歩して、レンタカーを借りて適当に徘徊。これもあんまり目的といえるような目的もなかったですわ。ていうか久しぶりの車(基本的に旅行行った時しか乗らないから…)、しかもCUBEだったんだけどなんかサイドブレーキがフットレストの辺りにあったり(しかも踏みにくい)色々仕様が独自なのか新しいのかよくわからないけどとりあえず交通弱者にはついていきにくい感じでした。やれやれ。
 
 徘徊先を決めるためには、勿論Google先生です。「沖縄 絶景」という安易なキーワードを放り込んで、景色が綺麗でそんなに遠くないところを目指しました。最初はニライカナイ橋…と思ったらカーナビちゃん、ポンコツだから橋の名前じゃ目的地に出来ないって騒ぐわけです。だから近くの沖縄刑務所を目的地にしてみたけど結局たどり着けず諦めました。この辺までは絶景めぐりというまがりなりにも目的はあったんだけど、この諦めた辺りで完全にもういいやモードになりましたよ。きれいっぽいものがあったら曲がり、みたいな感じでカーナビ無視。

 んで流れ流れてたどり着いたのが奥武島。山の上から見かけて興味を引かれたから、というそれだけなんですが、ダイビングなんかで知られる小さな島らしいです。一周1kmちょいとかで、歩いてまわれるかんじ。半分くらい散歩したけど、実は外周の通りより、入り組んだ中の住宅街を歩くのが楽しいです。そんな島なのであまり車の音もせず、すごく静か。那覇は言っちゃ悪いけど安易な観光都市っぽさが結構イラっと来てたので、「ああこういう所に来たかったんだよ…」という。でも最初からこういうところにきちゃってたら、恐らく僕は安らぎすぎてそのまま帰れなかったことでしょうよ。
 あ、そうそう、この島、なぜかネコが大量発生していまして、しかもやたら警戒心が薄いのでわらわら寄ってきたりします。ネコカフェ好きにおすすめ(我ながら雑な勧め方だなあ)。あと天ぷらが名物とかで、またこれも異常に安くてびっくり。それなりに食えます。グルクンってもっと不思議な味かと思ったけどわりと素直な白身魚。しかしそこらじゅうでジュース売ってるくせにゴミ箱が一箇所もないってのはなんでかね、あれ。

 そこからまた「玉城 絶景」とかで調べたら湧き水が有名なところが近くにあるらしい、というので野山をかきわけて飲んでみたりしました。垣花樋川(かきのはなひーじゃー)という場所です。山の斜面にあって、そこからの景色もなかなか。あ、近くにすごくきれいな設計の家があって日本人の苗字が書かれていたんだけど住民はアメリカ人っぽかった…なんなんでしょうね。ひーじゃーの入り口のすぐ近くのカフェの向かいなんで、多分行く人はみんな通る道かなと。
 あとその家と同じ通りの家、家自体は普通の綺麗な家なんだけど車の置き方がやばい…普通にCMに使えそうな立派さでした。敷地自体が崖の上で、まったいらで屋根のないところにぽつんと車があって…ああ言葉で言い表せない!車の向こうに水平線と沖縄の綺麗な海が見えるんですよ…ありゃ絶対確信犯だ。隣の家の犬がマジギレしてずっと吼えてきたのでちゃんと写真取れなかったのが悔やまれます。本当は家の人に許可貰ってじっくり撮りたかったくらい。一枚はとったけど、あまりいいカットにはならず。でも台風の季節とか大変だろうに、どうしてるんだろう…。

 ま、それはそれ。

 あとはどこかなー。ああそうだ、もう一箇所砂浜がとてもきれいな浜(名前忘れた・思い出したら追記する)にたどり着いたのでした。丁度雲が切れて、沈みかけの太陽が見えたときでもあり、なんかすごくいい写真が撮れました。ここも浜はあまり広くないしなんか観光用の船?がでていたりしてごちゃっとしていたけど、雰囲気はとてもよかった…多分このすぐ横とかに観光客向けになってない浜があったりするんだろうなあ…ちょっとだけ、年末に行ったベトナムを思い出したりしつつ。ここでもちょっと「長時間いたら本気で東京に帰りたくなくなる」という恐怖も感じたので早々に振り返らず、脱出。
 そうそうこの近くを車で流している時に会った「百名伽藍」というホテル、こりゃヤバいんじゃないでしょうか。こんなアクセス悪いところに最強にセンスがいい建物…ということで調べてみたらやっぱりかなりの高級旅館でした。気になる…。

 で、この後はイオンに行って色々買い込み(国際通りとかで買うより絶対安いでしょー、いや実際値段とか比べてないけど)、渋滞にひっかかりつつ帰ったのでした。そう、那覇市内はなんか道路の設計がかなり雑で幹線道路に交通が集中する+意外とというか全然道が広くないせいで、わりと渋滞が慢性化しているようです…モノレールとバスしか公共交通ない中でこれは、どうにかならんのかねえ。サイドブレーキが足だと、渋滞の中でつっかかりつっかかりって時にだるくてしかたないです。

 んでこの日は部屋で一杯やったあと台湾料理(おいしかった!詳細は秘密にて)を食べて、ぶらぶらして帰ってまたがんがん泡盛飲んで終わったのでした。そうそう、なんか例の中華LINEで友達(会ったことないけどw)がすごい綺麗な女の子と飲んでる写真アップしてたんで紹介して!といったらその子のアカウントを本当に紹介してくれてしばらくお話しました。やー楽しみだ(でも終わり方が雑だったから次がない可能性も半分くらい…)。

 そうそう、沖縄は中国人の憧れの地のひとつみたいだけど、その割にはあんまり見なかったような。時期とかの問題かな?とかいって、そもそも滞在がすごく短いんだからその中で会った会わないって偶然でしかないかもしれないけどね。ちなみに地元勤務の中国人のお勧めは牧志市場の2Fにある三国だとか(サンプル1だから信頼性不明)。地理柄台湾料理が多い気はしたけどねえ。

 で、寝て起きたらもう出立の日ですよ。あー短い。そのくせゆっくり寝て何をしたかというと米軍放出品を買いに…ってそうなんですよ、昔沖縄行きたいと思ったときに放出品買いに行きたい!って思ったのを急に思い出したんですよ前日飲みながら。しかし那覇にはそんなに店がなく(基地の周りに多いみたい)、国際通り沿いのカジュアルなところしか徒歩圏に発見できず、やむを得ずそこへ。まあ、うん。という感じ。ガスマスクはしょぼかったなー。ほんとにこれ放出品かなー。ドンキで売ってそうなペラいプラスチックでした。しかし薬きょうとかってこれも本当に放出するんだろうか?普通に拾ってきたとかじゃねえのかな、しらんけど。オリジナルグッズみたいなのも売ってたけどぱっとせず。そして店主ずっと客からの問い合わせに電話で対応してたけど「確かにこれ高いですよね...」とか終始弱気。いいのかそれで商売人。
 
 んでそこの近くのとんかつ屋でとんかつを食して...と思ったらなんか出てくるのにすごい時間がかかったこともあり、そもそもの時間の読みが甘かったこともありちょっとギリギリ...ということでホテルまでタクシーで戻り、待たせて荷物拾って空港直行でした。そしたら逆に早すぎたけど。空港でついでにA&Wという沖縄だけのハンバーガーチェーンのハンバーガーを記念ってことで無理して食べたけど、わりと美味しかった...まあ値段はモスとかと同じレベルと思うと味がそのランクでも普通っちゃ普通か。

 そんなこんなで、いまに至るのでした。しかし寒い南国だった(今日はすこしあったかかったけどね)。那覇にはもう一回とは思わないけど、離島にはいきたいな。本当に「垣間見た」ってレベルだけど、きっと離島はいいだろうなという予感はした。


 全然別の話。なんか最近どーしたもんかな、という連絡がいくつかきて、考えさせられています。あ、横向いたまま正面に向かって話してるようなことはしたくないし書いた事が全てなのですが、ここにも書き留めることをお許しください。
 大きくは3つかな。一番軽いのは偽名ちゃんの結婚。まあこりゃ規定路線というかそういう話してたし、という話でしかないんだけどまあうん、という感じです。「うん」に含まれる複雑
な(ひょっとしたらドロドロした)何かについてはお察しくださいよ。
 次は友人から来た「しばらくサシで会えません」連絡。ちょうど前職関係の女子会中(女子3人とわたし)にこのメールを見て吐息とともに俎上に上げたら「連絡くれるなんて律儀じゃないですかー」「道化さんひょっとしてその方の事(はあと」などと非常に好意的にいわれました。っていうか「おれどうしたらいいの」って問題提起だったのにだれもそこには応えてくれないのね...ってまあ解決策なんてねえしな。

 で、翌日は★さんとサシだったので煮え煮えしながら打ち明けたら(どうでもいいけど彼女が店選んだんだけどよりにもよって会社の真正面選びやがった…)「女の子に囲まれてたお前さんなんだから、そんな事が遠からず起こることはわかってたっしょ?それが今来ただけっしょ?あ、この際だから言っとくけどあたしももう旅行とかは無理だから」とかなんとか。まーせやねんけどな、わかっとんねんけどな。わかってることと現実に起こることは違うし、簡単に受け入れられるかってのも違うアルよ…どさくさにまぎれてなんか言われてるしな。あと結婚したらもう2人では会えないみたいなことも言われました。結婚前の最後の夜はどうなるんやろな…。

 ま、そうなんですよ。僕がどうあれ、交際相手がいるのに異性と夜会ってるってのはやっぱり色々あれでしょう、何もなかったとしても。特に年齢的にも結婚が視野に入ってくると色々あるのかな、と思います。自分がそういう所と全く関係なく生きてるから実感わかないんだけどね、正直。
 ちなみに★さんに「今回の彼氏とは会わせてくれないよねー」ってノリで聞いてみたら「彼は前の人と違ってそういう所鷹揚じゃないから『おまえはこいつと飲みに行ってんのか』みたいな話に絶対なるからめんどくさい」って。そして彼女いわくそれを変えるのは恐らく無理で、「あたしもどうかと思うけど結局どっかで妥協しなきゃいけないのよ」とか分別くさいことを言われました。なんかこの子、今に始まったことじゃないけどたまにこうやって分別くさいというか、詰まんないことを平気で言うんだよなー。よく言えばたまに常識人が顔を出すってんだけど、なんか諦めちゃってるっていうか妙な現状肯定というか…それって本当にチャレンジした結果?みたいなね。いやなんでもかんでもチャレンジしろよ!ってんじゃなくて、まるでそうしたかのように話すのがさ…。

 まあいいや。そんな話。異性の友達ばっかり、そしてサシでの関係が多い僕にとってはとても痛い出来事でした。その人との時間を失ったことも、その先予想される、いままで目をそむけていた数多くの同様のことも。
 ここに書いてないかもしれんけど、最初の仕事で仲良くなった人もこないだ会ったときにご懐妊だっつってたから、仕事を辞めるタイミング以降多分育児がある程度カタがつく(ってこの表現あれやな笑)まで会えないだろうし…っていうか多分旦那のところに戻るから東京をそもそも離れるんだろうな。

