別に今日鬱なわけではないけれど、後ろ向きな話題なので。議事録云々書いた時にのんびり書いた状況から悪化の一途をたどり、まだウェブ制作会社ともめています。あの営業はクビにしました。僕が担当になってから営業クビにするの2人目、通算4人目…ってなんでそんな会社と付き合ってるんだ?ってそれはもう色々と政治的要因などありましてね…。

 質問に答えない、日本語が使えない(議事録の問題じゃなく、客に対する言葉遣いを知らない)、電話で話した内容を覚えてなくて的外れな主張を繰り返す、などなど…。
 自然、というかなんというか僕の態度もパートナー企業に対するものとしてはどんどん酷くなり、「俺このメール受け取ったら3日は出社できないな…」という乱暴な言葉遣いのメールを投げてもまた返事が無い、というそんなデフレスパイラルだったわけです。「蕎麦屋の出前じゃないんで」とか「通常のコミュニケーションが難しい方とはやりとりさせていただく上で非常に困難を感じる」とか、終始そんなん。

 そんな状態の中、あまりにむかついてるのにクビに出来ないというフラストレーションMAXなうだったので「契約書かわしましょう」と言ってみました。普通契約書のドラフトを出させる場合はどこを変更したかわかるように修正履歴をつけてやりとりしますよね。勿論世の中には差分だけ表示するようなソフト…というかWordにも地味に機能としてあった気もするけど…もあるし履歴ついてなくてもそれ使えばいいんだけど、まそんなもんつかいませんわな。
 でむかつくしひとつやってやろうということで、条文を全体的に自分に有利になるように書き換える&履歴つけない&段組など見た目は極力変えない&どういう手段でも履歴追えないように最終版を新規文書にコピペという鬼コンボを発動してみたらあっさりOKでちゃいまして。われながら暗い趣味だ。受領の返事では「弁護士に」とか言ってたけど多分見せてないだろうなー弁護士だったら絶対差分確認するもんなーんで差分みて絶対許容できないっていうよなー、みたいな。つうかこんなことで弁護士に見せたらまた金かかるしな。
 
 というわけで著作隣接権の放棄(というか全部譲渡なのかな)などなどが含まれた上「遅延が発生した場合は損害金または相応の云々」という条文と「納期は9月X日です」という条文が両方入った契約書が週明けにでも締結される予定ですので、双方調印して発効した瞬間に2ヶ月強の遅延が確定するのでめでたく遅延損害金のご相談に入ろうと思います。契約って営業レベルでは適当にやりがちだけど結構使い道によってはえげつないことできると思うんですよね。ていうかもめて怒り狂ってる相手から「契約書結ぼうぜ」って言ってきたら疑えよ?というような話ですよね。脇あまし。つうても実際は幾ら取れるのかは謎だけど(そもそも損害金って言っても単純に制作費の値引きを要求することになるんだけどね。1日3万円くらいだと2.5ヶ月…200万こえるくらいか…という皮算用)。


 そんな日々です。今年忘年会は数はともかく結構散ってる印象。むりなくむだなく。
 12月になってしまいました。そろそろ恒例の一年分日記読み返しの時期…だけど今年はほとんど週一回しか書いてない(とはいえ自分で言うのもなんだけど続いているだけ随分マシ、だって更新のペースが落ちるとそのまま死ぬブログ多いもんね)からぱっと読み終われるだろうなー。

 あそうそう、書いてない気がするけどベースのライブが終わりました。2マンだったんだけど対バンがゲロうま超かっこよくてなんか悲しいというかなんというか、リハ始まった瞬間に凍りました。しかもよりにもよってベースが特に上手い。というか楽器がアトランシア製(高いよ)ってところで既に勝負が見えてるというか本気やなあんた…という感じで。まあフォデラに比べりゃ安いんでしょうが…まあそれでも50万くらいはするのかな?そんな感じです。ヴァイオリンやらの価格帯知ってると50万?随分お得ね、と悪意なく思っちゃったりするけどバンド価格では高いです…。
 自分の演奏?まあ普通。なんかさらっと終わっちゃた感じで、特に印象は残りませんでした。自分自身の演奏には全く満足がいかなかったんだけど、しょうがないかな…。曲も結局そんなに好きではなかったし、今回ちゃんと向き合ってみて思ったけどフレットレスの音ってバンドの中で扱うのって難しいな、というのも。なんていうか音が特徴的過ぎてうまく溶け込まない感じ。あまり良い方面ではない癖が強すぎる気がして…ってこりゃフレットレスの特徴なのかそれとももしかしたら「安い」フレットレスの特徴なのかもしれないけど…まあ本来はジャコパスごっこしたいからというだけの理由で半分酒の勢いみたいにして買った楽器なんで、一回ライブを乗り越えてくれただけで御の字でしょう。楽器のせいだけでも曲のせいだけでもなく、自分の努力が足りないという事も否定できない事実ですが。

