[ワインちょっと]

 その後色々絶望的なこともあり、離職への助走に入った気もするけど、とりあえずその事を今日は忘れて。

 まず恒例のマッサージへ。やっぱ昼間だと予約取りやすいです。ひとしきり気持ちよくなったあと、新宿に流れてエヴァ破…と思ったら平日昼間だってのにバルト(丸井の上)は一杯で、でも携帯で調べたら歌舞伎町に上映館があったので急いで移動して、みました。

http://42583.diarynote.jp/200709152212360000/

 前の感想を見て一番驚いたのは日付。2年かかったんだ。うすらぼんやり去年だと思ってたわ…。

 映画の感想。ええと、ひとことで言うとすごくよかったです。最近見た映画ってなんか当たりばっかりな気がする。
 今回は前回と違い総集編くささはなく、筋は一緒でも役者を入れ替えたりとか、演出がなかなか。そして演出といえば、今回も歌。遠い昔の本編でもてんとうむしのサンバとかそれ以前にFly Me to the Moonとかそういうものを使ってたけど、今回は「翼をください」と「今日の日はさようなら」(ちなみに両方林原さんの様子http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1327712903)。特に「今日の~」の方は誰もが見ていて結末がわかるあの場面で、あの場面で使いますか。そうですか、つう。歌詞と内容がもうなんていうかうん、泣けました。どこかにも書かれていたけれど、あの本来根性くさってるのが大半なアスカのあのセリフの後にあれですか。エグすぎます。でもそういえばエヴァは本来そういうものだった気もします。

 どこかでも書かれていたように綾波があまりに普通っぽくなってたり、「翼を~」のほうは何にあわせたかったのかキーと林原さんの声域とがまったくあってないので歌として完成度が低い気がしたり、新キャラ見せ場少なぎで不死身すぎとかまぁ細かいことはありながらもでも、それは細かいこと。大満足です。次回(また2年後?)も楽しみ。
 なによりびっくり。オバマのスピーチライターにはそりゃ勝てないけど同い年か…。 調べてもあまり出てこないところ見るとデビュー作かな?

 事前の予想を裏切り、いい映画でした。実は僕五年前のキャシャーンも見ていて(http://42583.diarynote.jp/200404252119410000/)…って五年前の自分のブログが出てくるのがすごいな、まぁそれはいいとして、その時もやっぱり「絵はすごくいいんだけど」だったんですが(しかしこの記事にはそんなこと書いてないな)…。

 やはりというかなんというか、このGOEMONも全編異常つうても差し支えないくらいのコントラストと色調いじりが炸裂してます。そして随所に見られる「お約束わかってる感」満載のカット。前作キャシャーンで言うところの食卓とか看護婦とか植物園(だっけ)とかみたいなね。確かに信長の鎧がああでもいいよな、伴天連大好きっ子だったってのは比較的よく語られる話なわけで。

 時代考証とかそういったものは一切ありません。きっと監督の脳内ワールド全開なんでしょう(ほめ言葉ね)。まったく史実とは関係ないので「こいつは死なんでしょ」みたいなのは通用しません。死にます。

 なによりキャシャーンよりよかったのが、物語として遥かにしっかりしているところ…ってったって正直5年前に見た映画の細かい筋なんて覚えてませんが、それにしたって筋がボロボロだったって記憶はあるくらいひどかったんですよ。絵はきれいなのにやっぱりCMとかPVとか短いの中心にやってる人だから2時間には耐えられないのね、ってのが当時の自分の評価だったわけで。GOEMONでの史実の自由ないじりかたを見ていると、前作は原作あるのが相当息苦しかったのかな、という気もしてきました。


 で、いくつか不満。
 …の前にきっとこの映画は興行的にはオオコケだと思います。監督次あるの?ってくらい。だって舞台挨拶あった劇場で公開翌日の土曜日のしかも昼開始の回だったのにネタ扱いにしようと思って僕が携帯で写真撮りだすくらいガラガラ。しかも劇場が配慮していい席からちゃんと出すもんだから…要するに中央ちょっと後ろのブロックには結構ぎっしり固まってるけどそれ以外のゾーンには客がゼロなわけですよ、ゼロ。わらっちゃったよ。おかげで前日夜予約だってのにど真ん中の今まで座ったことも無い最高の席に座れたんだけど(その時点でえーって思ったけどさ)。チケット売り場に群がってたのは…グラントリノ見たかったのか?いや気持ちはわかる。GOEMONよりはグラントリノだよなみんな(でもクリントイーストウッドって監督やったの一作も見てないから適当だけど、それにしても渋いというかあまり一般向けのテーマじゃない割にウケるよね)。


 で、一番不満だったのがCG関係.。これキャシャーンの感想にも書いてるけど、良くも悪くもこれ、相当デジタルに頼った撮り方とか色の作り方をしている作品なわけ。で、そこにリアリティがないと全てがひらぺったく見えるんですわ。
 例えば序盤草原での決闘シーンの草の揺れ方の処理が甘すぎ。規則的過ぎで草の質感ゼロ(これはCG映画の髪の毛でよくある現象なんだけど…でもこんなのライブラリあればそれだけの話のはずで、予算無かったの?普通こういう自然の動きを再現するソフト使ってるでしょ?)だし、所々背景が平面化してる。予算的に無理ならシーンの方を変えるべきじゃないかなと思うわけです。特にどこで決闘してようと話が大きく変わるわけじゃないんだから。
 平面ってのは「書き込みに奥行き」がとかってレベルの高い話じゃなくて、背景を手抜きして一枚絵でにしたんじゃないかな?と思える部分があったってこと。当然一枚絵だったら正面から見て自然に作られてるわけで、横から見たらおかしいでしょ?そんな感じの見え方。

 もっとひどいのは移動シーン。まぁ馬を人が追いかけてるとすぐ追いつけちゃうとかそういうところは些細なこととして、あってないんですよ、背景の流れ方と歩調が。これは非常にレベルの低いミスだと思います。なんか時々ベルトコンベアの上歩いてるみたいになっちゃってて…要するに合成の仕方がひどいんだと思います。上記草原シーンの最後に追いついてきた仲間のところとか、これって笑うところかなと思うもんね。あと序盤も序盤、どあたまの花火ね。これも現実というか物理法則?無視したひどい書き方。花火くらい普通に撮れよ。

 CG周りのクソさに比べれば話にならない小さい話だけど、もうひとつはキャスティング。広末ないわ。あと大沢たかおないわ。広末は元々好きじゃないのでとりあえずおいとくにしろ、大沢たかお。忍者役やらせるにはあまりにも荷が重い。まったく動けてません。歩きとか走りとかそういう基本動作が「動ける人の動き」じゃないから、カメラワークやらスタントやらで誤魔化すだけ逆に浮いて見えるというか…せつない。役はすごくおいしい役なのにねぇ…この映画の中では「絶景」ってのは主人公の台詞じゃないですもん。


 …とかずらずら不満を並べつつも、ああそこで敦盛か(信長だけじゃないのがポイント。信長版はなんせ舞ってるのが本職…って正確には歌舞伎じゃないし違うんだけど…だから迫力あるけどね)、とかやっぱりそこは男声合唱だよな、とか、わかってる感満載の映画で、やっぱ楽しいですよ。娯楽映画だから、それでいい気もします。

 あ、あとゴリ=佐助(しかし猿飛佐助がこの扱い…うらみでもあるのか)がVersus(北村龍平のね)の小心者の割に結構生き残るヤクザに似てた。終盤特に。


 Yahoo!映画の感想をいくつか読んだけど、その中では↓の内容には結構同意できました(僕の評価はこの人ほど低くはないけど)。
 http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330507/rid406/p1/s0/c5/
[飲んでます]

