まあ、前も書いた話です。

 今日も今日とて北京に出張して、夜は無理やり開けてお琴の人とディナー。
 この人は北京人で、日本で知り合ってそして北京に帰って早々に結婚してしまった人。最初の時からすごくテンポが合うな、という感じで短い時間で東京で何回か会って、でも「私は北京に戻らなければ」という強い意志を聞き、であればと北京で彼女が望んだ職種の会社を紹介してあげたりした。

 今でも思うんですよ、僕はその時手を挙げて「北京についていかせてほしい」というべきだったのかって。いや「べき」とかifとかないんだけどさ。であってすぐの付き合ってもいない段階で海外移住は(いくら中国に興味を持っていた時期だったとはいえ)やっぱりできる決断じゃないですよというのは別に変じゃないと思う。でも変でも変じゃなくてもそれで踏み切れなかったおかげでこの人を失ったんだ、ともいつも思う。
 いまでは後悔とも違うんだけれども、でもどうするのが正解だったんだろうと思うというか…なんだろう、さらにいえば「近づくことはできてもどのみち最後まで詰められない性質のものだった」という事なのかもしれない。もやもややな。その後色々あって自分が本当に中国に移住しているということも、またモヤモヤさを加速させるわけです。彼女ともっと早く知り合っていたら。僕がその時に東京に住んでいたら。彼女が去った後僕が北京にいたら。いろんなありもしない可能性を考えてしまう。


 彼女は今散々不妊治療したあげく人工授精での妊娠中で、こないだ北京に来た時誘ったら「気持ち悪くて無理や…」といっていて。で今日は大丈夫そう!というから会ってみたら、旦那(あんまイケメンではないけどいいやつっぽい、前一緒に食事したり会話してる限りでは)に文字通り支えられてヨロヨロと登場。大丈夫じゃないじゃないかよ!!!15kg痩せたとかでいや実際なんというかもう…かわいそうとしか言えない感じ。つらそう。つわりってひどい人はひどいというけど、それにしてもこんなかよ。何かが、というかほぼ何も食べられない、水も飲めない、歩けないと(もちろん栄養付けなきゃいけないし…って)。
 「家族以外と会うのはあなただけだ」などと彼女はまた僕を惑わすような事をいうわけで、まあ僕はもうなんというかアレなわけです。でも久しぶりに話すとやっぱり楽しいわけです。やはり賢いし、面白い(でもたまに虚ろ)。テンポがいいんだよなーーーー。

 まあ、最後にハグしてよって言われてして別れたわけですけど、なんかこう、やっぱなあああああ…ってはい、いつもこの人と会うとこうです。しかも今日はすごくつらそうで、それがもうまた輪をかけてね。無事につわり期抜けて、楽しく子育てしてほしい。ほんと。

 今生でそういった縁はなかったけど、この人のためならなんでもするよね、という人がいるのは、それだけでも結構幸せな事なんじゃないかな、とも思いますよ。

 なあんて。

コメント

zama
2019年6月15日18:03

タイミングの悪さって奴も、経験してみないとわからないっていう陳腐でシンプルな事実。
前のめりに生きてる人だとそもそも省みないからタイミング云々悪くても気づかないのかもだし、わからない人には一生わからなくてもおかしくはないんだろうなとか。

道化
2019年6月17日20:00

わかるほうが幸せなのか、わからないほうが幸せなのか…わかりません、苦笑。

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