 んでベースでライブを乗り切ったと思ったら、今度はギターでスタジオです。本当は先月末にスタジオの予定だったんだけどいろいろあってリスケになり、それが再来週。一回顔をあわせただけでよく知らない人たち(Voは高校の後輩なのでよくしってるん)だけど、送られてきた楽譜のページが重複してたり上下反転してるページがあったり、あわててたのかなんなのか…こういうやつと仕事すると大変だろうな…というような事が頭をよぎったのでした。そもそも手持ちのはずの楽譜送ってくるのに一ヶ月くらいかかったし。
 そんなことはともかく、ギターはベースよりもっと大変ですわ。まずそもそも今度の課題曲がなんていうか今まで自分が弾いてたようなジャンルとちょっとだけ違ってて手癖で全然乗り越えられず地味な練習が必要だって事が一番大きい。んでそもそも課題曲3曲の内1曲は特にギター3本で録音されてて、まあ1本で再現するには目立つフレーズだけ拾って組みなおす事になるんだけどそのフレーズとフレーズが結構飛んでるというか物理的に離れているものが多くて、要するに一人で弾くには多少無理があるんですな、元々。
 あと楽器そのものの演奏技術だけじゃなく、エレキギターってエフェクターで音色切り替えたりするじゃないですか。それが結構ある曲で、足が忙しい…というかエレクトーンみたいなもん(そこまで激しくはないが)で、そっちにも神経使わなきゃいけないのがとても忙しい…というか弾けない原因になっているのです。
 ベースは基本楽譜があれば技術的に弾く事はできるし、音色をいじる事もあまりない。まあ今回に関してはある意味諦めてた、って面もあるけど、でもそもそもアンプとの相性によってひとつ音色を決めたらあまりひとつのライブの間にころころ変えるものでもない気がしてて。あと特に今回の曲は繰り返し多かったから集中して数フレーズ用意すれば1曲弾けちゃう、みたいなところがあったわけ。でもギターだと上記色々やらなきゃいけないし弾く前に音色つくるのも必要だし、そもそも覚える部分が多いし弾けない部分も多いからちゃんと時間をかけて練習しないといけない。しかもフレーズフレーズで切っちゃだめで、ちゃんとその切り替えの部分も含めて。つらいわー、というか俺ホントスタジオまでに間に合うのか?というのがホント疑問です。今日も朝から昼過ぎまで…3時間くらいは多分練習したんだけど。

 
 それ以外のこと。今日所要でBiterさん(初対面の男に噛み付く大柄女)とお茶していて僕の持っていた記号論の本を取り上げて「君は仕事以外のいろんなことに興味を持つ人だね。普通の男はビジネス書とかばっかりで云々」などと言われて、まあ普通の男はビジネス書すら読んでいないんじゃないか(うちの会社は特に…ビジネス書ってなに?たべもの?とかいう次元な気がする。大真面目に大前研一の名前を半分も知らないんじゃないかな、知ってりゃ良いってわけじゃもちろんないけど)などと思いつつふんふんと思ったりしたわけです。
 別にそんなこと意識していたわけではないんだけどね…。でも折角生きてるし仕事は仕事として、何か自分の突き詰めたいものをもっていたいですよね。
 ちなみに記号論の本は哲学者であるところのお狗様のお話についていくために買ったという面もなくはないんだけど、別の部分として一時期追いかけてたテキストマイニング系の話に関わる形態素解析についての何かヒントになるかなーってのもあって。HDDとかストレージの巨大化とネットワークの高速化、それに社会の変化(PCやネットの普及のことね)によって膨大なテキストデータがデジタル化されたけどPCで処理するにはあまりにノイズが多いのが現状で、それをどうPC的にきれいなデータにするか、という課題の話です。でも読んでる本はソシュールの記号論を中心にしているので僕の現在の課題意識というか多分これ永遠に解決されなくね?って疑問、まあ日本語特有の問題なんだけど、の解決にはまったく役に立たないんだけど、でも日本語みたいなローカル言語固有の問題をこねくり回す前にその大枠というかどういうところから生まれてきた理論なのか、って知っておくのは有用、というか必要じゃないかとも思うわけです。直接役に立つわけじゃないから気が進まないけどみんなそれは通ってくるだろ、という意味で。

 ちょっとそれるけど記号論だって現代思想?哲学?の一種のはずなのに、それがビジネスに結びつくとしたら面白いよね。文系の学問てとかく現世と交わらないというかはっきり言っちゃえば金を産まないようなところもあるじゃないですか。なのにーって。認知心理学だってロボットの研究に役に立ってるらしいし、そういうつながりもあるところにはあるんでしょうけれど。

 あれなんの話だっけ。まあそういう役に立たない事を学ぶのも面白いと僕は思うんだけど確かに周りでそうやって勉強(っていうのかな?)してる人ってのはそういえば知らない。趣味なんだから別にやりたきゃやればいいしみんながやる必要があるものではないけど、じゃあそういうことをやってない人は僕がそういう事に当ててる時間を何に使ってるんだろうと時々思ったりはします。…ってなんかすごい意識の高い人の話みたいだけど僕がそういうものに割いてる時間なんてほとんど電車の中でしかないわけで、そう、根本的な疑問は電車の中でぼおっとしてる人たちはあれはなんだろうという話なのかも知れません。
 電車の中、というと一時期は誰も彼もがジャンプ読んでた気もするんだけど(月曜限定)、最近ホントぼおっとしてるというか何もしてない人が多い(気がする)。出勤途中に仕事の段取り考えたりとかなんか考え事でもしてるんならいいけど、どうなんだろう…ちなみに僕はそんなことを書いておきながらメールを読んでることが多いです。メールというかRSSやらブログの更新情報やらそういうものだけど、あとTwitter。んで読むものない時なんかに本を読んでる、って感じかな。さいきんはちょっとメールの比率が高くて本読めてないけど…。例えばテレビ見てるとかならそれはそれでいいと思うのよね、寝てるならそれもいい、というか僕移動中によく寝る人だし。別に「知的生産しろ!」とか「自己実現しろ!」って話じゃなくて、何にもしてないってなんか時間の無駄じゃね?っておもわないもんかなー、というだけの軽い話でしたよ。特に通勤なんて大人になればほぼ毎日やるわけで、その1日30分なら30分が5日で二時間半でしょ。どんな遅くても小説一冊の半分くらいは読めるでしょー。もったいな!