 三上さん@RUIDO K2でした。言うことないです。すばらしかった。前のクワトロ(http://42583.diarynote.jp/200502042248490000/)の時が嘘のようなすばらしさ。ハコが狭かったのもよかったです。みっちりした熱気の中で、みっちりした時間。彼女は終始狂っていましたが、それこそがあのライブの価値なんだろうと思います。でもきっと商業ベースに乗せる性格のものじゃないですよ。あそこまでやるのにどれだけパワーを溜め込まなきゃいけないのか想像もつきません。というかあんな主婦いやだ笑。息子さんとかみかけなかったけど、今日も見てたんだろうか…やっぱりあんな母いやでしょうが笑。
 で、スタンド持って暴れすぎて(床を散々殴ったので)スタンド曲がってました。きっとあとで怒られただろうなぁ…今日びコロガシの上に乗っかっただけで怒られるらしいのに(彼女は乗っかって散々あおってましたが)。
 いいライブでした。問題(ってほどでもないですが)があるとすれば、盛り上がった曲がfra-foa時代の曲に偏っていたことですかね。結局誰の中でも「三上ちさこ」ではなく「fra-foa」なのかなって。これは彼女が望んでいなかったことなのかもしれない、と思いつつ...。でも「プラスチックルーム」で泣いた自分もいたりして。まぁソロでほとんど活動してないわけで、しょうがないのかな。
 あ、あとファン層が相変わらず死んだ魚の目をした人ばっかりなのはなぜなのでしょうか。ああいう曲ならもっと威勢のいい人が集まっても…と思わなくもないのですが。
 凱旋ゆうたかてあんたうちの子やないやろ、という疑問は当然??みなさんもたれたかと思いますがそこはきっと大人の事情。せっかく再演してくれたので見てきました(見れなくて残念、って話は多分書いた)。

 ヒースレジャーが死んでしまったためなのかそもそものミスなのか、きめ台詞たる最後のひと言がまったく空回っちゃってそれじゃタイトルも意味がないよね、という風になってるのが残念。でも面白かったです。ジョーカーの演技もいいんだけど、あれは衣装とかメイクとかそういうキャラクターの解釈というか引き立て方も上手かったんじゃないかなー。僕の中のベストシーンは病院爆破でボタン押したのに不発でちょっとあわててるジョーカーたん、なところでした。あと冒頭数分の銀行強盗シーン。「誰の金に手をつけてると思ってるんだ!」って怒鳴ってた彼、もしや主要登場人物かと思いましたよ。一瞬だけ。

 しかしバットマン弱いな。打たれづよいけど…って打たれづよいってアビリティは基本的に特筆すべきところが何もない主人公に設定されてるものな気がする…。ひとりでちゃんと勝った勝負ある?

 あと投資ファンドとか今風なこと言ってた悪役はいつの間にかいなかった人にされてたけどやっぱり札束と一緒に焼かれちゃったのでしょうか。あの時札束の山の上でジタバタしてたような記憶があるんだけど…。

 トゥーフェイスの顔はCGだったんですか。ギミックにしては目玉の追随とかがかなり精巧で、その割に厚みがないからすげーなー最近の技術は、と思ってたけどすごかったのはCGでした。ああいう形で実写と溶け込ませられるんですね…。あれは「ありえない」と思ってみるからうそだってわかるけどありえるものだったらいやホントにわからんかも。
 
 序: 今年…というか多分Q4(シンガポール以降、つまり10-12月)で顕著だったのがハードカバーの率が高いこと。値段のこともあり、いままでほとんど買ったことが無かったんですがなぜか今回はハードカバーばっかです。確実に本にかける金は激増しています。
 あと対象は机の上や本棚などすぐ見つかるところにあったもので、部屋を掘ればまだでてくるものと思われます。漫画は数多いけど勿論対象外。


未読のものたち
 本当にここ数日で買ったのでまだ読了してないものたち。
1、テロリズムを理解する 社会心理学からのアプローチ 
  ファザーリ・M・モハダム他編 ナカニシヤ出版
 タイトルでもう僕わしづかみ。まだ読み始めていませんが序文に「原文では日本に関して誤った記述があったので削除しました」みたいなことが書いてあって不安ではある…。同調圧力とか認知的不協和とかそんな話になるのかな。

2、自己評価の心理学
  クリストフ・アンドレ&フランソワ・ルロール 紀伊国屋書店
 なにより紀伊国屋って出版事業やってたんだっていう…。先ごろ自己評価が低い人と飯食ったから、ってわけでもないんだけどちょっと気になったので。ちなみに見事に「自己評価が低い人は占いが好き」と書いてあります。ニヨニヨ

3、図解雑学 恋愛心理学
  齊藤勇 ナツメ社
 読むのが恥ずかしいこのシリーズ、なんか変なのが混じってたので。ほら非モテだから学術的な見地から救いの手が見つかるかもしれないじゃないですか。
 うそです。実は昔社会心理の教授に紹介されてたのをタイトル見たら急に思い出して。でも松井先生じゃなかったかなーと思ったらそちらは「恋心の心理学」でした。やられた。間違えた。


冗談系
1、エコノミック恋愛術
 山崎元 ちくま新書
 うわなんか恋愛系とか続くと恥ずかしいな…。いまいち経済解説屋さんとしては立ち位置が知れない山崎さんのさらにいまいち何がやりたいんだかわからない恋愛&経済指南本。とくダネに出てる。今見直したら最後まで読んでなかった。
 時間つぶしにはわるくないです。でもこの本が一番教えてくれるのは二兎を追うもの、という言葉の意味だったりして。


コンサル系
1、コンサルティングの基本
  神川 貴実彦 日本実業出版社
 アマゾンで評価が高いから買ってみた。確かに「コンサルタントの一日」とかファームの種類とかまぁ色々基本的なことから丁寧に書いてあり、読むとなんとなく業界が浅いながらにわかった気になれる。
 転職を考えはじめた時にこの本と次に挙げる「戦略コンサルティングファームの面接試験」を読んでコンサルは違うな、と思えたのが収穫。業種は業種としてみていて面白いんだけど実際自分がやる身となるには違和感を感じる部分があったのを明確に出来たという意味では感謝してます。

2、戦略コンサルティングファームの面接試験
  マークコゼンティーノ ダイヤモンド社
 やっててむなしくなったというか正直飽きたのでこれも読了してない。ただかなりの分量が入っている例題をばらすと結局どれもいくつかのパーツの組み合わせで、それをちゃんと解説してあるのでこの本に入っているだけ全部解けば(本当にこういう問題が出題され、重要視されるのであれば)相当助けにはなるだろうなとは思います。
 巷ではフェルミ推定ってGoogleとかMSとかそういう所の入社試験として使われるってので有名になってる気がするけど、やっぱコンサルっすよね。僕これ大嫌い。数字が出るから意味があるように思えるかもしれないけど、概算に概算かけて得られる数字ってもっともらしいだけでなんの意味も無いもん。実務上、例えばマーケットサイズを考えるとかって時に手持ちでありものの調査結果のどれとどれを組み合わせれば近いものを作れるかとかそういう解決力を試したいんだろうけど、それならば与える状況が不完全すぎます。100個くらい調査結果を与えて「ここから有用なものを抜粋してシカゴの調律師の人数を推定せよ」ってんだったらわかるけど全部妄想じゃん。東京の人口くらいなら覚えてるかもしれないけど長野の人口誤差30%以内で言える人間なんてどれだけいるんでしょう。


まじめなの
  1、メタル・ウォーズ
  谷口正次 東洋経済
 「中国いけいけだぜ!爆食!」とかそんな感じ。多分事象としては知ってることがちゃんと綿密に調査されてるんだろうけど「それは知ってるし」って思えることばっかりに思えてしまって…これはきっと書き方がこのみじゃなかったんでしょうね。調査にしても業界の人は知ってそうな話が多くてすごい独自に調べましたって感じがしなかったのもねぇ…失礼かもしれないけど。

  2、デューデリジェンスのプロが教える企業分析力養成講座
  山口揚平 日本実業出版社
 最近mixiニュースとかにもスタバの話がでていたような。前書きを読んで企業価値の源泉を決算書やなんかの数字じゃなくビジネスの側面から見るみたいな話が面白いそうと思って買ったけどその面では間違い。嘘が書いてあったってんではなく、僕はもう少し定性的な話にいくのかと思ってたら「ビジネスの」ってのは業界の特性だったりもう少しカタい話でしたってだけで。面白かったんですがあまり記憶に残らない本でした。再読する気はあります。あそうそう、スケーリングっていうのかな?色んなものをうまく図にして「魅せる」のはうまいなと感じましたよ、ってのを追加。