 で、一番重かったのが…そうこの話だけベクトルが違うんですよ。だれも幸せになってない。KOBEさん入院。閉鎖じゃないらしいけど、心の病で、です。この子は心を壊してから随分長いこと経っていて、だけど呼ぶとまあ5回に1回くらいは出てくる程度の元気はあったわけなんですが…僕も別にいつも連絡してるわけでもないし突っ込んでそのあたりぐりぐりしてもしょうがないので経緯はしらないんだけど、比較的最近…1ヶ月前くらいかな?会った時もわりと元気そうだったんだけど。まあ人と会って緊張してるときに元気な振る舞いができるから大丈夫ってわけでもないってくらいは、知ってるつもりなんだけども…とにかく入院ってのは完全に医者の判断なわけで、重いなと。
 いやこの件にしたって僕は単なるたまに連絡する友人にしか過ぎないし彼女の何かを背負えるわけではないから気にしたって実際のところは意味がない話なんだけどさ。でもなー。この人の心がそこまで壊れる理由もわからん、というのはありつつ(トリガーは大学院での研究のプレッシャーかなにかだったようだけど)、そもそも病気なんだから理由がどうとかって話じゃないだろ、という気もしたりして。怪我や病気(これだって病気ですけど)で入院したのと別に差はないと思うと、逆に深刻になってくるというか。だって捉えようによっては「長く闘病生活で自宅療養だったけどよくならないから入院」なわけでさ。わかんないけどさー。


 ま、そんな3種煮え煮え、あそうそう、最初にちょろっとでてきた女子会、既婚者1と長期お付き合い者1、それに僕ともうひとりの負け犬という構成を長らく保ってきたのですが、「もうひとり」が負け犬卒業したらしくてですね、しかも大学時代からの友人とかで、わりと硬いんじゃないだろうか…ちっ。
 いやいい人だし可愛いし、これで彼氏がながくいないって異常だろと思っていたので「まあそうだよね」ではありつつ、しかしなんていうかその、バランスが!バランスが!という感じではあります。こまったもんだ。まあいいんだけどね、年に2回くらい会って、いつも僕の「新ネタ」を提供していじられて楽しむという…これで僕に相手ができちゃったりしたらネタがみんなないじゃないか!!!

 さてそろそろ12月です。例年なら死ぬほど忘年会の予定がはいってるんですが、今年はぼちぼち。仕事がどうなのかよくわからんからね…。ぼちぼちっつうても結構すでに日程の取りあいにはなってるんだけど、正直仕事の具合がわからん中で適当にぶっこんで「いけたらいきます」感だなあ…こういう雑な出欠確認、幹事にも申し訳ないしあまりやりたくないんだけど。多分今のところ6件くらいかな?でもこれじゃ会いたい人に全然会いきれない!

遠い記憶

2013年11月24日 日常
 あまり長く書くかんじでもないので。こないだ会議に出てきた人がどうにもこうにも会った事がある感じがする。名前、顔。それを見るごとになぜかちらつくmixiのオレンジ…そして恐らくケータイメアドの@より前と思われる文字列…

 ・・・思い浮かぶものがキモい俺。

 だけど日本トップの美大を出てクリエイティブに配属になったらしいこの人、僕との接点は結構限られてそう。というわけで接点ぽい人物に次々問い合わせるも、みんな「知らん」と…。

 誰なんだこの人…。

 というか何やってるんだ俺…。


 ううむ。そろそろ忘年会のスケジュールきめなきゃ。っていってもどれだけ実施できるのかねえ
 

日曜が終わる

2013年11月17日 日常
 ジブリを題材にドワンゴが撮った新作は「夢と狂気の王国」っていうんですけど、何度見てもヘンリー・ダーガーの映画に見えますよね(あれは「非現実の王国で」)。見たいけどなあ。

 色々焦っています。直接的な仕事の話だけじゃなく(それも大きいけど)、結局何がしたいんだろうというのが明確にならないまま、それなのに「いつかそれが見つかるんじゃないか」と思ったままこんな年齢になってしまったんだなあというね…。まだ楽しんで生きる余地は沢山あると思うんだけど、結局それは後の自分を追い込んでいるのかなとか。

 ううむ。

 前書いたこととつながるんだけど、結局自分がどうなっていくかさっぱりわからんというか、肯定的なイメージをどうにももてない、ってのがきっとモヤモヤの原因なんだよね。そういうのがあると「昔の人は終身雇用だし、国が伸びている時期に働けてよかったなあ、今と違ってネットとか普及してないから仕事のスピード感とか全然違うし」みたいなことを考えちゃうけどそれだって結果論にしか過ぎないしね。その時代をすごしている当人達は絶対ドキドキしてたと思うし。
 多分考えないことが大切なんだと思う。それはわかってるつもり。選択肢があって自分がその中から今の位置を選んでいるという事になったら自分の責任だから認めるのがいや?そんな面もあるのかもしれない。

 普通は「考える暇があれば動け」なんだけど、これ以上動けないほど動いてるつもりなんだよなー。なんなんだろうなー。別にたいして金はいらないけど、先が見えない以上いま張れる最大の額を張り続けなきゃいけない、ってのがつらいよね。かといって別にすごいリターンがあるわけでもなく。なんなんだろうほんと。多分ここでぽんと一生安泰っぽい楽な仕事投げられても「いつどうなるかわからん」とか考えてうけないんだろうな、俺。やっときゃいいのに(ていうかそんな仕事ない)。ま、そんなことありえないだろうけど(というか「仕事」である以上将来安泰なものなんて何ひとつない…現金とか物件をぽんと渡されるならともかくね)。

 でも最近この仕事に移って「仕事を通じて思想を」みたいな話からはだいぶ遠くなったなあと思ったりもする。今の仕事、正直本当に興味がわかない。うまく表現できないんだけど…なんだろう、プロセスは刺激に満ちてるんだけど結果がどうでもよすぎるというか。
 これも年初に書いた「刺激と栄養」みたいな話なんだろうな、と思う。刺激は常にありすぎるほどあるけど、別にこんなもの何の栄養にもなっていない。大体世の中のどれだけの人が、僕らの仕事を1ヵ月後まで覚えているんだろう(ま、「人の記憶に残る仕事」なんてどんな業種だったってそんなにできるものじゃないのは確かだけど)。ううむ。


 そんなわけで、人間関係やら仕事の進め方やらで悩んでいる最中に生き方的な悩みまで追加されてもうなんていうか「ああ、みなみのしまににげたい」状態です。最近つねに。

どうすんねん

2013年11月10日 日常
 最近友人と会いたいな、と思う気持ちが強く、ちょいと無理して仕事をはやく切り上げたり休みの日の朝昼晩とか、このクソ忙しさにも関わらず会うようにしています。

 でもまあ大体の人は仕事を始めて会うのが一回目だってこともあり「天下のダイリテンどうよ?」みたいな話を振ってくるんですよね。そりゃ僕も言いますよね「過労死基準ギリギリ一杯超えてる。さすがダイリテンさまだ!」って。で、なんか愚痴みたいになっちゃう。っていうかそのもの。
 愚痴ってよくないよね。聴いてても実際面白くないし。自分もふと考えるといっつも同じこと言ってたりしてさ。んで「つらいつらい」って言ってると本当に辛い気分になってくるわけ。いや多分本当に辛いって部分もあるんだけど、口に出すと自分がそれを信じこんじゃうってことは、あるよね。だからよくないとおもうんだ。

 ようやく今週で併走している2つのプロジェクトが終わります。そしたらどうなるかなー。とりあえず月末までは暇になりそうな気がします。…大体気がするだけでまたタイミングよく地獄が読んできたりするんですが)。まあ、希望を持つことは大切ですよね。

 本当は少し休みを取ってシンガポール行こうと思ったんだけど迷っています。ふられたので、せいぜい沖縄かなあと。友人がこないだ移住したし、元那覇に住んでた知り合いもいるし、国内高いって言ってもたいした期間じゃなければかわらんでしょう、オフシーズンだし多分。
 おかしな時間に寝れなくて書いています。一回寝たけど起きちゃった。

 伝え聞くところによると世間は三連休だったようですが、完全に他人事で生きています。

 ここの所、上司との軋轢がMAXになっています。僕が完全に疲労して頭が悪くなっていることと、上司がその上司やら色んなところ?から圧力を受けて焦っているところと…あとなんだろう、まあそんな辺りが悪い具合に噛み合ってしまっているのでしょう。相当ババを引かされている雰囲気もありますな。

 いま普通の世間からしたら、相当おかしいところにいます。なんちゃら協定とかなんちゃら基準法とか、そういったものがない日本。過度にそんなものに寄りかかる気もないし、まあこの業界そういうブラックなのはお家芸なのは知っててはいってるんだけど、それにしても(その中でも忙しいほうだったとはいえ)例えば先週の月曜から金曜までの労働時間、もう少しで80時間行っちゃうところでした。5日でだよ…?んで日&月もそれぞれ出ているんですよ(あ、さすがにフルタイムではないですが)。

 あんまり詳しく調べると多分折れるので調べないようにしてるけど、まあこれしかるべきところにチクったらいけるやろ、って感じですよね。

 前書いたように、労働の密度自体はそんなに濃くないこともある。それが救いではあるんだけど、それにしたっておかしいでしょ(ちなみに今週は濃かったから更にひどかったんだけど)。んでしかも週後半は毎日上司から激詰め。罵倒。
 いや、出来てないのは僕です。でもさすがにこの時間労働してたらちょっと頭緩くなってくるのは自然じゃないかな…。それを逃げだとか言われても。

 ま、やってる仕事も結構コンサルみたいな感じなんだよね。で、このロジックの甘さの詰められ方もかなり駆け出しコンサルっぽい気がする。はは、そういえば俺前コンサル受けてたよな…みたいな。最早笑い話です。落とされてよかった。


 そう、そんなクソ環境なんですが、別にこれは自分だけのことではなく、周囲のチームメンバーもこんな感じ。そして詰められることで勉強になっているのも事実。だから自分の気力の続く限りここにいたいと思う。
 だけど現実的に言って、こんなところであと何ヶ月も自分が持つとは思えない。そういう意味のチキンレースです。病むまでやったらただのアホだけど、でも厄介なのは、前も書いたかもしれないけどこの種の思考力とか体力も含めて、ストレッチしないと伸びないんだよね。上もそう思ってわざとつめてる部分があるだろうし、それをわかっているだけに…という部分もあります。

 そしてもうひとつのチキンレースが、社員になれるかどうかという部分。ここで降りたら完全に、なれません。このクソ環境で死ぬほど働いて成果を出した暁には…という話はあるようなんだけど、ただこれは元から相当低い確率といわれていて、それを餌に走らされている現状、自分からそのレースを降りるというのはなかなかに辛い決断ではあります。まあリアルに命あってのなんだかんだ、という話もあるんですが。

 あとそうそう、余裕をある程度残して自分から降りれば辞めないで暇部署に異動で済む可能性(契約満了まではとりあえず働ける)があるけど、体なり心なり壊したら辞めざるを得ないでしょ。

 んー、対して複雑な話じゃないとはいえ、降りどころをどう考えるか、転職も段々難しくなる年齢になってくるわけだし、色々考えてしまいます。ただ結局将来がどうとか待遇がどうとか考えても「でも無理すると死ぬ、それよかまし」って話になっちゃうんだよね。


 とりあえず今日もそれなりに働いたけど、結局求められていた資料は作れませんでした。明日何言われるかわからないけど、もうそこでチームはずされたらそれはそれで楽になるでしょう。3ヶ月で潰れるなんて雑魚だな、と後ろ指刺されるかもしれませんが、それならそれでいいか、と思ってしまう自分もいたりして。
・・・最後の三文字は単なる韻です。

 最近、よくそんなことを上司に言われています。そして、それができていないなぁとも思ったりして。これってわりとコンサルで残念なパワポを作った時に言われる言葉な気がするんですが、この業界でも言われるんですね…って他人事のように言うなって話よね。

 伝書鳩ではいけない、そして伝書鳩のように見られては僕が存在する意味がない、ということです。

 書いてしまうと当たり前だと思うんだけど、正直、後者に関しては僕はこれまで注意を払っていませんでした。
例を出すのが難しい…なるべく単純に書くなら上司に向かって結構「こんな事が起きています」みたいな報告が多くて、それは確かに「観測した結果」を報告しているにすぎなかった。
 それが特に悪い事なら更に「なんでお前がそこにいてそうなってるんだよ」ということになっちゃう。そこを「こういう案が出てきたんですけどこう潰しました/潰し切れなかったけど譲歩させました」みたいな話の仕方をすれば、結局の報告が一緒でも、受けた方は「ああ、まあやるだけやったんだな」「こういう方法で駄目だったんだったら次こうさせるか」みたいな次の事を考えられるし、とりあえず部下が何を試みたかはわかる。言い方を変えれば結果の報告だけでプロセスの報告を怠っていたってことになるのかな?

