終わってた。

2015年3月28日 Guangzhou
終わってた。
終わってた。
 帰ってきました。日本ではNPCですら日本語をしゃべるので街の情報量が多くて若干うざったいです、という感じ。中国にいたら、日本語をしゃべるのは基本自分に関係のある人だけですからね。

 日本、まあ思ってたより違和感ないです。というか夜飯食いにでる以外あんまり外でてないけどね。ていうか先月いたっしょって話でもあり、あんまりドラマティックなことはないです。ちぇ。ちょっと街の景色が変わってたりはするけどね。

 広州最後のほう、何があったかな。最後の晩餐シリーズ用に紹介してもらった広東料理屋がやばうまで思わずほぼ二日連続で行っちゃったんだけどこれはもっと前に知りたかったなあ...てくらい?くっそローカルで「えお前あんなトコ行ったの?」と地元民ドン引きな感じだけど。予約できないし、店の感じからして普通話通じるのが奇跡って感じ。広東語オンリーでも文句言えない感じ。あ、あと客を連れて広州酒家というわりと有名・鉄板な飲茶スポット行ったらかなりうまくてこれも前からきておけばよかった...という後悔はしましたよ。食い物の後悔ばっかやな。ああ、広東省なのに広東語を全然習得しなかったよね。書いたかもしれないけど、結局広東語圏の中心地である広州も外地からの出稼ぎや移住が多くて、中年以上を除けば普通話が一般的になってしまってるんですね。まあ広州人同士は広東語ですけど...というので広州人の友達を作ってみたら「せっかく中国語(普通話)を勉強したのに何いってるんだかさっぱりわからない」という不思議な状態に…。気を使って「普通話で話そうよ!」「お、おう」ってなってるけど、普通話ってある意味君たちにとっても外国語だからね...。


 そうそう、美味かったでいうと、香港のまた中心部にある飲茶プレイスも相当良かった。セントラルのごちゃっとした観光客沢山ウロウロゾーンにあるんだけど、入ってみたらほとんど観光客がいないっていうね...香港長い友人に聞いたら「まあここは来ないっしょ」とのこと。すごいローカルな感じです。でも店は広州にもあって有名だし、ガイドブックとかにも載ってそうなんだけどな...でもおばちゃん態度あんまよくないというか要するに普通にローカルなだけっちゃだけ。こういう店が残ってるのは観光客的には嬉しい(でもそこまでクソ安ではない...って美味しいからこれくらいとられてもそうだよね、って話だけど)。

 今日の写真のギンギラギンは、市内の大きな公園、越秀公園の春節特別バージョン。普段は無料なのに、この期間中は30元(=600円)の入場料を取るだけあって、なんか死ぬほどデコレーションされていてピカピカしています。貧相な乗り物なんかもあります。あほ系だけど、まあ地元っぽいといえば地元っぽい...少なくとも外国人はいなそうでした。いるわけねえか。

 そう、最後は香港から抜けたんだけど、実は現地で不思議系カメラウーマン(前ちらっと出てきた元ひきこもり)と合流して撮影してきました。そもそも日本でプロフィール(遺影)用に気合いれてスタジオ押さえて写真でもとるっぺか、と言ってたんだけど、話の流れで「ギャラいらんから香港の街で撮ろうや」という謎のコンセプトになり、彼女のアゴアシを負担して来てもらったのでした。カメラマン1泊3日、深夜羽田発早朝香港着に乗って朝飯食べてばちばち撮りながら街を歩いて撮って、夜は酒を飲んで、色々話をして。んで次の日ちょっと遅めに起きて飲茶して帰ってきました。怒涛や。まじ怒涛や。さすがに二人とも夜は若干電池切れていた気がします。しかしホント俺、香港はいつも何の関係もない女連れやな。清すぎや。

 今回の目的はひとつは「いつも撮る側だから撮られてみたい」ということだったりして、でも色々指示出されながら撮られて言われたのが「ほんとに撮られるの初めて?」ってのだったりして、結構スムーズに行ってしまったのでそんなもんか、という感じではありました。もっと「おお全然違うぜ!」ってかんじかと思いきや、そういうBeyond the 想像みたいなことはあまりなく。
 終わったあと美味しい香港料理屋で打ち上げながら色々感想戦だったんだけど、そこで色々言われたのが面白かったです。やっぱファインダーをはさんで向かい合ってると昔から知ってる関係でも色々見え方違うんだよね。彼女はなんか100%満足ではなかったみたいで、色々原因を聞いていくとそれは、「前から道化さん知ってるのに、そのアドバンテージを引き出せなかった」ということだったみたい。彼女が言うにはわりと僕はオーダーの時点から目的も用途も明確で、ポーズとか表情、そういったものもその目的に沿ったものが出てくる。だから扱いやすいんだけど、それが定まりすぎてて誰が撮っても同じになるんじゃないだろうかと。

 で、彼女には前から「あなたはとてもよく作りこまれている」みたいなことを言われていて。「とても自然に嘘をついている」感じなんだそうです。自然だけど嘘だってわかるけど、なんだかよくわからないという。昔から☆さんには「お前は劇場型だ」といわれていたのと何か共通点がある気がしますよね。
 そう、でその「作りこまれている」が、多分今回のオーダーとうまくはまってるんですよね。別に僕はいろんな雰囲気とか表情とかができる器用な人ではない(てかそれできたらプロやし)ので、意識的にではないけど、おそらく自分ができる表情や出せる雰囲気から逆算してコンセプトを決めたって感じなんじゃないかと想像しています。

 ...といったことを考えるのが面白いですね。


 ちなみに香港では領事館の人紹介してもらったりしていっしょにムール貝をむしゃむしゃ食べていたのですが、なかなか面白い人で、香港に来る理由がまた増えたなあと。あまり官ぽくない女性。アメリカの大学と院まで出て国家公務員やってると男が寄ってこない(というかステータスでひるむ)んだそうな笑。そういう話として話は聞くけど、実際そうなんだね~。

 しかし上海からは由子先生をはじめお世話になっていた人が何人も去り、代わりに香港や広州に友達が出来る。まあ海外在住なんて流動が多いものなんでしょうが、あーそうだよねー、という感じ。上海いく理由が減ってしまいましたね(でも駐在で住むなら上海が一番楽だな、というのは変わらないです)。
 
 あとひそかに秘密プロジェクトでウェブサイトを一個作って公開してみました。続くかなあ...。全部英語なんで更新がめんどいです。あとかなりニッチなジャンルなので、更新のための情報を集めるのがめんどい...検索エンジン経由で効率よく集められるわけでもなく、そういう専門サイトがあるわけでもなく。でもそこに時間かけたくないんだよなー。

 しかしまだ総括っぽい言葉が思いつかない。半年行ってどうだったの?って勿論みんなに聞かれるんだけど、どう答えたらいいんだろう、というのがなんかはっきり形を見せないんだよね。もう少し時間を置いたら出てくるのかな。やたら美化されるだけ、じゃないといいんだけどね。
 いまこれを書き始めて一行上に目をやったらGZのカテゴリ、20件しか書いてないのか...半年だから、週一回くらいずつ?まあ、そんなもんなのかな。最近のペースにしては上出来かもだけど、もう少し書けても...。

 もうすぐ、おわりです。帰ったあとの生活が全然想像つかないというか想像したくないというか...ま、なんでも終わるのはわかってるんですけどね。ちなみに今日が、おそらく自宅で夕飯を食べる最後。まだ2週間くらいあるけど、ゲストがきたりいろんな人と会ったり、まあ夜は早々と全部埋まったわけ。まあありがちな話ではあります。

 最近の出来事。毎日変わらず朝はカフェで勉強、昼から相互学習の相手が来て夜まで勉強、買い物行ってご飯つくって食べて、ひとやすみしたらウェブ作るなり手紙書くなりネットサーフィンするなりで一日が終わる。最近はこれに「最後だから~」系が増えたり夜のお散歩に行ったり、ちょろっと変則も加わってるけど、基本まあこんなかんじ。

 今日までは、東京から友人が遊びに来てて、復習がてら、典型的な観光地をツアーしてました(ひみつ)。度胸ないくせに酔っ払うとめんどくさいしぐだぐだうるさいし最悪...中国で4年くらい働いてた人なんだけど中国語もひどい(まあこれはしかたないとして)し、まるで海外初心者みたいな振る舞いでちょっとなんていうかせつなくなってました。まあでもそれでも恩があるし、別に何もいいませんでしたが。

 そろそろ色々なものをたたむ時期で、なんか切ないです。ホントね。どうすればいいんだろうね。まあ、帰ったら帰った先のことが楽しみでもあるんですけど。


 という、なんかあんまり長くもなく中身もない、普通の日っぽい日記でした。今日は最後と思って芸術区っぽいところを散歩した後、地域最大の本屋が改装終えてたのでのぞいて、んで適当に買い物してこの地でおそらく最後の、自分でつくるごはんを作って食べ終えた、というかんじです。
世界の果てには行けず仕舞。
世界の果てには行けず仕舞。
世界の果てには行けず仕舞。
 経由地の上海でのんびりしていたところ、祖父危篤の報を受け、そのまま帰ることになりまして。いやあ…上海発で一番日本と便が多いとはいえ、春節直前の時期しかも土日に片道で翌日のチケットを買うなんて、恐ろしいですね。今までの経験と技を最大限使って福岡経由でも片道15万ですよ...。ま、癪なので明太子を買いました(そしてのんびり買い物してたら時差調整忘れて飛行機遅れかけて焦る)。

 通夜葬儀はまあ、どうということもなく。90を超えていればそらいつ死んでもおかしくはないし、別に悲しくもないです...というかこれは僕の問題で、親が死んでも悲しいとかあるのかな...いや親ならあるけど、親戚とか別に毎月会っているわけでもない人たちが死んで社会的に正しく悲しめるのか、なんか心配に改めてなりました。しかし94%が仏式なのね(神道式でした)。
 両親に会ったのは別にひさしぶりでもなんでもないのですが、なんかおもったより疲れていて心配でした。まあ忙しくして悲しさを紛らわす、みたいなのはあるのかもしれないけど、業者にやらせることはやらせればいいのにさ、という感じ。社会的に影響力が大きくて通夜葬式にいろんな関係の人が来るならいろいろ話はアレだろうけど、別に最早そういうわけでもないわけだし。

 父は相変わらずなんていうか...典型的というか、ああこういう人が「文句が多すぎる/元気がありすぎて常識のない老人」と言われるんだろうなあという感じで見ていて恥ずかしかったです。言う必要のない(いってもどうにもならない)文句や皮肉が多くて、相手はさぞかし不愉快だっただろうなあと横で見ていて非常に悲しいというか恥ずかしかったというかなんというか。
 あと最近民俗学をかじり始めたから物知り顔で「これが違う、これは本来仏式だ」とかいうんだけど、小手先感がね...そもそも歴史的に見ても仏式と神道式を厳密に分別しようってのはナンセンスだし、それ言ったらわけわからんコンクリの塊の中で通夜だの葬式だのやってのるのがおかしいでしょうが、って話にまでいきついちゃうでしょ。火葬土葬だってそうだし。まあ今回は何であれ自分の父を亡くしているので辛いだろうし疲れてはいるだろうから、ということで勿論何も言いませんでしたが...

 で一連が終わり、どうしようかな...そのまま帰っても暇だし高いし…ということで、実は以前考えていたものの日程の関係上入る隙間がなかった台湾から大陸に船でアプローチする、というのをやってみることにしました。台北(またはキールン)からと高雄から、金門島や馬祖島を経由した便がいくつかあるのは知っていたんですよ。
 結局便が毎日でていなくてうまくはまらなかったので、今回は台北から金門島(台湾領だけど地図で見ると限りなく大陸に近い)までは飛行機、そこから10kmくらいの本当に短い区間だけを船に乗ることにしました。だから「船で渡った」というと結構大げさ。

 ただこの路線、最近2回も立て続けに落ちてるんです。そして僕が出発する日も午前中に機体の不良かなにかで2機も途中で帰ってきたらしく、そらもうカメラがチェックインカウンターに列を成していて来る客みんなに「あなたばかですか(多分違うけど)」とインタビュー。他の路線に乗る人だっているのにね。
 実際僕が乗った飛行機に至っては100人乗れる飛行機に乗客が僕とあと2人だけ、荷物を預けたのは僕だけでした(だからベルトコンベア使わずに乗務員がコロコロ手で転がしてきた・・・始めてや)。不採算どころじゃないよクルーの方が多いし。あと事故で非常に敏感になって金属探知のレベルMAXだったようで、普段まったくひっかからない携帯電話の予備電池までひっかかり、後から呼び出され荷物を解体されたりしました。充電池は預けちゃいけないの知ってるけど、予備の電池までひっかけられるとは...。まあとにかく、新疆とは別の意味で危険な旅。

 あそうそう、台北ではとってもひさしぶりに、台北のオーケストラの事務局(辞めてたから「元」だけど)の子とランチ。昔日本公演を手伝ったことがあってその時やりとりをして、FBで繋がっていたので。。。ということで友人というほどではないけど人懐っこい(そして日本が好き)なので、まあランチくらいはたのしくすごせるだろうと思ったら本当にそんな感じでした。しかしこの子とも中国語で色々会話できるようになって、あーおれホントしゃべれるようになったんやなーと感動しきり。

 
 本当は午後の便で金門にいき、そこから船に飛び乗って目的地であるアモイに行って泊まるつもりだったんだけど途中の金門ってそういえば何?と思って色々調べていたら実はかなり面白そう…ということで急遽一泊することにしたんだけど、いやこれがあたりですわ。台湾のほうが沖縄には近いはずなのにすごい沖縄感のある(といって本島しかしらんけどさ)島で、しかしなんか違うものも混じってて、台湾なのに中国だし、台湾が独立するときの最前線だったから戦場跡とか博物館とかもあるし、街は雰囲気いいし。島内の足がなくてタクシーをチャーターする羽目になるのが費用的には痛いけど、民宿といい街といい、また運ちゃんに強引に連れまわされた(チャーターって別に頼んでないのにいつのまにかそういうことになってた・・・)おかげで色々見れて楽しかったですよ。戦争歴史博物館みたいなのは強烈なプロパガンダ臭だったけど...