  3、共生者
  松本弘樹 宝島社
 特殊な趣味(または仕事?)の人向け。株式市場が鉄火場(賭場)からヤクザの財布になって久しいといわれますが、それを結構具体的に描写しています…と書くとちょっと不正確か。ヤクザの話ではありません。反社会的な人種の、程度で。まぁ競艇みたいなもんで会社は人が動かす、と思えばその人を操って博打の結果を左右しようという輩が現れるのは当然といえば当然かもしれませんが。
 二次情報を通してなんで勿論観客としてとはいえ、結構この関係をよく見ている僕でも見たことのない名前がちらほらと出ていてそういう意味でも面白いです。面白いんですが「俺は悪くない。俺の作った仕掛けを悪用してるやつらが悪い」みたいな主張が垣間見えるのがちょっと…。外資にいながらよくわかんないレポート屋みたいなのに自分のレポート流したりとかしてたんでしょあんた(堂々と書いてる。会社のリソースだろうにこれ1000%キックバックもらってるよねぇ…)って話だし、会社の問題を解決する究極の手段(=錬金術)を自分は知っていてそれを求める会社に貸してあげてる、みたいななんか驕りっぽい感じもしたりしなかったり。ただ銀行も貸さないようなハイリスクなところにまとまった資金を持ち込むんだから見た目には当然ハイリターンであるべきだとは思うし、そういう意味でプレーヤーとしては必要な人たちなんでしょうが…。

  4、オタクで女の子な国のモノづくり
  川口盛之助 講談社
 タイトルほど変な本ではないけれど、なんかほめ殺し(あこれdankogaiも言ってた)っぽくて照れくさい感じ。いろんなものを僕たちは持っているんだよ、ということを教えてはくれるけどそれでどうしたらいいのか、とはまだ結構距離があると思います。再読は微妙だなー。


 うーん、こうして書き出すと数としては少ないのかな?

 しかし飯島愛が死んだってのはちょっとびっくり。そして第一報が流れてから1時間以上他の通信社とかで流れてない(1次情報引用のGigazineが結果的に二番目に早いつうよくわからん状態)のはなんででしょう。しかし今日は寒いね。
ワイルド・バレット
http://www.wild-bullet.jp/

 残念。アメリカで06年公開(原題:Running Scared)で漸く日本で公開されたと思ったらほぼスルー気味。そんな不幸な作品のようですが、相当いいです。作風的にもタランティーノが褒めるのがすごくわかる。そして売れない映画のくせに?子役をはじめ、結構どこかで見たような人が出ています。あとイケメン。というかタランティーノが製作総指揮とかだったら違和感なくそれなりに売れた(というか「売ってもらえた」が正しい気もする…)んじゃなかろーか。
 あと予算なかったんでしょうが公式がやる気なさすぎです。チープなのは仕方ないとしても嘘というか…全然作品を理解しないで書いてますよね?何がマフィアの暗部に迫るだよ…。そもそも邦題意味不明だし(確かに原題のままでももっと意味がわからないとは思いますがね)…。半分寝ながらやっつけで仕事をやるような人は嫌いです。


 今日は朝?から東の方で打ち合わせがあり、次が夕方で時間も余るしなんか久しぶりに映画でもみるかな、って思って調べたんですが見たかったダークナイトも落下の王国もほぼ終わっちゃってるし容疑者Xなんて見たくもないし、まぁつまらんなぁと思っていて、片っ端から今公開されてる作品のあらすじなどを見ていき、その中から選んだのがこれでした。こんな選びかたしたのははじめてだけど、あたりでよかった。

 多分R-18で、ところどころ精神的に相当きつい場面があったりします(主にサイコ夫婦の辺り)。でもそういうのが大丈夫(ああでも結構要求レベル高いかも…)な人にはめちゃくちゃ楽しめる作品かなと。ぼくは終始にやにやしていました。

http://www.cinema.janjan.jp/0810/0809268174/1.php
 ここで言及されているように、この作品では重要な役割を持つ銃がアリスでいうなんとかウサギの役を果たしています。銃を持った人にその都度スポットが当たるから結構くるくる移動がある上にダンナだけでなく奥さんも平行して動いたりしてて視点が相当入り乱れてるのにそれがあまり説明不足にもならず、しかもやたら運に頼って散らばった話を回収するのではなく一応はかっこよくまとめてるなと。ああでも確かに最後は蛇足かな。別にそういう映画じゃないんだから無理(相当無理です)にハッピーに終わらなくても。

 そしてリプレイ多用、同じ場所で時系列を重ねて動かしたりカメラが面白い動きをしています(普通に斜めに寄っていくところで微妙にずれたりどスタンダードな角度で微妙にへたくそなのが気になったんですが…)。こういう画面の使い方(全体的な色もふくめて)好き。

 ラストもああこれがちゃんとしたどんでん返しですよ。うまいですよ。笑顔が出たらもう話は終わりだろと思わせてあれですよ。こっちは劇中楽しすぎてオープニングなんて忘れてるしつながってないことに違和感なんか全然感じてなかったのにいやいやいや。

 難癖つけるとすると画面が白すぎて相当な割合で字幕が同化してて読めないって所。使われてるのはわかりやすい英語が多いんですが、それでも全く英語わからない人には相当不親切というかストレスたまる設計になっています。

==映画感想文終わり================


 で、打ち合わせ→映画のあとは高校同級生ズのお誕生日会。温泉行った仲間です。今度はスキーに行くらしいです。まぁ定番なのでぐだぐだと話題もないような話題でチャットして終わり。
 この中の一人が12月に僕好みらしい女の子を紹介してくれるらしいんですが、その会はどんな形式になるのかと思いきや、なんと(?)僕ら以外全員さくらの合コン??になるようです。みんな僕らの一挙手一投足を見物するために座ってるという…。なんだそれ。つうか俺全員知ってるからいいけど相手の子は相当なアウェー感でしょ。大丈夫なのか?そしてなんで俺が店を選定するんだ(「だってあたしが選ぶと冷凍のパスタが出てくる店とか文句言うんだもん」って…そりゃそうだけどさ。)?そんな変な会になるとかならないとか。楽しみではあります。


 明日も朝から練習。ここの所土日も朝から起きていて、なんか損してる気分。どっちかっていうと実は得してるはずなんですが。
 来週は夜、
火曜:半休または一日休んでN林とあわせ後飲み
木曜:人材屋に転職相談
金曜から:青森へ

つう感じ。11月全般も結構埋まってきています。新規の楽しみな(取れるかは未定)クライアントが来日するしね。頑張って年末まで走りましょー…ってそろそろ一度くらいは軽く倒れておいた方がよい気がする…。
画像がありませんが、久坂部羊著・幻冬舎文庫。
アマゾンは
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344011589/

前「決壊」
http://42583.diarynote.jp/200807202310450000/
http://42583.diarynote.jp/200807230023490000/
でも同じようなこと書いたけどこの人もまず言いたいことありきで、登場人物と物語はそれを表現するためのパペットだな、というのが第一の感想。この種の小説はみんなこうなのかよくわからないけれど、作者が興味ない部分(多分…)に関しての書き込みが薄い。というか雑。理由が説明されず、類推することもできない行動をする人がたくさん。なんだろう、作者にとっては当然なのかもしれないけどひとつの方向性を持った小説の中では意味がないような小話みたいなのも多いのかな。
 例えば薬を使って意識を飛ばされた状況なら意味ありげに並び替える能力も意思もないはずなんだけどそれははどういうこと(一応未読だと意味がわからない感じで)?なんて話があったりしても、多分作者にとってそういう道具の細部なんかどうでもいいんだろうなっていう雰囲気になっちゃうわけです。