 ああ、書いてみるとなんでそんな事が出来ないんだってくらい当たり前だ。だけどそうではない話し方をしていたのが僕で、だから「当事者意識がない」みたいな事をたまに言われていたんだろうなと。責任感がないってことにもつながってくる。

 そういう気付きを与えてくれる上司には感謝してます。いや、レベル低い話してごめんね。でもそれが正直な気持ち。


 これ、実は会社で空き時間に書いてます。こういう密度の薄い時間が僕は大嫌いだなーと思うんだけど、どうにかならないのかな。なんていうか、「どうせ時間がかかる」って意識があるせいか、休日の時間の使い方とかがすごい雑に感じるんですよ。今日とか13時集合!とか言っといて集合してみたら「んー集まってみたらやる事そんなにないねえ」みたいな話だったし。ふざけんなよ。と、こうして消化できるわけでもない代休がたまっていく…しかも今日19時からクライアントチェックなんで、多分そのあと飯でもって話になるんだろうな…まあ頑張ってふけるつもりですが。

さて。


そうそう、こないだの「普通の人」の話。なんだろう、ずっと前から考えていたんだけど、これって「他人にはハイライトしか見えない」事もその原因な気がする。昔活躍していたあの人はいまどうしているんだろう、と考えたときに、FBやらなんやらのおかげで良くも悪くも以前よりはずっと追跡しやすくなっている事は事実。でもそれでも「行方不明」になってしまう人は多い。多分輝いていた頃に築いた人脈に(ひどい書き方だけど)落ちぶれた自分を見せたくないんだろうな。だけどそのせいで、我々に見えるのはセンデロ・ルミノソだけ。や、なんでそこでペルーの武装ゲリラの名前が出てくるの、って話ですが、それは単にスペイン語で「輝ける道」って意味だからですよ。うわーなんか賢いっぽいうざったいいいかたですよね。ってこのネタというか文章は本当にぽっと出てきたものなんですが。
 まあそんなことはどうでもよくて、要するに結局成功例だけが見やすい位置に残っているからそれだけが人生の道のように思えてしまいがち。しかし実際のところはそんなことはないはずで、成功なんてしなくても失敗しない程度に生きている人は沢山いて、それがマジョリティのはずなんだ。だけど、それが見えないからすごく不安なんだろうなーと思う。
 そう、これだけ多くの物語がオンラインで撒き散らされているのに、そして2chには多くの負け犬がいるというのに、挫折と失敗の物語に触れる機会はあまり多くない気がしてならない。もちろんいるよ、FXで大金飛ばして電車ブーンな人とかさ。だけど世の中の勝者と敗者の比率で言えば圧倒的に敗者の比率が高いはずなのに。

(この辺から終電内で書いてる。書ききれなかったら今度は家で書くよ)

 ひとつには、大多数を占める、そういう意味で平凡な敗者の物語は面白くないという事はあるのかもしれない。平凡さはもしかしたら時に共感を呼ぶかもしれないけれど、それにしたって他にもある物語はある意味でひどくつまらなくて退屈なものでもあるのかもしれない。劇的な負け方をすればそれはそれでニュースバリューもあるものを。


 だから、もしかしたら僕は(というか僕だけじゃないかもしれないけど)自分のとりうる現実的な道の規範を自分で(離れた誰かの物語からではなく)探した相手から学び取らなきゃいけないのかもしれないんだよね。いや、それこそ当たり前の話かもしれないんだけど。

 なんか冗長な文章になりつつあるかね。

 そう、そもそも僕と直接接するみんなだってその時楽しそうでもわりと普段色々我慢してたのかなーとか、そういう話でもある。僕はいつでも楽しいし、誰かといる時も仕事をしていると気も、多分そんなに人間が変わらない。それはいい意味でフラットであるということでもあるし、悪い意味では公私のケジメがついてねえな、って話なんだろう。
 
 すごく悪い書き方をすれば僕はそういったわがままを今まで自分の能力でねじふせていて、抑えられなくなった時に色々大変になったりしていた(その辺が今「謙虚さが足りねえ」とか言われる原因だろうなあ…)。で、今焦ってるのはその自分の圧倒的なリードが消えた職場では横暴に振舞えない、人並みに我慢しなきゃいけないって事なのかも。
 
 …あれ、って事は普通の人並みのプレッシャーやストレスに耐えろって事?

 あーなんかすごく低い目標のように感じてきたな。ちがうんだけどな。いや…。

 
 よくわからなくなってきたので、とりあえずこの話題をやめましょう。前向きには正直なれないけど、ここで後ろ向きになる理由もない。耐え切れる限界以上まで伸びて伸びて伸びるのがストレッチで、いまの僕はそれをしなきゃいけないんだから。…とか陶酔してる横から今日も会議で全然バリュー出せなくて焦ったりしてるんだけどね。自分ひとりでできる仕事がないと、バリューなんて出せない。でも今結構現場が混乱してる状況で未経験の状況のマネジメントに入れる自信は正直ない。しかも金額もわりとすぐに数百万動く、みたいな性質のものだし。まあ、これもいい勉強になってるけど、「勉強になりますねー」とか言ってたらすぐにクビだよ、これじゃ。


 今週末も忙しかった。というか忙しかったのは今日か。昨日はパーティのおさそい3件くらいぶっちぎって(うそ、一件は台風を理由に開催されなかった)閉店してました。しかしその分?今日は…

 そうそう、水曜かな?4時くらいまで飲みにつき合わされた日、夜いきなり御狗様からメールがあって、「先輩実は私の論文がXXXX(割と名誉がありそうな賞)の最終選考に残っていて、その選考までに一週間猶予を与えられてリライトしてるんです。まだ私の論文読んでなくてちゃんとコメントしていただけそうな人として、ぜひ読んでコメントいただけないでしょうか」みたいな。
 …いや、名誉なことですけどね。しかし仮にも日本の最高学府 of 最高学府の研究者さまの執筆された超専門的な論文を浪人した上、学部を出るのに4年以上掛かってるっていうかそもそも論文書いたことない俺が見るのって客観的にどうなの!みたいな。うん。いや、名誉なことなんだけど。
 でもね、おいちゃん時間ないの。それを土曜までにフィードバックくださいっていわれてもその論文7万字あるの。7万字ってわりと普通の単行本の分量なの。専門分野なの。あとおいちゃん今日接待で終わるの朝方なの。ちなみに木曜も終電ぶちやぶったの。…や、結果論で言うと金曜が結構空いてたので仕事中にちょろっと読めたのと、土曜日を閉店にしたので1回は通読できたんですけどね。いや、土曜閉店にしたのは体力以外にもこういう理由があった、って話です。通読するのもつらかった。

 まあでもやれたのは多少の勝算というか計算があって。結局分野を絞らない論文の選考なんてその道の専門家が見るわけじゃないから、全文がっつり読み込まれて事実が違うとか論旨がどうとかって話じゃなくて(まあそもそもそんな話になるなら、一週間でリライトと言われても間に合わないから諦めるしかない)、空中戦というか前書き後書きさえちゃんと書けてれば終了な気がしてたんですわ。僕よりはましといえ、他ジャンルの論文7万字読んで論評しろって言われたらやだもん。めんどいもん。だから僕はざっと全文を読んで構造をつかんだ上で力を入れてそこを読み込んで徹底的に論理構造とワーディングを叩きなおす、という事をやったわけです。審査員と同じルートを辿ったというか。そしてそれは一定の成果を出したんじゃないかなーとか自画自賛なうでした。そんで後で聞いてみたらなぜか審査員には素人(アカデミアじゃない人)が結構はいってるらしく、それならさらにそうでしょうよ、と。

 そう、で本来土曜だったんだけど、ちょっとさすがに時間なさ過ぎるから、ってことで日曜の朝ごはんミーティングにして、そこでがっつり検討した後に会社行って帰ってきたのがいまってことです。いや脳の使用でいえば、今日の大半は午前中の使用量ですわ。やー時間が限られてるからいつもやってるような知的お遊戯(議論)みたいな所になるべく入らないように、だけどてにをはみたいな細かい話にもならないように、って話を進めていくのは結構大変でした。特にああいう言葉に結構こだわりがある人種の相手をする上では。


 ま、そんな日曜でした。つらかった。でも来週また三連休ある・・・うれしいです。3日休めるかはしらんけど。
 なんかよくわからなくなってきた。今日も結局昼から8時半とかまで働いてて、ちょっとだめなかんじ。とりあえず吐き出しです。

 別にこの会社についていけないのはいい。正直能力がおいついていない部分があるのは確かだし、それを認め、頭を下げることはいい。
 だけど、その後自分には何ができるだろう?いや、多分後何年かは食うのには困らない。実家もあるから金もかからないし、ここで通用しなかったとしても世の中の大半では自分の能力はまだ通用する。しかしその先には何があるだろう?

