彷徨

2018年1月22日 日常
 最近なんかめっちゃ星回り悪いっす。厄年とかじゃないはずだけど…。

 まず、お嬢と連絡が取れない。まあこれは前回書いた状況から変わっていないだけといえばだけ(大問題です!)。買い置いたクリスマスプレゼントが泣いてます…ていうか俺自身が結構泣いてるよね。いまお正月の次に会う予定だった杭州に来たのでまたしつこく違うチャンネルで連絡してみたけど応答なし、なんかあったかなと思ったけどこれがFacebookの嫌な所、彼女が香港で気に入っている和食の店の投稿に平和なコメント入れているのが見えてしまい…まあ、そういうことですね。終戦ですかね。
とはいえ諦めきれないので最後のチャンネルを使って連絡はとってみようと思いますが、はてさて…ってまあ連絡っていうか自分が死んでいることを改めて色々確認するというだけのつらい作業な気がしますな。まあ割とすごいところに手を出そうとしたわけで、傍目から見れば無傷で手を引けるなら儲けもん、という声が聞こえてくる気もするしまあそういう面も否めないけど、それでも惜しいものは惜しいわけです。これまでも告白して振られたとかはあったけどこういうフェードアウトはくらったことないからなあ…いや食らったこと無いからどうとかじゃないんだけど、まあなんにせよズタボロな気分です。今も出張だけど正直それどころじゃない。

 書いてないけど最近変な方面に変なモテ方はしているのですが、虚無感が加速する今日このごろです。


 まあ残念といえばお琴の人。東京にいて、親と暮らさなきゃと北京に行ってしまいすぐに結婚してしまった彼女と久しぶりに北京で会ってごはんをたべて、ああやはりこの人はいいなとしみじみ思ったのはなんかつらかったっす。俺アホ第二弾。いや上記の状況があったからということも多分影響してるんだろうけど…。ほんとどうしよう(どうもならない)。
 しかしひさしぶりに会った彼女は、いま仕えている主人のこともあって話すことがやたらでかくてすげーなって感じ。XXとXXとXX局長と飯食ったとかあれそれ…みたいな。あと日本語を習った時の最初の先生が今フォロワー数1500万超のインフルエンサーになってるとか、なんかいかにも中国らしい話ですよね、知り合いが龍になって…って。


 二番目に、仕事上。なんかしらんけど営業をやれとすごいプレッシャーがかかっていて、大変だるい(いまは非営業職)。もうお腹いっぱいでやりたくないのに、色々な事情が重なって。ホントやなんだけど…ということでレジュメを書き直したりとかしてるわけです。特に今のうちの会社の状況で営業やるっていっても主導的に何かをできるわけでもないし、僕が中国語わかるってんで押し付けられてる状況ですから、まあせいぜい彼らがやることを横で聞いてそれを周囲の日本人に密告するという程度しかできないわけで、別に面白くもなんともないわけですよ。まあ言葉ができない連中からしたら中国語できるんだからあとはお前のアイディア次第だろ、って感じなんでしょうけど、実際そこまでではないですしね…。でも明らかにこの場所では中国人より日本人のほうが頭がよく(あくまでこの場所では、ね)、だけど中国人のほうが権力を持っている。中国人が金を出すので意見をいいにくいが、言わないと勝手に壁に向かって走り込んでぶつかって「いってえええ!」とかなるわけですよ。いや壁あるの見えなかったの?見てなかったです…みたいな。


 どうすりゃいいんでしょうね。正直お嬢の件がなくなったらより一層広州にいる意味もなくなってきてるというようなこともあって、色々考えてしまいます。上司に「その配置転換、僕なにもいいことないですよね」って言ったら「そりゃないよ駐在なんだし」とか言われるし、従わないと評価落とすとか待遇落とすとか言われるし…別に評価はどうでもいい…というか純粋にそういうことやられると逆に反発するんだけど…みたいな。帰るつもりもない本社の評価なんか本当にどうでもいいですよね、大体その評価がよかったところで給料がたいしてかわるわけでもなし、インセンティブとして機能してない。好意的に考えれば今のうちの日本人トップは基本的に営業系がやっているのでそこらへんを見込んで(駐在を長期化させるなら昇格が必要で、もう僕は上がるとしたらそこらへんしかない)とかってことも有るかもしれないけど、そもそも僕自身が中国に長期滞在したいというのも誤解だし…いやホントどうしよう、考えれば考えるほど謎になってくる。


 三番目、実は年初はすごい旅で、出張でウイグル→北京→東京→上海→広州→杭州→上海(→杭州→上海?)という予定でした。後半はちょっと減ったりしたけど。でウイグルで撮影で零下20度で死ぬかと思ったみたいな話はひとつありつつ、北京ですよ…。
 単に物見遊山なら旅は楽しいけど、まあこれで本来の仕事もやりつつ旅先の仕事もやって、みたいになると単純に足りないっすよね体が。ちなみに今これを書いているのも杭州のイベント会場の裏で、打ち合わせが二本重なってるから優先順位つけて片方に参加しようと待ってたら開始時間になって「いまホテル出たわー」って…。そんなわけで暇つぶしにこれを書いてるわけです。

 まあようするに3つ!とか書いてるけどがっかりというか落ち込みは一番目が大きいですよね。杭州でお嬢と会ったのは1,2回だけど、まあでも色々話題には出ていた街だったので色々つらい。誕生日プレゼントのネタに使った故事成語とかプレゼンで客が話しているのを見るとつらい。そんな現状でございます。
 あけましておめでとうございます。

  年末恒例の日記読み返しをやらなかったもので、このページを開いたあとに17年のものを全部読みました…とはいえ、近年本当に月1か2本くらいしか書いていないので、全部読んだってかかる時間は知れてるんですけど。

 そう、でふと今思ってこの日記を書き始めたのはいつかの1月2日だよな、ということで遡ってみると、一番最初の日記は2004年。まだ大学生ですよ。随分遠い、とは不思議と思わないんだけど、それでも年数で考えるとそりゃ遠いですよね。でもあの頃と、1年前に起こったことの間にあんまり距離を感じない。それが老いたってことなのかもしれないけど。
 04年の日記は別に読んでないけど、大体どんなことがあったかは覚えてる。特に04年を比較対象としてどうのこうのというわけではないけれど(これは17年に結構頻繁に感じたことかもしれない)、ほんと想像もできないところまできたよね、俺。ひたすらに、遠くまで来たという感覚。

 17年はどういう年だったのかという事を考えると、とても変な年だったと思う。前もちょっと書いたかもしれないけど17年は年初にちゃんとした目標を立てていないので、あまり効果的なPDCAができない。書いたのは2つだけ、

1)中国語
 確実に上達している。確かこれを書いたときはちょっとした手詰まり感があったんだけど、それでも多分毎日中国語できったはったさせられていれば、伸びるといえば伸びるだろう…とはいえ、やっぱり喋りはまだ全然ダメ。聞くのはよっぽどのことがなければ大丈夫にはなったが。
 でも喋りも(発音は非常に恥ずかしいが)、通訳いなければいないでどうにか社内会議なら参加できるようになってきた気がする。まあそのレベルかと言われればそうだし、通訳なしでも結局困って周囲の日本語喋れる子に通訳を頼むハメになることも結構あるんだけど、それでもね。正直まだ無理レベルだけど、無理レベルなら無理レベルでも歯を食いしばって自分を厳しい場に投げ込まないとね。だけど無理レベルと書いてるとはいえ、今までは本当に無理だったのが、「つらい‥」くらいになったということは進歩なのでしょう。

 ただし、自分でもこれが満足できるレベルに達しているとは全然思いません。満足ってなんや非現実的な目標立て過ぎちゃうか、と言われるとうむむという感じなんだけど、一応「喋りまでなんとかこなせる」が目標だったはず。上に書いた程度を「なんとか」というのはまだちょっとね…惜しいといえば惜しいんだけど。

2)お嬢
 はいこれ完全に未達成。年初には「まああと数回くらいで白黒つくでしょ」とか言ってるのに全然ついてねえのな、しかも今年は「広州いくわ」って数回言われてそれをドタキャンされたり、当日台北だったり(まあこれは僕の責任)突然連絡取れなくなったりまあ振り回された年ではあります。こういうことやってるから「もしやM?」とか言われるんかね俺。
 そろそろ決めたいなあ、というのはもうずっと考えていることで、彼女が広州に来たら…とか思ってるんだけどなんかねえ、タイミングがねえ…もうよくわからんわ。でもそれもどこかに書いた通り、他に行く気とかは一切ないのよね。なんなんすかね。

 ちょこっと周りには言い始めてるんだけど、なんかこの1年でそうね、もしかしたら人生的に結構変わったかなと思ったのは、結婚観かも。まだ結婚したいとかそういう話ではないしそこに続いていくかもわからないんだけど、今の環境は前までと違って既婚者がとにかく多い。中国人は結婚が早いし、日本人同僚も結構結婚してる。いままでとは真逆だから、なんとなくそういう人と日夜居ると「結婚するのが普通」って思えてくるね。不思議だね。結局は僕も他人に影響される人間ということです。当たり前だけどさ。自分としては「するのが普通」と「したい」は同じ方向ではないしわりと距離があるんだけど、さてどうでしょう。


 その他で17年のトピックってなんだろう。キューバ行ったよね。バラデロが天国だったことはすごく印象がある反面、ハバナはあんまりいい印象がない。悪くはないけど別にいかないよな、って感じ。

 自分の記憶でもブログの記録でも、17年はなんかすごく平坦だった気がする。着実に起こるべきこと、やるべきことはやったし起こったけど、別になにも意外なことはない。
 そもそも僕は今現実ではない、いわば夢の中で生きているから平坦というのはおかしいのかもしれない。踊り場というのか?でも踊り場は成長の間での表現だよな。成長しないとかしてないとかそういったことをここでは言いたいわけじゃない。

 誰かを面接している時に自分で言ったことだけど、目標が明確でない人間は当然をそれをプロセスにも分解できないし、行動にも指針がない。そして何より一段落した後自分の行動を振り返ってそれが良かったのか悪かったのか、満足すべきものだったのかどうなのかを判断する基準が持てない。
 やはりそれが問題だったのだと思う。どれだけ特別に見えたことをしても、それが自分の目標に合致していなければ何の意味もないのだ(何の、といいきってしまう事は危険なのかもしれないけれども)。

 そんなことを考えながら、引き続き17年に起こったことを考えていて、いえるとしたらということをひとつ見つけた。デビュー自体は16年の9月とかそれくらいだったけど、色々広がったのは17年だと思う。
 書いた記事の数は多くない。商業的な媒体に載せてもらったのも4か5本くらい?、それに自分のブログに書いた記事がおそらく同じくらい。

 ライターとしてはお粗末というか、もっと書けよボケという感じだろう。だけど数はこんなものかなと思ってはいる。中国について書くライターなんてもともと多くはないけど、それにしたって大きな部分は既に占められているし(普通のライターでいえば、そもそも占められていない分野なんてほぼなくてその上で戦うわけなんだけど)、僕が書く意味がある内容というのは少ない。色々試しながら、そんなことがわかってきた年だと思う。
 
 僕は本業が別にある。だから別にライター業から得られる収入は気にしない。コスパで仕事を見ない。書きたいことを書くだけだ。ていうか、書きたいことを書くなんて別にベテランでもないのに言って書かせてもらえる場所があるということはありがたいし、幸せだと思っている。素人がなんだよそれ偉そうにって話ですよ普通。

 そんなワガママを許してもらった上で、書いた記事については比較的いい評価をもらえた。まあ玄人筋にだけど…。自分は素人出身だし、「前提知識はないけどそれなりに知識欲はある素人」をターゲットに書いたつもり。だけどそういう人にはまだリーチできていない…ってまあ当たり前だけどね。質はちゃんと保った上でもっと数を書いていかないと。

 リーチということで書くと、17年の成功といえるのは1本記事がすごくバズったこと。詳しいことはおもいっきり特定されそうなので書かないけど翻訳で、例えば今年中国ネタとしてはわりと流行ったような深センすげえな!みたいなのとは全く違う、正直自分でもそんなものが読まれた理由がよくわからないといえばよくわからないもの。バズった原因は何人かの有名人が取り上げてくれたことだってのはわりと明確でそれは別に驚きではあっても不思議ではないんだけど、バズった後でもその理由はよくわからんのよね。理由がわからなけりゃ再現性もあんまりない…というのがちょっとした後悔というか残念ポイント。