 この話での「言いたいこと」のひとつであろう、「多少の例外はあるけれど結局死ぬ人間は死ぬし、死なない人間は医者が何をしても死ぬ」という話はそれが正しいかはさておきなんか面白くない話だな、とは思いました。あと主人公がヒロインの仕事全否定してるところとか(作者は科学的根拠や追試可能性に乏しいカウンセリングとか一切価値を認めない人なのかな?)。

 無痛症の彼が黙々と筋トレする、ってのはまさにブラッドジャケットに出てくる「神父(父なる聖霊の名においてスクワット100回とかって)」を思い起こさせるので、作者さんにおかれましてはお求めになるといいと思います。


 眠いので力尽き・・・
 破壊屋が星2つつけていた意味がわかった気がした。

 映画としては全然駄目。完結してないし、あまりに説明が足りない。それはせりふなどでの明示的な説明が不足しているという意味ではなくて、何が言いたいのか統一感が無い。そもそも起承転結が無い。いや、起承転はあるのか、結が無いだけで。
 スタッフロール後にどうとかって、その仕掛けもすごくつまらない。このネタは最後だけ使えばきれいなどんでん返しになるけど、それにしては劇中で既にもう使われすぎている。

 あと「空でしか死なない」はウソ(殺したんでしょ)。戦争が娯楽のために行われているなんてのも少なくとも映画では出てこない。小説読めばそういうことになっているのかもしれないけど、少なくとも映画の世界では単に人々はぼーっとテレビで戦争を見てるだけ(例えば同じテレビ見ていても喝采してたりしたらそういう表現になるはずなんだけど)。

 つーか酔っ払って銃振り回して男誘惑してるってそれ単なるビッチじゃん。

 あと脚本関係で行定勲がクレジットされてたのはどういうわけですかね。細かい肩書きは忘れたけど。

 あーいや部分はいいんだけどね。空が描きたいっていって作っただけあって空戦もきれいなんだけどね(でも板尾?サーカスのほうがもちろんインパクトあったし斬新なわけだけど)。オープニングの空もきれいなんだけどね。だから書いてるほど損したとは思ってるわけでもないんだけどね。
 あと絢香って全然眼中に無かったけど今回の曲は好きかも。

 眠いわ。
 もうひとつ。決壊読んで思い出したのはひろゆきの「無敵の人」の話(http://hiro.asks.jp/46756.html)。秋葉原の例の加藤の話を受けて書かれたものです。「刑罰をリスクだと思わない人たち」のことを指しているそうなんですが、これって結構深いよなとか思ったりして(みんなが言うように「裁判まけまくってるお前が言うな」って話はあるけど)。

 刑罰の歴史や考え方っていうのにも僕は詳しくないのだけれど、多分「割りにあわない」と考えさせて犯罪の実行をためらわせる効果と犯罪を実際に犯した人を社会に適応できるように矯正する効果の二つが主に期待されているんだと思う。少年犯罪なんかは完全に後者だし(厳罰化するなら前者に比重が移ることになるかと)、精神障害があると医療刑務所、ってのも後者の極端な例。

 で、実際には普通の刑務所では「矯正」はまったく行われていないというのはいろいろ書かれたりしている(興味があれば山本譲司の「累犯障害者」なんかを読むといいと思う。本筋ではないけどこの話も取り上げられていて、いろいろ勉強になります)。そして、失うものがないし刑務所を怖がらない「無敵の人」はこの考え方で犯罪を思いとどまることがない。
 
 
 じゃ、どうすりゃいいのさ、って思うけど。そもそも今日も八王子であったみたいだけど、こういう事件の加害者って本当に刑務所がどうのとかって考えてるの?っていうのはある。
 僕も前この日記のどこかに書いたかもしれないけど、人を殺したことも殺された現場も見たことがない僕は「真実人を殺したら何が起こるか」なんて知らない。刑罰のことは本を読めば書いてあるけど、肉に刺さった包丁の感触は果たして本当に気持ち悪いのか、とか本当に罪悪感感じるのかとか、色々あるじゃないですか。
 でもそれを知らないのであれば、自分の想像力を止めてしまえば人を殺すって別に作業として難しいことじゃない。台所にある包丁もって外に出て一人で歩いてる女の子を刺すなんて、ぜんぜん難しくない。でもそれをやらないのはその後何が起こるかを想像できるわけだし、刑務所行くのイヤだし、そもそも殺したら自分にどれだけのマイナスがあるかははっきりわかってるのに何の得があるのかまったくわからないからのはず。
 
 であれば逆に、想像力を止めてしまえば簡単。人を刺したその後に何が起こるか、別に何も考えなければ。そして異常でない状況(つまり戦場とかではなく日常で)で人を殺したまとも?な人はみんな刑務所にいて、実際人を殺したら何が起こるかなんてわからない。もしかしたら解脱したり何かの悟りを…までいかなくても「変われるかも」なんて考える人間がいたとしてもその筋道自体はおかしいとはいえない。

 話を戻して、じゃどうすればいいのか。「他人の痛みを知りましょう」っていうともうどうしようもないセンセイのスローガンって感じだけど、他人までいかなくても「結局自分が損するよ」っていうその程度の想像はできるようにしてあげないといけないんでしょうね、ってなんかやっぱ玉虫っぽい結論だなぁ…。
 そう、逆に今殺人を煽りたいなら前段で書いたような「殺して得すること」をうそでもいいからある程度の説得力を込めてバラまけばいいと思うよ。どうせ嘘だってわかった人間は塀の中にいるんだし、「それに人生かけてみっか」って馬鹿がうじょうじょ出てくるだろうから。

 そうそ、漫画好きからすると決壊の悪魔の囁きって闇のイージスのバタフライの「不完全な世界をかみ殺せ」にすっげえ似てるよねっという所も言っておきたいのです。

 今地震の話をNHKで見てるんだけどキャスターが「私は発生時に自宅にいたんですが…」ってあんたまだ発生から15分経ってないんだけど!すげえ職住隣接!
 簡単に。

 読み終えて思ったのは、「これ全然赦しの物語なんかじゃない」ってこと。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080704bk01.htm
ここで読んだ「神がいない現代の赦(ゆる)しの問題を考えながら書き進める中で」って一節がすごく気になってたんですが、これは全然主題ではありませんでした。

 あとこの作品、「悪魔」と名乗った加害者を全然掘り込んでないです。典型的な「幸福な家庭で育たなかった人」としか描いていない。これはあえて理解がまったく及ばない「圧倒的に遠い他者」であることを逆に強調するために普通の人からそう遠くない存在として設定したのかそれとも書き込みが浅いのか、よくわかりません。
殺人を描くなら殺す側の動機(京極さんのように「動機は後付のものだ」って言っちゃうのでもいいけど)とか心情を書き込んでほしかったなぁと思うんです。

 ただ文中かなり雑に見える設定は多々あるんで、その辺を見てしまうとそういうだけのことなのかなとも思えてしまいます。なぜ666の正体を思い込んだのか、とか。多分書きたい部分に紙幅を取って書き込んでそれ以外の部分は繋ぎだからぱっぱっぱ、って感じで書いたんだろうなぁ…みたいな邪推をしてしまうような(そして「書きたい部分」は必ずしも一冊を通してのひとつのテーマに結びつかなかったりして)。その書きたい部分にしても平凡な家庭生活をだらだら書いてたり衒学つうか本筋はどこ?状態で語りに入っちゃったり…。

 文句ばっか書いてもしゃあないです(そしてこう書いてある割にはそんな読み終えて金の無駄したとかは思ってません)。好きだったのは前回の日記でもちょっと書いた「殺人は遺伝と環境」って悪魔の話、下巻の悪魔の幸せの話と最後に思いっきり室田さんに怒られてますが崇くんの赦しの話。
 ただ幸せについては幸せは主観によって感じるものだから客観的な状態によって判断できないわけで、「幸せを目指すことを強制される」という状態は(他の状態を強制されるのとは違って)必ずしもひとつのゴールに向かって向かわされることではないという視点が抜け落ちているように感じます。貧者が金持ちより幸せであることは(定量的な測定は無理だけど)充分ありえるわけで。