 今日のこと。今日はそんなわけで(?)朝からギターを練習し、ランチは外で。そうそろそろ忘年会がはじまるのですよ。今回は旧ドラム教室の仲間たち系忘年会、ということでいつも夜にやっているんだけど今回は参加者一名御懐妊につき昼、ということで。感想はあとでまた書くかもしれないけど僕以外の二人は結婚して、なんかこう色々付き合いの長さなどに考えさせられるものがありましたわ。
 そもそも遅め開始ランチが入店を相当待たされた事もあって5時すぎとかに解散(ランチの解散時間じゃねえな)、某大学でメディアアートの展示を…と思ったら僕を呼んだ当人と連絡が取れずに断念。ちなみに昨日も同じところに行って見切れなかったから今日行ったんだけど、全体的に専門家の展示でもないのに普通のメディアアートの展示会(ってそんなみたことないけど)より切り口が面白かった気がする。工作はちゃっちかったが…あと僕を呼んだ当人の作品は何がメディアなのかまったくわからず自分の世界をただひたすらに突き進んでいる感じで面白かったです。本人横にいてとても突っ込みづらい雰囲気があったけど。
 まあそんなわけで大学構内をぶらぶらして、そのまま徒歩でBiterさん宅の近くまで。その大学の付近はよくしってるつもりだったんだけど、改めてこう部分を知ってるだけで知った気になってはいけないなーと思いましたよ。あの駅に徒歩20分でいけるなんて!みたいな。ありがちかもしれないけど「有楽町と銀座が隣り合ってるの知らなかった」みたいな話で、いつも電車で動いてると特に路線が繋がってない町同士の距離感とかよくわからんじゃないですか。秋葉原と神保町とか。よーく立ち止まって自分の持ってる情報つなぎ合わせれば自明な話なのかもしれないっちゃ、そりゃそうなんだけどね。で、ちょっとした宅配を請け負って帰宅したのでした。今日は結構移動したなーというのが感想。大学からBiterさん家が楽しかったとはいえ結構距離あったもんね。といってもぶらぶら歩いて40分くらいかな?

 二年目で浮気。これはそのランチで発覚した話なんだけど、僕とご懐妊さんともう一人いる男が嫁と別居中だと。2009年の年末に僕は彼女と一回会ってて正直微妙やな…と思ってそれをここにも書いてたりするんだけど、なんか浮気されたらしいです。あちゃー。とりあえず相手から慰謝料は取って、職場関係の人だったからその仕事辞めるなら復縁考える、って条件を出したらしいんだけどそれなりに長く働いてる会社だから辞めたくないといわれたらしく、んで蹴りだしたみたい。
 彼は「職場関係の人と浮気した以上仕事を辞めるのは当然」と言っててそこには100%同意はしないんだけど、自分が浮気しちゃってバレちゃった以上、よっぽど無理な条件じゃない限り離婚したくなかったら飲むしかないでしょ、つうか離婚になったら彼女にも請求書が届くだろうからそれとの天秤ということにもなるだろうけど…というような気もしていて、どうなることやら。年内に決着つけるっていってましたけどね。
 別に彼ととてもとても親しいわけでもないし嫁もしゃあねーやつだなと思っていたけど、なんか痩せちゃって可哀想だったなっつう。地元の昔から仲良い友達とは嫁ぐるみで遊んでたから相談できず、ほかに相談できる友達もいなくて…って言っててそれってきっと相手からしたら水臭いってことなんじゃないかなーと思ったり、なんか幸せじゃないなと思ったのでした。いや彼が不幸せというより自分がきっと幸せなんだろうな、ってことなのかな。いや彼は確実に今不幸だし不運だし、僕はそもそもその意味ではスタートラインにすら立っていないんだけど…そういうことじゃなく、相談できる人がいる(だろうな)って意味でな。