 あとは友だちの本の校正なんかも2冊分やらせてもらった。これやりがい搾取ちゃうか、とかプロの校正はいらねえのかよ、というような思いはもちろんあるんだけど、結構文章にうるさい(と思う)僕は校正作業大好きだし、その過程で色々学びもある。尊敬する人のナマの原稿を読んで偉そうなことが言える機会ってのも多くはない笑。

 そんな意味では本業ではないこの「書く」という方面では、それなりに爪痕を残せたのかもしれない…とはいえ、やはり数が圧倒的に少ないので、インパクトには欠けるわな。

 では僕は今年、18年にどうあるべきかということは明日にでも書こうと思う。明日の予定は結局飛んで、夜もしかしたら外で飯を食うかも、という程度。じっくり考える時間はあるはずだ。本も読みたい。
 ということが最近明確になってきたように思う。まあそもそも何が中国なのかなんて全部をとらえることは結構難しい、というか実際無理な話なのかもしれないと思うほど中国には様々な顔がある。歴史・政治・経済。ITだって貿易だって製造業だって、料理も言葉もまったく違う。

 僕が典型的な「中国好き」ではないのは前から分かっていた。三国志やらなんやらの歴史に興味はないし。でも服にしろ、飯にしろ、結構ふとした時に中国が目の前に立ち現れる。

 今でも嫌いではない。単に「やっぱ好きってわけじゃないんだな」って確認されただけといえばだけではあるけど、住んでみて思うのは、やはり自分が本当に好きな場所ではないなということ。ただ「本当に好きな場所」なんてどこにあるの?っていうとなかなか答えに困る。日本だってかなり息苦しい。町並みには慣れ親しんでいるし色々やりやすいけれども、別に理想的な場所ではない。

 きっと飽きてきたという理由もあろう。はじめは新しくて面白いと感じていたものも、変化がないと飽きてくる。特に東京みたいに色々新しいことがあり続ける場所にいればなおさら。

 ここにあと3年、とかいう話が最近ちらほら聞こえ始めて、「あーそれしんどいな」って思ったりする、今日この頃なわけでした。


 全く別の話。金がわからない、という話題。もともとそういう気があったけど、それが如実になってきていると思う。本当に興味がわかないし、感覚が分からない。例えばこの駐在が終われば数百万は溜まっているだろうけど、それでまったくうれしくなったりもしないし、うれしくないなら「もっと貯めよう」みたいな動機にもならない。数億ならともかく、別に数百万でできる事なんて知れてるしね。でも数百万から積み上げないと、永遠に数億には達しないんだけど。
 生活以外で使う当てがないことも原因のひとつかもしれない。幸いなことに継続的にお金がでていくような家族も病気もないし。でもなんにせよ、お金を稼ぐことの感覚が自分に壊れていることが結構不安。いやなんかかっこよくいえばいえるような話なんだけど、現代でそれで本当にいいのか?っていうかそんな大金持ちでもないんだから、金が詰まれば死ぬわけですよね。でもそれでも気にならない、できないのがやばいと思うわけです。疑似的にお金持ち感覚ですよね、たいして金持ってないやつがいうから滑稽なのもわかってるんだが。

 とかいいつつ、僕は結構サラリーの決定とかではねばるほうです。金が欲しいんやんけ、って思うかもだけど、実際は数字獲得ゲームとしてやってるだけなんですよね。男の子として「年収」みたいな数字でいろんなことが決まることがある事も知ってるしね。でも用途なんか想定してないって意味でやっぱりどうでもいいんだよな…

 まあ、もやもやしてます。
 また短いが実りある日本滞在だった。いつもやっている忘年会もきっちりしきれて好評だったし。残念だったのは僕が招いた客がちょっと礼儀を知らなかったことだけど、まあ彼女はこれ、そして僕にそんな価値はないという誤った判断をした。。。と少なくとも思うことにする。彼女には後悔してもらわないといけない(とかいって別に攻撃とかはしないけどさ)。
 人脈を築くことは、回数を重ねることが必要条件であると言うのはおそらく議論を待たない。別に単純接触効果などと難しい言葉を引っ張り出すまでもない。そして今回少なくとも(元々知り合いだった)2人とは関係を一歩前に進められたと思う。おまけにちょっとしたビッグブラザーごっこも楽しめた。さてあの人は僕にずっと見られていたということにどう感じたか(きもいと思ったでしょうねーはいはい)。まあ面を晒さずに周囲からそれとなく、というのも考えたんだけどそのゲームは流石にちょっと粘着すぎるというか、演出し過ぎかなとも思いまして。
 あ、もちろん主役の人には感謝してもらえた。それも重要。これからも彼のために働きたいし、その見返りとして(というと露骨だが)色々学ばせてもらおうと思う。

 その会には元々は主催側の大物がもうひとり参加する予定だったのが、これなくなった。家庭の事情と聞いていたものの、当日は海外にいたようだ。なんで畑違いの国にとは思ったもののあまり気にしていなかったけれど、次の日よく考えてみてその人の意図というか目的がわかった気がして、周囲にアテた所そうだと。
 その人物は同年代で、僕も非常に尊敬している。これまでも結構あぶない橋を渡ってきてはいるものの、しかしこの一歩に対してはとても不安だ。今までこの人が渡ってきた危なさの相手は常にひとつだった。しかし今回は対立する二者がハレーションを起こしているグラウンドゼロと言ってもいい場所に入っていっている。そうした場所では個人の意思ではなく、もっと大きなものに従っていろんなものが動く。大きな機械同士が共存するということはそういうことで、それは必ずしもお互いへの適意だけではなくとも、その境界線にいる存在は自らを身を守るための攻撃を余儀なくされる(もしくは、「攻撃したい」と思ったものがそうした役割を振られて前線に配置される)。
 そうした場では誰しもが盤上のチェス駒で、ちっぽけな存在になってしまう。かけがえのないものなど無く、計算できてしまう存在になってしまうのだ。個人的にはそうした大きな力に押しつぶされないためには、チェスプレイヤーの視界に入らないことが重要だと思っている。万能であるわけもないが自分よりは長い手を持つ存在のきまぐれで人生までいじくられてはたまらない。しかし彼らはそういう人種である気がする(もちろん自分が体験しているわけではないが)。
 功名心というと悪く響くが、たしかにその対象はおそらく単独であれば誰でも取りたい相手だ。その機会を与えられたら、もし日本のメディアであれば相手としてその人物が選ばれるのも当然かも知れない。しかしそれを受ける、関わるということ自体がやばいと思う。願わくば考えすぎであればいいが。
 
 なんか我ながらポエムみたいだし意味がわからんけど、意味がわからないままでありますように。


 話は変わる。なんか今回は元バンドメンバーが妊娠してたり(父親と夫が違うあたり彼女らしい)、3,4年ぶりくらいにあった友人のところにも生まれたばかりだったり、まあなんかそんな事が明確に多いなという回だった。そういえば最近偽名ちゃんからもふと連絡があり、母になっていた。自分は今の所そういったことはかけらもないけど、ちょっとした感慨というやつである。結婚式もそんなラッシュとかなかったからね。

 なんとなく来年の目標が定まりつつ有る気がする。その裏には、まだ揺れているものの2つの大きな方向性が見えてきている気もする。
 ひとつは研究にもっと向き合うこと。これは別にどこかに属するということではなく、大げさにいえば自分のアイデンティティというかレゾンデートルというもの、価値観を定めるためのものだ。今年は幸運にも、おそらく数年ぶりにそのカケラを得ることができたような気がする。とはいえまだ幾つかの中くらいの関心事が頭の中をぐるぐるしており、予感はあれど、それのしっかりとした統合イメージはまだ描けていない。来年はおそらくこれをもっと突き詰めるんだと思う。

 もうひとつは(おそらくかなり歪んでいるのだと思うが)もっと人生を楽しむこと。刺激をさらに極大化するということでもあるかもしれないけど、色々なことの判断基準として「人生は死ぬまでの暇つぶし」であるということが一層明確になってきたし、自覚的であろうと思う。別に悲観的に言っているのではない。楽しまないことに意味はないし、つまらないことに割いている時間はない。ひたすらに自分の時間は楽しみのために使うべきだということ。他人に遠慮すべきではなく(一般的な意味では、いまでも充分遠慮も配慮も足りないのかもしれないが)。
 昔鬱でしぬかなーと思ったあとにこの傾向を意識的に強め、そして自分は今楽しい人生を送っているんだけど、なんで続編が今なのか、明確に思うようになったか、よくわからない。でもこうした事は意識的にどうというものではなく、思ったときがそうすべきときなんだろうとも思う。

また香港

2017年11月26日 日常
 ということで前回の日記に書いたように、香港にガイドしに行ってきました。来た相手が初香港ということで、べたな観光地が提示されて面白かったっちゃ面白い旅でした。今さら死ぬほど並んでピークに上るとかないですし…

 といっても相手がだらだらしたい人だった&病み上がり&自分が疲れていたこともあってかなり緩めの日程だったもんで、1.5日で回れた場所はそんなに多くはありませんでした。どっちかっていうと街歩き中心?

 初日に行ったのは男人街、バードガーデン、モスクの横のフラミンゴがいる公園を通ってネイザンロードから重慶マンション、それにハーバーシティと1881、あと水辺くらい。僕が出遅れたのとあっちが道に迷ったことが重なり会えたのが2時くらいだったので、まあそんなものかな。夜はもともと入ろうと思ってたところが何回通りかかっても何組も待っており、色々迷った挙句に翠華という超ベタな選択に(香港料理のファミレスみたいなもんですな、それはそれで嫌いじゃないけど)。で、ランカイフォンのバーに行って軽く飲んで帰って寝ました。

 次の日つまり昨日はまた昼前までだらだら、ご飯食べてピークに上って降りてきたらもうほぼ時間、ということで大好きな Timothy Oultonに行ってみたらシャンパンもらったりしつつもホテルに戻り、例のアメリカ系プロデューサーとご飯食べ、その仲間と軽く。うーん今まで以上にダメな会でした。まあ前回書いたようにやっぱつらいっすこの会。

 今日も本当はおかゆとか食べに行く予定が全部ぶっ飛ばし、フォーエバーごろごろして急いで香港駅まで見送り、その後お嬢(仙人になる修行明けでぐったり)となんとなくマーケットに行き、とりとめもない話をしながらバスに乗ってスーパーに行き、お買い物のお供をして解散。本当はクリスティーズがオークション出品物の展覧会をやってるらかったんだけど、ちょっと疲れてたのでスキップして帰路。帰りも時間に間に合わなかったりとか色々はあったけど、まあまあよかったといえると思います。


 こないだ杭州で友人夫妻の家に泊めてもらった時に友人が何の気なしに「今年なにやった?」みたいなことを聞いてきて、それが僕を苦しめています。正式に振り返るのは毎年12月になってからでいいんだけど、今年は生きてりゃ当然以外の事が少ない気がする。

 で、その延長と言うか仕事について最近色々考えています。ちょいちょい書いているように広州には飽きてきていてどうするか、というのがひとつ。これ自体もまだ色々考えている事ではある。
 でも最近新たにと言うかさらに根本の事を考えていて、俺仕事を始めたのって研究の実践のためのはずで、別にキャリアとかどうでもよかったよな、って思うんですよ。今は偶然キャリア戦略がうまくはまってそれなりに幸せっぽい生活してるけど、それは別に本来やりたかったことではない。
 ただ「本来やりたかったこと」にこだわる必要があるのかと言われると言葉に詰まるところはある。今の僕の立場は要するに恵まれているの一言だろうと思う。人生の目的に重いも軽いもなく楽しく過ごせればいいなら、今だってそれはそれのはず。だからこれはどこまで行ってもべき論ではなく、そっちのほうがいいかな?ということでしかない。でも今からそっちに行けるのか、また行くとしてどうすればいいのか、悩む。そしてこっちにケリがつかないと、上海とか北京とか考えても意味がない気がする。それは結局いまのキャリアをそのまま進む前提での話だし、昔の僕なら「楽しい時間つぶし」と呼んでいたはずのものだから。
 最近遅ればせながらメタルギアソリッド5をやっています。小島秀夫が辞める(辞めさせられる?)前の最後の作品。面白いです。これでおしまいというのは残念だけど、終わりまですべて本当に思った通りにやれることなんて少ないわけで、まあそんなもんなんでしょう。しかしPS4の表現力本当にすごいなと思いますわ。ウィッチャーやってた時も思ったけど。
 そしてゲームをこんなにやるなんていつぶりかなんだけど、今は豊富になったというかそんなに気にせずたまに帰国した時に2,3本買ってるだけなのに結構持つんですなー。いや自分の間口が広くなったのと、あとそりゃ昔よりは金持ってるからね。そんなことなんでしょう。