 で、一番気になっているのはなんで舞台が2002年なのに文中出てくるのがDSM-?かってこと(とっくにどっかで突っ込まれてるだろうけど)。「素人同士の世間話だから間違ってて当然」とか言っちゃうならそれはそれで構わないけど、知らないなら相当恥ずかしいですよ。?の発行年なんて知りませんが、ここ10年とかは?のはずです…。

 上の上の幸せの話にしてもそうだしDSMの話にしてもそうだけど、こんな話を書いていると全然ジャンルは違うけど士郎正宗さんを思い出します。あの人はこういう話をわざと本文中で間違ったりして欄外でそれに「この人は〜だから本当のことを知らない」とか書き足してあったりするわけ(上の例だと「素人同士云々」みたいな)。それって現実世界では往々にして起こりうることだけど、物語の中の人物はそういう間違いを犯さない。まぁ小説は欄外に書き込むって裏技は使えないけど、正解(または物語上重大なミス)しか起こらない世界はうすっぺらいし、そうやって世界のブレを増やすことで彼の作品は厚みを増していたんだな、なんて思うんですね。
 幸せの話にしても、悪魔がこの話をしたずーっとあとにでも作中人物に論破させるようなカタチをとってさらに深みのある理屈を提示できれば(自分が一旦納得したものを作中人物に壊されるという体験もあいまって)深みがぐっと増すのかなぁ。とかね。キチガイの理屈だから穴がありましたってのは話の流れ的にまったくおかしくないし。


 あ、そうそうそう。「手を汚しながら読む」の話ですけど、どっちかっていうと「この本は自分が購入するまでにいろんな人の手をわたってきたんだな」というのがよくわかる仕組みでした。そうなるのわかってたから山の下の方からとったんだけど、やっぱり中には指紋がちらほら。

 ていうか眠い。0時に帰ってきてこんなもの書いてる場合じゃないわ。
 ここ最近まで僕はまじめな本を読まない人間だった。今でも新聞は仕事以外では読まない。それは職種的にまったく感心されない態度だとこれは我ながら思っている。でも新聞の死んだ魚のような…って言ってたのは筒井康隆だっけ?まぁ兎に角大まかな事実についてはネットで拾えるわけで、でもネットに拾い上げられないけど自分の仕事には関係あるわけで、でもそんなものを拾い上げるために新聞を毎朝読むのは時間の無駄に思え…と思考がループしていたりするのですが、まぁどうでもいい話。

 そんなわけで、この人は名前しか知りませんでした。それでいてなんとなく読む気になったのは今時現実離れした破綻っぷりが売り(とは自分たちでは言わないだろうけど)の新本格(も既にはやらないのかな)でさえこんなテーマでは書かないだろうと思ったからでもあります、正直。あとは手を汚して読め、という装丁の話。それにきっと最近の自分の中での読書ブーム。

 本編の話ですが、さっき買ってきたのでまだ下巻の頭までしか読んでません。直接的な事件は上巻の最後まで起こらず、上巻はほとんど家族の話に終始します。そういう意味では最後まで読まないと僕なりの感想は生まれてこないのだろうなぁと…ってならなんでこんなこと書いてるんでしょうかね。
 ただひとつ思えるのは、これは僕が普段読む消費とその場の脳の緊張緩和のための物語ではなく、主張のための物語であろうということ。前者が悪いって話じゃないですよ。僕はそういうの好きだし。後者の極端な例はサルトルの嘔吐とかなのかな。登場人物は単なる伝達手段であって、そこで起こることはいわば雑な造形の人形劇みたいなものであまり意味は無く、本質は別にあったりして。

 「悪魔」が語る殺人の理論?における個という要素の不在はまるで…誰だ?思い出せないけどどっかの哲学者の弁のようでした。そして以前「やくざの文化人類学」だっけな、で語られていた秩序の話を思い出しましたよ。…自分の過去ログあさったら出てきました。

 そしてもう一つ、

「大規模な社会において逸脱のレッテルを貼ることは、一部の人々を社会的不適合者としてより分ける事によって、対照的に他の人々が社会秩序に『適合』している事を際立たせる事になり、したがって社会の統一を強める事になる(P.301)」

『聖人たちからなる社会を、つまり模範的な人々からなる修道院を思い浮かべてみてもらいたい。そこではいわゆる犯罪はありえないだろう。ところがそのような場ではふつうの人々には許す事のできる些細な過ちと思われることが、ふつうの社会でいわゆる犯罪が引き起こすであろうスキャンダルに等しい結果を生み出すのだ(ben-Yehuda 1985)(P.276)』


という記述もまたふむふむ、と思わされる。社会の中では予め「社会の周辺の何%は犯罪者と見なす」という決定があって実はその周辺の住人が犯した「犯罪」の軽重はどうでもよく、ただその社会の構成員にその社会がどういう性質かを示す為(つまり、なんでも輪郭がはっきりしていた方がモノの形はつかみやすいといったような)、そして社会がその目指す方向に更に変化していく為(先ほどの修道院の例で言えば「更に善人になる」為)の…悪く言ってしまえば生贄にされている、ってことなのかな。

 しかしそうすると必然的に一旦生まれた社会は延々と縮小の方向に向かっていく、って事になっちゃうのだけれど。きっと修道院の最後の一人は自分より少し善人ではない他者を排除した後自分の不完全さを呪って首を吊るでしょう。
http://diarynote.jp/d/42583/20050118.html


そら三年前じゃ思い出せないわなー。まぁともかく、この話。何が悪かは社会(集団)によって規定される、ってくだりね。

 まぁそんな感じです。今晩中には読み終えられないかも。期待とは違うものだったけどそこそこ面白い、って感じかな。まぁこりゃ勘違いした僕が悪い。最後まで読んでまたなんか書けたら書きます。

 そして昨日まで裸者と裸者(まぁ「消費するための物語」です思いっきり)を読んでいたんですが、やっぱありゃ名作です。いや名作ってのはもしかしたらあってないのかも。なんていうか、この心地よさはもっと個人的なものなのかもしれないな、とは思いました。でも少なくとも過去10年、大した数じゃないとはいえ読んだ本の中であそこまで心が動いたものはありませんでしたよ。

 体がものすごく疲れているようで、中途半端に昼寝などしていました。でも普通に寝れそうです。三連休でよかったわ、ホント。
 さてせっかく画像も張ったので今日の日記より前に簡単な書評。「いちばんやさしいファイナンスの本」、実は投資銀行青春白書の人だったんですね…まったく別ルート(仕事)で筆者のウェブサイト(http://wkwk.tv/)に行き当たり、当たり前のようでいて意外とされていない「自著のきちんとした解説」を読んで好感を抱いたので買ってみました。丁度コーポレートファイナンスの入門本読んでみたかったし。

 内容はというと、確かに簡単。わかりやすい。これを読んだ後にちょっとお客様(非上場)の同業他社の有報見てみたけど、眠くならなかったもんね。そういう意味ですごく苦手意識とか嫌いとか、そういう気持ちがある人が読むとそういう抵抗感は薄れるかも、と思いました。
 ただどこまでが正確な説明でどのへんからがわかりやすさのためにある程度省略されてるのかがもっと書いてあってもよかったかなと思います(せっかく巻末に参考文献挙げてくれてるんだからもっとこの本から巣立つ人への導線を引いてくれていてもよかったかなと。ま、欲張りな話ですが)。

 例えば「無人の企業はいない」という話がありますが、僕みたいな全くわからん(上にたちが悪いことに変なことは偏って知ってたりする)素人だと「ペーパーカンパニーってじゃああれ何?」とか「SPCとかは?」ってなってしまったり(SPCなんかは正確には設立には取締役かなんか必要だった気がするのでそういや無人じゃないのか…?)、たぶん初心者の持つ疑問って「どこからどこまでがその話の範囲なのか」よくわかってない場合が多いのであちこち拡散しやすいんですよね。上の例で言えばたぶん「文脈的に今から普通の事業会社の説明しようとしてるんだから空気読んでよ」ってな話なんだとは思うんですが。