 しかし地図を見るごとに、この地理的な位置で台湾はなんでこの島を守りきれたのか、不思議でなりません。というか戦争になったのは3日間だけだったようなので、何かしら交渉なり思惑があって中国側が真面目に攻めきらなかったというのが真相なんだとは思いますが...多分今開戦したら五分で落とされて見向きもされないと思います。中国側にとっても中国寄りにありすぎて補給基地とかにもならんだろうし。あ、港を望む丘にひっそりアメリカ軍人の墓がありました。台湾に協力して戦って命を落としたようで、まあ多分当時アメリカの軍事顧問団(という名の部隊)が相当援助してたんでしょうね、勿論歴史資料や写真には一切そんなものはでてこず、まるで独力のように見えましたが...。
 島内では人民元で買い物が出来る場所があったり、毛沢東ブランドの茶?のポスターがあったり(敵国やろ)「、色々微妙な気分になったりもしました...で一番微妙な気分だったのはやたら法輪功のポスターとかが目立ったことかな...敵の敵は味方、ということなのか。

 一泊したあとはアモイに行ったんですが、コロンス島という有名な観光地が春節ラッシュで、でも他にやることないからチケット買うのに3時間ならんで行ってみたけどよくある植民地建築なだけでショボンヌしてたら飛行機に乗り遅れかけ(名誉のために書いとくと別にこの時は遅れたとか見込み違いとかじゃなく、どうしてもタクシーが捕まらなかった...ぎりぎりでつかまったからよかったけど、あせった)、まあさんざんでした。でも金門楽しかったからいいよ。またのんびりするために来てもいいかもくらい。ホントやることないけど。台北やっぱりいけすかないけど。

 
 そろそろ終わりが本当に見えてきて、でも最後まで意外にお客さん来たり色々でばたばたとはしてそう。どうなるかな。
 
 相変わらず、午前は結構人間らしい時間に起きてゆっくり朝ごはんを食べて、カフェに行って勉強し(こないだ店員さんに写真撮ってSNSに投稿された笑)、午後はずっと相互学習、終わったら買い物行って夜ご飯を作り、ぼーっとしてるとこんな時間(書き始めた今は21時半)、そろそろウェブの更新なりメールの返信なりなんかして、皿洗って風呂入っているといつの間にか寝る時間、というそういう毎日です。

 しあわせ。

 でも、もうあと1ヶ月くらいしかないんだな...と思うとおもむろに吐き気がしたり、いやそれでも一ヶ月も今までどこかを旅行した事もないのか...とおもうとまだまだ時間あるやん、とも思ったり。

 相互学習については、意外とネタが切れません。頭がいいし、学習意欲が高い子だし、波長も合うので楽しい。そしてわりと発音にうるさくわからないと「はあ?」とか言うし指摘してくれるので、その意味では向上しつつある気もします。

 そうそうHSKという中国語検定の最上位級を受けてみたんですが、PCでの試験なのはいいとして試験中にシステムバグってやり直しになるわ作文の主題が項羽と劉邦だわ(書き方知ってるけど中国語読みがさっぱりなので入力できない)さっぱりでした。合格点が6割と低いのでそこにかけるしか...というかんじ。
 勿論あらゆる試験は大体手ごたえなんかないようなもんですが、さすがに作文、規定字数に達しなかったからね...とかなりへこんでます。なんせ受験料たけえしさ。まあ次がんばる(といいつつ対策まったくしてない)。

 でなんだっけ。ああ出柜(ちゅーぐい)。なんやねんそれということなんですが、柜って洋服箪笥のことだよ、といわれれば"Come out of Closet"のことだってわかる…かな?そう、いわゆるカミングアウト、です。あ、でもこれ秘密行きだな。

 そう、金がないんです。もってきた日本が底を尽き...てはいないけど、底が見えてきました。相当余計に持ってきたつもりではあったんですが、相当余計に金使ってる(旅もしてるし)こともあって、やばい。いや多分ぎりぎりくらいではどうにかなる...はず...一ヶ月なら...って帰国したあとどうしよう、というのが若干悩みの種です。まあどうにかなるでしょう。というか節約するのは簡単で、外食メインにすればいんですけどね(ってなんか日本的な感覚でいうとかなりおかしいよね)。まともに作ると一食500円切るのは相当厳しいです(大体夜と翌昼まとめて作って材料で1000円)。あと相互学習の相手と飲むお茶のための水が…って安いんだけどね。これは金というより重いね。スーパー近くてよかった。最近寒い(のに暖房がない)こともあって、毎日2リットルの一本飲んでますからね。そして相手は気付いてないが僕のお茶コレクションから毎日茶を提供しているので、それなりにいいお茶なんですよ。君がお店で飲んでるのの10倍くらいだよ...とはいえ買い込みすぎて飲めない茶がはけていくという意味では僕もありがたい(ってほどでもないけど)んだけどね。

 で、そうだ自己開示。この子、自分で作文を書いてきてチェックして?って言ってきたんだけど、しょっぱなからテーマが「弟が死んだ」

 …どうリアクションすれば。なんか昔事故で亡くなってしまったらしく、1歳しか離れてなかったこともあっていつも喧嘩してたけどすごく仲良かったみたいで(後半想像)。で、川に流されて、でもお父さん浮気してて、お母さん包丁取り出して殺そうとして、お父さん窓から逃げた...っておい!そんな話をされてもリアクションに困るぞ!というね。まあいいけど。
 心理学的に自己開示は信頼の証、とおもえばすごく信頼されてるのかもしれませんが、少し心配になってしまいました。ほら、書いたように相互学習ってほんとネタがなくなるのでどんどん身を切ってネタを提供する必要があるんだけどさ...。というわけでこの子が7人兄弟(確か)で、大学時代から付き合って同棲してる彼氏がいるけどこないだ僕と出会う1日前に別れて、でもまだ出て行かないっていうか別に同居人としてなら別にいいかな?っていう感じ、でなんだっけな...みたいな個人情報が暴露されていくのでした。妹は日本語学科でてるのに全然日本語わからんらしい。しかも同棲してる所に転がり込んできたんだと。意味わかんねえなあ...そして家事もしないし、と。
 ちなみに彼氏と別れたのは彼がずっと無職で2年だか仕事を探さないから...ってそれで何で食えるの?って思わず失礼を承知で聞いてしまったけど、なんかクレカでキャッシングして、期限きたら違うクレカでキャッシングして返済して...ってあんた完全にそれあかんやつや、自転車操業やんっていう。あ、あと金も貸してる模様。駄目男です...でも東南アジアの男って基本クズな気がしているので大して驚けないのがなんともかんとも。いやそれも偏見ですけどね。
 ていうかこの子自身も現在無職で「フリーランスがいいなあ」とかなんとか言っててそれあんた能力ありゃいいけど...という感じですね。みんな楽観的やなあ、南国やなあ。別に仕事するの楽しくないけど、とりあえず遊ぶ金もあらへんようになるやん、というのが僕の意見なんですけどね。

 あ、7人兄弟ってのはちなみにみんな違う戸籍を買っているらしいです...だから戸籍上は血のつながりがないんだと。戸籍ってそんな安いんや...。

 
 ああそう史上最大。香港で記者(ていうかプロデューサー)に会った話は...書いてないのか。そう、実は上海の友人が紹介してくれて、一回飯食おうってなったら結構意気投合っぽくなり、こないだ2週間後に行った時もディナーしてしまったのです。武漢出身、中国最高の北京大学を卒業後ロンドンでジャーナリズムを専攻して修士号、某中東テレビ局の北京を皮切りに某イギリス、某アメリカ4大ネットワークという...うっそーんな経歴を持ってます。英語完璧(「ま、結構勉強したから」って言われてぐぬぬ)。
 ロンドンいたわりにアメリカっぽ...くもないかな、イギリス系ではない英語で、ユーモアのセンスもあり、何よりとても品があるね。バランス感覚や配慮もあるし、ちゃんとした教育を受けている感じ。いいなーと思います。思わず好意の発露で高級ベトナム料理ご馳走しちゃいました。

 で、彼女といろんな話をしていたら実は僕がこないだ北京行った時泊まった家の家主を取材したことがあったりして共通の知り合い!とかまあ色々な話があり、そしてその話の果てに、もしかしたら彼女が担当している番組に僕の知り合い(僕自身は会ったことあるくらいだけど、友達がとても仲良し)のインタビューが...という状況になっています。取材が東京実施なので立ち会えないのが超残念...2月末なんだけど、このためだけに一時帰国考えるくらい、楽しみだったりしています。
 だってPRやってたって4大ネットワークのしかもインターナショナル版にインタビュー仕込めることなんかめーーーーーったにないわけでというかそんな経験実際にないわけで、もしこれ受けてくれたらすごいいいなーと思います。別に自分の仕事がどうとか関係なくて、一生ネタにできるじゃん(ってまたおまえの尺度はネタになるならないだけなのか、って言われそう)l。

 そろそろ中国は春節(旧正月)で、街でもぽち袋やさんとか飾りつけとか売っているのを見かけたりします。その期間店はほとんど全滅だったりするようなので、とりあえず辺境に逃げることにしました。西の果て。本当は世界の果てまで行きたかったんだけど、まあ今回は二箇所くらい、街を巡ってこようと思います。
 あそうそう、その前に上海ですわ。この滞在で上海は二度目かな。リサイタルのためにいったからね。ついに由子先生最期。別に死ぬわけじゃないけど、四国に嫁がれたらなかなか会えないでしょう...。本当にお世話になったし、もう結構実際あたま真っ白なんだけどね。あとは昔飲み会でいっしょになって、そのままFBで繋がったけど特にやりとりもしてなかった起業家社長と飯はセッティングした。他にもまだご飯スロットは空いてるのでどうしようかなーというかんじ。


NYは雪嵐で大変のようですね(でも「騒ぎすぎじゃね」などと管理人さんは)。

 北京でも書いたし、広州篇でも一度書いた気はするんですが強調してもしたりないので再度。

 結局英語です。繰り返しますが、結局英語です。というか、最近英語が足りなくて悔しいです。できないとは言いません。でも外国人にもまれてがんばってる人たちと話すとやっぱりぜんぜん足りない。そらそうですよ、英語話してる時間も聞いてる時間もぜんぜん違うんだからといえばそうなんだけど、悔しいものは悔しいんだよね。
 北京で会った活動家も、舞台芸術の元同僚も、香港で会った中国人記者も、みんな僕よりきれいで正確でユーモアのある英語を話します。こいつらみんなにくいよ!みんな言葉以外の部分でも尊敬できるだけにさらににくいよ!ユーモアとか最早英語関係ねえってな。僕も英語ではわりとウィット利いてるかな俺?とか正直思ってるだけにさらに悔しい。


 中国人の人間関係。そもそも最近先生を足したという話は...あれ書いてない?二人目の家庭教師ができた話。正規の授業が終わってしまって、さすがにいくら熱心にやってくれるとはいえ家庭教師1人だけでは暇すぎるだろあとこの人にも負担だし...と思ってほかのクラスを探してたんです。でもそもそも僕は口語を鍛えたいのでクラス行くより個別でガリガリやったほうがいいねとも思っていて、ならということで先生に「もうひとり紹介してよ」とお願いしたわけです。
 で、もう1人を無事に紹介してくれたのはいいんだけど、会う前の日になって「ちょっと忙しいから教えらんねえわ」とか言いだしてオイオイ...と思ったら「大丈夫!友達を連れてく!その子は英語も日本語もしゃべれるし、教えたいって言ってる!」オイオイ...

 と思ったら、来たのが結構ちゃんとした人だったっていうね。そういうこともあるのね。熱心だし、日本語勉強していて独力でN1を1年で取ったという...頭いいっすね。
 あ、N1というのは日本語能力検定試験のことで、1が一番上。留学生で日本生活1年から2年くらいで取れる、って感じかな?だからまあ日本人から見たら結構変でも取れてしまうのは確かにそうなんだけど、それにしたって先生についたこともなくて独学で…っていうか日本人と話すの初めてです!みたいな感じで、それでたった1年で取れるのは相当カンがいいのとちゃんと時間を使ったのでしょう。特に日本語は(聞く所)、文法が複雑というか例外が多すぎてシステマティックに覚えにくいらしいです。完全に丸暗記するしかない!みたいな。ううむ。

 で、最初の日はカフェでとか言ってたんだけど「きみん家に行こう」とかいいだして、なぜか毎日女子がうちに上がりこむという展開になっています。しかも「せっかくだからたくさんやりたい」というので日中半分ずつで1日合計4時間。でもやってみると結構短く感じる。日本語教えるのも楽しい...でもこの子の場合はもう結構できちゃってるからホント実践的で細かいことを教えていくってかんじ。意外なことを知らなかったりするけど…まあそりゃ実際使ったことなければ偏るのは当たり前よね。

 あ、ここでいいたかったのは女の子がかわいい、とかではなく。この子を通じて中国の人間関係とか学生生活を聞いてるわけなんです。スピーチの内容として。で、そこで一般的にすごく濃いと言われる中国人の人間関係の発生源ってここかなあ、というのに思い当たったという話なんです。まあ、この辺も地方によってシステムが違ったりする可能性があるので断言はできないし「お前それ物事シンプルに解釈しすぎ」という人もいると思うんですが。

 彼らは一般的に中学以降の学校生活の大半を寮での集団生活で送ります。同じ部屋で4人とか8人とかが暮らすわけ。でその寮も同じ学校に通う限り部屋割りが変わることはあまりないらしい。1年に一回とかも変わらない。

 だから当然その中の人間関係は超濃くなる。秘密なんか持てないし、お互いのいいところも悪いところもほとんど知り尽くしている。そしていわゆる日本の学校行事っぽいものもあんまりないから娯楽もいっしょに、となる。そしてそれこそが「友達」だと思ってて「隠し事をするなんて友達じゃない!」みたいな。極端に言うと。
 大学にもサークルないし(「社団」というのがあるらしいけど、学校側の許可制なのでおそらく真面目なのしかない。どっかのマンモス校みたいに「昼寝をする会」とか確実にない)。

 まあ裏を返すと、「初めての人と仲良くする」という社交の練習をする機会があんまりないんですよね。日本だったら中高だって遊んでるやつは町で誰かと知り合ってとかあるし、それがなくても大学のサークル新歓の時とか、欧米に比べれば少ないとはいえ、でもやっぱりそれなりにはあったりする。でも彼らにはそれがほんとに全くない。社会に入ってからそれを学ぶ感じ。社会に出たあと友達ができにくいってのは日本とも変わらないから、そうなると友達の絶対数も多分日本人平均に比べて超少ない。日本人でさえ多くないし、自分で増やすことが難しいなあと思ってるのにね...。

 あ、勿論そんな人ばっかりじゃないよ。友達作るのうまい人もたくさんいる(まあそういう人は大体どっちかっていうと「西洋化されてる」と感じるけどね)。でもなんとなく聞いてる限りそういう人多そうだなーと。
 そして、最近ぜんぜん違う筋で同時に「中国での出会い系ビジネス」ってのに可能性あるんでない的なことを聞いたんだけど、結婚圧力がまだ強いわりにそうやって出会いの場が異常に限られているわけで、そうなると「大学時代になにかうまいことやって相手を見つけるか職場で見つけないと結婚できない」になり、それは確かに出会い系の商売のチャンスになるなと思ったのです。いやまじ。これこんな所に書いていいのかなくらい。
 もちろんネットでのもすでに盛んなんですが(モバイル使ったいろんなサービス多いし)、それよりも少しゆるいリアルの場を使ってもっと自然な「学生時代の仲良し以外の友達を共通の趣味を通じて作る」みたいなのをうまくまわせばビジネスとして結構美味しい気がします。コミュニティ運営サービスみたいな...マネタイズをどうするかちょっと思いつかないけど(しかも思いついても書かないよ、飯の種になるもん)。

 まあ異性関係の話はおいとくとして、別に中国人の友達がいなくたってなんとなく中国人ってすごく義理深いというイメージがあると思うけど、要するにこういうところから生まれるのかなと。なんか中国ビジネス指南的な本とかに「中国人は個人の関係とビジネスの関係を分けることをしません」みたいな事を書いてたりするけど、要するにみんな友達いなくてさびしくて、だからできるとうれしくて「仕事もいっしょに」ってなっちゃう(逆もまた)っていう...ある意味数が少ないから「この人は仕事の付き合い」とかそういう区分にまで至ってないだけちゃうか、とも思えるわけです。あ、別にこれが悪いとか馬鹿にしてるとかではないですよ。

 なんかこの辺はもう少し入り込むともっとわかる気がするんだけど、でもなんか大概日本人より友達少なそうな印象はあるんだよな...まあこれも語学系やってるという点でバイアスがかかりまくってる可能性もあります。

 あと話は違うけど面白かったのはその日本語を教えてる子は日本の大学生生活についてぜんぜん知らないということ。なぜなら学園物のドラマとか漫画はほとんど中高が舞台で大学のは少ないから...言われてみると確かにそうだね。仮に大学だとしてものだめみたいに特殊か、もしくはものすごくあっさり描写されていて空気同然みたいな...あとぱっと思いつくの動物のお医者さんとか東京大学物語とかだもんなあ...確かに少ない。

 で、あと中国の大学は結構楽らしいです。大学入試までがつらくて、大学にさえ入っちゃえば超エリート校を除けば2年くらいまではたらたらやって、就職が心配になり始める3年あたりから就職対策で色々はじめるんだってさ。なんとなく日本以外大学ってどこも全部厳しいイメージがあったけど、わりとその点ではどっちかというと日本寄りな様子。そういう話、前の北京のときは聞かなかったから面白い。日本に留学してる中国人ともそういう話はしたことなかったわ。

 ま、相互学習はとにかくネタ切れが一番のリスクというか壊れる原因らしいので(実感してます)、お互いなんでもいいからがんばってネタにするということになり、だから普段話さないような話もするわけですね。ちなみに今日はじめて偽名ちゃん話中国語edtionが発表されました。かなりウケた。


 最後のやつ。なんか変な話かもしれないけど、死に掛けるとというか体の調子悪かったりすると性欲が異様にあがったりしません?僕は少なくともそうなんですが、最近逆やなあと。いやいい意味で...いい意味?まあ。

 仕事辛かったりした時に若干無茶っぽいことしてたし、思えば昔鬱だった時もXXXだったし、逆に精神的に充足してて肉体的に余裕があるときってそういうことどうでもいいというか、正直言って求められると逆に煩わしくさえあったりする・・・という・・・あれ俺これちゃんとしたパートナーいたら幸せになれないパターン?