 実際にそうだし毎回思うし、実際何回かに一度書いていると思うけど、本当にこの日記は旅日記になりました…ってもともと常時旅してるようなもんだけどさ、それにしても地元(いまのね)にいる時に書くことが本当に少ない。書かないようにしよう!とか思っているわけではないんだけど、まあ実際行動範囲も広いわけではないし、面白い毎日を過ごしているかと言うと、今日でいえば会社の運動会行って何もせずに入場行進と応援?して帰ってマッサージ行ってライブ見てメタルギアやりながご飯作って、その前後で仕事をしました…ってこう書くとそれなりに楽しそうだな。
 

 最近の他には書けない事。僕が住んでいるここには日本人はかなり少ないのですが、音楽関係の人間はさらに少ないです。というか3人いて、それで驚いているレベル(その内2人は同じ会社で、そこにはまだ数人いるみたいだけど)。
 そんな中、すげーきまずいていうかなんていうか…なのが、某出会い系で会った子の彼氏が(まあさらっと身元バレそうだから詳細は書かない)の日本人で、それを言われた時は知らないなあ、でもあの人なら知ってるだろうな…と思った人と数週間後に飲んだ時に訊こうと思ったら聞く前にその名前が出てきて、「あー」と。

 ちなみにその子とはまだ何もないのですが、彼氏にかなり不満があるようでもう崩壊すんだろうなーと言う感じ。ていうか今日のライブ、その友人から誘われて彼氏のやつだったんだけどMC聞いてる限り本当に中国語下手で、彼女の方は中国語オンリー。やー、わからんやろな。ていうかどうやってコミュニケーションしてんねん、というレベル。いや言葉のうまい下手を言い募るのはちょっとあれな気もするけど…でもあなたもう8年いるんでしょ…みたいな。まあ住んでるわけではなく、往復生活で最近になって定住ということみたいだけど。ミュージシャンだししょうがない(?)という気持ちもありつつ、これでどうやって教室開くんだ問題…。
 
 どうだっていいっちゃいいんだけど、彼とも今度おそらく飲む気がして、彼女とはなんでしょう、僕はどうすればいいのでしょう。ちなみに彼の音楽自体は技巧はわかるがそれをやっちゃうと音楽性の幅でないやつだよなー、という。音楽としての自由度をかなり縛るやり方なので、あんま発展性なく一芸に秀でたひとという感じでした。いや俺できないからあんま偉そうなこというのもなんだけどね。

 
 そうそう、できるできない論から仕事の話にスライドすると(書いてないよな…)。最近特に自覚するようになったことのひとつに、人に仕事を頼む際の話がありまして。
 まず前提として、自分ひとりでは結局スケールしません。また自分がもっているスキルの幅にも限界があり、ひとりじゃやっぱり抜け漏れがあるでしょう。

 その前提の上で、頼む仕事には2種類あると思っています。1「自分でやろうと思えばやれるが時間が惜しい/相手の方が安くor速くできる」というものと2「自分ができないことを出来る」というものです。
 僕は基本的に頼み事は1であるべきだと思っています。自分ができない事ができる人に頼む場合、本来の地位はどうあれ、出発点はお願いになってしまう。なぜなら自分ができないことで、拒否されたら困るから。だけどそれが自分でも(効率は悪くても)できる事であれば、「別にお前になんて頼まなくていい」を常にカードとして持ちながら交渉が出来る。その違いは大きいなと思うわけです。

 特に「できない事」は自分で検収すらできない事が多いです。アラビア語の通訳をお願いしたところで、本当にちゃんと話されているかなんてチェックできないわけ。仕事を頼む際にはほかの同等な能力の人を引き合いに出すなどで交渉できたとしても、いざ仕事に入るとこちらもロックインされ、簡単に変えられなくなる。仕事を受ける側のパワーの方が上になってしまうわけです。
 もちろんそれを防ぐ保険のかけかたもあるにはあるし、基本的には次の仕事のことを考えればまっとうにやることになるんですが、仕事の中には色々なストレスがかかるような局面もあり、そこまでちゃんとした長期視点まで相手が持ち続けたゲームにならない可能性も大いにあるわけで。

 1に固執してしまうと選択肢が増えないというのは一見もっともにも聞こえつつ、求められるほとんどの部分に対して最低限の検収の機能さえ持たない人間が上になるのはやっぱり危ないんですよ。逆にその最低限の能力の幅で、どこまで仕事を任せられるかを見るくらいのほうが正しい気がします。

 自分のことが結構わかりやすくて、なぜ自分が中国で働くか、それのために中国語をこれだけ時間をかけてやったか、それは「わかってはいるが現場で通訳に話させる」のと「通訳が何を話しているかわからない」ことは全く完全に違うということを知っているからです。「俺たちは仕事をしに来てるんだから言葉なんて」「通訳は仕事のキーだから大事に」と言う人間の会社で雇う通訳はなぜか新卒ばかりだったりして「金がないからいい通訳が雇えない」と言ってる人間の神経はなかなかわからないものがありますね。言葉をギブアップするなら、せめて十分に金をかけて、プロ意識と技術のある人間を雇うべきだという結論になると思うんだけどねえ…。

 ま、愚痴はともかく、別に仕事じゃなくてもすべての交渉事は自分にカードを残しておくべきだ、とこう書くと当たり前だけどね。これが自分の中で言葉になってきたのはわりと最近だけど、思い返してみるとそうしたインセンティブというか交渉のパワーバランスへの気遣いみたいなものは昔からちょいちょいやっていたんだなーとも思ったりして。


 あとは何の話を書こう。来週はまた杭州。出張と遊びが入り混じったようなやつ。その次の週も上海の予定だったけどどうやらキャンセル、その次は香港で12月頭は東京という、ほぼ毎週どこかにやっぱり旅なんですね。。。


 香港は3件重なってるのかな。1件は謎に日本からの女子のアテンドで、初香港で目的観光という…。いやあ旅計画を話すと、なんかこうそういや香港最初の時ってこういうとこ行きたかったなとか、逆にこんなとこ行きたいんだ…とか、普段の自分の行動範囲と全然違って面白いです。ピークとか、上ったのいつだ…多分★さんとのはずで、12年とかかな?
 2件目は西洋系報道機関の人たちとのワイン&映画という謎イベント。中核の人が超僕の事を好きでいてくれるせいで誘ってくれるんだけど(いやなんでだかまじわからんのよ)、毎回英語ワールド、しかも異人種の群れなので結構な負担です。
 いやそれでも生き延びられるんだからすげえよな?って言ってはもらえるけど、実際にしんどい。でもこうやってあんまり気乗りしなくても兎に角お誘いをいただけるのは本当にありがたいし、もらえる限りは行くべきだと思ってます。ということで行きます。3件目はお嬢で、まあこりゃスケジュールあうのか本当に?ってこれもいつもの感じ。

 
 年末がそろそろ視野に入ってきて、年内にあと数本記事(ここじゃなくて商業的な)を書きたいと思ってはいます。 いま仕込んでるネタはなんていうか…灰色すぎて、本来やりたかったものは周囲にとめられました(法的なもの以外にも色々リスクが…別に悪用する気はないんだけど)。で、それをいかにインパクトを残したままリスクを減らすか、色々考えている最中だったりして。とりあえず謝礼は足がつかない匿名通貨、通称現金で行おうと考えています…。
 その重いネタ以外にも…と思うんだけど、意外に思いつかないんですよね。中国情報でいうと夏は無人コンビニとかそういうのがあったんだけど、それ以降あんまり明確なトレンドみたいなやつが出てきていない気がして。音声入力も日本で少し流行り始めてるみたいだけど用途がまだちゃんと開発されていないからあんまりぱっとしない(ほかのことでもできることをわざわざ音声でやってたりとか)気がしてねえ…。

 ちょうど色々手伝った友人からもしいい記事が書けたらいい媒体(これは結構いい媒体)紹介するよ、と言われたりもしていて、頑張りたいけどどう頑張っていいのやら、という感じ。まあでも楽しければいいのです。別にこれで生きる糧を…とかではないのでいくらでも時間は使えるし。

 そうそう生きる糧以外シリーズで言うと、最近謎に友達のジュエリーのファッションショー?の選曲を手伝いました。久しぶりに色々考えながらだーーーーーっとたくさんの曲を聞いて選んで…ってそれでギャラなしか…みたいな。
 でもつながっとくと色々教えてくれたり役に立つ友達ではあるので、頼まれごとは断りたくないんですな。中国(しかも広州)で特に高級な何かに詳しい人って少ないんですわ。レストランにしろ服にしろ。うちの会社の子たちは結局庶民(何人か違うのもいるけど)で、いやこれは収入と言うより消費性向とかなのね。ていうかぶっちゃけセンス。海外に行った数で測るとかもなんかださい気もするけど、実際そういうのがかなり影響ある気がするんだよね(いくら海外に行ってもいつまでもダサい人間も結構いるのが悲しいところではある)。
 そんな感じ(?)で、北京にいます。まあ仕事の話はつまらないからほっとくとして、なんか今回ひさしぶりの滞在にしてやたらゲストが豪華。

 まず今日は昼まで市内から遠く離れた会場でイベント仕事を終え、終わり次第タクシーでホテルに向かい仮眠。夜はまず若者向けでおそらく今一番有名なコンテンツ会社の人とご飯。中国でスペイン料理食べたのはおそらく初めてか2回目なんだけど、注文しすぎてかなり残しちゃったけど、とりあえず美味しかったです。すっごい逃げられ?かたをしたけど、まあ楽しかった。土曜の夜にいきなりインタビューはいるかよ…とはいえ、別れたあとも色々メッセージくれたのでおそらく悪意はまったくないものと思われます。

 で、明日はまず朝は某アメリカ局とパワーブレックファースト(笑)の後、北京で一旗上げてる先輩とランチしてそのまま某中国系の影響力ある媒体のリポーターとアポイント。そしてそのまま空港に向かうつもりなんだけど…はてさて。

 なんか書いてていきなり眠くなってきました…。
 最近中国ライフに飽きつつあるというのは否定しがたい事実です。今日もカメラを片手に何カ所かに行ってみたけど結局どこもよく行く場所で、俺何やってるんだろうなーという感じ。中国と言うよりこの街に飽きたんでしょうな。といったところで他に行くところもなし…というあたりで実はちょうど任期の半分が過ぎたわけです。もう半分かあ、という気持ちとまだ半分あるのかよという気持ちと…どうなんでしょうね。いずれ、明確に意思を持たないままやっていては空費するだけなのは確かなので、残りも有意義に暮らしたいと思います。

 なーんてことは書くんだけど、ここでの生活における有意義って何なんだろう。昔考えていた自分の人生の目標からは遠くなっているなあという気持ちと、多分その路線を追っていては味わえなかっただろうたくさんの楽しいことを経てきたという自覚とが入り混じっています。
 なんせ本来やりたかったことからしたら中国にいるってこと自体が何のプラスにもなってないもんなあ…。今はこうやって日々刺激(いや生活はつまらんのだけどさ)がちょいちょいあるからなんとかなるけど、帰国したら本当にどうしたらいいんでしょうね。絶対東京の生活の方が楽しいけど、かといって新しいことがどんどん増えていく年でもないだろうし…それでも刺激中毒的な性格は変わらんだろうしな。


 といったことを考えるのです。


 この土日は本当は出張の予定だったのが、明日(月曜)のプレゼン準備が不安だったのとまあ別にそこまで行くのが必要じゃない、そして何より翌週また出張が何個かあるのがわかっててきっと消耗するだろうということでキャンセルしたおかげで一日空白が出来ました。で、上に書いたようにカメラを抱えて外に出てみたりしたわけです。

 しかし駐在生活ってのはもっとのんべんだらしん、偉そうにわめいて5時くらいで帰る…という生活を夢見ていたのになんでこの社畜生活が続くんだろう、と考えた時に、自分の要因として中国語が話せることってのがあるんだろうなという事に思い至ってます。
 これは良いのか悪いのかが難しいんだけど、中国語まったくわからなければ手離れもいいんですよ、現場の仕事や細かい会議に出る必要がない(出てもわからん)。でも今僕のチームの人間は基本的に僕の事を中国語がわかるし、中国的な仕組みもわかってる人という風に(それ自体はありがたいことだけど)とらえてくれてるから、ある種戦力として数えられてる。あ、もちろん中国語わからない日本人だって別のところでの戦力ではあるんだけど…要するに僕は日本人的な業務と中国人的な業務の両方(+たまに通訳)を追うことになっちゃってるから業務量が他に比べて多いんですな。まあ一緒にやってる下の子がとんでもなくボケナスってこともあるんだろうけど…。