 読者の気を散らさないように、という面では100点とはいえない(相当高い要求とは思いますが)この本ですが最初に書いたように、とにかくわかりやすいです。そしてそんな中でも僕にとって新しかったのは

1)ハードルレートとは
2)個人の借金と企業の借金の根本的な考え方の違い
3)格付けにはコストがかかり(SPに払う金じゃなくてね!)、場合によっては高い格付けだけを狙うのが正解とは限らない
4)買収プレミアムでTOBの本気度がわかる(買収プレミアム算出の方法)
5)海外でのM&Aが難しい理由(シナジーの話)

あたりかな。2)あたりは特にコーポレートファイナンスなんて興味なくても立ち読みするとへえとか思ったりすると思いますよ。P91あたり。

 別に何の急ぎでもなくMAのチームに配属されたわけでもないんですが、なんせお客さんにそういうプロがいたりするのでそういう意味では勉強しておいてもいいかなと。
 別に彼らがなんだろ、日々何を考えて生きているかなんてまったくわからないしわかる必要も無い(確かに仕事自体専門性がとても高い業種と思うので)と思いますが、でもせめて「何が楽しくてスクルージ(あのアヒルの叔父さんね!)みたいに思われながら金融の世界にいるのか」くらいはわかったほうがいいのかな、とか思ったりはしているので。ホント、金融って必要悪みたいに思われてますもんね。や、これは正直僕も含めてですけど。なんでお前らがしゃしゃり出てきて3割も取るんだよ!みたいな。

 そうそう、最後になりますが僕は以前テキスト株式・債券投資 (川北 英隆著 中央経済社)という素晴らしい本を読みました(どうやら過去に書いてない)。もっと堅い本でまぁ教科書みたいな感じですが難しくはありません。確かに大学生向けの教科書というのがぴったり。
 例えば「いちばん〜」ではかなり省略されていただろう株と債券の違いについての話は相当こちらでは詳しくされていて、僕はこちらの知識無しにこの本だけでその点が理解できたかはあやしいと思ったりしています。ただテキスト〜には格付けの話なかった気がするしなぁ(現在貸し出し中)…。まぁ、僕は(保田さんの推薦図書には挙げられていませんが…多分難しそうな本だからかね)併読するといいんだろうなぁと思います。

ああそうそう、最後の最後。筆者はブログのタイトル他を変えたほうがいいと思います。残念つーか。

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 明日は記者会見、ということで今日も分刻みでした。まぁ別に会見自体はたいしたこともないのですが、仕切ってるのが新入社員(といっても勿論転職組ですが)なため社内処理が全くできず。そしてこれはその人個人の問題なんですがいままで小さい会社にいてあまりチーム組んで仕事したことが無いということで仕事を振るのがへたくそ。なんも指示せずにファイルだけ送りつけたりとかそういうのざらです。まぁ仕方ないし慣れてもらうしかないんですが…あと煮え切らないのも外資にいる身(うわこんな言葉がするっと出てくるあたりが終わってますね)としてはきつい…一応上司にあたる人なんですが、何がいいたいかわからなかったり自分の失敗を僕に処理させようとしたり。

 ってまぁ、でも僕はそんなにその人のこと嫌いじゃないんですけどね、別に人間的にイヤな人ではないし。

 はいわるくちおしまい、で昨晩思いついたんですが、なんとなく誰といつ会ったかって意外と思い出せないな、ということで急遽手帳にそんなコーナーを設けてみました。縦に友達の名前をだーっと並べ、名前の横に会った日付を書き込んでいくと回数が少なかったり最近会ってない人が一目瞭然だなと。携帯見ながら超頻繁に会ってるS水みたいな人とかまぁ別に年に一回も会わなくていい人は除きリストアップ。
 そしてそれを元に早速最近会ったつもりで全然会ってなかった人に声をかけたり近況どうよメールしたり。

 で、とりあえず某赤門で院生やってる(はず)の後輩とその彼女(確か医学系出版社)に連絡入れてみました。後輩にメールしたときに「彼女(同じサークルなのでどちらかというと僕とはこっちの方が仲いい?)も連れてきなよ」って入れたんですが特に返信では触れられてません。別れたんでしょうか。まぁ、そんなもんかね。

 あああと僕のパトロン、イラストレーター(というとかっこよさそうだけど全然そうでもない)のT子さんとも。会ってるかと思いきやちゃんと時系列で考えると1月末以来なようで。記憶って怖いですね。


 今週は期せずして昨日電話が繋がったBiterさんの社会復帰お手伝いごっこが入り、週末は既に人妻と化した元A木嬢。なんともリターンの少ないインベストメント!Biterさんなんてニートだからね。まぁ見てて楽しいからいいんだけど。
 ああ今日は白い人にガムで餌付けされていました。白い人がジーンズ履いてるの初めてみたけど生地が?あんま素敵じゃなかった。そして「あれ今日カジュアルじゃない?いつもスーツなのに」などといわれ僕は全く興味を持って観察されてないことを知ったのでした(多分前ランチ行った時がスーツだったからじゃないかと思ったのだけど)。

へんなこ!

2008年3月15日 感想文。
18歳でイザイの無伴奏が全部好きなんてひねくれた子!

…いやいやいや、すばらしいですよ(といつもそんなことを書いてる気が)。タワレコももう少し押すといいと思います。普通の新人とさほど変わらない扱いだもんなー。あでも日本人だと別に新人だろうが名手だろうがあんまりかわらないか(除・小澤武満他何名か)。

 この人の事は名前に惹かれて笑、以前書きました。http://diarynote.jp/d/42583/20060224.html (真ん中の記事)
ロンティボーで2位を取った、あの奏者。そのころの事は
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20051114ok01.htm
「ポーズだけでもいいから取ってください」といわれて撮った気がプソプソする写真とともに読売でも取り上げられています。

 いやしかし聞いてみると全く若さのない演奏です…ってこれ18歳に向けたら賛辞じゃないよね。でも、そうなんですよ実際。うまい。そして暗い(あこれも賛辞じゃないね、賛辞のつもりなんだけど)。でもさー、デビューのCDでプロコフィエフとかシューマンってありえないっしょ。いや僕は好きですよこんな選曲。でもでも、普通は「チャイコフスキーのVnコンチェルト」とかそんなんじゃないですか、無難に。
 ホントこの選曲はそういうこと考えてない。だれだ選んだのさ(本人だろうけど…売ること考えたら他の選曲になるだろうし…)。
 イザイの4番とか最初のセンテンス聞いた瞬間Zimmermanより好きだなと思いました(パワーは劣る感じもするけど)。ねっっちょり弾いてる感じ。「全曲好き」と言っていたので何かの機会にぜひ2番を録音して欲しいっす。Danse des ombresとか聞きたい!まー今回やっちゃってるし録音は厳しいのかな?いやでも次ぎ出たCDがイザイ全曲とかだったら笑います。笑いながら周りに売って回りますよ。

 芸風からしてきっとまだまだ伸びしろはある奏者だと思います(少なくともそういう期待をさせられます。今聞いて正直僕なんかにはどこが伸びるのかわからないけど…)。心配なのはわけわからんレーベルからのデビューだって事くらい、かな。

 
 で、生で演奏聞ける機会はないもんかなと思って調べたら25日に福岡で僕の愛するモシュコフスキを!
http://www.data-max.co.jp/2008/03/post_672.html
 
丁度週末出張でそっち方面行くのに、残念です。忙しくなかったら会社休んで前乗りの勢いなんですがインタビューとか会見の準備とか入ってるから…今回は無理…。東京で同じプログラムやらないかなぁ…。

 ぱらぱらと五月雨式に書いていますが(なぜなら調べながら平行して書いてるから)、
http://www.long-thibaud.jp/concours.html
ロンティボーって相当ハードなんですね。委嘱もあり、審査員作曲の曲もあり、決勝まで行こうと思ったら10曲近くレパートリーとしてもって行かなきゃ行けない。