 社会は変わっていく。決して今の60代のような過ごし方を、僕たちはしないだろう。でもそれでも、あまりに自分がその時どんな暮らしをしているか想像がつかなすぎる。

 一般に仕事のピークは30から40といわれる。

質問者の方が「35歳でどうなっていたいか?」を考えてはいかがでしょうか? 普通のキャリアチェンジとしては世間的にはラストチャンスです。35歳でプロフェッショナルであれば、どこかの業界で名前が聞こえているべきですし、どこかの会社に欲しがられているべきです。
toyokeizai.net/articles/-/22034?page=3


なーんてのを(文脈が違う部分があるとはいえ)読んじゃうとね。でもエリート的にはこれも真実なんだと思います。いや、35以降は大きな転職は厳しいってのはどこでも一緒か。


 本当に怖いな、と思います。でもこの怖さの原因のひとつはちょっと皮肉だけど、死が遠ざかったことのような気もしています。以前、もう結構前の話だけど、「やるだけやってダメなら死ねばいい」と思っていた時期がありました。今でも頭ではそう思うけど、その時期はわりとそれがリアルだったと思うんですわ。

 あ、こんな事書いてるけど、いま書いてるこの部分は鬱じゃないですよ。話を戻すと、今はそれが頭だけになってる。結局死ねないだろうな、という気配がね。だから先のことを心配するんだろうな。そう思うと、自分が60の時どうのこうなのなんて、気が長いにもほどがある。あほくさ。


 まあとにかく、行きつ戻りつしながら書くけど、僕はいわゆる世間の優秀なグループから脱落しつつあるような気がしている、という話。そして、まあ元のスペックというか人間性を考えればそうだよな、という話でもある。悔しいけどね。
 それより怖いのは、その先に何があるのか想像がつかないこと。いま世界は、というより日本はなのか?僕の大嫌いな最適化の波により、一部のとても優秀なグループとそれ以外に別れていっている。別に自分が楽しく生きれりゃ僕はそれ自体はいい、というか別にその優秀な人たちがいくら貰ってようがどうでもいい。だけど、その他大勢に自分がなったとき、どうやって食っていくのか、というのが想像できないのが怖い。

 要するに僕の不安の根本は「これで食える」という明確な手に職がないことなんだろうね。色んなソフトを使えたりネットの事を始めいろんな事に詳しかったり、変な友達がいたり、アートがわかったり。それぞれそれなりのものではあるけど、それなり以上かというと甚だ自信がない。
 僕は今の会社に入るときそれを盛りまくって吹きまくっていかにもグローバル人材!!!の顔をして入った。そういう詐欺スレスレをやれる性質のスキルは持っている。だってPhotoshop使えますって言ったって、どれだけ使えるかなんて測れないでしょ(勿論その専門職であれば作品見せるなりなんなりあるわけだけど…)。だからか人事は僕を今の部署につけて僕は吐血していて、まあこれは罰というか「どこかでストレッチは必要だ」という事なんだと思うし、だから今も歯を食いしばるんだけどさ。

 そう、手に職さえあれば、もし3年くらい失踪しても生きていけるのかも、と思う。いや、これってきっとみんな夢見る逃避願望なんだろうけどね。ていうかなら何かスキルを磨けよ今日から、ってことでしかないし(しかし1年とかで身につくものは別に競争力にならんよな・・・)。あと論理的に言って僕が取り得る手と言ったら、多分自分が今持ってる色んなスキルや人脈をかけあわせて「他の人ができないこと」をすることなんだろうと思います。でもそれでいいのか?よくわからない。うーん、つらい。でも明日も頑張る。


 とりあえず来月半ばにOAのものの始末さえつけば、おちつく。そこで休みを取りたい。でも反面身分の不安定さから「いいよ休み取れば?だけどそんな根性ならうちの会社にいらないよ?」って言われそう。いや、言われることに恐怖を感じるのか、安心してしまうであろう事に恐怖を感じるのか、それも今はよくわからんけど。多分次切れるときは、1年くらいどこかに消えないと癒えない気がする。

ルビコン

2013年10月12日 日常
 (ちょっとだけ飲み始めたところ)

 書き始めると、結構ドロっとした内容になった気がする。


 多分いまの労働時間は今までの社会人生活最長だと思います。平日で22時より前に帰れる日はほぼない感じ…っておい出勤9時半なわけだから最低で12時間以上かよ、という…。9月で250時間をちょい越え位だったんですが、Google先生に「月250時間」だけ入れると色々出てきます(goo.gl/fhuNY2 )。
 ただ、その密度は日によってだいぶ違います。夜遅くから会議があるからしょーがなくダラダラ昼間を過ごす、という日もないではない。多くはないけどね。

 そしてそれに加えて、最近上司に詰められ始めました。僕がちゃんと躾けられていない部分が色々と目障りだと感じているようだ、という事と僕の能力が要求水準に達していないという事が原因のようなんだけど「お前は仕事を舐めてる」みたいな事を直接言われるとか、ダブルスタンダードで以前の指示を覆すような事を後から言い出したり、あとはなんだろう…まあそれ経験ないからわからないっすよ、みたいな話も平然と「お前も新人じゃないしいい加減30越えてるんだからできるよな?できないわけがないよな?みたいな…まあ色んな精神的なプレッシャーを受けています。それが結構重い。
 その上司はかなりやり手な感じで、確かに言っている事は正しい事が多い。率直に頭いいなと思うし。そして僕に対しては周囲と比べて最初相当甘かったのは事実だな、とも思います。だからある程度厳しくなってくるのはしょうがないと思うんです。
 ただ、筋が通ってようがどうだろうが、それがわりとぐっと来るわけですよね。誰だってそうだろうと思うけど。僕はそこまで心が弱い方ではないと思うけど、それにしたって連日ここまで肉体的に拘束されて正直疲れてる中で詰められると若干折れてきますわ。


 すごく傲慢に響きかねない書き方なのを一応わかった上で書くけど、僕は多分、平均的な人よりは頭がいいと評価してもらえることが多いと思うし、実際それにある面頼って世の中を渡ってきた部分があると自覚しています。トレーニングしてない黒人みたいな(って差別的な表現みたいになっちゃうのかねこの書き方?)もんで、体のバネが生まれつきありますからねえ、みたいな事で、多少訓練や努力をしただけの素人には勝てちゃう。
 あ、能力面を伸ばすって意味では一応それなりの努力はしているつもりなんです。ただ「誰かとうまくやろう」みたいな事をあまり考えないというか、自分がそんなに頭下げなくてもやってけちゃう環境だったんですね(「まああの人変わってるし」的な所も含めて)。
 それがもはやここでは通用しないんだな、と思います。プライドだって多分低くはない自分がそれを認めるってのはある意味で長く働くことより辛いかも。自分が足りないという事をはっきり言葉で指摘され、それに反駁ができないって、恐ろしいです。


 自分が配属された部署は幸か不幸か、わりと巨大企業であるこの社内で一番アグレッシブで、成果もわりとあげているチームのようです。スタッフも優秀で、だからこそ要求もそれなりに厳しいという事のようです。他の部署、結構緩そうなところもあるもんね。

 ここまでの部分については、なんか不満があるってことではないです。単なる愚痴というか…キャパオーバーだな、ということだよね、結局。でもキャパって他のいろんなことと一緒で、常にオーバーさせないと大きくなっていかない。恥ずかしい目にだって、あわないと自分が成長しない。クビと言われずに罵倒して躾けていただけてるだけマシだと思わないといけない。今はそれを信じて言い聞かせるしかない。でも疲れるなあ…という感じです。


 不満というか「あわないなあ」と感じるとすれば、社内政治とかきわめて日本企業的なオツキアイみたいな部分。営業の仕事って結局そうなのかもしれないけど、社内が広いだけに色んな人脈と人間関係が交差していて、年次がどうとか彼と彼の関係がどうだとか借りが貸しが、まあまあ一杯みたいなやつ。これをとても求められている感じがして、でもとても不得意で吐きそうです。あと地雷踏んだりもしています。外に向けてイケイケな上司でも上にペコペコしていたり。
 きっとそれが大人で、この会社でちゃんと自分の居場所を確保していくために必要な儀式なんだろうけど、本当に苦痛…というか苦手。


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 まあこんな暗い話を書き続けるのもあれかなーと思いながら、ついでだから弱気な事を書いておきましょう。別に今に始まったことではなく今までもたまに感じていた事だけど、僕は自分の事をある意味で中途半端で運の悪い人間だと思っています。

 僕は上で書いたように大多数の人よりスペック的に優れている部分は確実にある、でもいわゆる優秀な人たちとは物凄い距離感を感じる。そんなごく少数というわけでなく今の職場の人たちがどうという話でもなく、わりと「敵わないな」と思う人と会う機会は多い。
 でも、それはどこで戦うかのフィールドの問題であるとも思う。そんな優秀な人と争わざるを得ない状況に自分を置くというポジショニングが間違いなんだから、勝てる位置に自分を置くのが賢い生き方ってもんだってこと。消極的ですかね?理屈でいって当然だと思うけど。
 でも反面それは自分がどんどんヌルくなるという事でもあるし、そうなるとそれでも自分が勝てるポジションを求めて下へ下へ競争のフィールドを移すことになり、しかも次第にそのフィールドは自分で選べるものではなくなって、「生活するために」みたいになっていきがち。

 そのバランスをうまくとらなきゃいけない。前の職場はそれこそヴァカンスだったので自分がどんどんヌルくなっていっていた自覚はあって(多分そんなことは書いたと思う)、だから最後に「辞めろ」と言われたのはある種そのヌルい自分への「死ね」という言葉だったと思うし、そこから抜けるいいきっかけになったと思う。今の環境はちょっと自分の色々なキャパに対して負荷が大きすぎると感じるけど、でもヌルくなっている自分を矯正できているという意味では感謝している。ホントに。


 だけど、(現実逃避的な言いぐさになるかもしれないけど)僕の不幸はそもそもそんなビジネス的な人種じゃないのに中途半端な能力を持ってしまったことなのかな、とも思う。結局は背伸びした非コミュでしかないという後ろ暗さ…って表現は正しくないか、コンプレックス?もそうだし。本当は研究者みたいな職業になりたかった、という事もあるし、アートの周辺で緩く暮らしていたい、というかどっか田舎でぼーっとしていたいという欲望は捨てきれない(まあ一時そうしていたわけだけど)。
 そもそも身の丈に合ってないことをやっているから、一歩踏み外すと「そうなってしまう」という綱渡り感覚が常にある。これは仕事のストレスとは別の次元(高いと言うのでも低いと言うのでもなく、ただ「違う」だけ)のストレスである。社会的に評価されていたいし、それに相応する能力を多少は持っているという自負と、「まともな社会人でいなければならない」という変なプレッシャー。かといってすべてを捨ててどこかへふらっと旅にでしまうわけでもない踏ん切りのつかなさ。なんかそこらへんがいい具合にドロドロしているなと思うわけ。

 要するに一言で言うとやっぱり「働きたくないでござる」という事になってしまうのかな?