 まあ、本来はそうあるべきなんだと思います。ただそういうことができる人がこの会社にはほとんどいない(日本語しゃべれる中国人もいるけど、能力にかなりの差があるので両方の役目をやるってことはない)ので、そういう人にどのように仕事を振ればいいかがあまりみんなわかってないので、まあそれが原因ですね。
 本当は一応管理職としての責任もあるので、仕事をとったりトラブル対応はやって、その後実務は他の人に回してほしい。でも弊社の薄い人材だとそれが出来ないんです…なんというか本当に大人と子供のグループなので。だから取りこぼしが怖くて結局自分で回すことになり、作業量だけが増えていく。もちろんボスになったらある程度目をつぶってまかせるべきという理屈はわかります。でもそれは「まあいいけど俺がやったらもっといいものが出来る」場合。明らかに失敗するのであれば他人に仕事を回すことはできません。

 とかいってなー俺だって別に広告業界長いわけじゃないし、他のスタッフと何が違うわけでもないはずなんだよな…といったことは毎日のように思うわけですが。

 さて。

 無事に、国慶節(中国のGWと言われるけど正確には10月1日の建国記念日が連休になってる)の休みも夏休みに続いて消し飛びました。本当はウイグルに行きたかったけど、来年かな…と打ちひしがれております。ひとつの大きな提案が原因なんだけど、そもそもほかの仕事が忙しすぎてまったくそれに関われていないっていうね。

 で、悔し紛れにというのと彼女のお誕生日間近みたいなのもあって、嬢とアポとったんですが紆余曲折後に飛ばされました。やーつらい。お誕生日プレゼントも買ったのにな…次会えるのはいつなんでしょう。10月かな?前会ったのがいつどこでかぱっと思い出せないが…確か杭州だった気がするけど、そうすると7月ってことだからほんとだいぶ経ってるやんけ。まあそんな感じです…ほんとこのゲームいつまで続けるんだろうね。
 とかいいつつも、他にまったく興味がわかないのも事実です。ひとつには外国生活してるってこともあるんだろうけど…条件が合いすぎてるもん。なんかほかで遊ぶ気すらあんまり生まれないんだけど、いやそんなことやってるとここでしくじるとしぬんだよなあ…でもまあ、そんくらいのがけっぷち感ですべてに対応しないといけないと思うんですよ。とかいってもね。ここまでつるつるぬけられるとなんなのもう感があるのも確かなんですわ。ちなみにいまキャンセルされた明日の予定のもしかしたら変わる…にほのかな希望を抱いて待ってるところだったけどもう彼女寝てる時間だなこれ。しかし明日半休なにに使うんだよホント。無駄に香港行こうか迷うぜ。


 おとといかな?ふとした拍子で10年前の日記を読んでいて(ってのがすごいよな、10年以上書き続けてるんですよここに)、まだ一社目で外資だったとはいえ海外とか全然興味なかったころの僕が色々書いていて、たまにはいたいたしくて、でも今から読んでも結構はっとするようなこともあったりして。前提として「あの頃は」とか「老いた」とかいうのはだいきらいなんだけど、その上であの頃の…ってSMAPみたいになってきたな。それはない(だってやりたいと思ってたことと全然ちがうことやってるし)んだけど、それにしたって色々去来するものはあったりするわけです。

 うーん、なんか今日はやれやれ話が多いな。あ、こないだ日本に帰った時にPS4のスーパーロボット大戦を買ってきてこれも何年ぶりだろ…やったんだけど難易度の低さがちょうどストレス解消というか…まあいい感じであっという間にクリアしてしまいました。最後の方はちょっと流石に簡単すぎたけど。しかしロボット図鑑とか、昔の方が全然充実していた気がする(昔のはそれを読めば話がほとんどわかったけど、今回は僕も全然知らないお話については最後まで人間関係とか把握しないままにクリアしちゃった感じ)…。

あーまた9月11日が来るね。
 夏休みが蒸発し、出張になった話は書いた。まあ出張先は東京なのでそこは経費で…ということで、仕事が始まるまでの数日間はお休みを頂き(頂きていうかそもそも休みのはずだが)前倒しで帰国し、また激しく移動してきた。休みというと移動が入り、それがやたら頻繁というかなんというかなのは、もう自分の癖なのかなんなのか、よくわからないけどそういうものだと思う事にする。

 そもそも今回の出張は直前までもめ、さすがに味わったことないくらい予定が決まらない出張だった。そもそもは休暇の予定だったのが出張になり、その開始日も二転三転し、前日の夜になって突然デザイナーからサンプルを要求されてそれをピックアップする必要が発生したので朝の便を断念、もう夜香港から抜けるしかないかなと思ったら朝のピックアップと打ち合わせがうまくいきすぎて終わってから探したら午後便(広州ー東京は基本的に午前午後2便)に空きがあって間に合う事がわかり猛速で空港に向かって無事夜には日本についたんだけど、そもそももう翌朝行動開始だと思ってた(しかも旅に出るデザイナーを追いかけて即どこかに旅に出なければいけないと思っていた)から予定をゼロに戻していて…みたいな感じで。

 で、何をしようかと思った時に京都方面からお呼びがかかり、それだけじゃあなあと思ってぼんやりしていたらそういえば広州に住んでるし(?)甲州ワイン飲むのもいいかなと突然思いまして。しかも甲州(というか地名としては勝沼)にはお嬢の名前を冠した(わけではなく偶然の一致)有名ワイナリーもあるので、翌月に控えたお誕生日プレゼント狩にもいいかなということで、山梨に行ったのでした。
 しかし山梨って西日本へのアクセスが死ぬほど悪いんですね。一応東京から一泊ごとに西に行く、みたいなルートを想定していたんだけど、ちゃんと組み立ててみると結局山梨からは一回東京に帰ってきて新幹線で京都に行った方が結果的に近いという…なんか無駄な気がするんだけど。

 まあともかく早朝の高速バスでぶどうの里、勝沼についてまずはギフトを…と思い有名ワイナリーに行ったんだけど、まあひどいですね。ひどいというといいすぎなのかな…現場では10種類以上をテイスティングできるんだけど、その内10を片っ端から飲んで、かなり悲しい気分になりました。その中で一番ましだったやつ買ったけどさ…。仮にも国際的に評価されていると謳うブランドでこの程度か、という。まあただこれは育て方とかもあるのかもだけど、主に種の限界な気もします。知らんけど。まずくはないけど、薄い…。こんなもんちょっと強い料理とあてたら水以外のなにものでもないような…のわりにはかなり強気な値付けでした。国内産で税金かからないのにこれか、というのが悲しい気分です。ちょっと前なら日本は人件費高いだろうからなあ…とかよくわからないことで納得?したかもだけど、いまや日本賃金安い国な気もするし。

 そして次は駅に向かいつつ町営?のぶどうの丘という施設へ。ここは名前通り丘だか山の上にあり、横に温泉もあり、地下に1100円で地元産のワインを数百種類だかをテイスティングし放題ということなんです。ジャパニーズワイン、というかそもそもワインに詳しくない僕としても、それだけ一回に飲めばなんかしらの基準ができるのではないかと思ってトライしました。
 結果、あれは地獄ですね。味がしないのが一番まし、まずいものは口に含んだ瞬間吐き出したくなるレベル、いや誇張とかじゃなくて。なんなのきみたちこんなので金とるの?っていう。いや勉強になりました…。幸いテイスティングなので横にバケツがあり、本当に吐き出して事なきを得ましたが、水もほしかったわ…。。そんな感じで、こちらにおいてあるワインは先の有名ワイナリーに比べて価格は妥当(1500円前後〰)で、質もその程度に低いという。まあ海外のものでも1500円だせばもっとまともなものはいくらでもありますね。うーん勉強。

 そのあとは京都で謎にデートしたりトロッコ列車のったりやたら歩いたりしたけどその辺は割愛。とりあえずそんな小旅行でした。ていうかこれを書いている途中にキャンセルした甲府の宿のキャンセル料金振り込んでくることを忘れたのに気が付きました。やれやれ。そして週後半は誕生日をオフィスで迎えるような激務でしたとさ。


 なんか今回1週間くらい、おそらく今までで最長の日本滞在だったせいか、なんか一気に里心がついたような気がします。なんていうかやっぱ日本いいよね。中国のだるさが全くないよね。いいよね。っていう…食べ物にしても、街を歩くにしても…。ただ表向きは中国屋で売ってる?以上、そんなことは表ではあまり言うべきじゃないとおもんだけど。日本のイケてなさも同時に感じるんだけど、やっぱり母国だし友人も多いし楽だし空気もきれいだし、自分がなにやってるんだろう(そして正直広州に戻りたくない感)も沸いて来たりして。東京にいたときはいたときでそれなりの窒息感があったはずなのに、自由であるはずの海外にくるとそれはそれで色々考えてしまうわけです。
 そういう時に思い出すのは、とても子供っぽいけど「東京ディール協奏曲」という本。ハローワークかどこかでファンドの求人を見つけ参加した若者が業界の変わり者有名人に買われて…というある意味でのファンタジーなんだけど、その有名人は本当に気軽に明日は香港、明後日はドバイみたいな生活をしていて、それにあこがれるんですよね。いやなんか子供っぽいんだけどね、知ってるけどね。僕がお嬢をおいかけていろんなところに行くのも、一部そういうことをやってみたいなっていう欲というかなんというかがあるのも事実。「じゃ、明日台北の民権東路でランチしようか」って。
 
 なにが言いたいかって、僕はやっぱり東京ベースだけど根無し草、みたいな生活が自分にとっての理想なんだろうなと。まあそれにはそれに値するくらいの売上がないとありえないのも事実なんだけど、ならそこを目指せばいいかな、とも思うんですよね。いや普通のサラリーマンでそれは基本的にあり得ないし、かといって独立したらどうしても専門特化せざるを得ないので、本物の大家にでもならないかぎりやっぱりそんな日は永遠に来ないんだろうけれども。


 今回誕生日に、とても意外な人から複数連絡をもらいました。19くらいの時に付き合ってた当時の彼女の親友(僕とも仲良かったけど、その彼女と別れたことにより連絡取らなくなった)、そして前の会社の同僚…この人は前の前の会社の時の担当で、僕がそっちの会社に入った後も直接の仕事ではあまり関わらないながらに色々情報交換したりしてたけど、そこをやめて中国に行ってから連絡が切れてて。でも僕が自虐的誕生日投稿で自分の会社の名前を出したことで「あれ道化さんいまその会社?同僚がそこに転職したけど」みたいな話で連絡をくれて。その会社に行ったことは公にはしてなかったけど個人的には伝えていたつもりで、伝えてなくてごめんなさいな話が原因でしたね。
 それ以外にも高校時代の親友(歌手)が6歳下と結婚したとかいうニュースが来たり、誕生日の夜前の会社の人と飲んでたら、そのチームにいた別の後輩が偶然同じ店にいて乱入して来たり(しかもそいつ、もしかしたら10月から僕が今いる支社の支援部署にくるかもと)なんか数日で一気に昔の思い出が色々帰ってきたのでした。今回会えなくて「次回必ず!」っていってた人も含めて次回帰国時のディナーは相当楽しそうです。

 ところで日曜夜にまだ会議している俺…
 ※愚痴です


 別に何か文学的なことが起こったわけではなく、夏休みがなくなりました。まあ日本の会社だとそもそも1週間もねえよ夏休み、と言われるとなんとも言い返せないのですが。

 まあでもいいことというか…実は都合よかったりするんですよね。人生で何度もない1週間休みが消えたという意味では恨み骨髄なんだけど、この直前になるまで行先が決まらなかったり色々したので…。

 本当は(書いたっけ)シンガポールにお嬢と行く予定だったんですわ。あとSGに他に友達いたんで、その友達と会いつつ…と思ったんだけど友達は出張はいるわお嬢は連絡取れないわ…

 そう、お嬢はなんというかうたれ弱いんですな。流石に優雅なというか立場のあるお暮しをされていただけあって、自分が追い込まれることに慣れてない感じ。追い込まれると逃げるのは万国共通というか俺もそうなんだけど、それが顕著な気がします。だから忍耐強く…って何やってんのかな俺。まあでもいいの。

 で、半分諦めつつ悟りの境地で雲南省の山奥まで追いかけ続けたところやっぱり彼女のそもそものSG行の動機であった友達がいないらしく…まあ引っ込みがつかなくなって言えなかったんですな。そんなことでSG訪問を核に組み立てた僕の計画は吹っ飛び、さてあと2週間でどう計画しようアメリカは去年行ったしヨーロッパは今じゃないし、という…そんなところに転がり込んだ休み直後にコンペという。