 ま、いいけどさ。そう思い込んで自分の性欲殺してるだけかもしれないけど、なんにせよ結構面白いなーとわが身ながら思ったりします。精神的な充足という意味でパートナーがほしいとかって意味じゃなく、ここのは完全に肉体的なアレね。

北京滞在記

2015年1月14日 Guangzhou
北京滞在記
北京滞在記
北京滞在記
 短い北京滞在から帰ってきたばかりです。

 今回は人間関係的に非常に得るもののある旅でした。FBに書くと簡単に流れちゃうから、こっちに。といっても書けることはそんなに多くないんだけど(秘密というか、単にそんな内容がない)。
 あ、あと物質的には相当あれれな旅でした。まず携帯が床にダイブして破損、最近中国では全情報(地図・旅程・連絡先などなど)を携帯に集中させてたもので、相当こまりましたよ。しかも新しい携帯だからかなんだかわからんけど、携帯修理屋行ってもみんな「在庫ないねん」と。まあひとつにはメーカーが結構マイナーってこともあるんでしょうが。あ、ちなみに携帯修理屋ってのはこちらでは結構ポピュラーで、画面が割れたとかそういう困りごとは大体そこに行って解決します。日本と違ってキャリアと本体のメーカがそこまでくっついてないのでキャリアショップが修理とかに対応してないんですわ。現場で直してもらったほうが早いしね。
 あと地味に相当ショックだったのは手袋をなくしたこと。なんでだか自分でもわかりませんが、最終日(すなわち今日)帰りの地下鉄の中かどこかでなくした模様...。NYで買って今回がデビュー戦だったので実質2日の命...使ってみたらかなり具合がよかっただけに相当悔やまれます。てかこれから寒い地域に遠征にいくってのに...ああああ。


 はい、出会いの話。

 今回は4人かな。まずは元同僚。僕の前の会社は上海、その後現在にいたるまで北京にオフィスがあります。上海の同僚は大して一緒に仕事もしてないのに笑、名前と顔が一致するほぼ全員と個別に連絡があったんですが、北京もその様相を呈してきました...というのは実は僕が関わり出してから2人北京から辞めてて、そこまで仲良くもなかったから今まで別に連絡もしてなかったんだけど何故かこないだその内の1人をLinkedINを数年ぶりとかじゃねえのかな、開いたら見かけて。で、北京にいく予定があったからなんとなく連絡してみたら「会おう会おう会おう!」となったので会った、というのが1人目。
 この子は辞めたあと今はダンスカンパニーのツアマネをやっていて、音楽以外のいろんなことにも詳しい。もともと僕もアート全般の市場や需要がどうなってるか、次の仕事のことも含めて興味があったのですごく勉強になりました。最近の谭盾の作品から伝統楽器とダンスの新しいコラボ、Uberの新しいキャンペーンの話まで...なんといえばいいのやら、濃かった(そしてその終盤に携帯が死ぬわけですが、まあそれは別の話として)。そして彼女は実は広州人なので、「春節広州いるならうちに来たら~」とのこと。うふふふふふふ。

 この夜会ったのは2人めにはならないかな、日中ハーフの女の子。最近マイブームなおばかな美人という感じなんですが、あまりにちょっとおばかなので心配です。セクハラする気にもなりません。まあでも話してると楽しいんだけどね。時間制限がありあんまり長くは話せず。

 次の日の昼は昔の北京いた時の先生。雲南人で、なんかすごい優秀(とがってるというわけではぜんぜんなく、逆にほわっとしててすごく真面目)な人なんだけど...いやはや、僕らほとんど中国語で会話成り立つじゃないですか!すごい!ってわれながら思ったです...。いや自分で言うなよって話なのはわかってるけど、でもなんか感動したわ。もともと英語あんまり得意ではない人だったんだけど、でも以前は半分以上は英語だったけど今回はほぼ中国語、たまにわからない単語だけ英語、って感じ。なんか目に見える進歩ってのがあんまりないからその意味ではうれしい出来事でした。一緒に食べたご飯もおいしかった。あ、会ったあとは学校内をぶらついたり、新しくなった本屋さんで検定対策本を買ったりも。

 で、この夜会ったのがそもそも結構今回の北京入りの目的のひとつ。某新聞の記者。実は前から記事を読んでいて面白い人だなと思ってたら偶然友人の友人であるということがわかって。なら紹介してよと無理いって頼んだのでした。今の自由人たる僕の身分は結構説明がめんどいというか向こうからすると「誰やねんこいつ」って思うだろうに相手していただいて非常に感謝。で会ってみたらやはりかなり「わかってる」人で相当楽しかったし(雲南省がグローバル企業の東南アジア向けのハブになってる話とか)、この人実は僕が次行く会社の社長とかも色々な縁で知っていて、趣味以外の部分でも役に立ってくれそう。。。うふふふ。かなりお得な感じでした。
 そんでしかも次の日飲んでた相手が実はこの日飲んでた店の経営者だったって言う。。。なんかその経営者氏、日本人友達そんなにいないという話だったんだけどその日引き合わせてくれた人に加え、前日の記者も知り合いだっていうね。まあ面白いねそういうつながり。

 で、あとはまあその経営者氏も楽しかったけど若干のチンピラ臭が否めずあんまり得意ではない。だけど多分北京の飲食の日本人経営者的には有名なんだろうな...そして「僕の会社で働いてほしい」とラブコールを送られてる僕の友人。

 あと面白かったのが...ってこの話はおそらく重複するし、今から何箇所かネタにならないかあたろうかなーと思ったりするので秘密に書きますか。ちょっとデリケートだしね。

 あと北京でアメリカ人が握る寿司を食った!というとすごくナニソレ感強いけど、うまい。高級なだけはある。これはなかなかなかなか。あとケーキうまい店みつけた。
 歴史的出来事です。結果はもちろんというか「察しろよ」だったんですが、振られ方が斬新すぎてもしかして振られてないのか?。まるで昔の剣豪に斬られたかのようだ...。死んだはずなのに気付かない...!

 はい、もちろんやけくそモードなんですが。

 流れを説明しますと(ところで書いてるところに仕事でまた彼女が突然うちに来ることになったんですが、それまでの時間調整にこの記事書いてるってなんなのこの何か超越的なシュールさ)。あともうすでに何人かにチャットとかで報告しちゃったんでそのテキスト使いまわし+アルファです今回。

 例のコンロ燃やしちゃった件の後始末で彼女が家に来たので、それが終わり(大家さん優しい、自分でコテ持ってきてゴリゴリおとして「ほれ、これでよかろ」と)、で、用件終わったのでラオス土産の茶とか出しつつ別の仕事の話をして。
で、んで区切りついたんで個人的な話をちょっと、といって普通にどうやら好きっぽいんでつきあってもらえませんかと言ってみたわけです。
 彼氏いるの当然知ってるし、期限つきなのもわかってて相当厳しいのもわかってるけど、でも、と。そしたら特に止まりもせず普通に別の話を始めたですよ。

 で、いやいやと思って食い下がるわけじゃないですか。もう恥ずかしいのは一緒だから・・・。そしたら「これって私、告白されてるとかですか?」 「まあそういうことだよね、さっきから」「ところで、UFOキャッチャーしにいきませんか、コイン余ってますし」で、UFOキャッチャーの話をひとくさりされて(正確には「UFOキャッチャー」という単語がないらしく...ってあれセガの商標だから当たり前か、「ゲームしに行きましょう。ぬいぐるみとかとるやつ」だったけど)。
 まあなぜかよくわからないけど、そのまま食中毒+風邪でげろってるのにUFOキャッチャー(近所にあるのよ)に狩り出されるわけですよ。で、とったやつを 「お見舞いです。本当はフルーツでも買っていこうと思ったんですけど、生もの食べてあたったって聞いたので、生のフルーツはよくないと思って」などと渡され「また今度鍋でも食べに行きましょう。あとコインあまってるからまたUFOキャッチャーやりましょう!あと200枚はあるから!」といって彼女は仕事に戻っていきま した。あら見舞いの品とかやさしいな。

 …あれ、もしかして僕告白とかしなかったのかな?

 この会話の間にも食い下がってみたんだけど、「道化さん今日はちょっと女っぽい(おそらく女々しいの意味?)ですね」などとよくわからない言動でなかったことにされました。
 
 
 …なかったことに、されました。
 

 これってあたらしくないですか?あんまり聞いたことなくないですか?こっちの話は全部聞いた上で全く返答せずに違う話題を出す(なんかプロレスみたいだな!)ってある意味で精神力も必要だと思うんですけど、なんなんですかこれ。すごい敗北感があるんだけど、殺してすらもらえないというか...。世の中上には上がいるんですね...若いのにどんな修羅場をくぐっているのだ。

 といった具合で、こういった事態に対する最適解を募集したいです(諦める以外で)。まあ多分だめだろうな的な状況ではあったんですが、そこでの反応から次の布石を...これじゃ打てないよ...

 そんな感じです。
史上最高と最長と(雲南彷徨篇)
※帰ってきてから加筆

 結局PCは持たずに出ました。

 今回は夜行が二回続くので(しかも二回目は所要時間なんと24時間)、そこがきつい、というか多分乗り切れませんね。しかも日本携帯のexperia、なぜか残量表示がこちらにきてからずっといい加減で、いきかり電源落ちたりして。


 さて、今はその24hのしょっぱなにいます。雲南の省都の昆明(くんみん)から、ラオスのルアンパバーン(どう見ても英語のスペルでは「ルアランパブラン」なんだけどねえLuangprabangだから)まで。目的地はまた、「名前が可愛いから」という。
 今日は電源が切れるまで、とりあえず雲南の話をまとめてしまおうと思います。 雲南は、昔から憧れの地でした。多くの少数民族が住むことから漢人のものとは違う文化がまだ残り、色々な芸術の題材になっている場所。食事も独特で美味しい…割に「雲南料理!」として有名ではない。そこら辺の中国人に聞くと「雲南・・・?なんかおいしいものあったっけ。ああきのこねきのこ」というくらい。名物料理というと「過橋米線」というライスヌードルがありますです(ちなみに東京だと中野坂上とどこだっけな...にこの名前を冠した雲南料理屋があります)。

 去年北京にいた時も周囲にいつかは行きたいと言ってたんですが、その時家庭教師をしてくれた子が実は雲南出身で、その子もとても優秀だし感じのいい子だったこともあって、そして今せっかく北京上海ではなく南に住んでいることもあって、今回の目的地にしたわけです。ラオスにも行くんですがはっきりいっておまけ。名前がかわいいというのをおいとくと、雲南から出れる外国のうちまぁもう次は行かないだろうなという場所を選んだだけです。なにがあるかもよーわからん。

 旅程としては、麗江→大理→昆明という、おそらく雲南的にはベーシックコース。あとは麗江のさらに先のシャングリラという町(平凡な街がある日突然改名したんだとさ・・・住民の心痛いかばかりか)とか、さらにタイ国境に近いシーサンパンナ辺りが場合によっては、という感じかな? ただ、昆明はよく「意外に何もない」「単なる地方都市」と聞きます。今回もちょちょいとは調べたけど、確かになんもない。石林とかってのがあるくらいですかね。
 麗江は昔知り合いが「香港の近く」とか言ってたけどまったく嘘じゃねえか・・・というのはいいにしても、ここも「完全に商業化しており」などと各所に書かれていたこともあって、パス・・・のつもりが、広州から大理に飛ぶのに比べて謎に(おぼろげな記憶では三割とか)安いので、まあどうせならということで通った、という感じ。麗江から大理も電車で2時間とかだしね。


 飛行機が夕方発だったこともあり、着いたのは深夜。宿に伝えた時間からも遅れてしまい、着いてみたら宿の人にも「名前が明らか外国人だし中国語わからないだろうから困ったねーっていってたのよ」などといわれちゃったりして。若い子三人くらいだったんだけど、とても親切にしてくれました。夜着早朝発であんまりコミュニケーションできなかったのは残念、かな。

 そんなわけでちゃんと見てないけど麗江は確かに、商業化というかテーマパーク化が徹底してる感じ。別の言い方をすれば「見られてることをちゃんと意識している」という風にも言えるわけで、僕はそれをそこまで悪いとは思いませんでした。統一感あるし、それなりのクオリティではある。 あとで書くけど大理は良く言えば「わざとらしさがなく、普通のそこに住んでる人の生活にまじれる」だし、それは悪く言えば「わざわざ作ったものではないから色々雑だし微妙な部分も見えてしまう」ということになるわけで。
 これは好みの問題かもしれないし、大体麗江はホント深夜早朝しか見てないから昼間見たらその「作り込み」もがっかりのチャイナクオリティの可能性は否めませんが・・・。あ、でも確実に言えるのは建築の写真撮るなら麗江ね。映える。

 大理駅から観光地である古城(中国語で「城」は街の意味なので、べつにお城があるわけではありません。英語だとOld Townね)のある地域までは車で50分。空いてるともうちょい早い、という感じ。電車が着くのは下関(しものせきではありませんよ)という新市街の端で、その市街のどこかからバスに乗れば2元?で行くこともできるようです、
 が少なくともみたとこ駅のすぐ近くではない様子。僕は二泊したら宿が車を無料で手配してくれました。ちなみに帰りは別途になってるんだけど40元。こっちのタクシーはメーターあるくせに交渉になるというふざけたうんちゃんが主流っぽいのと、観光地なので結構元々ぼりにくるというのを考えると妥当というか、まあそんなもんですかねという感じかな。

 今回は客銭と呼ばれるいわゆる民宿・・・だけど日本の民宿よりかは規模が大きい宿に泊まりました。若い女の子がいて英語を話せるし、もうひとりいるおばちゃんも非常にわかりやすい普通話(正直、僕がここまでスムーズにコミュニケーション取れた中国語オンリー中国人ははじめて)だし親切なのでとても快適な滞在でした。

 古城地区は決して広くはない上に特に目玉になるようなものはないので、カフェで読書とかを予定に入れないなら正直「一日で良いのでは」感が否めません。ぼく二日半とっちゃいましたが。 あ、ちなみに町のはしっこで城壁みたいなところに登って町を一望できるんですが、若干の江戸感?があります。

 大理の不思議なところは、まったく都会ではないにも関わらず謎に西洋文化が流入しまくってるところ。しかもレベルがやたら高い。パンとかケーキ、ピザなんかもあるし、異様におしゃれなカフェがいくつかあります。それは決して「ダサ中国にしては」ではなく、上海や東京の最高レベルと遜色ない感じ。つうても上海のカフェなんて「ちゃんとしたヨーロッパのコピー」はあるけど、オリジナリティがある場所なんてそんなにはないけどね。
 まだちゃんと聞いて回ってないんで本当のところはわからないけど、昔から大理は悪い子が大好きな「草」が自生してるとかなんとかで、チベットも近いこともあってヒッピーカルチャーの影響をうけたお馬鹿な白人パッカーがよく沈没しているので有名だとかで、まぁそういった人の中にはピザ屋やケーキ職人がいたんでしょう。クズもたまには役に立ちますね。だもんで(?)、ど田舎にしては白人を見かけることが多いです。 あ、寿司屋も何件かあるんですが、らりぱっぱの寿司職人がいたんでしょうか。 あとそういう目で見ると街中にジャンベ屋が異常に多い理由ってのも、想像つきますよね…。これも適当なそこらへんの中国人に聞いたら「え、あれあの地域の伝統楽器じゃないの?」あほか。 