 数回前の日記でも書いたけど、もしかしたら会社一日休んででも向こう1ヶ月で来年以降のある程度のロードマップをつくらなきゃいけないと思ってます。中国行くとかって話も含めて、いまなんとなく頭の中にパーツはそろっているけどちゃんと整理されていないので。整理してみれば他に足りないパーツがあるかもしれないし、それを明確にして取りにいかないとね。
 なんだろーなー、漠然とした話かつ当たり前だろ(あと代理店時代によくこの言葉使った気がするけど)ってことかもしれないけど、データは所詮過去の蓄積にしか過ぎなくて、そして同じ条件、環境で同じ事を試せるなんてことは未来においてありえないんだから、いつでもデータを参考に物事を判断するって間違ってるんですよきっと。データに出来るのは足切り。「絶対だめだろ」ってのはわかることもある気がするのはするけど、でもデータから大当たりを出す事はできない。
 だから仕事のことにしても生き方にしても、周りのこととか定石とか考えてためらったりするのはきっと間違っているんだよね。判断を求められたその時に、その時の自分の気持ちで決断をすべきで、それを視野が短期的だとか無条件に言っちゃうのは間違ってる。

 …あれなんか結論になってない気がするけど…ま、そんな感じ。

 年末まであと少し。あとひとやまふたやまあるけど、そこをきっちり乗り越えましょ。

頭を鈍器のような

2011年12月11日 日常
 もので殴られたのではないのですが、間抜けなことに開いてる戸棚の扉に垂直?に激突しまして、わりと涙目です。いや実際血とか出たしね。あまり最近(物理的に)痛い目にあってないんで結構新鮮な感覚…などとのんびりしたことばかり言えません。染みるから髪の毛洗いたくないよ…。

 さて、前の日記に書いたように、最近音楽が忙しいです。というかギターの練習が。ようやくというかなんというかちょっと弾けるようになってきたけどスタジオ来週末だしピンチだよ、ということで今日も結構練習してみてそれなりにステップアップはしてる気がするんだけど、この階段上りきったところではたして来週までにゴールに着けるの?というのが心配な今日この頃。
 そしてそのくそ忙しいというかとりあえず音楽に割けるリソース(時間も集中力も)は全部そっちにぶっこみたいにも関わらず、なぜか週末のクリスマスパーティで楽器を弾く羽目に。まあそもそも語学学校の生徒のクリスマスパーティに何で俺が、というところから始まってでなんで俺が楽器弾くのという…もう…でもまあせっかくパーティに誘っていただいたわけで、しょうがないからやりますよ…ということでなんかその準備もしなければいけません。弾くのはクリスマスソングとかでいいでしょうからぬるぬるなんですけど、それにしたって楽譜探すための時間が惜しい。しかし弾きたくなかったから「ピアノあるならいいですけど」という語学学校にピアノなんかないだろばーかと思ったらなぜか有るらしく逃げられなくなったんですね、僕。あと持ち寄りパーティだからなんか作ってかなきゃいけないらしい…それもだるし。

 んで忘れがちだけど年末は上海で由子さんとあわせがあるわけで、「今回真面目に弾きたいんですけど」とか宣言してしまった手前練習…練習…やべえ。てか年末って毎日飲んでるから素面で楽器触れる体力気力がある瞬間がすんごい少ないんだってば!それ今ギターに全部持ってかれてるんだってば!

 あと最近御成門にナイスすぎるインドカレー屋を紹介されたせいでインドカレーが作りたくて仕方が無い病に体がうずいています…。ランチでビリヤニとか出すなよ!萌えるじゃあないか!!といった感じです。ちょっと遠いけど無理して通いたい。

 そして読まなきゃいけない未読本もちょこちょこたまってるし、年末だからって部屋の整理をしていると再読したい本がたくさん出てくるし、そういうのって大体結構真面目な本だからちょいちょい読むってわけにいかないし。かといって読書のために改めて時間をとって椅子に座ってというのは本当に苦手なので気が進まないのよ…読みたい気持ちはもちろんありながら、でも…というね。

 そんなこともあって、火曜か水曜に今週休みを盗ろう(←変換候補一個めで出たやつだけど気に入ったのでそのまま)と思います。有給なんて佃煮にするほど余ってるしっていうか佃煮になんかならないし。朝起きてカレーを煮込みながらギターを弾いて、部屋の掃除をして、ギターを弾いてヴァイオリンを弾く。んでその合間に本を読む。うん良い休日…ってそんな充実っていうか詰まった休みになるのか…というか全てはできない気がする、もう今の時点で。

 忘年会、今年も結構詰まっています。会、というとパーティみたいな感じだけどまあ例年通りサシが多く、それってカウントして良いものか…ま、いいかということで今のところ。あとでレビューするけどとりあえず12月頭からいってみますか。

2 去年一緒に香港を楽しんだ幼馴染の元カノとなぜか麻辣烫
4 元ドラマーズ(前書いた・昼)
5 起業家さんたち: バー的なかんじ
7 取引先: 軽いフレンチ
8 のん:たまに飲む大学の後輩。謎の古風なバー(非オーセンティック、70年代風)→ベルギービール
10 N:これも大学の後輩。商売としても若干付き合い気味なんだけど…女の子を紹介してくれる会。あまりうまくいきませんでしたが。アイリッシュパブ。
16: バンド忘年会(店決めなきゃ)
17: 上で書いたクリスマスパーティ
18: ぼくがやらかさない限りスタジオ流れでメシ食うんだろうな時間的に
19: 留学系
20: ★さんとハワイアン?
21: 業界系忘年会

-----ここから上海編-----
26: 留学時代(短期だってば)の友人
27: 由子様
28: 京都はん(昨年上海でちょろっと登場)
29: 某紙編集長。誰か連れてくるかな?