 このコンペもむかつくんですよね、ある大きなプロジェクトの一部で、そもそも僕らが受注していたはずなのにルールの不備を突かれてコンペを再度やらなきゃいけなくなって、当初はクライアントもその流れ上「うちで」と言ってたところがふたを開けてみたら強力なライバルを出場させていて、お前あたまおかしいんちゃう?ていう。こちらの上層部からしたら本来コンペになるはずじゃなかった以上取れて当然だし、客は「まあ君たちいい提案を期待しているよ」だし。まさに前門の…あとこの内容、僕たちは流れの中でくりかえし説明してしまっていて、質の高さは保証できるけどクライアントにとって既視感がある内容ばかりになってしまう(そりゃすでに提案してるものなんだから当たり前なんだけど)。でもコンペだとやっぱり新しさ(というかサプライズ)を求められるわけで、でき試合だってわかってればあるべき論(=結果として以前のものと同様なんだけど)で提案できるけど、さてじゃあどう新しく見せるか…。
 まあそんなことを考えながら、でもひとついい(かも、な)手を思いついて、週明けに試そうかと…もう提案の内容で勝負してもしゃあないかなと…。どうなることやら。結構周囲のプレッシャーもきついしなあ…。

 とはいえ、夏休みの前半は東京も動いてないので、せめて会社の金で帰って、前半は温泉でも…と思うんだけど日本ももろにお盆だからきっとどこも空いてないんだよね。どうなんだろうなあ…。


 まあそんな毎日です。

楽しい日と地獄

2017年7月28日 日常
 前の日記からもう一か月経とうとしているのか…。

 今日ようやく少し時間と書くことができて、ここに再び。この一か月何をしていたかと言うとそれもあんまり定かじゃないのですが、まあ少なくともひとつは仕事で撮影をしていたのでした。なんか僕って別にクリエイティブという人ではないのですが、動画のアイディアを協力会社に出させてたら全然つまらないのでしかたなく自分で考えたら我ながら結構面白いアイディアだしちゃって、結局その案で実行することになったもので僕がいわゆるクリエイティブの人を兼ねるような形になり、そうなると色々深くコミットしなければいけなくなり…と。

 で、今週撮影だったのですが金の節約のこともあり、6日の予定で制作会社から出てきたのをぎっちぎちに詰めなおして5日に縮めたりしたおかげで、ひどい撮影スケジュールになったのですよ。でも日数で金が変わるって言われて、無駄のあるスケジュールが出てくるとねえ…具体的には

Day0 撮影とは関係ない別件で26時終了
Day1 7時撮影開始、26時過ぎ解散
Day2 7時半開始、26時半解散
Day3 4時出発、23時解散
Day4 6時半出発、18時解散

という感じ。Day4の後半(本当は24時過ぎまで予定)とDay5=明日は出張で東京にいくので他のスタッフに任せたのですが(明朝6時出発…)。いやあ並べると今日6時半出発がなんか遅いみたいだな。まあみんな移動中はガン寝だし、というか撮影しながら政策会社の社長(兼ディレクター)も寝落ちてるし、みんな大変な現場でした。俺らはそれでも交代できるからまだいいけど、制作メンバーは大変です。といっても広告の製作なんてまじ大変で寝ないのが普通とかだから…ってそれが普通なのもおかしいんだけどさ。

 ま、色々大変な撮影だったけど楽しかったは楽しかった。日本にいたら自分はクリエイティブやらないしなあ…。勉強にもなったし、今までの自分の断片的な知識を色々使ういい機会でもありました。この先もトラブルは多そうだけど…僕は広告屋の中でも特殊なことをやってるせいであんまり人に紹介できるような仕事が少ないんだけど、今回のは数少ないそういうものになると思います。


 あとDay0の前の日かな、ちょっと楽しかったのが最近またちょっと復活してきたご近所の美人さん。なんか突然家に呼ばれてだらだらワイン飲みながら彼女と、あとルームメイトのゲイ(すぐ引っ込んだけど)と飲んだんだけど、なんか久しぶりに楽しかった。下手したらここ半年で一番くらい。別に何かテーマがあったわけでもなく、最近あった話、彼女の転職、僕の仕事、クレヨンしんちゃん、なぜか韓国語音声のNARUTO、などなど…つまらなさを言葉にするのは案外簡単なんだけど、楽しさってむずかしいよね。
 そんな彼女、家が50mなので大変便利だったんだけど、近くの都市に引っ越してしまうことに。なんか残念。でも距離感に迷っていたからある意味でさっぱりするということではあるんだけど…まあこれは卑怯な考え方だな。


 明日から日本で、ちょっといつもより長く、ちょっとした任務。時間がタイトすぎてどうなるかわからないけど、それを夏休み前日のプレゼンまでにやりきって、そのまま流れで夏休みに突入する=夏休み準備の時間がなさそう。。大丈夫かな。
 たまには旅日記と重たいこと以外の事を書こう、と思って割とどうでもいいことを。


 今弊社の小僧とお客様のおばちゃんの間で抗争が起ころうとしています。明らかに仲悪い、でも基本、こちらは日本人が少なく、役職もある程度選択の余地なく決まってるので相性がいい悪いとかじゃなく、担当しなければいけない。まあそうなりゃなったで大人になれよ、というのがセオリーなんだけど、相性悪いものは悪いんだよね…どうしようもないよね…という感じで、お互い辛…いやまだ憎みあってるだけだな。

 で、昨日そのおばちゃんのほうにお招きをいただき、ご自宅でご飯をごちそうになっている最中、酔っぱらって「あいつとは一回飲まないとかいかんな!」って吠えてたわけですよ。で、うっかり「それって『説教しなきゃ』って意味ですよね?」って聞いちゃったら座った眼で「そうだよ」って…ああこわい。

 一方小僧のほうも「あのばばあ」と毎日殺気立っているので、ひょえええなわけです。そしてその二人がかみ合わないと僕にプレッシャーがかかるので本当にやめてほしい。


 そんなことを思いながら仕事をしています。なお、大プレゼンが来週くらいに控えていますがわりと楽勝な週末を迎えています。いや俺以外結構みんな死ぬ気で働いてるけどな…なんかなんていうか、いまのクライアントのプレゼンって規模がでかいせいなのかすごくシステマチックになってしまっていてつまんないんですわ。
 他人事っぽく言ってしまうけどなんていうか精緻に作ってあるのは痛いほどわかるんだけど、それだけに意外性がなく、ストーリーとしてぐだぐだ。精緻に作ったものをそのまま精緻に見せてるからなのか、「情報量に圧倒されるが、何言ってるのか結局わからん」というのがね…かといって、なんというかこうなってしまうのは業態上しょうがないのはわかるんです。言わなきゃいけない、おさえなきゃいけないポイントがほかの業態に比べて以上に多いから。
 でもなあ、それにしても飛躍がないなあと毎回思うわけなんですね、で、カバー範囲が広すぎて、言ってることが浅い。いや準備してる内容は浅くないんだけど、それは準備してるから知ってるんだけど、それでもプレゼンでしゃべれるのこれだけかよって、。俺こういうプレゼン3つ連続で聞きたくないな(そのうち1社は弊社ですけど)ー。

 プレゼン終わったらみんな休暇をとったりするので、僕も(別にプレゼンで大変とかじゃないけど)調子に乗って撮影と言い張って10日くらい広州からいなくなろうと思ってます。そして次の週は東京出張にかこつけて温泉にでも行こうかな…という…で、8月の休みはどうしようか、おそらくシンガポールは入るけど、それだけだと7日間はないのでのこりをどうするべえか。

 あ、あと久しぶりにヘヴィな食あたり?食中毒?になりました。ある日っていうか金曜の朝方5時前かな?謎に異常な寒気で起きて、あこりゃ生命的にやばいと思い瞬時に風呂を沸かし、冬用の布団をひっぱりだしてくるまってちょっと遅くまで寝たけどやばい感じで。で朝は僕がでないとやばい打ち合わせがあったので無理やり出て、そのまま家に帰って3時間くらいひっくり返って夜からまた会社に顔を出し、また死んで…という感じで週末だったのでした。なのにお呼ばれという…地獄か。ということで今日は代わりにひきこもってましたが。先週もそういえば引きこもってた気が…やれやれです。

肉寿司香港

2017年6月12日 日常
俺は何のために…

 ちょっと香港に行ってました。まあ「ちょっと香港に」行くこと自体は別に普通なんだけど、マジ意味なかった気がして。一応打ち合わせと言われてついて行ったんだけど多分上司がさびしいから一緒に来いって言われただけだなという感じ。

 ということで、肉食いました。ちょっと日本語を話す謎のおにいちゃんが経営する焼肉+和食屋、確かに食べ物のレベルは高い。しかし香港あるあるで、わりと立派な値段の割に机椅子が悲しいほど安く、席と席の間隔も狭い。なんでだ。いや土地が高いせいなんだけどさ、それにしたって食い物の値段も質に対して高すぎるんだから別にいいんじゃないちょっとゆったり作っても…と思わんでもない。
 でもそうやって収益がある程度確保できるから給料がある程度高いとかあるのかな、いや香港の飲食業の給与水準知らないけど(ただ町場の食堂とかを含むと含まないのではかなり変わってくるとは思うけど)。でも悲惨といわれる日本よりはいいんじゃないかな…いや僕も別に関係者じゃないから詳しくは知らないけど、一店舗経営でちゃんとある程度の成功を収めてる(潰してないって意味ではなく、稼いでいる)人ってどれだけいるんだろうな。
 
 で、次の日もなんか適当な打ち合わせ?を2時間もしないうちに「飯にしよう」ってんでバスにわざわざ乗って寿司屋へ。これも至極まっとうなっていえばいいの?まあおいしい寿司屋でした。寿司も肉もなんかもったいない気がして普段あんまりいかないからよくわからんのよ。理由?だって加工が少ないから店で加工賃のっけて出てくるのが解せないのよね。いや寿司は別に加工少なくはないんだろうけど…。個人の感想です。
 
 んで僕は別件が大燃えしてたんで早食いして電話会議しながら会社に帰り(なんかできる人みたい!)、それが長引いてる間に話は始まって終わったらしく、そして合流して後始末してたら台風で警報でててやべえ電車全部止まるぞ!ってんであんま忙しくもないために早々に諦めて明日帰るモードになった上司を置いてダッシュで帰ったのでした…いや動いててよかった。

 ということで何もしないままに帰って来たのでした。寿司なんて金払ってすらいないしな。


 さて、最近なんか帰りたみ(ちょっと今っぽい表現!)が増しています。なんだかわからないけど…日本に帰りたいというより、広州にいたくない、ってのが強いんでしょうけど。どうしようかな…バンドとかはいいんだけど、なんかこうつまんねえなあ、ってのが強くて。つまんないでもないかな、発展が見えない感じがつらいのかも。そのために僕はここに来たはずなのにって。ゆったり暮らすなら日本のほうがいいもんなあ…。でも日本に帰ったところで楽しい仕事があるわけでもなし、こんな色々飛び回れるわけでもないし、絶対こっちの方がいいんだけどさ。まーちょっと東京の友達が恋しいとかもある。正直。

 まあちょっとしたもやもや期。

 でも今ってこう思った時にどうでもいいことをFacebookチャットとかで話す相手はいるし、昔のこういう立場の人に比べれば通信手段もあれば娯楽もあって、だいぶ楽なんだよね。いやホント贅沢だと思うよ(かわりに仕事も格段に大変になっているんだけど)。


 最近時間の使い方について色々考えている。ちょっと話題になっている経産省の若手次官レポートにしてもそうだし(誰かが「経産省の輩は変な色気があるからどうもいかん」とか言っていたことを思い出す)、Twitterでよく読ませてもらっている誰それにしてもそうだけど、結局医療やらなにやらの向上で健康寿命が延びる一方国の保護はどんどん減り、両方の理由から実質的に定年はどんどん遅くなっていく。これはおそらく確実だろう。そうすると、今までの「20代基礎、30代から一線の戦力になり、40代以降はなんとなくそこで得たものを組み合わせて食っていく」ということではやっていけなくなる。まあこの辺のこともすでに語られていることではある。

 そういうことを自分に当てはめて考えた時に、今は(まったく意図していないけれども)悪くないスキルの積み上げかたをしていると思う。いる業界自体は必ずしも成長産業とはいえないけれども、それでも急に減る/なくなるということは考えづらい。また日本が世界の中である程度の地位を占めていること、そして文化的なコンテキストの影響が強いため、グローバルに統一されづらい性質であること(それは逆に日本企業が海外に進出しづらい、ということでもあるのだが、それはさておき)も追い風と言える。