 この地域は白族という少数民族の自治区になっていて、人口の七割?が白族だとか(僕の先生も白族)。で、建築も特徴がある、ということになってるんだけど、うーん先生ごめん、あんまおもしろさがわからん。木じゃない上に色もあまり使わないし模様があるわけでもなく、様式もそんなに・・・。ううむ。 そんなわけで正統?的な「少数民族っぽさ体験」でいうと、僕の印象では麗江のほうがいいです。

 だけど大理はそのよくわからん西洋くささももそうだし、自然の魅力がありますわね、というのが次の話。大理古城は高い山と大きな湖に挟まれていて、その両方を体験してきました。 山は蒼山(つんしゃん)という名前で、3900m級。ツアーを使えばロープウェイの入口まで運んでくれて、そこから上がった所から山頂付近まで歩きという感じになるかと思います。
  最初のそのロープウェイ駅までがそれなりに歩いて登るので(街からだと一時間から一時間半?坂はゆるいけど)それがだるいんですが、実は途中が地元民の結構でかい青空市だったりするので、それを見るのも楽しいですよ。街中の市場にはない竹?箒とか売ってたり。ちなみにそこには馬引いたおっちゃんがかなりの数たむろしてるので、どうやら雇ってのんびり登るのもありのようです。
 あと、登る途中の景色が結構いいこともあって、地元の結婚写真撮影ポイントになっててなごんだりもします。 あそうそう、登山口の横は「天龍八部電影城」 とかいうやすっぽいテーマパークになっているんですが、そのテーマパークに隠された日中友好秘史についてはまたこんど。
 
 あ、この山全体的には満足だったんですがただひとつ、入山料高いっす。というか正確には入山料的なものとロープウェイの運賃と税金と、あとルートによっては電影城の入場料まで取られて、合計すると6000円くらいに・・・中国って観光地の値段の平均が高いのですが、それにしても・・・ねえ。ちなみになんでそんな別れてるかっていうと、根性あれば普通に徒歩で登ることもできるから、なんだとおもいます。
 そもそもスタート地点が何mなのかよくわからないけど、3900mはなかなかに絶景だし、いいもんですよ。地味に富士山より高くね?っていうね。何の都合かわからないけどちゃんとした山頂まではいけず、数百m手前の展望台までという感じですが・・・やあ、ロープウェイ出口からの数十分でも十分なほど疲れますね。空気も薄いし。
 所要時間は・・・どうだろ、最初街からバスで行けば二時間ちょいとかなのかな?歩いた僕でも全部で四時間ちょいとかだったような気がします。はやい夕方には街でチョコケーキ食べてたし。


 そうそう、んでケーキ食べて宿帰って昼寝してたらいきなり部屋ノックされてフロントの人で「助けてくれ」と。なんの偶然か滅多にこない日本人の客が飛び込みで来たけど中国語わからんから意思疎通ができんと。 まあそんなことなら、ということでフロント行ってみたら本当に日本人で、まあ結局手伝ってあげてついでだから何かの縁だし、と一緒にご飯も食べてみました。西洋文化があるとはいえ基本中国の田舎なので中国語ゼロだとかなりきついでしょうし(しかもメニューない店とか普通にあるし)。
 その人は見たところあまり変わらない年で、ハケとかローラーとか作ってる会社の営業さんだとか。ハケなんて今でも日本国内でつくってるらしいですよ。いっちゃわるいけどたいして作るのに技術が必要でもなく原料や完成品の輸送が大変でもなく、ややこしい法規制があるわけでもない(とおもわれる)のになぜ国内・・・と思ってやんわり聞いたけど、話を総合すると「昔そうしてた名残」ってあ〜これ典型的な中小死亡フラグいろはカルタ?と思ったらメキシコやらアメリカやらで色々最近買収とかしてて・・・とか、話聞くと業界的には大手か準大手っぽい。少なくともそれなりの企業体力はありそう・・・って業界全体がみなそんな感じなだけかもしれませんが。
 なんか東南アジア中心に色々旅行経験あるようだけど英語も話せないし、パッカーにしてはコミュ力低い(何も聞いてこないし、話があまりまとまってないしつまらん)のでよーわからんという感じ。見た目も冴えないしなぁ・・・ということで、なんとなく女買いに来てるのかなとか勝手に不名誉な動機を与えてみました。連絡先交換もしてません。電車の時間聞いてあげたりとか色々してあげたのに最後まで礼の一つも・・・と思ったら次の日僕の方が先に出るんで挨拶したら追いかけてきてあめちゃんくれましたっていうね。好意的にいえばシャイな日本人の典型なんだと思いますが。
 でもその人をダシに宿の人と仲良くなれたからオッケーといえばオッケー。通訳してくれたお礼にと、ビールくれるというので遠慮したら「茶が好きならもっていって」とプーアル茶をがさっとくれました。いいのか。高級品ではないんだろうけど流石にビールよりは大分高そうだけど、などと考えつつもありがたくいただきました。たまには人の役にたつのも・・・って実際通訳なんてレベルじゃないんだけどね。

 そして、次の日は湖。朝1000に近く・・・でもないけど最寄りの港から船が出て、1330頃まで。まぁほぼ遊覧とちょっとだけ地元の三道茶というののパフォーマンスがあるくらいで、別に面白いってもんでもないですが…でかい池だし。
 面白かったのはこのあと。 この船、なぜか乗った場所に帰らないで北に30kmほど行ったとこにつくんですが、宿のおばちゃんに「となりの村には美味しいものがあって」などと言われたこともあり、あと単純にバス停がみつからんかったこともあり、結局全行程歩くことになったんですよ。
 いやあ、30kmて結構きついすね。歩くのは苦にならないタイプではあったんですが、こんな距離歩いたのははじめてで。途中でバスにびゅんびゅん抜かされたもののバス停などなく(どうやら適当な場所で手を挙げて止める系)、こっちもだんだんやけくそで大晦日に俺何やってたんだろうねネタを作るためにも意地で歩ききったのでした。ほんとに普通の村の様子とか見れるんでオススメですよ(白目。
 まあ、結局全部で五時間半くらいかな、で踏破しました。午後全部潰しちゃったよ。でも街にいてもなんもやることなかったしね。 一行で書いてるけど、いやあ大変でした。

 夕食はめっちゃ気になってたイスラムマークがついたピザ屋。なんでイスラムでピザやねんっていう...でもまあいい意味でも悪い意味でも普通でした。ちゃんと石窯で焼いていて、味もぼちぼちで値段も高くない。やっぱすごいぜ大理。

 ちなみに帰ってきたいまでもよくわかってないんですが、どうやらこの辺はチベットに近いらしく、チベットにもぐりこみたい人がこの辺から攻めたりもしているようですね。不穏ですね。


 で、大理から寝台に乗って昆明に向かう途中で年が明け、昆明…は特に何もありませんでした。もともとはすんでる中国人が案内してくれるはずがありがちな当日どたきゃんを食らってやれやれ化し、何も考えてなかったからどうしよう...というのでネットサーフィンしてたら見つけた「本の卸売市場」に行って時間つぶしたりして。
 卸売り市場だけど上階に普通にでかい本屋が入ってて、地域の歴史の本だとかそういうものもあったのでそんなものを買いつつ共産党の党規約学習用の副教材が安かったので買っちゃったりもしました。
 「中国共産党」って有名なのに、どういう力学で動いてるかまったく知らないんだよね。周り見ても身内が中国人とかじゃないとあんまり知らない気がする。いや力学ってほど大げさな話じゃなくてどうやったら入れるのかとか…別に秘密組織でもなんでもないのに、色々ぽんこつにしたって世界有数の大国の意思決定機関なのにぜんぜん知られてない...とか書いててふと気づいたけど、じゃあ自分の国の与党である自民党にどうやって入党するかなんてしらないな...と思ったけど、でもまあ入党届書くだけやろな…というのはいいとして、まあ秘密でもないのにぜんぜん知られてないのなんでだろ、ということで本屋でそんなものが見つかるわけです。だって秘密じゃないし。一応おさえておけば「中国屋」としては何かの時に役に立つかもなーという。あ、あとおそらく「中国で一番正式な中国語」で書かれてるだろうから勉強にもなるだろうしね。
 ちなみに聞いたところでは、大学卒業くらいしてる人であれば大体党員だそうですよ。なんとなく宗教といっしょで(というと誤解されそうだけど)聞くのが憚られるように思えるんだけど、まあ今度周りの中国人に馬鹿のふりして聞いてみますかね。


 …あれ、タイトルのこと書いたっけ?みなおすのめんどいので改めて書くと、蒼山が僕の人生最高地点で、次の日のハイキングが人生最長の歩行、ということなのでした。

ガス台燃やした

2014年12月27日 Guangzhou
 意味わからん。色々考え事をしていたのは事実ですが、湯沸しポット(電気でつないでお湯沸かすやつ)をなぜか私は火にくべたのでした。そりゃ燃えるよな。
 まあ不幸中の幸いというのはにおいが立ち込めてきたのですぐ気がついて消したんでちょいと燃えたくらいで済んだんですが、なんていうかこの...うん。意味がわからん。とりあえずポット底面のプラスチックが若干燃えてたので水ぶっかけて処置して、不動産屋さんに速攻お詫びのメール。当然水を掛けて温度が下がったところは固まるわけで、当然コンロは逝ってしまったわけで...ああこれいくらかかるかな...。

 そうそう、作ったヨーグルトケーキは不動産仲介会社にも謎に配ったのですが(なぜなら担当の子以外も支店長以下女子多い・そしてなぜか社員半分くらい知ってる)、ちょうど僕が行ったときには僕の担当の子はいなくて、彼女が帰社してみたらほとんど全部他の社員に食われていた、というような事を言われたので、僕はかいがいしくも翌日一切れ持って会社まで会いに行ったのです・・・ってそんなことが出来るのもうちから徒歩10分だからなんですけどね、その会社が。
 で、まあ一番下っ端だし一人で一切れ貰ってるのがばれたらまずいよねということで彼女は社外まで出てきたところで食わせたんですが、その食べっぷりになんか惚れ直してしまったようです。わはは。わりと豪快(≒マナー感ゼロ)な食い方をされたんですが、それでもなんか「いいなあ」とか思ってしまいました。おいしそうに食べてくれるって、本当に幸せだよね(あ、これは別に相手が誰でもあっても)。よく手料理食べてくれて幸せ的な話は女の子が男の子に対してはあるような気もしますが、逆やんね。別に俺お料理男子ちゃうしね。でもはじめてかな、食べっぷりにほれるのは(そもそも僕の手料理を食べるチャンスはそんなにないし)。

 本当は明日会う予定だったのでそこでちょっと一歩踏み込もうかなと思ってたんですが…そんな時には現れるんですよね、奴が。奴ってその香港在住の彼氏ね。ということでドタ…でもないかな、キャンセルで。もう香港とかなくなんねえかな、いやなくなると色々困るからやっぱ小規模にまことにこじんまり彼だけ消滅しねえかな。昼にその連絡受けたんだけどわりとショックで一緒にいた初対面の人の話がまったく頭にはいってこなくてこまったもんでございました。


 あ、そうそう。なんか特に日本に興味があるわけではない中国人と話をしていると、日本の女性は結婚したら専業主婦、とか日本の男性は~みたいなわりと20年前以上のテンプレに基づく発言が多いなーと感じます。その情報源ってなんなんでしょうね。別に興味がなくてももう少し知っているというかアップデートされててもいいのになあ、とか思ったりします。その辺はおあいこ要素も強いんでしょうけど、でもね。
 今日も「なんで日本女性は専業主婦になりたいの?大学出たのに?」とか聞かれてそりゃおっしゃる通りなんですが、「今専業主婦が多い」ことと、「今の大学卒業の比率」って同一人物の行動ではなく世代が違うじゃないですか。だから多分今後はそれもあって変わっていくことが予想されるわけで...とか日本は海外から単純労働者を輸入できない上に中国みたいに国内に低賃金労働者の供給源があるわけでもないから誰かが家事をやらなくてはいけないんだよ、みたいな話をしていたのでした。基本的にはちょっと難しいこの手の内容は必ず英語なんだけど、今日の相手はそこまで英語も得意ではなかったのでやさしくてシンプルな言い回しでこういう事を伝えようとしたけど、それはそれで大変。
 
 
 あ、結局色々考えて明日からは昔から行きたかった雲南省、そしてそこを通ってラオスに行ってこようと思います。ラオスなんか全く知らないんだけど、どうせビザ更新しなければいけないので、雲南行くならついでに、ということで…とかいって雲南の省都からバスで24時間(!)かかるらしいですけどね!
 本来は出発前に失恋してうじうじするための旅だったのですがスタート前に躓いたので、まあ楽しくやろうかと思います。
 あそうそうPC持って行くか悩み中。これまで1週間ほどの長さがある旅行でPC持って行かなかったことはないんだけど、結局今ほぼモバイルで解決できちゃうから、打鍵のしやすさや画面の大きさからくるユーザビリティ以外ではPCじゃないと!というほどの意味はないよね。だからパッキングしてみて最終的な分量によって決めようかなと。スマホ+外部バッテリだけでどこまでいけるかなー。

 を過ごしてみました。イブの日はなぜかインド料理屋。同じクラスのアルゼンチン人が声を掛けて集まった20人くらいの外国人と英語を話す中国人で一緒にわいわいと。しかしなぜイブにインド料理…謎過ぎる。
 丁度正面に座っていた中国人が日本語を勉強していたとかで日本に興味がある人で、色々話をして仲良くなってみたりしました。「ひとつのパーティでひとつの新しい関係」が目標ではあるので、それはこなせたかなと。その人たちは3人連れだったんだけど、もうひとりいた女の子がアパレル関係(しかも実家が工場)でしかもロンドンで勉強していたとかで、これもこの国のアパレル事情を垣間見ることができて楽しかったのでした。
 二次会は若干残念で、とあるクラブというかバーに行ってみたら満席で、それなのに店を出ないで「ここにいよう」とかいう流れになり元からいた客にうざがられたりして居場所がなくて。なんか実はその日出演していたバンドのvoが我々の一群の中にいた人の彼氏だったとかで、それ目当てだったんでしょう。よくわからんけど。で、居場所がないのに加えてそのバンドがわりとへたくそ(なのと、設備が悪すぎて聞こえづらい)で若干いらついてる所にへったくそなメタリカのカバーが始まってもうなんていうか@_@。帰りました。
 
 ま、全体的には楽しかったけどね。さすがにインド料理をイブに食べたのは初めてだなあ。。。と思いながら、確か去年は25日にお狗様と六本木辺りで食べた気もしてきた。


 25日はサンタクロースやってました。前の日記に書いたヨーグルトやらなんやらの材料かき集めを終えて最終的にはわが家伝統のヨーグルトケーキ(炊飯器ケーキはあんまり美味しくなかった)を作ったのですよ。イスラム教徒が住んでる地域までヨーグルトを買いに行き、香港までビスケットやらゼラチンを買いに行き。チェリーと生クリームは近所のイオンで。あ、そうそう普通のバージョンにはないんですが、チェリーコンポートを本当に作って一緒に食べると本当に美味しいんですね…自作自演じゃねえや、自画自賛感半端ないんですが、美味しいんだから仕方ない。
 しかし中国人こんなケーキあんまり食べたことないだろうな、とおもったりしてそれが評価に繋がるかは神のみぞ…。中国って粉が悪いといわれてるのが原因なのかなんなのかわからないけど、まずいんですよケーキ。いや小麦粉使ったパンとかその他のものも等しくまずいよね、麺とか中華関係以外。