 前も書いたけどこの人、名前も素敵で選曲も素敵、そしてルックスも素敵(どうでもいいけど外見的にもこの人あまり若さが…きっとどこ言っても「まぁ落ち着いてるわね」とか言われてうんざりしてるタイプなんだろうなぁ)…ということで先輩であるところのA木嬢はさっさと僕に紹介してくれるといいと思います。さっさと。おねがいだから。

 今日もこれから練習です。
そこに書かれた言葉を超えて、聖書は、人類の歴史がいまなお編み出しつつあるレトリックの、ぼうだいな集積なんだ。
下巻:P.312


すばらしいです(振り返るとほめてばっかり)。

 この作品は、表向き、単なる「角川文庫にライトノベルが進出しました」、と思う。表紙もぬっぺりとした塗り方といい、変な関節といい、まるでブギーポップ。人物造形もラノベを意識してるのかこの人の元からなのかなんだかすごくくさい。下巻の主人公とか双子の女の子(しかも一心同体設定)だし。

 でもこの乾いた文体と進行。ある種感情がなく、突き放している。いや、積極的に突き放してすらいないのかもしれない。そして緻密。

 僕は物語の面白さや質というのは創造する世界の「解像度」、つまりどこまで本筋と関係ない、例えば道端の雑草が風に吹かれてどうのこうのという所まで責任を持って描写している(できている)か、で決まると思っている。物語を終わりに向かわせるために、すべての出来事が起こるわけじゃない。

 この作品をあえてジャンルで分けるならば、ノワールになるんだと思う。でもここで描かれているのはたとえば、不夜城のような「徹底した暴力」や「意味の無い精神的強姦」ではない。これがインモラルで残酷で知的?伊坂幸太郎は阿呆に違いない。
 ただこの世界の住人たちは、自分たちの置かれた状況にそれぞれで順応して生きようとしているだけ。あとがきで使い古された台詞で「登場人物が勝手に動くので苦労しなかった云々」というのがあるけれど、そういうことを言うんだろう。世界が堅牢で強固な性格を持っていて、役者にちゃんとした「性格」の出発点を用意してやれば、世界が彼らを規定して、彼らは勝手に動き出す。
 
 そう、多分そこにあるのは「異常」ではなく「異世界」。本だから当たり前だって言わないで。同じ4本の手足を持つ生物が描かれてはいるものの、ただ単純に常識が違う。違うことは優劣とは無関係だし、登場人物に倫理がないと思うのならば、それは失われたのではなく元から「ない」のだと思える。

 テクニックで言うのならば、孤児の会話をひらがな主体であらわした事が、成功なのだろう。成人が近くなってさえ、冷静な内容をひらがなで喋る(本でしか通用しない表現!)孤児たち。
「てきをせんめつしろ!」

 この作品で残念な要素は、本の中にはない。あまりに完璧で、僕は本屋でなんとなく、暇つぶしにこの本に出会った事に涙を流して感謝した(ホントにね!)。

 この作品で残念な要素は、手の届かないところにある。筆者である打海文三さんは、去年亡くなった。三部で完結する予定だったこの世界は第一部であるこの本上下巻、第二部である「愚者と愚者」の二冊、その四冊で終わってしまう(しかも元は10部構想だったとか…孤児が老人になっちゃうよ!と思ったら本当に「青春の物語として終わらせる」ために3部にしたんだってさ)。

 残された時間は、たったそれだけ。世界の周縁が滝だったとして、そこに向かって流されているような。今も読みたくて仕方が無いが、読んでしまったら否応無しに世界は終わってしまう。前を走る人は立ち止まってしまい、追いかける僕にとって背中が大きくなってくるのはさびしいことなのです。
 せめて2008年秋に出版される予定だったという「覇者と覇者」という最終巻を読めるところまででいいから読みたいと願うけれど、終わりにたどり着かないのならば無念は結局変わらないのだし、第一売れない作家(らしい…平積みしてこの本と出会わせてくれた九段下の文教堂に感謝)の未完の作品を出版するなんて奇特な趣味は、角川にはないだろう。どっかにアップロードしてくれんかのう。

 作者は「若いヲタク」ではなく、多分乾いた文体もここから来ているのだと勝手に思っている。それなりにほかのシリーズも出ているようなので、ひとまず敬意を表して大人買い、かな。

 少なくとも10年ぶりくらいに本当の意味で一心不乱に読みました。と、考えて思い出したけど、やっぱり「絡新婦の理」以来だから10年くらいです。
 すべての人に勧めたいけれど、例えばこの文章の最初に引用したモーセ/2月運動のいとうのぶひろの台詞だったり、そういったもの(そして確かに肉体的ではなく、状態として残酷な話ではある)を面白いと感じられる人は多くは無いのかもしれない、とも思う。

 付記:そういえば、これは国盗り群像モノなんだよね。大悪司を思い出すなぁ…って元からこのジャンル好きだったんだね俺。

打海文三さんのブログ
http://higasinaganuma.cocolog-nifty.com/
 先週キャンセルした予定を昨日こなし(しかもダブルヘッダ)、今日は会社の忘年会、明日は鍋で明後日は会社の忘年会2→サイタブリア…は席があれだったのでまぁそれに比するどこか。そして土曜は地中海料理@銀座です。というかクリスマス前の金曜の店を「どこか」とか書いててどこかあくんでしょうか本当に…なぞがおおいですね。

 昨日はコブンと軽く飲んだ後、韓国料理@新大久保でした。エロいマッサージ師がその筋で有名な占い師を紹介してくれるというので…。
 しかしそれが普通で普通で。言われたことは

-お金をたくさんかせぐ
-二度結婚する(一度目は不倫がばれて終了)
-30代から徐々によくなり、絶頂を迎える

 だそうです。「なにも心配することない!」だそうです。とりあえず「今の彼女とはすぐ別れる」といわれました。残念ながら誰ともつきあってないんですけどね。まぁその辺は恐山つうことで。

 ま、料理は悪くなかったし金を取られるわけじゃないので余興としてはまぁまぁまぁ、って感じ?マッサージ師もしらけていました。
 ちなみにマッサージ師、また後輩を食ったようです。既に卒業してン年経ってるにも関わらずサークルは彼の狩場です。というかあるパート(彼も楽器系)の女の子全員食ったとか…うらやましい、というリアクションをすべきなのかもしれませんが実際アホとしか思えません。彼がいわゆる一般的に言われるモテ系じゃないのがさらに面白いというか(だから付き合っちゃうと彼のほうが内面に飽きて長続きしない)。

 日本の10代宗教、まぁ一冊で10も取り上げてる辺りで内容の深さを求めるには残酷なのはわかってるんですが一覧性、という意味では読む価値のある本ではないかと思います。正直GLAなんかの知識は僕は平井和正が、って以外持ってないんですがそれなりに勉強になりました。
 特に最近の大きな教団(学会も含めて、ですが)から霊性だとか社会へのプロテストだとかそういうものが失われている(そしてそれが「宗教としての俗との違い」を失う原因になっていて、結果としてアイデンティティというか、しばしば財産だとか家族だとかを捨ててまで教団に属する意味が失われていく…かもしれない)、というのは時系列で読むと確かになぁ…っていう。なんかそれってよくありますよね。結局死ぬけど今すぐ死にたくないしダラダラ生きてたら何かしら助かる道が見つかるかもしれないから生きて(生かして)おこう、みたいな。ま、彼に早速貸してしまったのでこの辺は記憶を元に自分の言葉で書いてますが。

 良書です。ただ筆者は元ヤマギシらしく、その辺は気になりますが…。ヤマギシだって乱暴に言ってしまえば一種の宗教みたいなもんでしょうし。
 特に最近は「〜教の信者」というたくさんの種類ではなく、宗教を信じるか否かという二分化が進んでるんじゃないかと思います(多分)。つまり、「宗教を信じる人」ってのは特定の何かをずっと、というより結構いろいろな教団を渡り歩いたりしている。マルチとか訪販で買う人はいつも同じ人、みたいなね。でもまぁ、実際新興宗教起こした人って大体どっか他の教団で修行してたり(麻原の阿含宗時代とか…結局本当にいたのかよくわからんけど)もするので最近だけの話じゃない気もするけど。
ああまぁ、だから要するに「信じる側」の人間の言うことを信じるのはどうなのかな、と思ったりするわけです。まぁ人間は関係なく本は本なわけだけどね。