 そうした業種切り口ではなく個人のスキルを考えてみても、語学でいえば英語はなぜか(本当に今でもよくわからん)できるし、中国語もそれなりのレベルではある。ただこれらは当然ネイティブに勝てないどころか、対ノンネイティブで圧倒できるというレベルにはまだない。英語は80或いは90%のノンネイティブよりはうまいと思う…というとそれでいいじゃないかとなりそうだけど、結局英語の映画を字幕なしで見るとたまに話の筋が全然わからない程度のレベルだ。だから周りと比べていいことに、あまり意味はないと自分でも思っている。中国語に至っては「生活にはまったく困らんけど…」レベルだ。1年働いてるのに困ったもんだ。

 ほかのスキルを自分で棚卸しようと思ってもなかなか名前の付いたスキルがないのがつらい、というのが一個の発見かもしれない。「〰できます」みたいな。車の運転くらいはできるけど…。パワポはある流派のかなり上位ではあると思うけど、所詮1個のアプリがうまく使えます、という話でしかない気もする(現代・特に広告業界において非常に重要であることは確かだけど)。


 話を戻す。時間というのは(よく書かれている/言われていることではあるけど)意図しないと本当に簡単に過ぎていく。あっという間に。だけどそれを学ぶことに使うと、意外に使い出があることも事実だ。体感時間が短い長いという話ではない。なんでだかはわからないけど、そういうものなんだと思う。
 だから何をするか具体的に決まっていなかったとしても、「何かをしなくてはならない」と心に常に留め置くことは本当に重要だと思う。だらだらした2時間と、勉強に集中した2時間で得られるものはやっぱり違う。2時間というとなんか長い時間のようだけど、じゃあ君は昨日会社から帰ってきて暇な時間は2時間なかった?ということだ。あったはずで、その時間僕はPS4をやっていたわけだ。いやPS4が悪いのではなく、それを意識したうえで選択するならば別にPS4だっていいのだ。意識せず、だらだらと時間を浪費していることこそが問題の核心なんだと思う。そして繰り返しになるけど、浪費していることに、その最中にはなかなか気づけない。

 
 海外で暮らしているということに、いまだに違和感がある。それは仕事場がそれなりに日本語環境であるせいもあるだろうし、別に言語が違う環境であろうとあまり違和感を感じない自分の鈍さもあるのかもしれないけど、数日に一回(なり数週間に一回)なり、ふと「そういや外国にいるんだな」と気づき、変な気分に襲われるということを飽きもせずに繰り返しているというのが偽りなき現状だ。
 その違和感は昔震災のころ、がれきだらけの西宮の街を歩きながら「あーなんか映画のセットの中を歩いてるみたいだな」と感じていたのと近い気がする。カクテルパーティ効果じゃないけど、人間はきっと違和感を常に感じながら生きてはいけない。そんな敏感で居続けたら疲れてしまうから。だけどやっぱりずっと鈍感でいることもまた不可能で、どこかでそういう揺り戻しがあるんだと思う。
 普通の、というか中国語が分からない人・環境に慣れられないにとってはそれは毎日直面する違和感なんだろうけど、まあ僕のように生活上困るわけでもなし、だけど複雑なことはちょっとね、という中途半端なレベルだとそういう事なのかもしれない。

 またわき道にそれた気もするが、要するに書きたかったのは、おそらく数年経って日本に帰って、僕は「あの頃は夢の中にいるようだった」ときっと感じるんだろうということ。そういうわけなのでちょっとメタ的だけど今は「夢の中にいることを自覚しながら暮らしている」人なわけ。これはある意味でとても気持ち悪いというか座りが悪いというか。で、夢だったら別に時間なんか関係ないはずだけど、これは現実だからそうもいかない。夢の中でも休まず修行しないと、あとで困ったことになるわけだ。
 だったら何をすればいいんだろう。中国語能力を磨くべきというのが素直に出てくる当面の答えなんだけど、本当にそうなんだろうか。いやそれは必要不可欠として、それ以上を考えなくていいんだろうか。そしてゴールがないとプロセスに分解もできないわけで、「動かなきゃいけないはずなのに動けない」というもぞもぞもさが僕をさらにいらだたせるわけです。


 あ、9時半インプットは無事第一回を終えました。続いていくことを望むばかりです。いや自分事だけど。

 あとは最近ちょっと睡眠の事をちゃんと考えた方がいいなと思ってます。勉強のようなある程度のエネルギーが必要なことをできる力て、なんか睡眠が+α必要な気がするんですね。「眠い」の一歩手前に集中力を阻む何かがあります。そういうことも含めて生活ルーチンを再度見直すこともちょっと必要かなと思いつつ、それもどこから手を付けていいやら。一個前の記事に書いた暇っていうのは要するにこの中間の段階というか意味のある、まじめなことをするのにはきついが、さりとて寝るには早い、みたいな状態なのよね。これ超無駄な気がするわけ。


 最近日記を書く頻度がめっきり減ったわりに書き始めると長いよね、知ってる。まあ自分では「いつ書かなくなるんだろう」と疑いながらももうこんなに長い間書き続けているって面白いなって思います。いやわがことながらね。
 それはともかく、人間関係の話。こないだ時々参加する交流会的なやつに参加してみたんだけど(前も書いたかも、日本語を学ぶ大学生が多いのでボランティア気分)、そこでなんかやたら日本語が達者な中国人の若い男の子(京大にいたらしいけど、普通の留学生レベルじゃなくうまいし語彙も多い)と同じテーブルになりました。で、その時は何もなく、こないだ全然関係なく某マッチング的アプリでマッチした人に「あなたはもしや。。。xxさん?」ともろに本名を当てられ、若干どころか大幅にヒキながら聞いたらその交流会にいた女の子らしく、でも会場では話してないからあんまり印象がなくて…でまあ日本人少ない会だったから覚えてたのかな?と思ったら、要するにその元京大留学生の彼女だったらしいんですな微信の日記を見るに。やーこわい。というかお前彼氏いんのにこんな遊びアプリ使ってんのかいっていう…どうすんねん(多分どうもしない)。

 前も書いたような似たようなことを書くと、僕は中国語とマッチングアプリ様のおかげで(うそ、それだけじゃないよ)わりと周りに友達が多いです。いや普通の人に比べたら少ないでしょうけど、外国人駐在員としてはおそらく多い方なんだろうなと思うわけ。特に気にせず適当に飯を食ったりする相手とかもね。でもそれでもつまんねーなと思うし、やっぱ日本に帰らなきゃなーとも思うわけです。というか危惧した通り、おそらく日本での自分のネットワークはわりとズタズタのはずで(それなりに帰ってるのにね)、そこらへんどうしたらいいんだろうなーまじ。もっと帰らなきゃかなー。

 あ、あと7月にすげー大きなヤマがあるんですが、うちのボスの一人がそれに勝ったら上海に支社をつくるとか言い出してる模様。勝てる見込みが怪しいプレゼンではあるけど、そうなるといいなー。いや、僕だって努力はしますけどね。いずれにしろ、上海行に関しては具体的な絵図を書かにゃいけない段階には入っていることが確実で、とはいえ材料がねえんだよな。ちょっと文字にしてみようかなとは考えています。
 なんてタイトルにする気になるほど、最近旅日記になってる気がする…いや旅自体も特別多いとは思わないんだけど(まあそりゃ普通の人よりは多いけどさ)。

 今日日記を書こうと思ったきっかけはくやしさ。実は最近中国に関して面白めの記事を書いたんですよ。珍しくというか当事者のインタビューがとれたもんで、そこらへんを組み合わせたりして。そしたら今日友人からおもいっきり内容ダダ被り、でも格段に優れてる記事が送られてきて…その記事書いたのは会ったこともあるテレビ局のプロデューサーで、ウェブの記事にしちゃ異常に手間暇かかってるところその他を見ると、おそらく番組企画として立てていたものがなんだかの事情で飛んだっぽいのよね…。いろんな人にインタビューしてるしよく調べてあるからなんていうか、もうかかってるコストが違うのよ…うう…。

最近中国関係の研究がおろそかになっているので、これはちゃんとお勉強タイムを設けないといけないと思っています。翻訳や研究するネタが浮かんでこないのは多分インプット不足なのよね。わかってる。ということで今決めた。毎日930から30分間はインプット時間にします(守れる…ってか開始できるかね)。

 最近のネタと言えば、健康診断にひっかかりまして。もしかしたらガンかも。。。ってまあそんなわけはないと思いつつ、若干びびっています。でも時間ないからっつうことであとまわしあとまわし、結局中国の連休である五月末に帰国して検査することになりました。ってまた帰国かよって感じですが、まあ個人的には良いペースであります。しかもちょうど?お嬢が日本にいるというラッキーな点も。もうほんとこの人つかまりませんからね。こないだモルディブ行ってて今は上海、来週はどこだっけな…。みたいな。スペイン行くって言ってた気がする。ていうか何を食べよう。

 結局旅の話に…。

 で、この「あらやだ僕しんじゃう」ってネタを何人かに振ったんだけど、「世の中には死があふれているんだなあ」という結論に。まず最近仲直り気味のご近所モデルさんにそんなメッセージを送ったところ「実は父が数日前に死んで今故郷に帰ってる」と。脳出血だそうです。この子自身26とかのはずだからお父さんって中国だったらおそらく50前後、若いよな…。そこまで仲良かったわけではなかったようだけど、色々へこんでるみたいです。まあそりゃそうか。
 そして今日日本の別の友達に同じネタを発したら「数週間前に友達をガンで亡くしたとこ」っておいおい…僕の周りあんまり人死んでないのになんなんだよ…と、なんかまた平謝りなのでした。ていうかホント大丈夫かね俺。まあ大丈夫だと思うけど。


 そうそう話はまた変わるけど、なんかバンドを始めそうな雰囲気です。しかし結構しんど忙しいので練習ができません。アンプ買って受け取りに行くのが精一杯です…。楽譜があれば別に楽勝なんだけど基本耳コピなので大変つらい。ていうかネットに死ぬほど楽譜落ちてる有名曲だから油断してたんだけど、なんか見ると結構間違ってるのね、てか俺の耳が腐ってるの?よくわからんけど全部まるごと5度違ったり、何度も音叉つかってチューニングやりなおしちゃったよ。結局原因わからずだけど、まあ5度違いなら最悪現場でもなんとかできるけど、謎です。
 ちなみにこのバンドの人にあいさつした帰り、暇だったから一緒にスタジオまでついてたんだけどこりゃ趣味だね。楽器屋の3Fがスタジオになってるんだけど防音もなにもあったもんじゃないし、部屋の中にCDやら楽器が大量にあって楽器は適当に使っていいとかなんか色々緩すぎ。多分ホントオーナーが趣味で音楽部屋作って、友達とか知ってる人には開放してるって程度じゃないかしら。そんな場所に外国人(日本人)が入り込んでるってるのがある意味すごいんだけど。

 楽器といえば、最近某楽器メーカーの広州の工場/マーケの人と仲良くなりまして、なかなか今後が期待できます。あんまりそういう話ができる人がいないってのもあり、僕もバンド離れてすごい時間がたってるけど上記のようなバンド話が突然ぶりかえしたりしてる中でこういう人と知り合えたのはなかなかに良い。すこし年上なんだけど、音楽の話だけじゃなく完全にこっちに移住してるタイプの人なので(家も買ってる)、まあ普通の駐在のぬるいおっさんとは覚悟が違いますわな。帰るとこねえし。
 ってまあそういうことだけがかっこいいわけじゃないけど、そもそも駐在おじさんに学ぶことって少ないですからね…少なくとも中国に関して僕が学ぶことはない。
 ただ最近思うのは僕らだってそうだけど、通常それなりに駐在できてる人はサラリーマンとしては上位クラスタではあるので(日本語で仕事させたら普通の人よりも何倍もできる)、仲良くなって一緒に仕事をさせてもらうのはそれなりに意義がある事だとは思ってます。ただそれは仕事上の話であって、別に仕事以外で会う気にはなれないけど…。中国(に限らず外国)に足突っ込んでる現地化日本人って、やっぱ純粋な能力面では優れていない人も多いのよね。「日本に適応できなかった」からなのか原因はよくわからないけど。僕だってどっちかっていうと後者のほうではあるので、はてさて。