 まあとにかく、今日はつくったそれを配って歩いていたわけです。店のより美味しいとかレシピ教えてとか言われるとお世辞でもうれしいよね、実際。特に後者。

 
 で、今日はそんなことをしつつも広州で一番古いといわれている教会のクリスマスミサに行ってきました。別に僕は信徒じゃないけど、なんとなく行っておくべきかなと思って。バスを間違えたのか、ちょっとうとうとしているうちによくわからない田舎についてて焦りましたというか遅刻しましたが。

 面白いのが(人口を考えると当然かもしれないけど)、教会もアフリカ系なんですよね。門衛(信徒の中の志願者ね)とかやってるのが黒人なの。おそらく教会に所属していて手伝っているんだろうけど。そして当然客…というか参列者って呼ぶのかな?もアフリカ系が多いし、なにより儀式がたまになんか違う。いや僕もミサに出るのはとても久しぶりだし自信はないけど、それにしてもこの唸りはないだろう…みたいな、なんか歌がとてもゴスペルちっくなこぶしぐいぐいな感じだったり。
 でもアフリカの教会は普通にゴスペル以外の歌も取り入れたりしていると聞くし、そもそも僕この教会の宗派をしらないから(さすがにカトリックじゃねえだろ)宗派の特徴なのかもしれません。

 先日客人を案内した時に中に入っても思ったのですが、中国には本当に珍しく、教会の中は静かです。携帯もなりませんし、ましてや通話などないです。赤ちゃんが騒いじゃったりはあったけど、まあそれは仕方ないよねある意味。クラシックコンサートもこれくらい気を払ってもらえるとうれしいな。

 一応英語ミサだったけど進行役がなんかすごいなまってて(これもおそらくアフリカ系)しかも遠かったのであまり聞こえない&そもそもミサの作法を全て忘れているという環境であんまりよくはなかったんだけど、それでも色々考えたあり祈ったりというのはよいものだなと思ったのでした。機会があったらまたいってみようかなと。

 で、終わったあと火鸡(ターキー)を食べに行きました。外で食べれて(うちオーブンないから!)異常に高くなくて出している店を探すの大変だったわ~結局街の事情に謎詳しい中国人が「あの店は去年出してた」と言っているのを手がかりに行ってみたらアイリッシュバーにも関わらず本当にあった…そして相変わらず美味しくない…ということでよかったと思います。いやほら、ターキーって元々別に美味しいものじゃないでしょ。味は関係ないのです・・・。

 しかし我ながらなんてアメリカ的なクリスマスなんでしょうね。あ、ささやかなプレゼント交換(別にクリスマスも関係ないし、偶然なっただけで交換したくてプレゼント持って行ったわけじゃない)までやってしまったのです。ふふん。

 …日本式?おやすみ。

 授業、終わってしまいました。そうか…10月半ばからなのでたった2ヶ月ですが、終わってしまったわけです。やあ勉強になったなあ、という思いと、あんま効率よくなかったなあという思いの両方、というのが、今の所の感想。

 タイトルの言葉は、ある友人と上海のフランス租界でピザを食べて、そのあとぶらぶら歩いていた時に彼女がぼそっと言った言葉。その後半年しない内に実際に彼女は日本に帰ってしまったのだけれど(って俺住んでる人みたいだな)、実際思い出してるのかな?
 本当になんということもない言葉なんだけど、すごく心に残っているのです。恐らく彼女が本当に帰ることを覚悟していた時期だったから、気持ちも入ってたのかな。

 僕が広州を思い出すとしたら、何を思い出すんでしょうね。まだ帰るわけじゃないけど本来の目的である学校が終わり、結構なんか折り返しやなあ…と思ったりもしているので、余計にそう感じるのかもしれません。
 あとは、上海の由子先生が帰ってしまうということもひとつあります。僕は別に彼女のことを特別どうというわけではないけど(仲は良いという意味では大好きだけどね)、やっぱりこう僕の中では「上海に行くと会える人」だったわけで、彼女がいない上海というのがなんとも考えづらいというかホームじゃなくなるというか…フクザツですわ。勿論これからだっていい友人であり続けるわけだけど、結婚して四国じゃあ、現実的にそうそう会えない(でもまあ、多分年に1回くらいは会いに行くんじゃないかな、お許しが得られれば)。どうなるんだろうという漠然とした、ね。

 同じポジションにいる管理人さんin NYCは相変わらずのんびりしているというか、まあ適当な感じでよくメールやらLINEのやりとりをしています。最近交信の量がすこし増えたな、という感じ。仕事の面では少なくともハッピーみたいだし(プライベートは知らん)、いいんじゃないかな。彼女が日本に帰る、というのもなかなか想像できません。まあ状況的に姉が両親の近くにいるし、恐らく自分が嫌になるとかでなければいつまででもブラブラしてる気がするけど(ただNYにいるかはわからんね)。

 多分2月に彼女に会いに上海に行くけど、泣く気がするな~。それくらいさびしいです。


 最近の出来事。帰国後書いてなかったのか...とすると、まずは某ピアニストのコンサートね。まあこれはFBに既に書いてしまってるのであまり触れないけど、まあすばらしかった。でも日本で聞いた人と結構一致したけど、後半はなくてもよかったかも。前半はとても技巧と音楽性が良い意味、高いレベルで噛み合っていたように感じたし、これが理由かはわからないけど聞くのにも結構集中力が必要だった(悪い意味じゃなく、「引き込まれた」みたいな表現のほうがいいのかな)。
 後半は超絶技巧曲(前半もとても技巧的だけど)2曲で、これらは一般に技巧を披露するための曲みたいに理解されている事が多い気がして、実際そんな感じ。彼は本当に一流中の一流だけど、それでもないものは引き出せないよ。うまいんだけど、誰が弾いたってこの曲はサーカスなのかな、と思ったりしました。いや「誰が」ってこの曲をちゃんと弾ける人がいまの世界に何人いるのかはわからんけどね。多分1000はいないんじゃないかなあ…。

 で、このコンサートは例の不動産屋さんといってきた訳ですがまあ特に進展的なものはありませんでした。確実に得点は上げてるんだけどなあ…地味な戦いですわ。帰り道にちょっと前のクソ飲み会で出会った日本人と出くわした(が気づかないふりで流し)のがびっくり。クラシック好きだったのかもなー、とはいえ、別に僕が今彼らと仲良くする理由はないしその気もないのでどうでもいいのですが。

 ああ、携帯買い替えました。地場のまあそれなりに大きな企業のもので、特徴としては独自のOS(Androidベースだけど)を積んでいるところ。利点があるのかは謎…とりあえずAndroid用のアプリも大体使えるんだけど、たまに弾かれたりするのが。まあでも価格から考えると概ね満足です。ちなみにこれを買うためにネットショッピングを初体験したりもしました。やあ便利だなあ…。
 そうそう、こっちのネットショッピングが発達してるのって結局実体店が不便だからなんですよね。アメリカといっしょ。ただラストワンマイルがダメダメというか普通の外国と同じレベルなので、運ちゃんまでは届いてるのに会えないというような事が起きたりします。日本が異常なのよね~知ってる。時刻指定とかちゃんと守ってくれる(というかそもそも制度があるかどうか)のは日本だけよ。
 中国も不便ってほどではないんですが、近くに運ちゃんが来ると連絡くれることになっていて、俺一日家にいるわけじゃないしなあ…という。フロントで預かってくれる高級マンションとかだったら全く問題ないのですが…。あと荷物が別に重くないなら会社とかに届けてもらって誰かに受け取ってもらうというのが賢いやりかたな気もします。

 あとは最近は七面鳥が食べたい!とかカレーが作りたい!とかプレーンヨーグルトどこに売ってるの!とか色々食べ物関係の探し物が解決したりしなかったり、みんなに助けられたりしています。俺やっぱここ住めるなー探せばあるもんなー。製菓用品屋とかもあるようだし。いやまじOLっていうか太太(駐在のご婦人・たいたいと読む。たまに蔑称)ですね僕。ちなみに今はクリスマスに向けて炊飯器ケーキ試作してるところ。クリスマスだし上になにのせようかな~やっぱチェリーコンポートかな~とか。あほか。

 明日はビザの関係で香港です。なんかこう、あれですよね。2週間に一度香港にいくというのが決まってるとああ2週間経ったか、ってわかるというか。まだあと3ヶ月あるけど、大事に生きなくては。

 あ、そうそう、謎にこっちに20年住んでるというメタル好きな日本人おばさんに超気に入られ(メタル好きに会った事がないらしい…そらないわな)、なんかこっちの音楽シーンの結構大物っぽい人を紹介してもらったりして、なんかよくわからんことになってます。おもしろいなあ。てかおばちゃん外見としゃべりからはどうみてもメタルて感じじゃないんだけどね…彼女いわく、最近の中国の音楽シーンはだめだそうで。昔の方が弾圧とかされてたからとがってた、ってことみたいだけどね。ちなみに昔広州には伝説のバー的なミュージシャンやら文筆家やらがたまってた場所があったそうな。ゴールデン街的なかんじ?
 以前下北沢でも感じたけど、「伝説の残り香」みたいなの、たまにあるんだよね。確かにもうこの世の中にお化けもいないし伝説はない気がしていて、僕らは不幸にもというかなんというか、それがかつてあった場所、みたいなものにしか接せられない。
 週末、忘年会のために帰国していました。ここのところ毎年行われている中華系の学者やらメディアやらが集まって若干マニアックなことを肴に忘年するという会です。なんか主催者に食い込みすぎて(?)、今年は幹事を軽く手伝いつつ当日司会をやる事になって、まあなんか飲みながら適当にしていました。
 会では正直そんなに面白い新しい出会いはありませんでした。でもまあ別にいいかなという気もします。なんていうか、「すごい人/捕まえておきたい人」はわりと捕まえた気も...いや、まだ何人か全然いけてない、その会でしかあえないような貴重な人はいるんだけどもう絞れてるのであとはじっくり・・・ね。顔は売れてると思うし。とにかく、わざわざこのタイミングで(ビザの問題などもありつつ)金を掛けて帰国したことには見合ってるかなと思うのですが。

 それ以外に会った人。土曜、この忘年会の前にはカメラマンのロボさんとお好み焼き。ここ3年くらいで仲良くなった人の中では一番仲良くなった、でも元はといえば飲み屋のイベントで出会っただけの関係といえば、関係。でも話してみると実は彼女と魔女さん(久しぶり・昔一緒にバンドやってた子)とが大学の同級生だったりして、やっぱり世界は狭いねという按配。
 そうそう、世界が狭いといえば上記の中華系忘年会にも北京で知り合っていた人が飛び込みで参加してきて名簿見てびっくり、といったことはありました。

 日曜は昼くらいは家族と、ということで家でご飯。その後某中華SNSでナンパした女子とのドキドキ面会を買い物に付き合わせることに変更して、なんか春休みのお出かけの機材買い込みなどしつつお話をしていました。何度写真を見ても(実物を見たあとでも)写真は美しくて、ああ女子の自撮りってすげえなあという感じです。いや普通には可愛いんですけど、でもこれをどう撮るとああいう写りになるのかはまったく。

 で、夜は移動して神楽坂フレンチwith ★さん。神楽坂で高級なものというと結構フレンチ(か和食)なイメージがあるかと思うんですが僕はこの地のフレンチは過去結構痛い目をあっている気がします。今回は・・・まあぼちぼちな感じでした。ぼちぼちってか値段はかなり強気(フルコース+ビール+グラスワイン2杯飲んで2万くらいかな)で、そらそれくらい払えば美味しいもの出せるよね、という皮肉っぽい視点を大きく超えることは出来なかったかなというのが正直なところ。でもなんか候補にしたところの中で日曜夜休業の店がすごく多くて困ったので助かりました。

 ★さん、なんか彼氏と微妙…というか既に話を聞いていると末期なんじゃない説もあり。なんというか、「彼氏に男として何も感じなくなってしまった」とのこと。性欲的な意味で。そういうのって、結構根が深いよね...というある種無難なことしかいえませんでした。彼氏知らんから別に壊したいとも思わないしな今回については。でもなんかそれが原因になって別れるのはそれはそれで違う気もする。俺がフクザツな気分になっても何の意味もないんだけど。

 なんか僕自身でもねじれてるなあと思うのは、最近の彼女は結構僕と離れて行っているというか、そういう雰囲気がなくもなかったのです。いや僕の方から彼女から離れて行ったのかも知れません。わかりませんが。とにかく、僕は何度か携帯電話の「6時間」フォルダから彼女の名前を消そうとしました。わかってるはずの僕のポイントを押さえられず店の選択をミスる(前回だっけ、食べきらずに席を立ったのは...って特殊な要求・高すぎるレベルの要求したわけじゃないんですよ)、日程の確認とか別に難しくない内容のメールの返事が来ない、話してても中身がスカスカでつまらない...。
 とにかくなんなのか、このときの彼女とは波長が非常に合ったのでした。とても楽しい夜でした。彼女が「戻ってきた」ことは僕にはうれしいんだけど、原因がこれだとしたらなんか喜んでもいられないよね。うまく行くことを祈ってます。

 んで僕自身の話なんかもしたんだけど、さすがにお付き合いが長いだけあって(気づけばもう10年以上だもんな…)僕分析、少なくとも僕自身が良くも悪くも納得する内面の分析が本当にお上手でらっしゃる(なんかほめてないかこれ?
)。とかいって分析しても明確な結論は出ないんだけどな。
 まあいくしかなくね?ってことではありつつもそりゃわかってて、より成功率が高い(高そう)な方法ってなに?って話じゃないですか。それはねえ。難しいよねえ。わかったら苦労しないっていわれたら確かにその通りだよねえ。

 と、いうことで、こちらの話のアップデートとしては明後日元職場系コンサートが開かれる(そして別にこの事情がなくても激しく聴きたい)ので、そこにお連れすることになりそう。ただ中国のコンサートって開始が日本に比べて遅いのでおわりもおそくて22時とか、そうなると特別な関係でない限り終わってからでは夜ご飯を、ってなりにくいんだよね。

 あー話散るけど、22時でもOKな異性って結構僕の周りにはいて、別にそのあと一緒にどうというのはない人でもね。それって幸せなんだろうなと改めて思った。

 はい話題を戻して、そういうわけであんまり向き合って話をする時間はないかな。だからというわけじゃないけど、やっぱ小刻みに場を作っていくことしかないいんでしょうね。しかしその果てに何があるんだ?俺もわからんぞ。ていうか案外でもなんでもなく時間ねえぞ。もう今年もあと2週間ちょっとで終わるってなにそれって感じですよホント。ていうか年明けから授業どうしよう。年末どこ行こう。ビザどうしよう。いろんな雑(でもねえな)事があってわずらわしいです。一個一個解決しなきゃ。

 またさらに戻して。次の日はもう最終日。朝からパンパンでした。歯医者に金を払い、元職場の同僚中国人と職場ビルであわただしくランチをし、浜松町で荷物を降ろして家の近くまでまた戻って髪を切り、また前職場に戻って他の元同僚とお茶をして、お土産系を買ったあと大井町でパーカッショニストと北海道料理(牡丹鍋久しぶりに食べました)を食べ、ちょっとお茶で時間調整して次の日朝食食べる相手に紹介された人と空港で会ってお話して、そのまま搭乗というね。
 で、飛んで降りて香港で上海の知り合いとその前日飛行場で会った人と3人で飲茶して、そのまま広州へ電車で戻る、と。なんかすごい移動とアポイントの数でした。

 元々飲茶予定だった上海時代の知り合いは知り合いと言っても会うの数年ぶり、会ったの2回くらいという顔わかるの?状態な感じだったんだけど、会社員のくせに意味わからない事をよくやってて(仏像の工場に潜入したり)ちょっと学ぶべきものがありそうだなと。ただ、この人も奇人です。同じく上海の最近反日本書きまくって売れてるライターN氏と同じくらいか、ひょっとして彼の方が実効力がありそうという意味でえぐいのかもなあ、と思ったりしました。