 今はなんか、すごく気持ちが落ち着いています(ってこんなこと書いてるのにな)。昼過ぎまでは頻繁に仕事の事を思い出してうえってなってたんだけど、一旦昼寝したら夜はなんかこう、とてもいい。酒を飲んでいるかどうかというのではなく。なんか海外を一人旅している時に、夜自分の部屋でビールを飲みながらブログを書いているような気分。今日は昼間は暑かったけど今は風が気持ちいい事とか、酒がおいしい事とか、今聞いてるキース・ジャレットが思ったよりとても良い(タイトルがとても好きなわりに聞いたことがなかった"The Melody At Night, With You")とか、いろんな要因があるからでしょうけれども。
 だから別に鬱な気持ちで今日はこれを書いているわけではありません。ただただ、そういう事を書きたい気分だったから書いているという、それだけで。

 仕事に関しては踏ん張るしかないでしょう。言われた通り、僕はツメが甘い部分があるし、死ぬ気で考え抜くことが足りていない。腹が据わっていない仕事ばかりをやっていたかもしれない。矛盾するけど別にこの会社でうまくいかなかったら適当にどっかでプラプラすごせばいいというのを一応の逃げ場としつつ、この場でできるだけの事はやりきれば、もしダメでも少しでも腹が据われば他の場所でそれなりの事はできるかな、とも思っています。

 しかしそれにしても生きるために仕事をしなきゃいけないってホントいやだな。「腐っちゃう」「ボケる」とかいうけど、僕はダラダラと無為に一日を過ごすことに何の抵抗もないのです、実際。

 なんかループしてきた気がするので、この辺の話はやめにしましょう。

 まあそんな感じで忙しいので最近全然平日に遊びに行けてないのですが(金たまりそう)、困っているのが忘年会。いつも書いているように僕の12月はほぼ毎晩忘年会というのが定例になっているんだけど、でも今年は相当本数絞らないと出席できないだろうな、と思ってます。どうするべかな…なんか友達と疎遠になっていってるかもしれないというのが悲しいな。

雑想

2013年10月6日 日常
 意外と昔の仕事の人脈やら知識が全然違う業界にもかかわらず結構つかえてちょっと面白い。もっと間接的な仕事の仕切り方とかはいい加減1年生じゃないんだから流用できるものがあるよね、程度の話かと思いきや。

 今日は某前職場最後の仕事第二弾のコンサートへ。なんか人が全然集まらんっていうんで沢山人を連れてったんだけど、ああいう短め、軽めのコンサートって社交の場としていいなーと思った。上海で日曜午前コンサートやってる元同僚も言ってたけど、音楽が主になってないコンサート(?)ってのもそれはそれでいいんじゃないかと思ったのです。久しぶりに会いたい人がいるけど、いきなり食事でもどう?と誘うのはちょっとためらわれる。そういう時にちょっとしたこういうイベント(しかも今日のイベントの出演者は結構一流だった)があると誘いやすいだろうな、とか思ったわけです。デートでもいいし、なんとなく会えてない友達でもいいし。特に自分が最近いろんな人と会えてない自覚があるってところで強く思ったというのも、あるかもね。

 昨日は上海で知り合った人たちと東京で会う会。なんか待ち合わせて「この町、自分ではめったに来ないけど友達が結構住んでるんですよね~」とかほざいてたら本当に幼馴染が
通りかかって笑ったり。

 なんかいつの間にか年末を意識する時期に。いま死ぬほど働いている分早くドロンできそうなので、上海から今回は南にいこうかなーと思ってます。どこいこうかな。雲南は紅茶、コーヒー、プーアル茶と色々あるからとても興味があって、そこから更にベトナムのほうに地続きで抜けたら面白かな??とか思ったりね。ミャンマー、ラオス、ベトナムと国境を接しているのです。 あとは飛行機でシンガポールとか行っちゃってもいいけどね。しかもちょうどその辺りを昨日会った人のうちの一人が年末ぶらぶらしているようで、どっかで遭遇しても楽しいかもね。

人間関係

2013年9月29日 日常
 忙しい一週間でした。最近時間が過ぎるのが異常に早い。忙しいのは性にあってはいるけど、体力がついていかずに風邪を引いたりもしています。どんな感じかというと月曜(祝日)は昼から深夜、火・木は終電、水はタクシー。金曜だけは前の仕事の関連のコンサートに上司に泣きに泣きを入れていかせてもらうために早く退勤。
 しかもなんか遊び方も狂ってきてる気がします。23時前とかに終わると早いから一杯飲んでいこうとかなるし、木曜なんか終電で隣町まで移動して3時くらいまでマレー人とディナーしてた。意味わからん。ちなみにこの間ずっと微熱。金曜朝のプレゼンでは完全に壊れてたような…。

 そしてこの土日、完全にくたばれると思ったんだけど土曜は夜とってもひさしぶり偽名ちゃん、日曜は元の職場の関連のおじいちゃんとディナー計画だったのをキャンセルしたけど金曜になってランチ予定が入って結局2日とも動いてしまった。

 そうそう、金曜は以前3月かな?御呼ばれした集まりに再び。コアになっているのは某日系大手企業の中国担当部長で、あとはなんか若い子という感じの中国をキーワードにつながる、でも結構ほのぼのした感じの。すごいいい人が集まってて、割とアウェイなのに前も、このときもすごく居心地よかったです。このクソ忙しさじゃ気軽には参加できないだろうけどぜひ次も誘われたら参加したいなとかは思ってますが。
 で、日曜ランチはこの会の参加者と。北京留学経験ありの若い女の子で、なんかしらんけどなつかれたので。いや、まあ仕事の相談とかです。少しでも役に立てたらよかったのですが…それにしても基本家でくたばってなきゃいけない体調なのになにやってるんだ感満載なんだけど、まあこういう出会いってタイミングが全てだからしょうがないのです。いや出会いってそういう意味じゃなくね…ていうか出会いじゃないな既に出会ってはいるから。「みんなで集まる」から個人の関係になるというのは結構タイミングとか重要だと思うのです。これが来週では多分ダメでした。
 まあ体調ぐちゃぐちゃなのをおして会っただけの甲斐があったかは、後々わかるでしょう。わかるといいな。

 
 土曜は久々の偽名ちゃんでした。前回激怒させたので(http://42583.diarynote.jp/201304150134447085/ )次はないかな、とうっすら思っていたんだけど、意外とありました。で、早い時間から表参道でフレンチを食べながら色々話をして、ぶらぶら新宿まで散歩しながら話をして、新宿で飲みながら話をして、また新宿から渋谷まで歩きながら話をして。なんでそんなにあるいてんねん、ってまあいい気候じゃないですか最近。俺風邪なのに何やってるんだというのはおいといてください…。

 なんか、いい夜だったんじゃないかなと思います。昔この子と飲んでいてとてもいい夜だ、と思えたのは調べたら去年の春( http://42583.diarynote.jp/201203290013069192/ )だったようだけど、この日に勝るとも劣らない、いい日でした。ここ一年で、多分一番いい日でしょう。この位本当によかったと思えたのは、今思い出せる限りではレコード会社の人がやってくれた送別会くらいだけどあの人たちとは関係があの後悪化した(というか一方的に切られた)し…。

 具体的には何を話したんだろう。8時間も一緒にいれば死ぬほどいろんな事を話したはずなんだけど、あんまり思い出せません。まあ僕がNZ行ったり中国行ったり最近の仕事が云々みたいな話は当然したけどさ。あ、あと彼女の結婚話を聞きました。ついに決めたそうな(って去年も同じ事言ってたけど…まあ実際に決まったようで)。相手の育ての親に色々有って、ということもあり、決めたようです。「わたしも遂に人妻ですよえっへっへ」などと言われたのでなんとなく喉輪しておきました。
 そう、過去のことも話しました。こないだ怒らせたのにようやるよな俺、って感じだけどなんか話してくれそうだったので。んでわりと話してくれたことは話してくれて、いままで謎だった部分が少し明かされた、という感じもありました。そういうことか、みたいな。でも相変わらず確信となる名前はわからない(まあ知ってるけど)というのは続いているんだけど…どっちかっていうとでも、積極的に隠しているというよりは今更バツが悪くて恥ずかしくて言い出せない、みたいな感じ。彼女のあの時代を知っている人はほとんど切り捨てられたわけで、僕のことはある程度気に入ってくれてるから切られてないけど、でもたまに黒歴史を持ち出すからイヤな奴だ、みたいな立ち位置のようです。あ、そういやほとんど音楽の話しないな、最近。
 
 この人と楽しい時間をすごす度に、何なのかなと思います。初めて会ってから3年半を過ぎているようで( http://42583.diarynote.jp/?day=20100116http://42583.diarynote.jp/?day=20100116 )いや時が過ぎるのは早い。やっぱり付き合うとは(結婚話は抜きにしても)思わないんだけど、他の人とはまったく違うなということも同時に思います。もやもや。時々書く最近減り行く「6時間の人」の中でも特別な人だとは思っているんですけどね。実際、今更引けないだけでもしかしたらこれも好きの一種なのかなーとかも思ったりしますよ。絶対にうまくいかないし、もはやそれは遅いんだけど。そうなると昨日は正式に失恋しましたって話なのかなあ…。整理がつきません。我ながらおろかだな、と思います。


 とても楽しい夜だったけど、お互いの過去のこととか、あの時会った時は実はこうだったとかそんな話も結構出て、あまりに「最終回&総集編の為放送時間延長」感が強くて、なんかもう会えないかなーとかも思ったりしています。前回のような後悔の上で、という事ではないんだけど。あ、でも大分金貸してるからそれは回収しなきゃな。


 女の子と友達、特に仲のいい友達でいることの難しさってこういうことですよね。自分がその人を生涯の一人として選ばない限り、これから結局どこかで関係は薄めなければいけない。これは偽名ちゃんだけに限らず、他のところでも悩んでいるところではあります。☆さんだってそうだし、SUは結婚しちゃったけどまあ旦那ともうまくやれるからまだマシにしろ、ね。自分勝手な言い方かもしれないけど、とてもさびしいなと思います。
チョコレートチーズケーキレシピの翻訳。
 いつも英語のレシピを見ながら作るのが若干面倒なので、今日は先に全文訳してしまおう(ただ作る前にざーっと訳しただけなので間違ってたりして)。

 http://www.nigella.com/recipes/view/chocolate-cheesecake-123
 CHOCOLATE CHEESECAKE | Recipes | Nigella Lawson

 多すぎる気がするので(原価高いし)、半分で作ればいいと思います(下記が全量)。
あーやっぱマクビッティにあわせて3/4がいいかな、とおもったのでその分量に計算したものをかっこで追記します。

材料
ベース用
125g(90g) 全粒粉ビスケット(マクビッティなど) 訳注:ちなみに市販のマクビッティ、現行品は重量表記がないんだけど、30×3パックで90gです。
60g(45g) バター(有・無塩指定無)
大匙1杯 ココアパウダー

中身
175g(131g) 板チョコ(ダーク) こなごなにしとく
500g(375g) クリームチーズ
150g(112.5g) カスターシュガー(グラニュー糖)
カスタードパウダー大匙1
卵 3(大)
  卵黄3
サワークリーム150ml(112.5g)
ココアパウダー大匙½ (大匙1の熱湯で溶かす)

for the glaze (optional)
75g ダークチョコレート(刻む)
125ml ダブルクリーム...濃い生クリームの事だってさ
大匙1 ゴールドシロップ