 

[今日は会社の忘年会でしたよ]
 見てきました。普通の、そしてアニメにしては(主観的だけど)年齢層の高い人たちで劇場は一杯でしたよ。

 入って、ロビーで薄く音楽がかかってるのを聞いた瞬間になんかうわーって来たのはやっぱり自分の中でこの作品は大きいって事なんでしょう。

 感想:相変わらずシンジ君は見ていてイライラさせますね。

 まぁ基本的に総集編なので驚きがあるわけでもなく、「既に起こったことを再び見て楽しむ」という所なわけで、そんなもんだと思います(始まりのシーン他から、この映画は「総集編」ではなく全く新しく始まりなおした平行世界?の物語であるような説もあるようです。確かに海が赤いのはLCLだもんなぁ…。)。

 次から新キャラが出てくるようだし色々微妙に違ってくるのでしょう。とりあえず予告編で微妙に出てきた新エヴァは微妙…。

 そうそう、業界的には劇中でUCCがうざい程出ていました(アニメの場合プレイスメントって言うのかな…)がまぁこれは前からエヴァ缶出してたわけだしわかるんですが、他の協賛企業の出し方はなんですかあれ…。まぁ具体的には

ピザハット
http://www.pizzahut.jp/

ジャパンフリトレー
http://www.fritolay.co.jp/

 なわけですが。ピザ食ってたか?フリトレーってなに?と思ったらとりあえず後者はドリトスの会社のようで、確かにミサトさんの冷蔵庫の中にありましたね。ピザはなかった気がするけど…。

 これこそまさに代理店の仕事で、どこが入ってるかはスタッフロールではわからなかったんですが(予告が入るのがわかってるのでみんな退屈だけど動くに動けない…)よくやるよなぁ…って話。勿論入れ込みとのバーターってよりエヴァの名前使ってキャンペーンやる権利を金で買って、劇中出てくるのは単なるおまけなんでしょうがそれにしても…哀れ。ウェブに確かに告知はあるんだけど、マス打ったりしないとこんなん意味なんかない…つまり餌は用意してもそれを知らしめることをやらなければ中途半端に金なんかかけても本来は意味がないし、でも多分このキャンペーン飲むだけで予算的に一杯一杯、でも何にもやらないと怒られるしな、みたいなそういう話なんでしょうねぇきっと。ドリトスの販促予算が年間幾らあるかは知らないけど…。
ETV特集「日本人と自画像〜東京芸術大学 4800枚の証言〜」
 NHK教育。

 面白い。もう少し時代の変化と絡めたような描き方をしてもよかったかなとか思ったりはしたけど、でも単純にいろんな時代のいろんな人の自画像(と本人)が見れて面白かったです。出てきたおじーちゃんおばーちゃんがみんな若くて言ってる事が面白かった…。

あ、あと「戦中の自画像には目が描いてないものが多い」ってのが凄く気になりました。

9月までやってるようです。
http://www.geidai.ac.jp/guide/120th_anniv/self_p_01.html

 その中で目を引いたのが松井冬子って人。美人、ってのは色んなところに書かれていますが(実際美人だ→http://fuyuko.tv/profile.html)声がいいなーと思いました。あの低い声。ちょっと生きるには窮屈そうな感じもしましたが。今日の写真は下記ウェブのトップの桜の写真。
http://fuyuko.tv/
 良すぎる!!!最近良い作品に当たってる気がしてますが(サンキュースモーキングとか)この映画はその中でも特上です。今まで最高?の時かけをあっさり超えました。

 僕は結構軍事趣味だし国際政治の裏的な話が好きなので当然この話は知っていました。最近こういう裏面史的な映画が多く(例えば武器商人を描いた"Load Of War"→2006年1月6日)、まぁでも好きなので見に行こうかな、と思ったくらいの興味で行ったんですけどね。あらすじとかはどっかで見てください。

 反政府勢力であるRUFが少年兵を作り上げる洗脳の手段を「脅すだけ」みたいな稚拙さじゃなく、「褒める」というステップまでちゃんと描いている事とか撃たれたんだか地雷踏んだんだかな救急車見つけて大喜びでカメラ持って中継始めるジャーナリストとか(これはジャイモン・フンスー扮するソロモンと家族の感動の再会のシーンでシャッターきりまくるヒロインも一緒)、そういう嫌な面をしっかり描きつつ、ドラマとして凄くいいです。ま、確かに各所にご都合的というかお約束的というかまぁそういう所はあるんですが。

 あーこういう良い映画を見るごとにそれを上手く言葉に出来ない自分にイライラしますよ。文才ほしい!

 役者の人たちもよかったです。ジャイモン・フンスーもディカプリオも。ディカプリオなんてちゃんと演技できる人間だと思ってなかったもんね。どっちかっていうと助演(主演だっけ?)男優はジャイモン・フンスーにあげたいなーとか思う。結局取れなかったけど。

 あ、どうでもいいですけどこの人凄く意識的にレイプとかそれを想像させるシーンを避けてましたね。手足切断とかは描いてるのに…。ポリシーなんでしょうか。


 長崎市長が撃たれたらしいですが今回都知事選挙に出るとか噂されてた正気塾を思い出しますねー。
 面白かったです。ただこれ、犯人は半分もいかない内にわかっちゃうのでそういう意味ではぬぬぬ、って気もします。あとソゼさん警官からかって遊んでる(or後で殺す気)ならそれはそれで良いんですが最後に正体気付かれちゃ駄目じゃん!あと数分あそこで遊んでたら一生出れなかったわけだし!みたいな突っ込みは入れたくなります。観客にだけ気付かせる、ってだけでもよかったんじゃ…なんて思ったりして。

 でも最後にわかるあの部屋の中のもの使って遊んでる、ってのには参りましたね。

 あとソゼさんというと
http://aaaaaa.ojiji.net/

思い出しますね。
 うーん…普通??

 多分史上最も前半が有名な映画じゃないんでしょうか。適当だけど。だってほら、みんな知ってるのってハートマン軍曹ばっかりじゃないですか。んでも後半が取り上げる必要がないほどつまらない、ってわけでもない。リアルな戦争モノではあります。  「逃げるやつはべトコン、逃げないのは訓練されたべトコン」だっけ?そんな台詞はあんな端役が吐いてたなんてなぁ…とかまぁそういう逆行系の面白さはありましたがそれは時間が経ったからこそ出来る邪道なわけで、当時出来た楽しみ方ではありませんよね。

 でも前半と後半がきれいに分かれすぎてて(登場人物とか)1つの映画である必然性が感じられませんでした。でも最後のミッキーマウスマーチは黒くて良かったです。
 あとハートマンのあのしごきがこの映画の見どころの1つ、みたいな書かれ方をしたものを今まで沢山読んでましたが別にたいした事はないと思いました。彼を兵隊として選んだ人間は阿呆でしょうが(自分でシャツのボタンを止められなかったりとか普通の「鈍い人」ではないような感じがするので)それは教官の責任じゃないし自分の教え子に死んでほしくないと思ったら厳しくするのは当然で(でもその前に明らかに使えないんだから不適格だってつっ返せよ、って話はある)。
 前半のエピソードばっかり話題になるのは別に役者の演技の強烈さによるものではなく(勿論それによって補強されているんだろうけど)、単に後半の登場人物が普通すぎて食われてるってだけ(つまり脚本?が…)でしょうしねー。

 うーん。前のレザボアドッグに続いて「長年気になってた名作」を見てみたんですが期待が大きすぎましたか、って感じかな…。ユージュアルサスペクツも借りてきたんで後に控えてるんですが心配…。

シモ・ヘイヘ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%98

 ちなみに関連(してないけど)ネタ。「白い死神」の二つ名を持つフィンランドの狙撃手。100日の現役生活でちゃんと確認されているだけで500人以上を殺したんだってさ。おかしいです。っていうかマンガです。32人vs4000人で引き分け(?)とか。意味わかんねえよ。

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