 で、その人に紹介されたのは香港にいる同世代日本人起業家…というとかっこよさそうなんだけど、あーこりゃ怪しいなって感じ。別に怪しくたって金持ってりゃ良いんだけど、誰かに踊らされて終わりそうな浮ついた感じがビシビシと伝わってきますね。事業の一貫性、内容見ても成長する気配がまったくないとしか感じられませんでした(ごめんなさい)。
 仕方ないこととはいえ、この程度の格の相手を紹介されるというのは自分のプレゼンスがまったく紹介者の中でゼロ、ということなんだろうなと。くやしいね。あ、勿論僕の見る目がフッシーという可能性もあります。

 起業家、というのは別にそれでそれでいいんだけど、たまにいるんですよこういう手合い。どう考えても「失敗しなければ暮らしていける」程度でしかない事業サイズのことをやってる人。これ単に時間切り売りしてるって意味でバイトと対して変わらないとさえ思うんだけどね。よく使われてる言葉でいうと「起業がゴール」ってやつなんだろうね。
 まあ少しぼかしつつも具体的に書いてしまうとこの人がやってるのは観光客向け通信機器のレンタル事業。その貸すもの自体はどっかで調達した製品なので特に競争力はありません。ということは必然的に「目に留まるか(=広告打つ)」「比較された中で安いか(=価格競争)」とまあねえ。コスト掛かるよね。僕に一緒にやりませんか?広州はまだ競争相手いないですよ?って言ってきたんだけど、参入意思を持った人間が50万円とかの元手で参入出来ちゃうビジネスやってあんたどうするのよその先、と思ったのでした。まあ永遠に未開拓市場で転々と焼き畑農業をやります、という覚悟がありゃいいんでしょうけれども。

 とかねー人の事業批判するのは簡単だけどねー俺なんかガクセーだしねー終わってもリーマンだしねーふっふー。前の投稿ともこれも似てくるけど「何の人」だという自己紹介ができにくいので、そこが課題ですよね。「まあリーマンだけど本業とは別に仏像を工場から仕入れて売ってるしなあ」とかそういうパンチが欲しいわけです。

 さて色々どうしよう。今日はさすがに山盛りの日本旅行の後で若干疲れたのでこれ書いて明日の予習をすこーしだけやったら寝ようと思います。さっきもマッサージ行って来た。


 ※一個前の米系メディアの話は、なんだかんだ都合があわず僕一人で会うことに。まあそれも一興...ということになるといいなあ。
 なんかよくわからないけど、年末に某アメリカ系放送局の香港支局の人と会うことになりそうです。で、改めて考えてみると僕別にメディアの人間でもなんでもないし、相手からすれば「???」って感じだよなあ...という。
 ということで、元々時期未定だったのを知り合いの記者が香港にいるときをねらって一緒に会うことにしました。


 なんか僕ってわりと「で、君何」的な立ち位置が多いんですよね。去年北京にいた時アンさんに呼ばれてのこのこライターの人との晩飯に参加したり(元々東京で顔見知りだったけど向こうからしたら「なんであんた北京に」状態)まあそんな感じで。

 でもこれって実は結構いい方向性なんじゃないかとも思います。僕が誰かは知る必要がある人が知っていれば良い話で、目立って良いことなんか何もない。ただ、形容・説明するのがめんどいってのはありますよね。上にも書いたように僕別にメディア関係者じゃないし、中国センモンカじゃないし、何でもない。ていうか身分でいえば単なるガクセーや。でもなんかいろんな場所にいる、なんか彼はいろんな人を知っているらしい。そういう立ち位置を狙いたいなあ、というのが今日の話でした。

PS
「鳩はかわいそうなのでちょっと」と返事がきました。「広州人は足が生えてりゃ机以外なんでも食うんじゃないのかよ!」といいそうになりましたがそもそも彼女は広州人ではありませんでした。もう少し一般的な餌で釣るべきでした...
 どうやら12月になってしまったようです。なんかこう、うん。色々考えてしまいます。何より今年はホントに早かったなという事が一番。毎年こう感じてるのかな?意外と「今年は異常気象」とかと一緒で、毎年同じようなことを考えては忘れるというあほなことをしてるのかもしれませんけれども。まあ少なくとも、最も落差がある年である事は間違いないでしょう・・・とかいって色々書きそうになったけど、思い返すのはもう少し後にします。

 あ、広州は今日からようやくちょっとだけ寒くなってきました。とはいえ「Tシャツじゃ」ちょっと寒いだけで、これいつになったら冬になるんだろうか、という気分はまだまだ健在。ああでも女子の生足ホットパンツ(わりと多い)は見納めかな...。


 そう、んでそろそろ年末について考えなきゃいけない時期なんですよね。でもまったく計画がない。例年海外で過ごしてるし今年も…つうか自然に今年は海外になるんでしょうが、どうせなんかやるだろと思ってた北京のレストランが引き払い、由子先生も帰国中。おせちつくろうよう、といっても誰もねえ。北京に留学してる友達も帰国中だし。という感じで、どっかでソロプレイかなあと思ってるんだけど...どこ行こう。ここからだと近いからベトナム安いんだけど、そろそろひとりで行くのはだめな感じ...。SGも今年(だよな)行っちゃったし、ベトナムも今年行ったし、台湾は少なくともなんかアプローチ変えない限り魅力は感じないし香港は近すぎるし。

ううむ。

 タイとかインドネシアってのもあるんだろうけど、あんま魅力感じないのよね。それだったら上海あたりでたらたらしてる方が楽しそう…とはいえ、最早上海にそこまで魅力を感じない…んではないけど、とりあえず特別ではないよね、金もかかるし。
 都合のいい話、誰かが香港辺りに遊びに来てくれると(いや広州でもいいけどさ)すごく楽しいんだけど、来るかなーと思ってた人たち今年はみんな来ないみたいで。ちぇ。

 あ、あと自分が行くのもそうだけど、また月末にひとり来ます。北京から出張で来た人、香港ついでに深圳寄ってくれた人、长沙に出張にいくのに明らかにルートがおかしいけど広州を組み込んで1日寄ってくれた人。短期間に結構いろんな友達が来てくれていて、あと年末に一人ともしかしたら年明けに一人くるかもって。
 何か特別見るものがあるわけではないから案内は苦しいけど、まあそれでも来てくれるのはうれしいよね。なんだかんだ日本から遠くはないし(といっても5時間かかるから中国に行く気分としては遠い)。

 最近は特に変化のない生活です。あ、週末に一瞬日本にいますが。別に意図したわけではなかったけど丁度季節の変わり目で服を入れ替えられるからいいかも。

 そうそう、別に最後に回そうと思ったわけでもないんだけど、不動産屋の話、結構真剣かもなあ、と思ったりしています。ふひひ。いや条件超悪いというかやたら難しいのわかってるんですけどね。一番のネックはやっぱり自分がここにいるのが期間限定ってことで...。その条件さえなければわりと彼氏からひっぺがして、ってのは出来なくもない気がするんだけど。残された時間を考えるといつものようにのんびりではだめなので、そこら辺が自分でもあんまりこう、ぴたっとこない感じではあって…。まあしゃあないね。
 とりあえず「鳩食いにいかない?」って誘ってみて返事がないから、ああしにたいなあと思ってるわけよ俺いま。

煩悶

2014年11月21日 Guangzhou
 うわーーー!


 彼氏が日本人だった件。


 さあころそう(はい、飲んでいます)。


 …なあんて。しかし聞いてみるとなんかよくいるクズっぽいんだよな言動が…今時彼女の携帯チェックするとか同性と出かけるのすら報告とかちょっとやばくないすか?別に自分の気持ち抜きでもババひかせてやりたいなあ、と思うんだけどどうしたらいいのかな、とかいいつつ結局私怨入りまくりなのはわかってるんだけどな。あー。まあ自分の気持ちがどこに着地するかはともかく、ひさしぶりにわりと策を練ってる愚かな私(恐らく他にやることがない、ということもあるとは思うんだけど)。先のない話なんだけどなーでもなんかどうにかしたいんだよなーくそくそ。
 でも香港の日系企業に勤めている同じくらいの年齢の日本人って、多分簡単に出会えるというか、意図せずとも出会ってしまう気がして仕方ないんだよね。だからこそ名前は聞きませんでした・・・いやホント名前きいたら・・・ふひひ。「一緒に遊びに行きますか?」とか言われたけど、多分それもめる元になるねえ(ちょっともめさせてみたいね)。


 で、肝心のコンサートですが現場のダフ屋に定価380(6000円くらい)のチケットを1000といわれたから「いやいや」って言ったら「幾らなら買うんだよ」って言われたから「2枚で600だな」と我ながらいいセンついたのに鼻で笑われました...ああ聞きたかったな。開演後のチケットだぜ?普通定価より安いだろうが...ということで仕方なく諦め、近くのスタバでお茶してから謎に「友達呼ぶから中国語の練習をしなさい」といわれたので「ええ、まあ・・・」とか言ってたらその友達が車にのって現れて家まで送ってくれたのはいいんだけど、その途中に会話しても全然通じないっていうね。あああああああああああああああああああああああああ。

 そんな感じです。やっぱ店で買い物、くらいのことは出来てもホントどうしたらいいんだろうね。進歩がない・・・わけではないけど普通に話せるまでは、本当に遠いです。

 まじめな話、まだ時間は半分も経っていないし、残り時間がないわけではない。また、別にここに来てからの伸びが普通より低いとも思わない。そして半年でちゃんと喋れるようになる、という目標は元々決して低くはない。言語を学ぶって、結構大変なのは想像はしている(実際は知らんよ)。でもなあ...無力感というか、なんというか。どうしたらいいんだろうな、日本語完全に遮断すればいいのかな。ただ元々日本語で話をする機会は元々あまりないのと、読む・書くのはそもそもそんなに問題ではない・・・いや問題ないわけでは全然ないけど優先順位からすれば・・・ううううむまあとにかく、読み書きを制限しても伸びるイメージがないのよね。どうすりゃいいんだろうね、ホント。

 あ、東京はとっくにさむいみたいだけどこっちはまだ暑くて…どころか蚊にさされてますなうです。
 相変わらず「忙しくないけど不思議と全然時間がない」状態が続いています。効率悪いっちゃ悪いんだよなあ...。今日も朝出て帰ってきたらもう7時とかだったし…。例えば今日何していたかというと学校行って昼にちょっと遠くに飲茶しにいってすぐ帰ってプライベートレッスン受けて、その後街まで携帯電話を見に行っただけです。そんな特別なことしてないんだけどなあ・・・ちなみにちょっと風邪気味かも。でも宿題とか自分の勉強もあって、なんだかぼーっとできません。いまこれ書いてるのも、本当は明日までにやらなきゃいけないことをすっぽかして書いてる。まあ明日は授業終わってレッスンまで時間があるのでその間を使ってどうにかしようという今のところの計画。

 最近のこと。なんかたいしたことはしてないんだけど帰ってみると意外と色々思い出せないものだし、なんでもないような事が幸せだったと以下省略なわけで。

 先週は佛山という隣の都市にいってきました。地下鉄とバスで1時間半とかかな。広州の衛星都市で一番大きな場所で、ブルースリー推しの街です(行かなかったけど記念公園とかあるらしい)。元々は陶器で有名らしい、ということと、広州市内にある狂ったようにでかい布市場よりさらに広い、しかも質が高い布が集まる市場があるというかすかな情報を得たので行ってみたのですが、その市場はなんていうか、町でした。普通に町。でも並んでる店が全部糸とかボタンとかジッパーとかの店。
 でも地図とかないので、どこにどの材料売ってる店が集まってるのかよくわからない、というか本当は小売をやっているらしいという情報があったのでそこを目指したかったんだけど...無理です。あとおなじ服の材料系市場といっても、どうやら市内の一歩手前つまり布じゃなくて糸、みたいな感じが多いようにも思えて、こりゃ素人がぶらぶらしても収穫ないわ、ということで諦めたのでした。見て楽しいというレベルにも達しなかった...ちょっとくやしい笑。せっかく駅からさらに一時間くらいバス乗り継いで「お前ここでホントに降りるの?」的なところまで行ったのになあ...。実はバスを降りたところに客待ちのバイクタクシーのあんちゃんが沢山たむろしてたので「小売してくれる所まで!」って言ったらもしかしたらつれてってもらえたのかも、といまさら思った。

 その市場?を見るのに意外と時間を食ってしまったので若干駆け足になったけど、陶器の地域にも行ってきました。器というよりは彩色がきれいな置物系が多かった。お土産とかにはいいかもだけど、質は一部を除いてどうなんだろうという感じ。いや、悪いという意味じゃなくてがんがん彩色されてると質なんてわからないよね。
 時間を考えると泊まってきたかったんだけど、パスポート家に忘れたので不可能、ということでがんばって帰りました。


 あとは何してるかなあ。あ、道端で逆ナンされた話を書いてなかったね。ある日ビザの問題があったので公安(警察)にいった帰りにふらふら歩いてたら公安で僕の前に並んでた人に駅までの道を聞かれて。
 中国ってあんまり通りの名前を角ごととかには書いてないから僕も「~通りをどうこう」って教えられなくて、しかも突然中国語で道聞かれてあわててたし、「あっち~」とだけ言って逃げようとしたんだけど食い下がられて、しょうがないから下手な中国語であたふた案内してたらようやく気づいてくれて「あら、外国人?英語喋れる?」って聞かれて。
 んで色々話してたら僕と同じくらいの時期に広州に引っ越してきた湖南(毛沢東の出身地という以外何もイケてるところがないけど何故か僕と縁のある中国人はやたら湖南人が多い・・・多分何もないから都会に来てる人が多いんだと思う)人で、英語の先生なんだとか。だから英語喋れるのね(かといって、プロとしてはそこまで上手くはない・・・ぼくとどっこいな感じ)。

 んでまあ駅まで送ってあげて連絡先を交換して、ご飯食べに行ったりしました。若いことはこわいねえっていうかなんていうか、まったく悪気なく「島」やら「神社参拝」について意見を求められて若干困った。とりあえず「ああいうのは政治家のおもちゃなんだから僕らが気にしてもねえ」という答え方をしておきました。
 そうそう、中国って日本以上に格差が激しいので(というか日本以下の国なんかないけど)政治家ってマジ雲上人なんですよね。「絶対一生関わらない」「あれは別の生き物」的な。だからそういう逃げ方はわりと納得されやすい気がする。

 あとは出会い系(って名前嫌だな)でいうと、外国人向けの高級アパート(家賃月日本円換算だと最低55万~、でも日本企業の総経理ですらないクラスでも入居してるとか。あと某国営放送の記者、お前半分香港なのになんでこんなとこ住んでんねん)のフロントでインターンやってる子とご飯食べたりしています。なんか中国の大学って、4年の後半は「実習」といって企業にインターンに行くみたいなんですね。別に直接就職に繋がるというわけではないみたいだけど...。んで、言語交換とかそういうサイトを見て連絡すると実習中の学生ってのが多い。多分実習だと町に出てる&地元じゃないから案外休みの日とか暇なんでしょうな。まあこっち中国語であっち日本語でチャットしたりしています。滅多に会うまではいかない。特によこしまなことはないです。別に男でもいいくらいなんだけど。

 あとはああ、明日大本命笑の不動産屋さんと二人で遂にコンサートに!いいのか俺に誘われてコンサートとか行ってる場合か!と思いつつまあいいのですぐふふ。丁度亡命中国人の有名なピアニストが演奏会やるんですよ・・・気づいた頃にはとっくに売り切れてたけど、まあそれは現場でダフ屋から買えばいいかなと。すげーゆるいなホント。不動産屋は子供の頃ピアノを習っていたらしく、またクラシックのコンサートなんて行ったことないらしいので、それをネタに釣りました。