ということで実は明日から数日はなんもないんですなー。さて。ていうかオファーだけでちゃんと返事きてないのが数件あるからそれはめたらそれで終わる気もするけどね。



偶然、久しぶり。

2011年12月14日 日常
 弊社の業界名物な顧問が「繋ぎ屋」を自称していたり、昔の上司もよく「人にスケベであれ」と言っていたのが指し示すとおりということなのか、信頼される人はしばしば色々な所から相談があるし、逆に人との関係を出来るだけいい形で保つ様努力をしている人にも見返りはあるんじゃないかと思ってます。今回の話がそこに並ぶかはよくわからないけど、そうなるといいな、という話。

 一個前の日記に書いたように今週は夜が空いている日が多く、昨日辺り大学時代の友人で近くに勤めている職人さん(元寿司職人、今は商社マン)とのランチをブッチされて(まあランチなんて忙しかったら飛ぶものだからそこに恨みはないけど)ひとりでもそもそと初めて入った四川料理的な店で珍しげな魚料理など食べながら「さすがに4日連続夜があいてるのはねえよなあこの季節…」などと思いにふけっていたわけです。
 確かに宴会(とかいって本当はサシが多いわけなんだけど)が連続するとそれはそれでうんざりなわけだけど、でも2日以上あくとなんかもったいねー、というね。貧乏性って奴なんでしょうか(違うね)。


 んで、そういえば今年会った人で総括の一環として会っときたい人がいた!と思って職場への帰り道、文面考えて歩いてたらその当人から連絡があって(その節はどうも)結構な勢いでびっくりしたりしていたら、夕方になってとーーい昔にお付き合いしていた人からいきなり電話が。「あなた代理店に前いたわよね」って何の話かと思ったら英語対応可能でコンベンションの運営できる会社を探しているからどこか紹介してくれないかと。お前3月のイベント今仕込むって何考えてるの普通は6ヶ月前には最低やってなきゃいけないよ、とか思いつつ、この子まともに就職したんだ…と思って若干涙腺が緩んでしまいました。

 前も多分書いた気がするけど、この人はもうなんていうか本当にダメ人間で、タイプとしては「大学受験がイヤで美大うけたらうっかりうかっちゃって美大という別名ニート製造機でしっかりニート教育をうけてプロニートになりました」というザ・ニートエリートという感じ。いや働いてるからニートじゃないんだけど、まあとりあえず何やってるかしらんけど正業じゃなさそうなので聞くのがこわい、という感じでした。いや具体的に何かを知ってるわけじゃないんだけどそんな、ね。

 そんな子が国際会議の会場を探してるんですよ!あなたこれは助けてあげたくならないほうがおかしいでしょう!という事でまあ前に仕事で関係した人を紹介してあげたりしたのです。コンベンションの運営会社ってそんなになくて、でも普通のコンシューマ向けのイベントとはまた全然違う専門性があるからなかなか難しいオーダーだったんだけど運良くというか、自分の知り合いの中にいて。まあその人との仕事が決まれば勿論よいし、まあ最悪とりあえず引き合わせるだけ引き合わせられればその後予算とかで折り合えずに仕事にならなくても「セッティングはした」ってことで彼女の面子は保たれるかなと。
 あと僕にとってはその紹介した相手とは以前ビジネス(コンベンションじゃないけど)がうまく行かずにあまり良い感じに関係が終わらなかったので、ここで一発恩を売っておけば何かつながるだろって事と、これももしうまく仕事にならなくなっても多少でも「あ、この人自分の事覚えててくれて仕事振ってくれたんだな」というくらいの印象は持ってもらえるだろう、という打算というか計算もあるのです。コンベンション会社として会った人ではなく、ある日打ち合わせしてた時にぽろっと言った事を拾っての繋げ方だからそういう意味でも「よく覚えてるでしょー自慢」というかね。

 今回は手持ちのコマで上手くいったけど、それはある種の幸運。ちゃんといろんな所に人脈を築いてそれをメンテナンスし続ければ芸風も広がってどんな種類の…とまでは言わないまでもいろんなこういった悩み(?)に答えられるようになるんだろうな、と思ってそうなりたいという事も同時に思ったのでした。別にこういう事を職業としてやろう、という事ではなく、なんか困ったり人を探してる時にとりあえず道化さんに訊いてみよう、ってなるといいなと。いや普段なら手数料抜くけどね。今回はその彼女の就職が嬉しかったしその照会先についてもつながっときたい相手だったのでそんなことは言わなかったけど。

 でこの話のオチといえばその彼女と結局晩御飯を食べながら話したところによると勤めてるその会社、なんかシンガポールの会社の支社…ともいえないくらいの規模みたいでフリーランスが日本で仕事請けて、そのアシスタントを彼女が人の紹介でやってるって程度みたいで、彼女はなんと働き始めてからこっち給料をもらってないと。おいおいそれなんてブラック…という。まあでも(勝手な美談だったら申し訳ないけど)一般社会で暮らしてなくて多少年取ってからまともなビジネス界に戻るってかなりの無理があるわけで、そういう意味では3ヶ月無給でも(もしそこからさらにどこかに移れるなら)しょうがないというか我慢してもいいかも、とは思ったりしました。そんなチャンス滅多に無いんだから…。ま、そんなことまでは口に出して言わなかったし給料払われないのはさすがにおかしいけど(おかしいけど、でもストライキとまでは言わないまでも暴れないでそれでも働くのもおかしい…)。