つくりかた。
1、ベースを作るために、ビスケットを荒く砕き、バターとココアを加える
2、ダマになるまでかき混ぜ、23cmの型に流し込む。均等にするために、底にダマを押し付けるように塗る。そして他の準備が整うまで冷蔵庫に入れておく。
3、オーヴンを180ºCに予熱開始。やかんを火にかける。チョコを湯煎かレンジで溶かし、すこし冷ます
4、クリームチーズを刻んでやわらかくする。砂糖とカスタードパウダーを加え、また混ぜる。卵を全量入れてかき混ぜて、次に卵黄を入れてかき混ぜ、最後にサワークリームを加える。湯煎したチョコとココアパウダーを加え、さらにスムーズになるまでかき混ぜる。
5、冷蔵庫から2で作ったベースを取り出し、外側をラップで包み、さらにその外側をホイルでくるむ(あとで水につけるので、浸水防止)。
6、鉄板の上にベースを乗せ、中身を流し込む。3で沸かした湯を鉄板に注ぐ(ケーキの型の半分くらいまで)。45~1時間、上部がきちんとかたくなり、でも中はゆるいくらいになるまで焼く。
7、ラップを取り、一端冷蔵庫に入れられるくらいまで冷やす。一晩冷蔵庫に入れておく。Let it lose its chill before unspringing the cheesecake to serve.←ニュアンスはわかる気がするけどいまいち訳せない。まあ別にそこまで重要じゃないような。
8、グレーズを作るためには、よく刻んだチョコレート、クリーム、シロップをよく混ぜ合わせる。チョコレートが大体溶けたら粗熱を取ってあわ立て、スムーズなソースにする。少し冷やし、ケーキにかける(原文では「Jackson Pollock it」と書いてあるwww)。

https://www.google.co.jp/search?q=Jackson+Pollock&safe=off&client=firefox-a&hs=2Qa&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=HAg3Uu79Isn5kgWeg4DgAw&ved=0CAkQ_AUoAQ&biw=1024&bih=582&dpr=1
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※指定と違うクリームチーズを使うときは、ベジタリアン用になってるか注意(訳注:一応ベジタリアン向けレシピという事になっているので)
 最近の僕に取り付いている考えの1つが、人間とコンピュータの融合について。融合ってたって電脳化!みたいな個人の中に機械を取り込む、という話じゃなくて、その逆。コンピュータシステムの一部として、人間を取り込むというやつ。

 発端は以前ちょこっと書いた「なめらかな社会とその敵(http://42583.diarynote.jp/201308041237104599/ )」。そのIV章「自然知性」で取り上げられているエログリッド・コンピューティングとかAmazon Mechanical Turkとか。エログリッドに関しては

http://studiovoice.jp/?p=30676
内田 樹×中沢新一×森田真生 数学を巡る、いくつもの話。第三回
「人間の計算力をコンピューターに接続すると」

なんかでわりとわかりやすく紹介されている。ちょいちょい調べると、どうやら10年前…2003年くらいには既に知られた概念だったようで、自分の遅れっぷりにがっかりするやらなんやら。

 まあそれはいいとして、これを分散コンピューティングの考え方を拡張したものだと捉えるととても面白いなーと思うんです。分散コンピューティングってのは別にむずかしい概念じゃなくて、色んなPCで並列に計算をやらせることで早く結果を得よう、という考え方ね。一時期にちゃんねる発でがん研究なんかのためにかなりの人数が参加してたことがあったのをご記憶の方も多いんじゃないかしら。

http://team2ch.info/
Team 2ch

とおもったらがんのプロジェクトは2007年に終わってた。話逸れるけど、こういう「最近のことだとおもったら実はずっと前でした」ってのがもろに老化の典型だよな…はあ。

 それもいいとして、まあ従来はいろんなPCの力を結集して、というのが斬新(どうやってOSもハードもばらばらな環境に一定以上は付加がかからないように仕事を割り振るか、というのもちょっと考えただけで大変さがわかるでしょー)だったわけなんだけどそれはある程度落ち着いて、その次が協力範囲の拡大だったのかなと。
 「落ち着いた」って書いたけど、その要因はなんだったんだろうね。PCの性能インフレによって上で書いたようなマネジメントコスト(仕事割振りのコスト)考えると単純にPC買いまくっちゃったほうが安くなるとかそんなことは想像ベースでは思うけど。

 とにかく、個々のPC環境の差異(書いたようなOSとかそういうの)は標準化できて、次...じゃなくて次の次の次の次かもしれないけど、人間をその「処理系」の中に取り込むってことができるようになったんですねえ、ってなんか最新技術見てすげえ、って体だけどこれ10年前の発明らしいのがへこむけど。
 
 ただ、上でもう一個挙げた例の"Amazon Mechanical Turk(https://www.mturk.com/mturk/welcome )"ってあんま成功してないっぽいのよね。このネーミングセンス、大好きなのになあ。ちゃんとサービスの真芯を捉えてるし。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon_Mechanical_Turk
Wikipedia: Amazon Mechanical Turk

 もっと醜悪な例で言えば中国やらインドやらの奥地でタコ部屋に人間集めてひたすらネットゲームでアイテム収集させる、というような話も聞いたことがあり、これも拡大解釈すればこういう「処理系に人間をこみこんだ一例」といえるのでしょう。


 ていうかこれって「コンピューティング」じゃないよね、コンピュータ以外のものをとりこんでいる以上。人と機械が融合した処理系、というとなんとなく気絶した人間が線でコンピュータに繋がれててにゅいんにゅいん情報を吸い上げられていく、というような醜いものをイメージしちゃうんだけど別に参加は自由意志...ってまあ要するにそれって「どの人間が参加しても性能変わんないから拘束する必要ない」ってことでもあるよなー、とか。

 なんか色々考えてしまうんですね。この思考は仮説もないしたどり着く先も全然見えない(見えないというのはまだ見えないのではなく、、ゴールがある性質なものか相当謎という意味で)のでよくないなーと思ったりもするんだけど、関連の文章とか読み漁ってるとなんか新しい発見あるかな?
 いや、現象としてはとても面白いと思うんですよ。よくいわれるようにPCって意外と創成期からインターフェイスとか内部の処理方法とかが変わってない…たとえばマウスはアップルがPerformaだっけ、を発売する時にくっつけたとかなんとからしいんだけど…あ、そうそうキーボードだってタイプライターだしね。まあそろそろハードウェア的な異常な進化とバランス取れてないんじゃね?って話もあるわけで、そういった所とつながってくる気もしなくもないのです。まあスマホやらパッド系のタッチが新しいインターフェイスで、もう据え置きPCなんか墓場行きだよという考え方もあって、「次のPC」という考え方自体がもしかしたらダメなのかもしれないけどね。

 僕一応こういうPCとかネットとかの大きな話題については基本的にはフォローしてると自負してたんだけど10年落ちてたってのがよっぽど悔しいんだけどそれはいいとして、なんで10年僕のアンテナにひっかからなかったのだろう、というのもまた謎で。なんか欠陥というか行き詰まりがあるんでしょうね…といったところを知ることも楽しみです。


 最後に全然違う話。なんかHSK(中国語検定的なやつ)、今年は9月しか受けられないとか見た気がして諦めてたんだけど12月にもやるようで、とっちゃおうかなーと思ったりし始めました。勉強時間あるかな...でもある意味、最近土日は家でへろっとしてる事が多いのでへろっとしたついでに勉強しちゃえばいいって気もして。
 それにしても中国語、全然使いませんね。
9月に入って一回も日記を書いていませんでした。まあ最近の自分的にそんなものか…。毎日開いてはいるけれど、なんかこうガッツが足りなくて書けない感じ。というか大概仕事で遅くて疲れてるか飲んで帰ってきて酔っ払ってるかの二択だからなあ…そして疲れているといえば、こないだまた後輩くんと飲んでいて寝落ちしました。久しぶりに会うのに…サシなのに…なぜかこいつと飲んでると寝落ちます。ごめんなさい。

 最近、ちょいちょいなんかリア充ゲージとかあったら爆発するんじゃないかって勢いでリア充っぽい遊びをしています。金曜の夜に西麻布で知らない女の子たちとウェーイとか、日曜の夜に知らない医者の別宅(某とてもよい駅徒歩1分マンション最上階多分1Rで45とかあるんじゃないだろか・新築)で牡蠣ホームパーティ(しかも専門の人が剥いたりフライ作ったり)とか。
 そして、それらをもちろん楽しいとも思いつつ、やっぱ自分的にはつらいなー、むいてないなーというのも同時に感じてます。なんでこの人たち、こういうのを延々とやってられんだろ、って。みんなどっかで無理して楽しい感じを振りまいてるのかな…わからん。いや俺もそんな事ブツブツいいながら結局何やってるんだって話ですけどね。


 アスペ。わりとネット上ではアスペを名乗ったり、呼ばわりしたりするかと思います。こんな言葉10年前とかには多分本当の専門用語だったろうにねえ…だからこそ気軽には使いたくないし別に自分が真性アスペだとはまったく思わないんだけど、なんか最近特に自分を機械みたいだなと思う事があります。
 機械みたい、っていって通常思い浮かべるような「血も涙もない」ではなくてね、理解ができることに関しての反応とか分析はわりと早い方だと思ってるんだけど、自分の理解の「型」にはめないと理解できないというのが表現としていいのかな…ある一定の方面でまったく曖昧さを許容できない感じがしてるんですよね。ちゃんと理解できないとちゃんと理解できないから(って反復やね…)、相手にしては「なんで」って回数、細かく表現を変えて何度も質問しちゃったりする。
 相手に余裕がある時はそれでもいいんでしょうけど、余裕がない時は相手するのめんどいだろうな…ということを自分でも思ったりして。ある部分、想像力に欠けてるのかも、とも思うし、自分では逆に想像力がありすぎる(から言葉で詰めて選択肢をつぶさないと不安)なのかなとも思う。どうなんでしょ。気を付けてどうなるもんでもない辺りがどうなんでしょ。

 オリンピック、FBでみんながきゃいきゃい言ってるのがよくわからない程度には興味がないです。あ、本当は株しこんどこうと思ったけど忙しくてそれどころじゃありませんでした。いやそれはどうでもよくて、7年前とか7年後について語るのがTwitterでちょろっと流行っていた気がしたんですが、ああ僕は7年前にはもうここで日記を書いていたんだな、というそれだけの話です。ちょっと2006年の9月の日記を読んでみると、ちょうどとても有名な金融系のお客さんがついたり、世界一のあの会社のプレゼンめくってたり、まだ2年目にも関わらず仕事にもチームメンバーにも恵まれていたんだな、と思ったりしました。最後の瞬間を除いてあの会社がつまらなかったとは思わないけど、多分この頃が一番楽しかったんだろうな。のじさん(美人でえげつなく頭がよくて照れ屋という凶器)いたしなあ…。
 なんとなく、7年後もここに日記を書いているのかな、と思ってちょっと可笑しく思いました。これを見返すことだって、あるのかもしれない。


 保険屋。上で書いた牡蠣パーティの続きというかおまけなんだけど、なんか×2とかっておっさんがいたんですよ。フレンドリーで、でも金持ってそうな、友達多そうな。んで僕気付かなくてちょっと仲良くお話ししちゃったんですけど、今日FB申請してみてみたら保険屋でした…別に保険がいけない商売だと思わないけど、人間関係ダシに営業掛けてくるからだるいんですよね。以前ちょろっとめんどくさい目にあったんで(逃げたけど)わかるかなーと思ったけど、近寄るまでわかりませんでした。ううむ、疲れてたのかな。

 来週は三連休なので、どっか行きたいです…。
【少し飲んでる】

 最近の土日は空気抜け気味でダラダラしている事が多かったんですが、意を決して?映画など見に行ってみました。自分史上初眼鏡かけて3D映画、パシフィック・リム。ちなみに太平洋の淵という意味です。Kijuがそこから出てくるので…ということなんでしょう、多分。Kaiju World Warとかのほうがいい気もするけど。