 そうそう、今日からモーターショーが始まっています。次の仕事の関係もあって、見に行こうとは思ってます。東京でも行ったことないんだけどね。広州はこういうイベント多いのよ、ほんとに。あ、あと書きながら思い出したけどtea expoってのもある。中国最大規模の茶の交易会だってさ。ホント毎週こういうのやってるんだよね。見て何が楽しいんだといわれると言葉に詰まるけど...まあとりあえずいろんなものが見れるのは楽しいじゃないですか。

 あ、それに関連してだけど、こっちに来てから革製品、茶、家具、乾物、おもちゃ、布、音響製品、携帯といろんな卸市場に程度の差はあれ行ったけど、なんかフィレンツェとデジャヴュなんだよね...なんでフィレンツェやねん、って思うと思うんだけど、要するに金太郎飴というか、店が腐るほどあるのに結局扱ってるものはみんな一緒っていう。せっかくそれだけ店があるのに独自性とかで攻めずにみんな携帯だったらiPhoneとGalaxyを置いてるからお前ら意味ねーだろーって言う。
 北京の携帯電話ビルとかもそうなんだけど、ホントこれでどうやって隣の店に勝って行くんだろうこの人たちは、という疑問は一向に解消されません。誰かにきいてみたいな。たまーにその中にいい意味で変なものを扱ってる場所もあるんだけどね。

 そう、だから「市場に日本とは桁が違う大量のものがある」というのはホントだけど、別に数が多いのは必ずしも正しいことじゃないなというか...やっぱり特にデザインとかが絡むものは中国はまだ弱いなあ、という印象がさらに強くなりました。交易会の衣料品の日にいった時も思ったんだけど、ださすぎてこれじゃ海外のバイヤーは価格以外になにも見出せないだろうなと。発注者が作りたいものを言われたとおりに作るという機能しか求められない気がするというか(そしたら当然差別化もクソもないので納入価格は永遠に上げられない)。
 ホント、驚くほどたくさんのものが溢れているのに、驚くほど全部が全部ださいのよね。なんでや、という感じ。総当りで部品とかつけてってバリエーション出したほうがもしかしたらかっこいいもの出来る可能性高いんじゃねーの?って嫌味言いたくなるくらい。

 あとそれと関係しそうでするかわからない話、やっぱ大半の女の子は鬼のようにダサい、やすっぽい服を着てるのをよく見るんだけど店で見る値段を考えるとそこまで価格で行ったら安くないというか、物価もあがってる今、「それなりの金払ってるのにださい」という救いようのない状態に少し近づいているのではないか…というようなことを感じてしまったりしたのでした。
 安い服って僕も着るんだけど、生地とかの種類によって安くてもなんとかそれっぽく着れるものとどうしようもないものがあるじゃないですか。いや別に難しい話ではなく…。なんだろうこの違和感。
 ネットも完全に一般的な今、センスのなさを情報のとぼしさのせいにはできないわけだし、うーん単なる投資というか「かわいくいなきゃ!」という圧力が少ないのかな(ある意味ではいいことなのかも)。この辺はインタビューしてみたら面白いかもね。とりあえずダサめがね率の異常な高さの解消から始めたい運動。

 相変わらず日本語をほとんど使わない生活なせいか、書き始めると結構文字数書いてしまうんですね。そろそろシャワー浴びて寝なきゃいけないのに。

 
 ふと、上海の由子先生のことを思い出したりもしています。なんか思い出しても食い違ってる気がするんだよね…いやいつもとそこまで違うわけではないんだけど、やはり帰る&結婚って決めたからかな?と思ってしまうんだけど...それにもしかしたら僕がそこに理由を見つけてしまってるだけなのかもしれないけど。まあようはさびしいなと。海外で自分の家族並みといえる(いわゆる6時間グループ)の2人の内の一人ですからね...。四国で主婦やられたら上海いるよりある意味ハードル高いっすよ。
 もうひとりのNYの人(管理人さん)には今年夏に行って会ってるわけだけど、そんなわけでまた会いたいなあ、とか思ってしまったりね。年末暇だから別にやることもないけどNY行こうかとか。 んでそんなことを考えながらと夏の写真とか見返したり。

 わかってることだし、別にいまに始まったことじゃないけどやっぱり友情というのは永遠に続きません。別に今回の話だって崩壊したわけでもなんでもないわけだけど、お互いに別の人生を歩んでいるんだから、関係性というのはそもそも不安定なわけです。お互いの努力と幸運によってそれが長く続く事もあれば、努力はしててもどうにもならないことも、また片方(両方のことだって)が努力を放棄することもある。
 だからせめて築けた良い関係を当然と思わず、たまには感謝っぽいことを言おうとは思ってるんですけどね、なかなか難しい(恥ずかしい。僕が上海・NYのひととすごく安心できる関係というのも、恐らく常に会っていないからこそだとは思うし。別に近いだけがいいことではない。また出現するけど偽名ちゃんとかだって別にそこまで頻繁には会ってないしねえ。頻度だけならもっと会ってる人はいるはず。

 ただやっぱり足元、僕の周囲女の子ばっかり&そろそろ年齢的に結婚とかでライフステージ変わる、という状況だとやっぱ減っていくばかりだなあ、というのが実感なわけです。同性ですら、この年で恐らく友人を増やしていくのは難しいのにね。この辺の嘆きは定期的にやってる気がするんだけど...まあ海外にいて普段の友人とはまったく会わないし連絡も取らない(FBでたまにメッセージのやりとりとかはするけどね)という状態でありながら、やっぱりそんなことを考えるのでした、という話です。

 どうせ寝る気がするけど、でも明日のコンサートで最善を尽くしたいのでそろそろ寝ます。っていうかどうやって攻略すりゃいいんだろうなー。



 振り返ると、あんまり日常生活について書いてないね。

 なんか今幸福感がひどいことになってるので、記念?に書きます。あまりに幸せでなんか勝手にニヤニヤとかしてるのはまあ気持ち悪いけど別に誰も部屋にいないのでいいんだけど、まあ。あ、飲んでます。なんか幸せなのでウィスキー飲んでます。

 最近の日常は、朝学校行く→昼に終わって水曜だけ午後に1コマ+個人レッスン、ない場合は昼過ぎに個人レッスンのループ。ほらお前暇やん?と言われて別に否定できるとも思わないし働いていた頃に比べれば勿論事実暇なんだけど、でも8時半から授業で終わるのが早くても午後2時半とか3時ってのは、それなりに何かしらやってるって言ってもいいんじゃないかな…と思ったりはするのです。だってそこから家帰って晩御飯の買出しと支度したら結構もうすぐに一日って終わってしまうじゃないですか。
 …てこれまさに駐在さまのご婦人の生活って感じなんじゃないかと思った…そういうことなのか。

 学校は相変わらず。特にクラスメイトと仲良くもならないあたりは北京時代と変わらないけど、先生ともまったく仲良くなってないので若干これでいいのか感はありますね。先生(特に担任)話してること、これも相変わらずよくわからんし。普通の人の日常会話はわかる部分も増えてきたんだけど、英語以上に個人差…つまり話してる人によってわかったりわからなかったりが激しい気がする。語彙の問題というよりは、単に速度なのかな。はっきりとはわからないけど。

 前多分書いてる友人が北京に同時期に留学してるのでたまに交流するんだけど、結構ちがうもんだなと思います。彼は普通のコースで、僕がとってるのが商貿中国語というビジネス系だということもあるんだと思うけど。結局内容はあくまで「語学の勉強」なわけで、題材が生活かビジネスかの違いだけだからボキャブラリの問題でしかないんだよね。でも、僕のクラスでは今日遂に尖閣問題まで話題に出ましたからね(鄧小平はあえて棚上げにして偉かったね、やっぱ大人物は違うね、というような話で、過度に政治的な踏み込みはなかったので安心だったけど、ちょっとひやっとした)。

 あとは、そう個人指導の先生…といっても大学生だけど、を頼んでいます。結局大人数の班だと口に出す機会がないというのがこの手の留学の大問題で、北京の時とまったく同じ。だから毎日話す場を作るためにプライベートレッスンするのです。むしろ正直プライベートレッスンだけでもいいくらいの気持ちなんですけどね。若いこともあってか教えるのがうまいな、という感じではないけど、最初から「1週間のうち、今日はなにをする」というようなプログラムを組んで提案してくれたり一生懸命やってくれるというのを感じるので、結構気に入っています。
 でもなーまだまだ本当に表現できないことが沢山あるんだよね。いま1ヶ月半までいかないかな、それくらいだけど、早くも(?)あせり始めています。まあ焦りがないとこういうことはうまくいかないのは確かにその通りなんだけど、いやその只中にいるとそんなこといってられませんて。

 ああ今日は他にやることもまだあって(いま夜12時)簡単に書くつもりだったのに少し長いな。

 最後に一個だけ最近の事情を。今日知らされたところによると、僕のとっているクラスは12月の終わりで授業が終わりだそうで、次が始まるのが3月の第二週だといわれました。え…1月2月まったく授業ないの?って聞いたら「よかったねー」って言われたけどいやいやぼく一応勉強に来てたりするので…ということで困った。もちろん旧正月(春節)の間は休みだろうと思ってたけど、何それ…中国的に言うと、学期と学期の間らしいんですな。すぐに事務所に行ってその間に違うクラス取れない?って相談してみたら「君のレベルのクラスはないね、超初級はあるけど」って。テキスト見せてもらったけどホントに簡単でした。やばい。

 というこのハプニングに関してはまだ解決してません。明日以降他の大学とかに片っ端から問い合わせて僕に見合ったクラスが開かれないか調査&編入交渉ですね。めんどすぎです…。勿論最悪語学学校とかそういう手段もあるんだけど、正直語学学校ってなんかインチキくさいなーって感覚をぬぐえず。なんといったらいいかわからないんだけどね。

 そんな感じで、しあわせにくらしています。意外に簡単に1日が過ぎていくのが怖いです。この周りもあまり探検できていない。本当は福建とかも行きたいと思ってはいるんだけど、そんなことしてる場合じゃない!というよりそれより前に広東省、ていうか広州についてもっと知らなきゃなーという感じです。

 あーこの日々がどうか終わりませんように(知ってる、終わるよ)。
 金曜に学校を休んで、木曜の夜着、土曜夕方出発というすごい一瞬だけど上海行ってきた。短い滞在だったけど、なんか密度が濃かった。

 今回の主目的は演奏会。昔の会社で関係があったヴァイオリニストがリサイタルというので。若い女の子なんだけど若干気難しいというか根暗な感じで、非常に巧いんだけどその性格とぴったりなむずかしめな演奏。ビジュアル的にも(それを言うのはかわいそうだけど)あんまり華がない。だから売れない。
 そして今回は選曲が輪を掛けて難しくて。彼女自身が多分選んだんだろうし、彼女の持ち味が多分とても生きてる選曲だろうとは思うんだけど、一目見て「あーこれ売れないな」と別に業界人じゃなくてもちょっとクラシックかじってればわかる感じ。でも僕の好きな曲が入ってたのと、何度か話した彼女の印象がよかったのとでまー「買って応援」とはいわんけど、と言うことで、まあまあとにかく買って行ったのです。あ、いま書きながら思ったけど俺中国でチケットちゃんと買ったのって初めて…では多分ないにしろ相当珍しいのでは笑。大体関係者からの配給があるからねえ。

 彼女の演奏はすばらしかった。やはり巧い。ぞくぞくする。ただ伴奏がちょっとなーという場面がちょいちょい。あと、どう考えても本当に高いレベルでの集中力が要るあの曲を演奏するにはこの聴衆の質は正直つらいだろうな、と感じました。絶対的な沈黙から音が立ち現れるなんて表現は無理っすよ、この騒がしい聴衆では(でも見た感じかなりアッパー層だったんだけどね)。
 あと聞いた話では、当日朝ピアノが何かの手違いで調律されていなかったとのこと。そのせいでリハーサル開始が押したりしていたようで、ちょっとどたばただった模様。その辺の影響なのかピアニストの腕なのか正直わからないけど、ちょっと伴奏側が足りないなと感じたのは事実。ただ全体としてはすばらしかった。
 あ、終了後舞台裏でちょっと挨拶した時に会うの超久しぶりなのに名前呼んでもらえて(確実に僕の友人であるマネージャの差配なんだけど)ちょろっとうれしかった…というか動揺してちゃんと「すごかったよ!」っていえなかったのがちょっと後悔かな。


 そのほかの出来事 in 上海。今回は思いがけず友人カップルの家に泊めてもらえたので、まず木曜夜はその友人と親子丼。最近の上海どうっすかねえ、とか。駐在が若くなった、というのと出張者が減ったというのを言ってました(だから水商売が儲からんのだと)。
 金曜がそのコンサート当日だったんだけど、家主が仕事にいくのにあわせて出発し、まずはいつもの小笼包屋で朝ごはん。そしていつでも上海にきたらファーストプライオリティで会う由子先生と合流してまずは楽譜を買いにm50という芸術区へ。僕が長年探していた中国民族楽器の楽譜がついに出版されたのを上海にいく数日前に発見して、店に電話して在庫を確認した上でのご来店でした。この店の横にはカフェもついていて(というか恐らくカフェメイン営業)とても雰囲気がいいので、その目的の楽譜や、そのほかのCDやらなんやらを買い込んだ後はそこで休憩。
 で、話してたらなんかあっさり爆弾発言が。「あたし来年3月帰る」え…。あなたはわりとずっと住んでる人だと思ったのになあ…ということで上海のコアの人がまた失われてしまうのです…なるべく何回かは会いに来ようと思ってるけど。後からさらっとまた投げられた爆弾によると彼女は結婚するらしく、完全に田舎に引っ込むモード。この先上海よりよっぽど会いづらい感じになっちゃうのよね。かなしいな。
 最近学校ともめて辞めたり色々してたようなので、とても意外ではありつつ、そうか、とも思えるような感じもして...僕は彼女と多分とても仲がよいけど、それでもやっぱり離れた距離で暮らしている以上会った時にあまり後ろ向きな話はしたくないだろうなとは思うし...とかなんとかいって、やっぱり複雑ですよ内心。かなしい。

 まあまあそんな話はしつつも一服後、今度はお気に入りの陶器屋へ。景徳鎮の若手作家の個性的な作品を非常にお値打ちな価格で売っている店です。何故かあんまり知られてない気がするんだけど、僕はこの店のかなりファン。今回こうやって住むわけだし、多分日本に帰っても一人暮らしするから…と自分に言い訳をしてここでお買い物。1万円ちょっとかな。この店の商品はちょっと値段上げて日本で売っても商売になるんじゃないかなと思ってるんだけど。

 結構買い込んだあとは、近くのホテルに入ってるステーキ屋でランチ。なかなかビッグランチでした(そこそこ美味かったけど、高いよ…ご馳走してもらってるけど笑)。ステーキ食べたら死んじゃうので、ローストチキン。

 レッスンにいくという先生と別れ、今度は昔の同僚の会社に。この「同僚」はなんか日本語もぺらぺらのシンガポール人で、前の会社の上海事務所の代表をやってた人。普通の人が想像する「中国人キャリアウーマン」の典型という感じで、人の1・5倍くらいの速度で話し(外国語である日本語でもそんなかんじ)、1.5倍の速度で動く。有能な人だとは思うんだけどかなりアグレッシブで、たまに燃えすぎてやっかい。要するに、話してると疲れる人なんですわ。
 彼女と話すとホント疲れるもんで僕は彼女が僕のいた会社を離れてからあえて連絡はしてなかったんだけど(旅行で短期間遊びに来てる時にあの嵐のような人に会いたくない)、今回は心に余裕があるし、チャレンジしてみようと思って。で、事前連絡自体は取れたんだけど、残念ながら入れ違いで僕が上海にいるときには彼女はシンガポールに戻っているということで、会えず。でも代わりに何故か彼女の今の部下と会って、といわれたので会社訪問したのでした。
 部下の子にしたら「なんで私この道化さんて人と会うんだろう」って感じだったんだろうけど、まあオフィスに行ったら色々相手してくれて、最近の会社の状況とか業界の話とか、色々。
 僕と親しい元同僚の直接の後輩とのことで、「同じ先生に師事してたけど私が入学したときには彼女は卒業していたのでその時は会ってないんですよ」って君まだ本当に若いのね。可愛らしい子でした。あ、以上の会話は英語な。中国語はとりあえず笑って回避しといた。