 ま、そんな偶然の話と、久しぶりの話。

 あ、そうそう今日は会社休んだんで偽名さんとひさしぶりにランチしてきましたがなんか平和なまま終わりました。連絡が最近ほっとんど取れず会うのがすごい大変だったんでなんていうか僕に対する関心が低くなっているなあというのが露骨に感じ取れて悲しい感じで今日以降会うこともないかなー最後かなーと思ったけど会ってみると普通なのよ。なんなんだろ。ただ彼女はなんだろうなあ…コントロールがうまいのよね。自分が触れられたくない部分については相変わらず徹底的に逃げるし、その逃げ方はちゃんと脅迫(=それ以上そこをつつくならあなたはもう私と連絡を取れない)にもなっていてある種美しいというか。
 ってここまで書いて以前「今会ってる時が楽しいんだからそれでいいじゃん」って言われたの思い出した。その辺はブレてないんだよね。なんかそれってあれやなあ…言葉に表せないけど…とか思いつつまだダラダラとそれにお付き合いしてしまう自分がいて何やってるんだかなあ、という気持ちをアラタにした本日でした。相変わらず嘘をつかれ続けそうと知りながら流したりネタによっては突っ込んだり嘘を吐かれるとわかっている事をなんとなく質問してみたり、しかもそうやって会った後「あー楽しかった」と思える俺も大概屈折してるなと思いますよ(そういうゲームが楽しいというのではなく、純粋に会ってるとなんか楽しいんですわ)。彼女は僕が何を知っているか相変わらず知らないし、僕も彼女が本当は誰なのかわからないままなのに。
 いや、これも前書いた気もするけど僕はこの人の生き方もものの考え方も大好きなんです。もっとそれを知りたいし行動を観察したいと思う。なぜこんなわけのわからない生物が出来たのか。何が彼女をそうさせるのか。なんで全く違う思考が破綻無く同居し切り替わり、意味の無い嘘をつくことに罪悪感を感じない(かどうかはしらんが)のか。ハコの中の天衣無縫さとそれを覆う冷たい計算の壁。もはや異性だからどうとかいう浅いレベルの話ではなく(というか繰り返しになるけどあたしの狭い心ではこういう行為をする人は包み込めませんて)、なんだろうな…観察したいってのは冷たすぎるのかなー。でも知りたい。という感じです。

 明日はちょっくら振られてきます(偽名ちゃんじゃないよ)。

2011年12月15日 鬱期、または鬱日
(飲んでる)

 最近死を想う事が少なくなっていた。そういうものとひるまずに向き合うというのが真実というか真摯な生き方なのかもしれないけれどどう考えても楽ではないわけで、考えこまないでとりあえず生きられるほうが絶対に幸せだとも思っていた。頭は悪いかもしれないけど、頭が良いことは正しいことではないのではないかと。

 夜早く会社を出たかったこともあって、今朝は少しだけ早く起きた。巡回しているブログやらをざっと見て、なんか気が向いたのでいきつけのバーの社長のブログを結構久しぶりに読んだら、知り合いのバーテンダーの訃報が。

 え?

 彼とは土曜日に会ったばっかりです。久しぶりだったし、今は僕の職場が変わってしまってそこまで通っているわけではない、そして個人的に親交のあった人ではない。でもカウンター越しには多分もう3,4年は知ってる人で、同い年。実は同じ大学出身。

 彼はオフなのに店に遊びに来ていて、相変わらずのんびり月蝕ですねーなんて話をしていた。


 悲しいかといわれれば、違う気がする。僕は彼の死を悲しめるほど彼を知らない。でも、とにかくひどく虚しい。もう二度と彼はカウンターの中には立たない。いつ久しぶりに行っても彼に会うことは無い。シュレディンガーの猫みたいなもので、もし彼が生きていたとしたって、僕が何回行っても会えない可能性だってあるだろう。だから個人的な繋がりが無いならこんなことを考えても意味は無いのかも知れない。でも、とにかく虚しく、寒い。一瞬で逝けたのか、苦しんだのか、そんなことも知らない。後悔する瞬間があったのか、あったとしたらそれは幸せなことなのか。病で苦しんだ末なら兎も角、この年で死ぬことなど誰も望みはしない(どんな年でも死ぬことなんて誰も望みはしないね)だろうし、先々こういうことをしたいという夢だってまだあったはず。それらは全て本人の望みなどと関係なく、あっけなく終わってしまった。


 死は残酷。文字にすれば当たり前だけど目の前で起こって初めて実感するということが最近多い。言葉だけでわかることができればどんなに効率的に生きることが出来るだろう。反面それではつまらない、体験してこそ、と思ったりもする。なんなんだろうね。


 まとまりがつきませんが。

なんとなく思った

2011年12月20日 日常
 今日は★さんとご飯食べてたんだけど話の流れで口に出してからこれいいな、と思ったんだけど、「今年はじめて二人でご飯した人を振り返って、その人と年末に再度会う」という企画を来年は実行してみようかしら、とか思った。