 いやあ、いろんな人が「これは家で見る映画じゃない、劇場でこそ見るものだ」と書いているのがよくわかる映画でした。そんな内容じゃないのに何度泣いたか知らん。全編にカイジュー映画とかロボットアニメとかそういったものへの愛があふれてる映画でした。いや、これ日本の特定年齢層以外にはうけないんじゃないかなあ、と思えるほどに。エヴァを入れたとしても最近の日本のロボットもの、怪獣ものって別にパッとしないんじゃないの?という気はしていて、それなのにそこからインスピレーションを受けたんだろうなあ、というものがこんなすごい映画になってるのを見てね…お父さんはね…うれしくてね…。でも中国ですごい売れた映画ってわりには扱いが超雑っていうか…なんていうかすごいステレオタイプな感じでワロタ的な。ちなみにキャストは本当に三つ子だそうです当初脚本で予定していた四つ子が見つからなかったから三つ子にしたって書いてあったけど別に大した役じゃないっていうかアップにすらならないんだから別にいいじゃん…みたいな。

 ま、そんな感じ。なんかこう、息子がいたら連れて行きたい的なノリでした。とても健全で、たのしい。
 あとシンプルなだけに妙な回収忘れの伏線とかがないのも好感。ぼくがよく見るような小難しい系って意外とちゃんと考えると矛盾してたりしてる所が目について、そういう仕掛けを前面に出してるだけにイタいなあと思ったりすることが多いんだけど、この映画に関してはそんな心配はありません。菊池凜子の格闘シーンがおいおい、ってくらいかな…。そりゃ別にアクション俳優じゃないからいいんだけど、それにしてもダブルの使い方がうまくないような、みたいな。彼女英語もへたくそだしなあ…。あ、登場人物がたまに日本語をしゃべるんだけど、わりとキーっぽいせりふに英語字幕がなかったのはいいんでしょうか(といってそのセリフでぐぐってみても一人しかひっかからない…なんでや)。見た後にWikipedia見たら面白かったです(あらすじの所に結末まで書いてあるので鑑賞前に…まあ見たってどうってことない気もするけど)。なんかこう、Gガンダムを思い出しました。あとロシア代表の名前が「チェルノ」ってそれはギャグなのかな…。



 はい、一転して暗い話。


 北京から帰国して以来、なんか連絡が取れなくなる人が多いです。なんでだろ。特に自分が変わった意識はないんだけど…かなしいです。こないだの日記にも書いたけどさ。なんかこう自分の扱われかたが(嫌な表現だけど)雑になってる気がするんですわ。そういう視点でいくと自分の価値が下がったのかな、とも思うんだけど…。自分が仲がいいと認識してた人間にそれをやられると結構くるものがありますね。

 という実例として、某レコード屋さんの話。お別れ会やってもらってすげー楽しい!仲良くなった!と思ってたんだけど(ちょろっと書いてる http://42583.diarynote.jp/201305100141056318/ )、あっさり連絡とれなくなりました。CDと金借りてるからそれをどうしよう…というかそれなりに大事なCDを借りたはずなんだけど放棄ってことでいいのかね、そんなに僕と連絡取るのいやかね…という感じ。なんかちょっとむかつくので会社あてに借りたものとあと現金に大分色つけて送りつけようと思ったりしています、「会社あてにお送りする無作法をお許しください」とか言って。大人げない?うっせー。

 まあこの件じゃなく北京行ってる間に、の人の話を昔の同級生SUさん(旦那がベトナムに長期出張決定)にしたところ「あなたの周りはそういう変な連絡の絶ちかたをする人が多すぎる、精神不安定な人多くない?」とか突っ込まれました。
 まあ確かに良い分に気になったと思ったら彼氏が迎えに来て鉢合わせたとか実は偽名だったとかなんか変な女が多いですよね自分の周り…いや愛すべき変な人、というのも多くてそれはいいんだけどなんか本当に行動原理がわからないというか「それってやってる君になんの得があるの?」的な…ううむ。

 でそうそう、ちょっとその関連で言うと、わりと僕も僕で見切るのが早いようです。こないだ後輩に指摘というか…なんか言われて改めて自覚しました。そういう意味では因果応報ということにもなるのかな。筋が通せない・ルールが守れないなら過去の関係の如何に関わらずパッと切ってしまうというのが、なんかはたから見てるとちょっと危ういと言うか怖いみたいなところがあるようで…でも別にそんな高いハードルを設けてるつもりは一切ないんだけどね。2,3回はチャレンジするし。これの実例で出たのは(もう最近日記にも全然名前が登場しないけど)彼氏の話とか。そんだけ仲良かったのになんで諦めるの?的な事は当時も、いまもたまに言われます。でもメールも何度もして電話もして、別にこちらに非どころか何もない状態でそれ以上のアクションを求めるのは甘えじゃないのかなと思うんですよ。
 オトナなんだから、自分がどんな状態でも最低限の事はしないといけません。何らかの事情があったならその場でうまくできないのは仕方ないとしても、その後いくら辛くてもリカバリのために自分から動かなきゃいけません。その自分の事情による負担を自分の周囲の人間に期待するのは間違ってますよ。それをしなかったら自分の手の中のものは失われるわけで、でもそれも大人の選択としてはアリだと思ってます。だけど繰り返しになるけど、その選択の責任は自分でとるしかないのです。


 うーん。新しいステージにいけば仲間が変わるというのは理屈の上ではそうなんだけど、できるだけそういうことはしたくなくてこちらから積極的に連絡を取ってるつもりなだけに残念…というと上から過ぎるな、なんか悔しいんですよないがしろにされてる感じだしね。ちぇ。あ、別に新しい会社でお友達ができてないとかそういう話では…いや、友達といえる存在はいないけどさ。
 ぶちあたっています(あ、働き始めました)。

 部署長をフルネームで検索したら銀座のクラブのママを愛人にしていると書かれているんですが、どうしたらいいんでしょう(東京都 男性)。

 どうしたらいいんでしょう。丁寧にフルネームで書かなくてもいいのにね。おきゅうりょうたくさんもらってるんだね。

 あ、もちろんアレですよ、別に実話とかじゃありませんから。

 さて、日本企業です。というかその前に、超忙しいです。標準12時間労働です。なにこれ。時給にしたら下がった気がする…のはあんた前どれだけ楽してたんだという話もありつつ、なんでこうなるんだろう、とも思ったり。

 今までも結構色々代理店とお仕事をする機会はあったんだけど、よく聞いていて自分も思ったのが「代理店は何もわかってない」という言葉。これは「わかってくれない」ではなく(それもあることもあるけど)、ちゃんとした何がしたいかのビジョンがないから指示が散漫というか一貫性がないというか「何を求めているのか」が全然わからん、そんな自覚もあるから代理店は他の人(まあ大体代理店と組むのはイベント会社とかそういうのだわな)が出したアイディアをすぐに「いただき!」しちゃってまた白い目で見られるわけですよ。

 で、まあまだとても短い代理店ライフだけどひとつにはその原因は、結局テレビのための会社だから、というのがあるかなと思いました。「広告代理店」というから何でもできるように錯覚するけど、営業は結局テレビなのかなあと…いや語弊があるのかな。もちろん色んな分野の専門家が集まってるんですけど、金額と先々の安定性、それに社内の評価とかを考えると他のにあんまり興味がわかないんですよね。ネットはまあこれからの伸びがあるからわかるんだけど、みたいな。だから他のジャンルに関しては素人に近い(場合もある)のかなと。 
 
 あ、そうそうニホンキギョー。なーんか僕にはやっぱきついっす。男ばっかり(これ日本と関係ない…でも今まで女8割みたいな環境だったからねえ)だから男社会でなんかすごいモヒカン族な感じ。モヒカン族なの?よくわかんないけどチンピラ文化というか「俺が殴る!」とかそんな感じ。男の子ってこういうカルチャーの中でお仕事してるんかな、普段。
 んでなんか本当に滑稽なほどものをストレートに言わない。特に僕はまだ「文脈」がわかるほど業務がわかってない事もあってなのかもしれないけど、ミーティングでは暗号のような(多分外人が「気持ち悪い」という)やり取りが続きます。もっとパキパキやれんのかのう…と思うけど僕業務知識ないしな。難しいな。


 いや、全体的には楽しいんですよ。自分で自分の時間をマネージできないのが嫌なくらいで。ただねー。

 ま、のんびりやりましょう。


 あ、ふっつーに素人目線で「げーのーじんってこんなにギャラ払うんや!」とかそういうこともやってます。
 なんかわけもなく、というかとりあえず説明なく某SNSである人に関係を断たれました。そのSNSは基本双方向でつながってないとメッセージが送れないけど、一回つながった後片方が切ってもかなり注意深く見ないと気付かないような変化しかないんですよ。だからこちらから送って返事がなくても「忙しいのかな」ってだけでスルーしてたんですが、よくよく見たら切られてた。
 その人とは色々複雑な関係ではあったので、相手にとって僕を切るというのもひとつの選択肢なのかもしれないんだけど、そのやりかたが嫌だなーと思っています。当然この人の携帯の連絡先とかは知ってるわけで、多分こちらから「あれ、どうしたの」的な連絡を引き出したいんだろうな、と思えるから。要するにこれは駆け引きというかゲームを仕掛けているつもりな気がして、とてもめんどいのです。ということで放置してるんですが…いやこうやってまたせっかく作った貴重な人間関係を壊すのは実際とても不本意なんだけどさ、でもこのゲームに付き合ってもこちらが一層不愉快になるだけで結果はあんまり変わらんでしょう。あーやだやだ。こんなこと考えてる時間がもったいない。理由はなきにしもあらずとはいえタイミングは全然わからんしな(という半分以上愚痴)。


 今日は配属初日でした。しかしPCこないし担当決まらんしで実質ほぼ仕事せず。一個だけ僕の過去の仕事を参考にしたらしく案件降ってきたけど、それは似てるけど微妙にジャンル違いですねん的な感じ+これ金になるの?みたいな…なのにお得意様の結構上からのご指示らしく、ああ多分処理に困ったから投げたね?という気が薄々…いや、いいんですけどね。上からのご指示ならちゃんとしたもの出せば実現する可能性があるわけで…。
 しかし、何したわけでもないのに結構疲れた。まあ会う人全員初対面だからねえ。そりゃ疲れるよね。あとなんかむき出しに「広告マン☆」って感じの人が散見されて、なんかそれも疲れる一因…ああはなれねえ。所詮俺は地味の中の異端どまりよ。あと男が多すぎる…今まで基本的に女ばかりの職場、プライベートでも女の子の友達ばっかりなので、男社会で色々大変な気がします…

補遺

2013年8月4日 考え事
 そうそう、幸せと過度の最適化の否定をつなぐ線について、自分でもう既にそこはおさえていたのであったよ。

 最適化というのは、当たり前だけど自明に最適な状態が存在するから起こるわけですよね。100円のものと120円のもの並べてどっちが安い?とかっていう。勿論実際には選択の為の要素・因子の重み付けが今だしたばかりのお金みたいな客観的(っていう表現でいいの?誰でも変わらない、という意味)価値じゃなく、個人個人で尺度が違うものだったりするから少し話はややこしくなるんだけど、でも基本的には「どこかにベスト/ベターな選択肢がある」問いなんです。それを探し出すことが大変だったりすることはあっても。