 雑記めいてきたけど(ていうか「書くことねえな」とか思っててもやっぱりページを開くと色々書いちゃうのよね、不思議)最近夜が暇だなと感じます。前よりも。ひとつは遊んでたPS4のゲームを2本クリアしてしまってなんか隙間時間が暇ってことがあるでしょう。それ以外にはなんか暇つぶしにチャットする相手がいないってことかなと思ってます。
 Tinderにしろ語学学習用のアプリにしろ、なんか適当に拾って会うなら会う、適当にじゃれるならじゃれるで時間つぶしの相手はわりといつでも数人いたものが、最近途切れた気がする。いや、別にいいんですけどね。何を狙うわけでもないと本当に生産性ないし…。
 しかし今日なんかも帰ってきてすこし寝て料理して楽器の練習して、まだ11時ですよ。でこれを書き始めながら次の大旅行の調べ物をちょいとして、いま12時半前。今日は書き終わったらすぐ寝る感じだろうなと思うと1時前ね…まあ今日はまだいいけど、今後どうしよう的な。勉強とかもしなきゃなー。
 昔話はあまり好きではありません。あまり生産的ではない(いや、別に生産的なことばかりが好きなわけでもないけど…)気がしてね。
 だけど昨日、最初の会社で一緒に働いていて今はシンガポールに行った人とチャットしていて、「5年くらいまえ、私たち恵比寿で普通にAEとかだったよね」ってなことを言われ。
 彼女はかなり優秀だったので昇格しまくって当時いた会社のアジアパシフィックに送り込まれシンガポール勤務、今度はアメリカ大陸を狙おうという勢い。僕もそのあと音楽業界に行き、広告に戻っていつの間にかその頃には全く無縁もいいところだった中国を気に入っていつの間にか留学したりして挙句の果てが中国駐在。この5…じゃなくておそらく6,7年なんだけど、それにしたってそれくらいの期間でお互い人生がまったく違う方向に変わったわけです。それをあんまり意識していなかったので、改めて本当に色々考えちゃいました。

 この短い?スパンのことは考えていなかったとはいえ、でも時折、自分が最初に外資を選んだ時から、さらに言えば高校や大学の時に思い描いていた将来(といっても別に明確なイメージがあったわけではないけど)から本当に離れたな、ってことは考えることはあったわけです。
 今回はそれを再認識したって感じなのかな。


 そんな昔語りついでに、たまに「ネットの出会いに意味はあるのか」みたいな話があって、僕も基本的にはどちらかというと無駄打ちが多いよねという立場なんだけど、中国に来た原因とは言わないまでも、僕が中国でわが物顔できるのはよく考えてみるとネットで出会った人たちのおかげが1000%というのは恐ろしいなとこれも振り返って思います。
 どこかで書いたかもだけど、僕は今おそらく日本に住んでいる中国関係のジャーナリストの7割くらいとは面識があります。そして元をたどるとそれはすべてTwitterから始まったひとつの集まりに端を発している。そこから得た知識はなんというか本当に貴重だし、それが中国歴としては浅い僕を「中国なんでも知ってる人」にのし上げた原動力というかそのものなんだよね。色々な分野の専門家がいるし、聞けば誰かしらが知っている。昔の上司に「自分のブレインを持て」と言われていたけど、まさに今の彼らがその状態。中国語とか中国に対する理解度以上に知識を与えてもらってる。自分で学んだらこんなの何十年かかかるでしょうよ。

 逆に、この武器を得るとほかの語圏というか国に行く気はしなくなります。だって言葉がわからないだけでなく専門家が周りにいないんだもん。海外なんてそもそもわからない場所なのに、それをサポートしてくれる人がいなくて、周りにはいい加減、というか自分とたいして変わらない知識しかない日本人しかいない状況で生活したりビジネスするなんてありえないわ…つらすぎる。つらすぎるし、逆にそういうものがない同僚を見て(皮肉じゃない)すげえなあと思うわけです。
 こないだ上海で友達と話していて「堅実なのが意外」とか言われたんだけど僕はそもそも中国を選んでいるのも好きとか嫌いとかそういう理由ではなく結構合理的な理由で選んでいるつもりだし、自分が勝てる(というか競争にならないor競争ができるだけ少ない)場所を選んでいるつもり。だから僕は自分の適性がマイナスではないことを知ったうえでこうした自分のブレインを得て、万全とは言わないまでも、アドバンテージをもって今の立場にいるわけです。

 って話が若干散ってきたけど、6年前には中国語にも中国にもひとかけらも興味がなかった僕がこうして中国の専門家気取っていることを考えると、また5年後にはぜーんぜん違うことをやっているということも、もしかしたらあるのかもしれないなと改めて思った夜なのでした。


 ほかの話。
 数か月前に一部で「中国における外国人向けビザ発給が厳しくなる」という報道が流れ、心配している人も多少いました。ただ基本的な考え方は日本だってやってる「母国の人で代替が利く産業から外国人を排除する」という思想であって国としてはある意味当然かなと思っていたし、自分たち駐在員は基本的にまさに「日本人しかできない業務」をやりにきているわけです(それがいいことかとかはひとまずおいといて)。
 だから別にわが身を心配はしてなかったんだけど、先日上海の友人がこれが原因でクビになったとかで…。彼は上海に10年近く住み、顔は広い。でも交際は(友達の多さにしては驚くほど)下手。でもなんだかんだ誰かを紹介してくれたり、一緒に飲んでると(結構めんどい時もあるが)楽しかったりなので、上海に行く2回に1回くらいは会って飲む感じ。

 その彼は仕事はまあできないんだろうなあという感じだし、ずっと上海で日本人と遊んでいるせいか中国語もそんなにうまくないっぽい。中国人の友達は数えるほど、と言っていた。で現地採用でしかも仕事を特に最近かなり頻繁に変わっている、年齢も年齢…となると会社として正直ビザの事がなくてもそんなに…という状況だったんじゃないかと推察する。
 それは正直わかる。しかし彼、10年もこっちにいるともう日本の人脈なんかないし(そもそも顔は広いけど人脈を使えるタイプじゃない…そういう事しないから信頼されてるって面はそれはそれであるんだけど)、拠点もない。かといって(できたところでプラス幅は大きくないとはいえ)語学はだめのようだし、特殊な技能があるわけでもない。きついよなあ…と思うわけです。正直彼の今後がうまくいくような気が全然しません。どうするんだろう。いや、どうもこうも「必死で就活してビザでるところに勤める」か「日本に帰って頑張る」しかないんだけど、両方とも本当に現実味がないのよね…。心配。

 そんなわけで、ビザ厳格化で身近に被害者?がでたという話でした。こないだ上海で飲んだのが最後、とかにならないといいけど。

旅芸人

2017年3月26日 日常
 といって冷静に考えるとそこまでではないけど、でもなんか詰め込んだ旅でした。単に日程が長かった以外にも他の要素があって直前まで予定が決められなかったりして、そういうのもめんどくさかった要因ではある。

 まず、数日前からお嬢と連絡が取れなくなっていました。お母さまの具合がよくないといって地元に帰り。。。で、連絡が取れなくなると結構いやな想像しかしないじゃないですか。で、なんか追いかけづらくてもやもや。
 それが何の関係があるかというと、出張先がお嬢がいるであろうところに近かったんですな。で、ちょっと日程を曲げれば寄れそう、だけど別口で香港でもお誘いがあるような状況で。なにこのぐちゃぐちゃ加減。金曜朝に南京で仕事を終えて香港に飛ぶか次の仕事の場所に飛ぶか(この仕事はマストではなく、週末にちょろっと様子を見る程度)をずっと迷っていて。
 じつは香港は2週間くらい前にも行ってて、その時の面子に誘われてたんです。わりと豪華というか特殊な業界の人が集まってたので鉄は熱いうちに二度打ちというのは確実に正しいから行くか。。。でもちょっとだるいなー、お嬢も香港にいないしなーとか色々もやもやしていまして。

 まあ結局香港をキャンセルして、ずっともやもやしたまま行脚をして、帰り道に「携帯落としてたんだけど」って連絡が来てな。。。そうなのよお嬢、テクノロジー全然だめだし信用してないしないとダメとかじゃないんだよね。別にないならないでよい、という程度だから僕とかみたいな人の気持ちはわからない。

 
 上海では、最近知り合った面白い子たちと飲んでました。しかしありゃレズかな…という感じがするのはなんででしょう。老人が出てくる老人をターゲットにした国の雑誌。。。ってなんやねん、という雑誌の編集者と、医療とか不動産向けの広告を作ってる女の子。まあでも楽しかった。英語中国語ちゃんぽんで色々話して、みんなでTinderしてお互いの選択をけなしあって最後にMobikeで帰るって、なんかすごく上海なんだよね。初対面の外国人と中国人が適当な話題ですごく楽しいあたりが。やっぱこういう雰囲気が好きだなー。またイベントがらみで来月行くのでその時にでも親交深められれば。

 上海は他にもいろいろ、前に紹介してもらった制作会社と連絡して仕事をふろうとしたら担当者が実は今月までで辞めるとか社長が妊娠したとか(相変わらず上海人じゃないのに上海人っぽい頭が良くてアグレッシブな感じが全面に出てる)色々変動がある様子とか風俗にはまっちゃったおじさんが若干つらそうだったりとか(業績は上がってるが、人間の管理とかで苦労してるらしい)、まあ色々。出たり入ったり大変でした。


 あと最近ほかで知り合った女の子、実は僕がいったことあるカラオケ(アレな方)でたまに働いているらしく、事故が怖いです。ということで学校も行ってないっぽいし貧しい(そうじゃなきゃカラオケで働いたりしません、普通は。。。)のかと思いきや妙に教養ありげな感じだし言う事も変にすごくいいこという、謎。海外にもかなり行ってるみたいだし…カラオケ嬢って割には全然出勤してないみたいだしその銭どっからくるねん。まあ「固定客」がいるから店にいく必要ないのかもしれんけど。店で勉強したという日本語もやたらうまいしな…なんか特殊なにおいがします。

 あー全然関係ない話をだらだら書くと、某ニュースサイトに記事原稿送ったらしかとされました。あーあー。しかも鮮度がある記事だったからもう出せない。というか僕が出したかった内容はもういろんなところに出ちゃってる。やれやれ。媒体開拓したいなあ…。締め切り無くて、適当に送ると適当に載せてくれる媒体。まあ締め切りアリでもいいけど本業きつい時期は本当にきついから現実的じゃないのよね。とりあえずブログをちゃんとやって、SEOやって、なんか多少いろんな人に見てもらえるようなことでやっていきたいなと思います。どうせ話題はニッチだけど、「友達の友達」の範囲に日本の専門家がほぼすべているというのは結構なアドバンテージだと思うので、そこにきっちり訴えられる中身を書ければ多少使い出のある肩書になるのではないか(と思ったりして)。

 4-6月は多分今年で一番季節になるでしょう。去年も死ぬかと思ったからねえ。色々仕込んでることがうまくいくといいけど。
 と会社の子に言われました。返す言葉もありません。ということでキューバから帰って来たばかりなのに(遊びでしょうが)、今度は東京→常熟→杭州という旅でした。というとなんか楽っぽいんだけどスケジュールツメツメだし、常熟ってアクセスがクソ悪くて上海から車で2時間くらいはいかなきゃいけないっていうね。目的は会社の昇格試験です。


 東京。そもそも最初からきつくて、時差ボケ冷めやらぬ中、朝5時起きで帰国、家にいったん帰って荷物を落として5分で会社に移動、役員と発表のためのリハーサルして色々ダメ出しをいただき、そのまま移動してご飯食べて朝まで。
 翌朝10時ごろ帰宅、30分ほどで昼食のため出発、外で先輩と食べて出社して前の日にダメだしいただいた部分を修正、移動して借りてたカメラを返しつつ引き抜こうとしている人材とご飯して早め(といっても11時くらいか)の帰宅。
 翌日は朝髪を切りそのまま会社に移動してリハーサルからの本番、終わったら打ち合わせを3人くらいとして夜は新聞記者と天ぷら(ごちそうさまでした)、そして最後はバーでご挨拶とお土産渡し。
 次の日は朝ごはんも外で話を聞きつつ…と思って起きたらドタキャンくらっててヤレヤレ、でまあそもそもツメツメだったのを家でちょっとゆっくりご飯食べて羽田→上海。そして夕方市内に着いたららーめん食べてタクシー拾って2時間、着いたら軽く打合せして再度ご飯。
 その次も結局8時出発とかで仕事をして、夕方上海までみんなで帰ってそのまま僕だけ杭州へ。着いたら8時で、そこから2時までカラオケ(健全なやつ)。
 最後の日もまた6時起きで上海に帰り、飛行機に乗ってようやく午後、家に着いた…