 実は整理してみると今年も(意識的に、ではないけど)そんなような事を実行しようとしていたっちゃしてたんだけど、それをちゃんと意識的にね。今年ありがとうございました、の気持ちを込めて。

…って来年のしかも年末の話なんか今書いてどうするっつう話ですわな…、でもまあメモ。Twitterとかじゃなく、ここにメモ。
 昨日は中国関係の結構ディープな忘年会で、初対面ばかりだったにも関わらず面白いし色々考えた会だったので細部が揮発する前にメモメモ。

 主催者によると半分くらいは何の縁もないというかROMな人つうのか勝手に集まってきた系だったようで、僕もその一人。それでも(主催者の方々はまあ別格としても)中国のソーシャルメディアについて某媒体で連載持ってる人とか某大学の名誉教授とか国営放送国際部とか…いろんな人がいた。男子率の高さがものすごかったけど。

 面白かったのは2点。二極化と過激さ。

 二極化というのは文字通りで、ああいう周りが初対面だらけでみんな緊張というかどう周りにつっかかっていいかわからない状況でソーシャルできる人と出来ない人(って表現でいいのか?)で見るからに差が出ていたこと。 正確には3種類いるように感じられて、1)うまくソーシャルしてる人、2)話し込んでいるように見えるけど実はお互い狙って話す相手もいないのでとりあえず目の前で単なる時間つぶし、3)孤独って感じだったのかな。
 1と2はこっちの印象だけかもしれないけど、面白かったのは3の人は確実…とまで言わないまでも、大半が最初の自己紹介でコケてたということ。その人の背景や人物を知らない人にはどうでもいいような事を長くしゃべりすぎたり、必要のないインフォメーションをしたり。逆にコンパクトに「この人としゃべっといたほうがいいかどうか」がわかるようなことを言える人は(なんかトートロジーかもしれないけど)実際ご歓談になってもうまく動いたり溶けこんだり色々していたように見えました。ま、自己紹介がアレだから誰も近寄ってこなかったのかもしれないけどね…。
 その場には多分40人超の人がいて、当然時間内に全員とちゃんとしゃべることなんか無理、んでその状況だったら誰しも「話して楽しい/ためになる」人を見つけて話しかけようとするはず。昨日の会は異業種交流会とかではないからみんなが本当にギラギラしていたわけではないけど、それにしたって時間は有効に使いたい、となれば自己紹介でわけわからない事言ってた人にはいかない…ということもあろうし、そもそもそういう人のは「自己紹介」の体をなしてないわけで、話しかけようにも何をネタに話しかけたらいいかよくわからないってのもあるだろうなあ…と。他にネタは幾らでも転がってる中でそういうわかりにくい人にわざわざ当たりに行くって選択肢もないだろうし。


 とかとか偉そうに書いているけど、僕も時間の3割くらいは3でした(自己紹介は偶然楽器もってたんでつかめたと思うけど、もっとうまくしゃべれたとも思う)。最初のポジションが微妙というか知り合い同士グループの横(しかも3人中2人中国人)、逆サイドと向かいは完全はずれ系で話しても何にもならなそうということで早々に脱出を心がけたものの座敷ではあったけど人で完全に席が埋まっていたため移動できず(椅子だと隙間に割り込むとかがありえなくなってさらにハードルがあがるよね)。とりあえずトイレいくことをエクスキューズに立ち上がりうろうろするも入れる場所が見つからず、相当長時間滞空していたわけです。周囲からうまくごまかせてたかは知らん。
 ま、最終的には某ネット媒体の人と横にいた調査会社の人でエンタメの話とかFACTA萌えとかそんな話が出来たんでいいんじゃないでしょうか。あとなんだっけ、レナウン買収の話とか。あと初期位置の横にいた中国人の一人のバックグラウンドがすさまじくおもしろそうだったものの、あまり深いところまで話が及ばなかったのが残念。正直今んとこ、中国とそこまで関係してないってのもなんかこう踏み込めなかった原因かも(プロジェクトによってはもちろん関係するんだけどやっぱ送り込むだけで現地で泥臭いことやらないから)。ただ次へはつなげた気はします(追記12/25 0:45 すさまじく面白そうな人からはお返事を頂き、どうやら自分がついたポイントが結構ずばりその人の関心範囲だったようなので一安心というか次につなげたかも、と思ったりしたのでした)。
 ただこういう深いところまでいけなかったなーというのは僕が普段サシでメシ食ったりとかばっかりな事をさっぴいてかんがえなきゃ、とも思います。そりゃ二人っきりで2時間すごして話せば深みは違うわけで…それと同じものを求めてもアレだよね、しかも初対面で。でも日本にいて中国の報道機関でインターンとかってどういう風に取材対象選ぶかとかすごい面白そうじゃあないですかー。

 
 過激さ。まあ座の中心にいるのが反政府っちゃ反政府な人だったこともあってなのか、上で書いたその僕の横にいた人もVOA…違うな、どっちかっていうと大紀元?つうたらちょっとひどすぎるか、でもそんな感じの人だったりチャンネル桜とかなんとかかんとかガチっぽい右翼の人?みたいなのがいたり、なんか普通の生活では会わないなあ、みたいな感じの人たちが結構いた気がします。まあ鬱陶しそうだったのでほとんど話しませんでしたが。