 でも、幸せって人によって違うと思うんです。「手に入ればみんなが幸せになるもの」ってない気がする。「手に入ればみんなが不幸じゃなくなるもの」は健康とか、色々あるけどね。だからあくまで推論というか机上の空論かもしれないけど、最適化においては限られたものが「最適」である以上勝者と敗者が生まれる可能性を常にはらむけど幸福においては皆が幸福になるという可能性も残されているのかなと。

 ってなんか結構不思議なことをつらつら書いてますかね、僕。いいんですけどね。

 あ、今日は枕を買いました。世の中には枕専門店なんつうものがあるんですね。でも最初カウンセリングとかいって自宅の寝具の状況とか聞かれてる時に思ったんだけど、もしかしたら自分が肩とか首とか痛い原因は枕じゃなくマットレスの下が板(ベッドの構造上の問題…)なせいかも。まあもう枕買う!って決めて行ってたんでとりあえず買ってきましたけどね。

 あー明日ついに着任ですわ。俺なにやらされるのかな。ちょっと不安っていうか、楽しみっていうか。まあ最近お昼寝が生活パターンに組み込まれてた気がするんで、とりあえず昼間にデスクで寝ない、というのを目標に頑張ろうと思います。あとさっさと軌道に乗せて引越ししたいっす。あと今まったくこの先どうなるかわからんから飲みに行く予定とか入れてないけど、「帰国の挨拶編」もやらなきゃなあと思ったりして(こうやって理由をつけて飲みに行きまくってるから金がたまらないんだ…)。てか既に8月の週末、パーティ3件にアメリカからの客が1人…。いやうれしいんですけどね。
 昨日は午前で仕事(というか研修)が終わって、しかも天気が良くてわりとルンルン(死語か)だったので、元同僚と元職場付近でなつかしいお昼を食べた後に、映画など見てきました。ちょうど夜の予定の開始が早めだったので丁度はまって、スケジュール的にもとてもきれいな一日でした。

 風立ちぬ、宮崎駿さんの最新作です。この人の作品劇場で見るのっていつ振りだろ、もしやはじめて?というくらいにしか興味がない僕ですが、なんで見る羽目になったのかというと、こりゃ予告編の力です。やたら泥臭い色使いと題字、元々思ってたけどやっぱり動いてるの見てもなんでこれを映画にするのかわからないリスキーな上(夏公開でゼロ戦製作者が主人公ってそりゃあんた喧嘩売ってるでしょ…)にポイントがよくわからないテーマ、それなのに予告編を見たらなんか「ああ、みなきゃ」ってなったんですよ。予告編製作者GJですよ商売的に(きっとめったに褒めてもらえないだろうとの偏見に基づいてほめそやしておきます)。

 見ても、やっぱりテーマはわかりませんでした。たいした事件は起きないし、人間以外のものがでてくるわけでもない(夢の世界は別として)。地味です。でも見てるうちに泣けちゃったりして、なんなんでしょうねアレ。「何が面白かった?」って聞かれるととても困る…そんな映画です。少なくとも(どこかに書かれていた通り)従来の「子どもも楽しめる」でないことは確かでしょう。大人向けです。毎度の事ながら声優のへたくそさ加減がいいなーと思います。今回特にファンタジーじゃないし、普通の人間なんだからあれっくらいでいいのかもね、とか思っちゃったりして。


 終わった後は本当はまた枕を探して放浪するつもりが、意外といい時間だったので移動してお狗様とクイックディナー&お茶。ただいま日本で上から数えてすぐの大学の博士課程にいらっしゃるお狗様は月曜が論文の提出期限だそうで、「でもまあ1時間くらいならいいですよ」とのことでしたので、なぜか立ち食いうどん食べながら色々。

 結構な繁盛店だったしそもそも立ち話もあれなので、カフェに移動してちょろーっとだけお話。僕らの場合は世間話的なものは基本ジャブで結局なんかむずかしい話になっちゃうんだけど、まあ例に漏れず時間が限られているにも関わらず難しい話に。まあ今回は(も?)僕がふっかけたんだけれども。

 ひとつが画像が出ているこの本、「なめらかな社会とその敵」。僕はこのタイトルが美しいなーっていうのと帯だかに書いてあった要約が面白いと思ってジャケ買的な感じだったんですが、話題の本だそうです。いやどこの世界で話題なんですかね。哲学界?本の内容は、複雑系を思考のベースに、現在の社会の根幹を成すいくつかの制度をバージョンアップできないか?という思考実験…と書くのがいいのかな?
 ちゃんと読んだ後メモも取ってないし北京の初期に読んだので既に読了から1か月近く経過、そして複雑系に対するきちんとした理解を持っているか自信がないという条件なりにまとめると、この本で言っているのは「今までは色々な事を知覚・理解するために人間の処理能力の限界から『要約』せざるをえなかったが、技術の革新によって体験やインプットなどを要約せずにそのまま知覚することができるようになった。だからその新しい技術を使って社会をより良い方向に変えてみてはどうか?」という事…でいいかな?

 試みや提案自体はとても面白いと思った。なんていうか、刺激として。ただ同時に違和感があったのは、一つはこれが統計における標本と全量調査の区別のような議論になっていないかという事。
 統計学の発展は大雑把に言うと、全量調査が不可能な巨大な母数の何かの全体像をなるべくズレなく、コストをおさえた形で把握するためだった(よね?)。だけど最近は色々な技術革新により、全量調査がより安価に、現実的な選択肢になってきた。
 では統計的な標本調査は不要か?という問いに対して上半期ちょっと流行った本「統計学は最強の学問である」では「安くなったとはいえ全量調査には依然ある程度のコストはかかるわけで、誤差が無視できる範囲であるちゃんと設計された標本調査であれば結果はほとんど変わらないからそっちでやったほうが合理的」というような答え方だった(気がする…ってこんな書き方ばっかり。本当はちゃんとこれらの本をあたってページめくりながら書くべきだけどまあこういう所での書き飛ばしなんで許してください…)。

 つまり、「要約」しないで全体をありのままに捉える事が可能だったとして、それによって本当に何かいいことがあるのか?ということ。いままでできなかった事ができるようになったという事は一見良い事のようだけれど、もしかしたら別に何の意味もないかもしれない。

 あとはこれはもしかしたらもっと的外れかもしれないけど、とてもイメージ…ぼんやりな話、「アナログ」と「刻みが細かいデジタル」は似て非なるものな気がする、という事がいいたい。具体的にどこを読んでそう思ったかと問われるときついんだけど…わりと根本的な「なめらか」の説明のあたりで思ったのかな。なめらかってアナログの話だよね。上にもちょっと書いたとおり、技術の革新でデジタルの目が細かくなる(たとえば表示できる色が16色から65536色に増えたらグラデーションはもっとスムーズに見えるでしょ)事はあっても、質的な転換を起こさないとそれはアナログじゃあないんだよ、という…あ、そういやここまで書いて量子コンピュータの話が今脳裏をよぎった。ちょっと後輩くんに聞いてみなきゃ。量子コンピュータってこういうあいまいな状態をそのまま観察できたんじゃなかったっけ。

 最後に、もうひとつ違和感があったのはもっと根本的な事なんだけど「技術によって今まで処理能力的に無理だったものが」っていう事を可能性ととらえるそれ自体への疑問。
 人間はそこまで勤勉なんだろうか?ってことなのかな。そんな技術があるなら別にぼちぼちでいいから思考や労働に向ける時間を減らしたいよね…とかいって産業革命とか機械化とかで作業効率が格段に上がったからって人間の労働時間が減りましたか?という話ですけど…星新一ですか。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51859467.html
そういえばDan Kogaiさんも書評書いてました。ところでこの人今何して食ってるんだろうね。物の書き方は嫌いだけど、でも頷かされる部分も結構あって、なんかシャク。

 まあそんな事はお狗様には別に話さず話題の本らしいってのを聞いて、複雑系のキモ(だという)、「現象やものを要素に還元せずそのまま理解する」事についてとか色々話していました。

 んでその流れでちょいと出たことから考えたのが次の話。この話はサワリだけ彼女にもしてみたんだけど、ちょっと否定的なニュアンスで返ってきました。まあ即席なので参考文献があるわけでもなく、専門家からすれば議論というか出発点として弱いというのはしょうがないのかも。仔細に考えたのは帰り道です。
 でその内容は「記憶のフラット化」について。今まで外部環境のフラット化が地域の文化に与える影響、というのはここにも書いたかもしれないし、実際にも口に出してきました。たとえば僕の大好きな食文化からスタートするならどこの国のどこの町にもマックがありスタバがあって、みんなコーラを飲みながら学校に行ってハリウッド映画を見て…というそういう話。
 みんなHMやユニクロ、ZARAで服を買うようになって民族衣装なんか着ないし、食べ物だって土地の特産物なんか観光客向けだけ。しかしそれは別に誰かに強制されているのでもなく多くの場合、それが価格なり機能なり利便性なりの意味で最適な選択だからなわけです。そうである以上、外部の人間が「土地の個性を大切に、その為に多少の利便性が奪われるのは我慢しろ」って言う権利はないし、それは下手したら発展途上国に環境保護を強制して反発される(大体「うちの国が工業化しようとするのをそうやって止めて「身分制度」を固定しようとしてる」という感じで反発されるのよね、確か)ような感じでしかないかもしれない。大体文化なんてかごに入れて保護にすることなんてできないんだし。大きくとらえると共有地の悲劇みたいな話です。

 あ、話がすこしそれた。で今日の話は、メディアやコミュニケーション手段の発達により、ある特定地域だけのニュースが全世界に報道されたりすることが多くなったという話から始まる。例をあげると、2011年に「10年前の一番大きなニュースはなんでしたか」と問えば多分多くの国の大多数の人がアメリカの9.11をあげるだろうと思う。でも、多分18世紀の人に同じ質問をしたら自分や家族、それか自分の住んでいる町や地方の話題が出てくるんじゃないかと想像できますよね。
 という事は直接の経験じゃないにしろ、いまニュースとして耳に入ってくる内容は世界のどこにいてもかつてないほど似通っているということにもなる(これが「フラット」ね)。人間の個性が体験と記憶の堆積物であるのならば、記憶の大きな部分が共通になったらなんか人間の多様性というかそういうものが減る気がするんです。もちろん一方で個人個人自分が行動したり思考した「体験」というものはあるわけで、そういう意味では絶対に「みんなが同一」にはなりえないんですけど。

 でもそれでも、人間が手を入れられる方面の外部環境が均一化されていき、そうやって内部環境も均一化の方向に向かったらどうなるんでしょうね。例えばニュースの話にしたって世界のほかのどのニュースよりも大きなニュースだからこそ世界中で報道されるんだし、その意味でそれを記憶するのは多分「最適」なんだと思うんですよ。でも最適化に向かって強烈に収斂したあとの世界が怖いなーと思うんですよね僕。

 食の終焉の所でも書いたけど(http://42583.diarynote.jp/201208122347573191/ )、自分の今の課題意識ってここにある気がする。「最適化」のもつあらゆるうさんくささについて。幸せの追求も勿論あるんだけど、なんかその先でこのふたつはリンクしそうな気もする…

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