 1時間くらいだべったあと「またくるねー」で、近くのよく行くマッサージ屋で施術してもらい(相変わらずちょい高いけどそれでも技術雰囲気ともにとてもよろしい)、そして僕が誘った一番親しい元同僚Pちゃんとまずは軽く、ということでアップデートしながらピザ。彼女はいまはラジオ局にいて、クラシック専門チャンネルで番組企画とかをやってます。
 いつものように色々話をしたんだけど、なんかいつになく親密な感じだったなあ…という謎の感想を抱きました。ま、僕この子好きなんだよね元々。もう一人の元同僚はかなりのお嬢様なのでたまに「うへえ」とか思うけど(仲よいけどね)、この子はもう少し普通の家っぽくて、飢えもあるし、いつも色々考えてるし(外見もキュートなのよ)。
 勿論僕らは基本的に英語コミュニケーションなんだけど、彼女は意地悪にもちょいちょい中国語を混ぜてきて、僕もちょいちょい返したり。もう知り合って4,5年経つんだけど、まさか中国語で話をする機会があるとは、というのが本当に。
 んでまあぺらぺら業界のことを食っちゃべってたら隣から謎の割り込み。なんとどこかでリハーサルを終えたばかりの韓国人指揮者だったらしく「来週俺コンサートやるから来てよ」とお誘いを受けたりしました。とりあえず聞いてた内容を彼が世界で言いふらさないことを望みます笑。

 で、コンサート聞いてこれで終わりかと思いきや実はもう一人、今超売れ売れのフリージャーナリスト・変人である某氏と飲むことになって。やーなんでこんなスケジュール詰まるんでしょうね。彼は今日本の週刊誌に結構な数の体当たり中国ものの記事を書いていて、それが面白いんですわ。話題の人、といっても僕は上海くる度に毎回会ってる謎の仲のよさなのでだからどうしたって話なんだけどね。
 しかし入った店が怪しかった。なんかしょぼそうだから安いでしょ、ってんで入ったら恐らく闇営業のガールズバーっていうか、なんだあれは。表向き普通のバーで、別に値段は高くないんだけど注文するときに「横で飲んでいいかしら」って聞かれるわけよ。僕らは当然不要だと言ったんだけど、まあそれで飲まれるというのと、これは推測だけどやたら店内の一部の部屋が暗かったんで、追加料金で色々あるんやろうね(といっても最近KTVなんかも結構高いと聞くし飲み物の値段は普通だったのでどうなってるのか想像つかないけど)。…というシュールな中、男二人でたまに来る営業を避けながら淡々とこちらもアップデート。今度は中国の婚活パーティに潜入するらしいです。

 で、24時近くになって家主から「帰って来い」コールが入ったこともあり解散、帰って家主とまた飲みながら色々話してたら2時くらい、で長い日は終わったのでした。再度まとめると朝ごはん→楽譜+カフェ→陶器→ランチ→会社訪問→マッサージ→ディナー→コンサート→飲みで合計4人(+家主)とあってた事になるんですね。

 上海、恐らく一年ぶりに来たんですが、やっぱ中国じゃないね。広州に住んでさらにそう感じた。異界。西洋の人や文化が違和感バリバリなのにそこかしこにあって、別に誰も疑問に思ってないというのがなんかホント変。旧租界なんかは町並みだって欧風だし。でもそれが面白いんだよね。今回は会った人がいつも会う面子なのに楽しかったことも含め、上海好きだなあ感がさらに強くなったのでした。あ、お世話になったお宅で上海蟹まで頂いちゃったよ。しかも謎に朝ごはん。
 なんか、うれしいよね。でもいいのか、という気もする(変な子に育つねきっと)。

 それを書きたかっただけなのでほかの事はさらっと書くだけにするけど、昨日かな、茶市場に行ってきました。独力。さんざかうろうろして「この外国人なんやねん」的な視線をきっと満身に受けてた気がするんですが(そもそも卸売市場なので中国人ですら普通の人はそこまでいない&挙動不審)、まあ気にせずのんびりと見て回り一軒狙いを定めてえいやと。
 なんか中国茶ってすごくマニアックな世界で、中国でだって老人が飲むもの、というイメージ。若い人はやっぱコーラだよね。かといって別に売り手がおじいちゃんばっかりというわけもないので、大体の店で「こいつ茶わかるんかい」って感じのいけてない感じのおにーちゃんおねーちゃんがスマホで時間潰しながら店番してます。そういう店って入りづらいよねーてかこいつらホント茶わかるんかい(おれわからんし)。
 ということで、店選びはもっぱらやさしそうでひまそうな店員(中年がよい)がいる所、ということになります。当然そこに自分の欲しい茶がないと本末転倒なんだけどね...。

 今回は白茶という南方でよく飲まれているけどあまり日本ではしられていない茶を探しに行ったんだけど、この市場はきっと需要を反映してか、雲南省のプーアルと福建のウーロン茶が主体。あと紅茶。上海だと緑茶が多かったりするのはやっぱり産地との距離もあるんでしょうね。
 で、白茶専門店かつやさしげなご夫婦がいる店、というのに入って買いました。いやー何言ってるかほとんどわからんのでニコニコしながらテレパシーですよ。まあ要所はわかるし、値段は書いて話せばよいのでどうにかなるんだけど...あとは相手の言ってることが半分以上わからなくても自分の要求はいえるようになったので(成長!)、そこでごり押し、わからなかったら全身で「わからん!」というオーラを出すと。
 結局「本来卸売りだからこんな小さな量では売れないんだけど...」とかいって最小250gからとか言われたのを「でもさあ、一人で住んでるからそれ飲みきれないよね...」とか言って同情を引いて「いやでも」とか言われたのを「どないしよ」と返してもごもごしてたら(そもそも「どないしよ」って言われても相手にしてみりゃ「知るか」って話よね・・・)半分の量を半額よりちょっとだけ高い値段でゆずってくれました。ありがと。でも125gだって、わりと多いぜ?
 ちなみに値段、日本でちゃんとした業者から買うものの(品質は違うだろうという大前提は忘れてはいけないとはいえ)1/5とか半額とかで買えます。ただここも産地ではないので、農家から直接買えばさらに安いんでしょうね。

 …と、いうような経験はとっても楽しいよね。相手が優しいから成り立つんだけど、自分が覚え始めた言葉でちゃんと(?)コミュニケーションとれて、なんとかかんとか目的を達成すると言うこと。

 11月にはいってようやく?少し涼しくなってきましたが、基本的にずーーーっとTシャツです。東京は寒いようだけど。
 一人上手だかなんだかわからないけど、ホント毎日毎晩一人でたのしいです。朝学校言って、どこかしらイベントなり買い物なりして帰宅しながらその日の献立考えて、帰りに近くのスーパーで足りないものを買って、家かえってちょっとだらっとしたり勉強した後に晩御飯作ってビール飲みながら食べる、みたいな。元々仕事が忙しくさえなければ外食が結構多い人ではあるので、たまに外食したいなーという気持ちがよぎる日もあるんですが、なんせ相手がねえ。この部分だけは一人はどうかなあと思うわけですが、そんな都合よくご飯のときだけ相手してくれる人なんかいませんわな。
 炊飯器もしっかり買って炊いてるんだけど、炊飯器の性能...というより恐らく米の性質の問題で、1日おいてしまうと結構ぼそぼそになります。しかも電子レンジは据え付けではなく(中国の場合家具はついてるので電子レンジもついてることが結構ある)、かといって買うのはもったいないしということでうちにはないので加熱も出来ず、どうしよっかなあという感じ。かといって毎回一回分だけ炊くのもどうなのかね。

 あ、そうそう食べる話で言えば中国って生きたままの鶏を「コケーッ!」ってイメージあるじゃないですか(自粛)。まあそれは今時市場いかないとないんですが(行けば見れるよ)、スーパーにもわりと丸のままの鶏とか、各肉類の部位ごとに置いてあったりとか、日本ではこの部分はないだろってな部分もそろってます。日本だってちゃんと肉屋に頼めば買えるんだろうけどさ。あと牛肉はやっぱりというか少ないね。基本豚か鶏。
 で、鶏買ったんですよためしに。これもThanks to Google先生なんだけどばらしかたまでぐぐって調べちゃうこの現代っ子ぷり遺憾なく発揮なおれ。しかもうまくいかなかった。まあでも内臓とかは抜いてある状態(あたまはついてました)なので、ようは全部食えるわけです。だからとりあえずはずせる肉は全部はずして、外れなかった部分と骨はくず野菜と一緒に煮込んでスープを取って、大きなモモ肉みたいな部位は焼いて食べて...というようなしゃれ乙なことをやってみたんだけど、美味しいね。別に潰したばっかりとかではないんだろうけど、なんか美味しく感じた。
 勿論丸鶏にもランクがあって僕が買ったのは一番安いもので一羽500円ちょいくらいのものなんだけど、たくさんスープ取れたし肉も2食分以上にはなったし、微グロ耐性さえあればお買い得じゃないかな。ぐぐると、日本でもこれも肉屋さんに注文しておけば(きっと場所によるんだろうけど)買えるようで。

 書き始めると長くなっちゃうのはよくないくせなんだけど、豚にしたって日本にはない部位がたくさんあるし量だって多いし、鶏もこうやって丸の選択肢がとても簡単にある。なのに中国人って(ってくくっちゃういかんのかも)あんまり自分で料理をするってイメージがないんだよね。食べてるものがすごくケミカルでそういう事を気にしないというような印象。ほんとの所、どうなんだろう。小さい頃からスーパーとか市場とかに親に連れられていって見ていたら色々感覚も変わりそうなのにな。まあその辺は僕の都会っ子ゆえの無知なのかもしれないけど。

あ、書いてて寝ようと思ってた時間をとっくに突破していて、しかもとてもねむいかんじです。同じこと重複して書いてないといいなあと思いつつチェックするのが面倒になっているので、これにて寝ます。あしたちゃんと読み直そう。
 ということをたまに思う。多分いままで書いたことがなかったと思うので、書いてみることにする。

 そう思ったのは、2つの場面。ひとつは言葉で、ひとつは食事。自分の世界が中途半端に(というのは言葉のアヤだけど)広いから、自分とまったく違う文化圏の要素をあまり取り入れない、というのが共通の原因な気がする。

 ひとつめの言葉の話し。中国語(標準語)にはあまり外来語由来のものが多くないと思う。勿論ブランドや製品にはある。有名なものだと可口可乐(コカコーラ)とか。ただ、これは言葉としては「浮いて」いて、なんていうか、日本語で言うといつまで経ってもカタカナという雰囲気。外来語を外来語として使っていて、まあこの音を表記するならこの漢字だよな...というだけといえばだけの。
 僕がここで書きたかったのは「そういえば外来語由来だよね」というようなもの。例えば魚の卵であるところの「イクラ」はロシア語由来なのはトリビア的なコネタが好きだったら結構知られている話。そんなような言葉...ってここまで微妙だと僕がまだ中国語レベル低いから外来語由来だって認識できてないだけって説明も成り立ってしまうけど...。

 とりあえずここで書きたかったのは外来語の受容では実はなくて、中国語が結構硬直してるのではないかな、ということの一例として出したかったのです。なんか語彙が更新されていなくて、新しい概念を消化できないかんじ。日本語だって別にすごいわけじゃなくて単に「とりあえずカタカナに」というので吸収してるような気がするんだけど、それすらできていないというか...。いや、逆に機能的ともいえるんだけど。

 例えば柜(gui)。これは「棚・箱」をあらわす言葉なんだけど、靴箱は鞋柜だし食器棚餐柜、キッチン用品入れるのは厨柜で服を入れるのは衣柜。みんな「性質+柜」でできてる。
 ほかにも料理用のボウルも大皿も同じく「盘」だったりして、区別がない。エスキモーが雪に何種類もの名前をつけていたのは生活上必要だから、という説に沿うならお前らそれで不便じゃないの?って話になるんだけど、どうなんでしょうね。元々中国にあったものに関しては勿論いろいろ細かく分かれてる気がするんだけど(例えば辛さに麻辣...しびれる辛さと単なる辣の区別があったりとか)、最近出来たものとか導入されたものに関して消化できてないような...という。

 ただ消化できてない、言葉を変えるとそのまんまやんけ、というのはひとつは僕が日本人であり、文字で意味を捉えてしまうから、ということも多分原因のひとつではあると思います。そりゃ「衣=服」と「柜=棚」だったらそりゃねえ、とかね。

 あでも日本語だって、冷静に考えれば例えば「本棚」って言いますよねえって話で...。どうなんでしょう(結論を見失う)。


 長くなり始めてしまったけど、二個目は料理。誰かが書いていたけど、中華って最近全然進化してないのよね。それと対比するために僕がたまに出す例がフレンチ。フレンチだって結構歴史と格式みたいなところがあると思うんだけど(ダシに使う割にはよくしらない)、若手のシェフが現れて伝統的なやり方を変える、といったことはたまに起こってる気がする。
 最近で一番わかりやすいのが化学の方法論を取り入れた分子料理…とこれは厳密に言えばフレンチだけの潮流ではないけど...まあとにかく中華でそういった新しさを見ることはほとんどない。料理としては周辺国のやり方を取り入れる、というのはよくやっているみたいだけど、なんていうか新しくないんだよね。
 中華は大きく8つに分かれるといわれていて、それぞれが全く違うアプローチで出来ていて、本当に懐が深い。だから別にわざわざヨーロッパやら日本やら東南アジアなのか、の技法をいまさら取り入れんでも、ということなのかもしれないけど、なんていうか中華で出会う新しさってあくまで「食べたことない地方の味」であって、その味や調理方法自体は1000年前からあります、みたいな話なんだよね。らーめんとかつくっちゃってるって意味では日本で進化してますけど。

 中国の色々な伝統文化は文化大革命の時にだいぶ殺されたと言われていて、料理なんかもそうなのかもしれない。音楽の面を考えても、ようやく(というほど直近ではないけど)伝統の上に新しい要素や考え方・技法を取り入れたものが出始めているわけで、もう何年かすれば色々でてくるかもしれないとは思いつつ。

 あ、言葉の話に戻ると、広東語、特に香港における広東語はおそろしく英語を受容しています。これは勿論元イギリス領であったということもあるし、恐らく広東語自体が口語ベースで文字は後付けなので表音であればなんでもよい、ということで元々柔軟であったということに由来するんだと思うんだけど(普通にアルファベット一文字とか使います...広東語さっぱりなので適切な例がだせないけどDとかよく見る)。あとアルファベットじゃないけどこないだ深圳で"New"を牛(niu)と表記してる店があって、あーたしかに~と思ったりもしましたよ。


PS
 不動産屋さんにちょっかいかける計画は当日朝になって「すみません突然彼氏がくることになりキャンセルさせてください」という考えうる中でわりと最悪に近い理由でドタキャンくらいました。彼氏の存在は別にいいとして、なぜそれを俺に言う...という。なんか無性にくやしくなるわけ。
 で、次会ったときに聞いてみたら彼は香港で働いてるんだそうな。近いって言っても2時間。しかも中国なのに外国扱いだから会いに行くにもこっちからだとビザが必要と...なんかしんみり(?)しちゃいました。

 なーんて。こちらであんまり日本人といちゃつく気はないので、面白そう(そしてかわいい)女子にはなんとかくらいついて行こうと思いますが、いかに・・・って顧客に色々言われるって結構あれだよなあ...つつしみ持たなきゃなあ...。


あっと思い出したから追記するけど、楽譜は乐谱(簡体字なだけで同じ)で、レシピは菜谱なんだよね。菜は料理という意味(例:四川料理=四川菜、さらに縮めて川菜と書くけど)。ほかにも譜あるんだろうなー。

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