 ってこんな日程かましてたら風邪もひくよな、ってのと経営者の人って結構こういう詰め方してるはずで、僕はやっぱりなれないですねそういうスーパーマンには。ある程度は慣れの問題なのかもしれないけど、思考力がね…。

 今回の旅も結構詰めたわりにというか面白いことが色々。初日の晩御飯は現!役!女!子!大!生!ですよ…いや、普通の人に比べれば友人は上にも下にも多いほうだとは思うけど、それでも流石に干支が…いやいや。というのは多分他にいないと思います。ていうか学生と知り合うきっかけなんてないからね。
 で、この子は以前書いたかな?もともと友達の友達で、広告代理店志望、しかもフランス帰りだからできれば外資がいいなーと思っていたとのことで、もう僕は国外に住んでいたんだけどSkypeで自分の経験の話をしてあげたんです。今でも覚えてるがなんか知らんがその前に結構飲んだんだか飲まされたんだかでわりとぶっ放してました僕。

 そこから進路の話とかたまにチャットするようになり、あちらも東京じゃないのであまり会う機会もなかったのが偶然今回僕の帰国のタイミングで東京にいるから、と会うことになったのです。結構うまいもの食わせたしうまい酒飲ませたぞ!という感じでした。まあ比べると完全におっさんだからなあ…というのと、多分年上が好物でしょうこの人。わざとなのか素なのかわからないけど(ということはわざとなんだろうけど)、おっさん殺し的なテクをすごい使ってくるタイプでした。わかっててもだいぶ殺されるところがすごい。若い子つよい。


 昇格試験はまあ、そんなものかなという感じでした。「早口だねえ君」とかそんなつっこみを受けたりして。あとわりと何を聞かれてるかわからない質問があって、やりすごしてたらさらに聞かれて同じように答えて…とかなり循環感がでちゃってたんだけどそれは後から考えると実は自分がしゃべったことを理解してもらえた前提だった(僕はそれを聞いたうえで裏を読むべきかと思って戸惑った)というのがちょい後悔でした。
 この試験色々要項に書いてないようなルールがあって準備の段階で失敗したなーという気はしていて、もっと情報収集きちんとやるべきだったかなと。なんだろう、別にセンター試験やってるわけじゃないから、ぶっつけでやるのはある種馬鹿のやることなんですよね。事前に経験者に聞いたりすることから始まるし、それをどれだけ聞き出せるかだって、ある種のテストではあるという考え方だってできる。直前は別のイベントでクソ忙しかったという点は差し引くにしろ、その辺をもっとちゃんと考えるべきだったなと珍しく反省した、かな。あーこういうのサラリーマンっぽいよね。

 常熟は仕事で行ったのでパスだけど、日本人が多い町とは聞いていたけど欧州系とか中東?とかわりと色々いた印象。もちろん「日本企業があるから日本人だけです」なんて思わないけど、なんか理由があるのかなー。 

 杭州は友人夫妻の家にお招かれ。うわーと思う所に一戸建てがあり、まあうん。もともとお嬢を紹介してくれた人で、ご本人も語らないけど相当上流階級です。面白い人たち。結局4時間くらい移動にかかって着いたのが8時とかで、そっからカラオケ行こう!と言われ3人で中国式カラオケで日本語の歌を頑張って探して適当に入れまくり謳うという謎の会。歌手名で検索できないから思い出せる歌の名前とか、ページめくってる時に偶然でてきた知ってる歌とかを歌うので普段謳わないような歌を結構歌ったような気がします…spitzとか…。

 天ぷら、はじめて外で食べた気がするけどおいしい。量は食べてないはずなのに割と満足度高い。いいかも。かなり忙しい人なんだけど、久しぶりにゆっくり(というほどでもないが…)話せてよかった。自慢じゃないが(というと変だけど)彼女とネタ元以外でこれだけこの人の時間をとれるのは多分僕だけだぞ…という。まあ面白がってくれる内が華だし、何をか知らんけど頑張りたいなーと思うのですが、ほんと何を頑張ろう。

 ところで全然関係ないけど、プリウスPHVがYahoo!トップをジャックしているけど、そこで見た「すぐ普通になる。今は特別なプリウス」ってコピー、久しぶりに広告のコピーで好きかも。簡単で分かりやすい言葉だし、ポジショニングがわかりやすい。

toyota.jp/priusphv/cp/simpleguide/

 書かなきゃ、と思うとなんかかけないものですね。あけましておめでとうございます。最近毎年恒例忘年会レビューとかやってたけど、今回は全然忘年会自体をやってないので特にやる意味はないね。

 ああ、一瞬クリスマス大戦のために東京に帰った話はぜひ記録しておかなきゃ。そう、以前ちょっと書いたように、お嬢のクリスマスビッグディナーにご相伴の誉れになんとかかんとかで、そのために無理に帰国してきました。流石半年待ちのレストラン…と言いたいところだけどなんなんだろう、コスパ考えるとさっぱりでした。ワインも全然だし。ぜいたくいうなよ!と言われるとまったく返す言葉がないんだけど、流石に4万だかとっといてアレはないだろうアレは(払ってない)。最初の数皿とシャンパンはよかった!んだけど、後半急激に失速した印象です。特に器。あのレベルの店になるとまあおいしくて当たり前じゃないですか。そこにサービスは勿論、店の雰囲気やらなんやらが入ってくる。そういう料理以外の要素において、器って一番料理に近いし、印象を左右しますよね。まあ払ってないのであんまり言いません(言ってる)…。
 その場で繰り広げられたのはほんと意味不明って感じのやりとりで、なんなんですかねアレ…一応僕としても(払ってないのに)この晴れの席で決着をとかそういう腹づもりだったんだけど、3皿目くらいで世間話をしている時に僕が1月に出張で帰るかも、って話をしたら、「ちょうどよかった!その時母が東京に来てるから一緒にご飯でも食べましょう!」って…おいおい、なんか順番おかしくないですかね…という。いや、彼女の事なので便利な通訳がいた!程度の雑草扱いという可能性も微レ存なのが怖いんだけど…いや別にこれは彼女が悪いというより、思考が読めないんだよね。まあそんなことで「もちろん!」と言ってしまった手前、次のセリフは口から出ませんでした。…言いたきゃ言え!お前チキンだなって!そうだよ…。

 それはともかく。去年を振り返るということで日記を全部読み直したんだけど(ここ数年の例に漏れず少ないよな)、去年は目標を立ててすらいないのな。何人かに聞かれたことを覚えてるんだけど、結局派遣が決まってたので「中国で頑張る/慣れる」以上のものではなかったですよね。
 その観点で行くと…どうなんだろう。悪くはないです。ただ期待値がどこにあったのか、何をもってそれを達成というのか、そのあたりがあいまいではあるので評価しにくいね、ってこれダメなPDCAの典型じゃん…。実際多少退屈だけどそれなりに仕事をしているし、中国語だって来た当初に比べれば格段に進歩した。続かなかったけどゴルフもした笑。

 逆にやるつもりだったけどできなかったことって何だろう。そう考えるとまず出てくるのは広東語。だけど当初の情熱(ってほどでもないけど)は広東語圏の緩やかな死に向かう姿を見て、正直失せたといっていいと思う。まあせっかくだし、ちょっとくらいしゃべれるようになったほうがいいかなとは思うけどね。でもやっぱり英語だし、英語じゃないなら中国語なんだよな。
 あとはもう少し広州市内に詳しくなってるつもりだった、というのはあるかな。他の日本人と比べたら結構詳しいけど、まだ一巡感がない。いや一巡感あったらもう飽きるだろうけど…。

 ちょっと話が脇道にそれるけど、最近「分解」に凝っているような気がします。なんかコンサル的なやつね。目標についてもそうで、自分でもなんとなくゴールだけを提出して具体的なステップになってなかったりするものが口をついたりする。だけどそれでいいのかな?ぜんぜんよくないんじゃないかなーってやつですわ。いやゴールは思いつけばいいけどその過程をちゃんととらえるのは結構難しい(し、具体的にしてしまうとコミットしなきゃいけなくなるのが怖い!ってコミットしなきゃ達成できねえだろ、ってのはあるけど)、というのが大きな原因だと思うんだけどね。
 
 それを踏まえると、今年の目標(ゴール)は
- (クソ面白くないけど)ちゃんとした中国語を話せるようになる
→分解して、レッスンに通う、中国語しか話さない友達を増やす

- お嬢と決着をつける (さすがにどっちかには決まると思うよ、あと2回くらいで)
→こりゃ分解しようがないな

- 仕事面では2年先を見越してスキルを貯める
→分解すると、(書けないけど)その為に必要なネットワークを客の中に作るのと、知識を貯める事(さらに分解すると、この部分はプロの話を聞くこと、関連の本を意識的に読むことかな)。そして今つかんでいるそのための人材の候補を確実に手中にし(なんせ一人はもう一年越しに口説いてる)、体勢を固める事。広州に3年以上いないこと

ってかんじなのかな。ほかにあるかな。あ、そうそう。できるだけ日本に戻る機会を作って人脈を分断しないようにしないとさびしくてしぬな、と思いました。今年は思ったより帰ったし、それでよかったんじゃないかなと思ってる。いや中国にまったくなじめてない同僚より帰ってるもんね、恋しくて。

 出張も終わり、年内は競合もなさそうでなんとなく平和な感じです。風邪はようやく治りかけ、ただしちょっとまだ引きずっています。

 短期間で北京上海に行って明確に感じたことを書き残そうと思います。場を改めてちゃんと書くかもしれないけど、まずはここに。

 まず広州は中国においては第三の都市で、1000万近い人口がいます。中国国内では間違いなく都会。そして、中国人からも「進んだ町」だと認識されていることが多いと思います。かっこいいものや海外の文化を取り入れたようなものがある場所として。
 ただその割には広州はたいしたものがないというのが来た当時から不思議でした。料理はおいしいし気候もいいんだけど、本当にたまにしかクールなものに出会わない。大体がださい。僕は以前「中国が正常進化したものが広州」と表現していた(逆に上海や北京は特殊要因な気がして)しそれが間違いとは思わないけど、それをさらに一歩考えると、また違うものが見えてくる気がするんです。

 見えたものというのは要するに広州は「古い町」だということ。それにはいろんな意味があって、例えば広州が「進んだ町」として見られていたのは同じ広東語圏に香港があったから。しかし今の香港はすでにその唯一性というか特別さを失い、なんなら持ってる銭の量でも大陸に負けつつある。もっとも新しいものなんか、もう香港には(残念ながら)ないのだ。
 そしてもうひとつ、広州(というか広東省)の産業構造は製造業と貿易にかなり偏っているように見える。広州市は当然都会なので取引の場所であって生産の場所ではないけど、中国各地でできたものを国外に輸出したり、そういった産業。「海外とつながる」が貿易だったころはある意味で最初にそういったものを享受できるポジションだったかもしれないけど、いまやそれはインターネットにとってかわられている。

 芸術におけるジャンルのひとつに「現代音楽」「現代美術」があるけど、奇妙なことにそれは別に本当に現在という意味で現代を指すわけではなく、ある一時代を指していることが多い。80年代くらいかな?「その時代が現代だった時代に生まれた音楽」という意味。広州にも同じものを感じる。広州の「今」はすでに古い。なぜなら依って立つものすべてが古いからだ。

 そういった理由で、「広州が進んでいた」のは10年前までの話で、そこで足踏みしているうちに上海や北京にとっくに追い抜かされているのが真相だと思う。悲しいことだけど、かなり露骨に広州は「田舎の大都市」でしかない。
 上で書いたように僕はそれは「北京と上海が違う」ととらえていたけど、今は少し考えが変わって、他の都市は成長するにつれ(小さな)北京や上海のようになれる可能性はあるが、広州にはその可能性がないのでは?とさえ思えるようになった。

 これは僕がこの地を嫌いになったということにはならない。気候もいいしのんびりしてるし、空気もきれい。ただこの先を見た時、極端に言えばこの街が追いつくことは多分なくて、差は開いていくばかりなんだろうなとは思う。ただ、例えば福岡や釜山が目指しているように、別の角度からアジアの基地になるみたいな戦い方ができれば面白くなる気はする。福岡とかと違って自分ちから華僑がたくさん移住してるんだから、連動できる可能性だってある気がするけどね。


 ところで今日は中国語を勉強している日本人と日本語を勉強する中国人の交流会という謎なものにお招きをいただいて顔を出してきました。なんかこう平和な感じで。1ミリも勉強にならなかったけどまあ参加してよかったなーという感じではありました、が、いま10時半なんだけどあんまり食べれなかったんでおなかすいたな。

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