 で、二個目の話…はあんま書くことないね。一応はサークルの後輩なれどほとんどそちらでは関係していないご飯友達・環境問題に身を捧げる哲学者であるところのお狗様に「つきあってください」って言ったら「ごめんなさい」という連絡がありましたよ、という。言ったのは先週で、んで返事がさっき。大層なイヴだな!
 なんか言いっぱなしになっちゃってプレゼンになってなかったなあという悔しさはありつつも(仕事でこういうプレゼンはしないな!とあとから本気で思った)こんだけ返事を引き延ばされた時点でダメだろうという事と、さすがに伸ばしすぎだろ空気読んでくれという気持ちになってたのもあって返事をもらってもそこまで落ち込んだりはないんですけど、なんでしょうねー。結構長く続いた人間関係をぶっこわしちゃったなあというむなしさというかやっちゃった感もあり、そこまででないにしろ、やっぱ落ちるは落ちます。なんでダメだったのかっていうのは「道化さんとの関係はもう固定していて、それ以外を考えられない」という、まあ想定内というかそう断る事になるよなあ…という形。
 どうしようねー。付き合ってほしいなあとか思っていたって今すぐ手がつなぎたくてどうという話ではなく、あーこの人ともっと長い時間を過ごしたいなあと思ったとかそんな獏とした理由で、遠いが故にそれがなくなってしまったと聞かされても現実感がないというか、なんかそんな感じ。まあちょっと寝かせて再び飯でも食って話を聞きながら再プレかなあ。ってそんな事思いつくならお断り電話の時に「再プレさせてください!」っていえばよかったな。なんて今から思うってことはやっぱり動揺してたんですねー。ですねー。つうてもそんな原点なので再プレにも説得力ていうか突破力あんまないよな。知ってる。

 ま、そんなクリスマスイヴですわ。友人はたくさんいる(はずな)のになんでこういう自分が好きな人には選ばれないかねえ。

上海沈没篇

2011年12月26日 非日常
上海沈没篇
上海沈没篇
 やっぱ上海は楽しい。正直別に町が楽しいわけではないのでヒトに勧めるとかではないんだけど(いや蘇州とか絡めれば一回は絶対行く価値あるよ!リピートするのは…ま、お好きならどうぞだけど)、少なくとも僕にとってはとても良い町だと思う。毎日限界まで遊んだ。

 初日。そもそも台湾経由でだったんだけどそのトランジットが一時間しか設定されてないのになぜか一回荷物拾って台湾に入国して出国しなければいけないという鬼スケジュールをチェックイン時に通達され(普通国際線が2時間チェックインなのを知ってるからもう既に設定時点で無理じゃん…と思ってたけど)台湾に着陸して20分くらいでなぜか出国の飛行機待つラウンジにいたり(入管ザルすぎやろ…)するドキドキもありつつもちゃんと着いてまずレッスン終わりの由子先生とディナー。
 その間にも「上海着いたよー」と知ってるヒトに連絡しまくると電話がかかってきて早速その深夜にもう一件アポが入ったり「いまどこにいる?」とか空輸したものの受け渡し協議がはじまったりする(支払いが人民元だから早めに済ませたほうがいいという相手の気遣い)。ちなみにこの日ははじめての西北料理。ウイグルとかまで行かない西のほう、みたい。んで先生とちょっとお茶してバイバイして宿に帰ってくるとオートロックが開かないから家主(NZ&香港のハーフ)にヘルプコールして、助けに来た家主と彼のビール取り出してぐだぐだラウンジで飲んでた所に友人のライター氏が合流し、なぜか3人で1時すぎまで飲んだあとに家主は自分の家に帰り、そこからライター氏と3時半とかまで部屋で飲んで、解散。初日からヘヴィやで。

んで2日めはちょいと寝坊の後、昼は地元の音楽の先生たちの忘年会にまた乱入。この日はベトナム料理…だけど何故か大阪の人が経営してるらしく、バリバリ日本語通じます。またって何?って実は去年末上海に来たときもこのグループの忘年会に混ざってたんですな。三日酔いでぐったりしてたけど。ちなみにこの忘年会は女性ばかりで(まあ楽器の先生で男性なんてそうそうおらんわな…食うほど稼げないだろうし)、ほとんど専業主婦の地域の寄り合いです。結構旦那さんの中国人率高いような気がする。その中で浮き上がりまくるおれ。まあそんな中にもあーお久しぶりですうみたいな感じで混ざり、ちょいちょい音楽談義で盛り上がった(どこのLocal governmentが音楽教育に力を入れているかとか)後、由子先生の彼氏さん(中国人・元博物館勤務?・日本留学経験者で日本語少ししゃべれる・香木の輸出ビジネスをしたいらしい)に以前も行った茶城の知己につないでもらい(何やってる人か全然わからないけどこおろぎ的なすごいでかい歌う虫をたくさん持ってたり金魚持ってたりきれいな石持ってたり出してきた茶がやたらうまかったりなんかそういう古いもの系全般?においてその世界で有名な方なんだそうな…身分は不明。)素敵なお茶屋さんに連れてってもらってめっちゃウマな茶を思わずちょっと高いにも関わらず買い何故か茶壷をプレゼントされ、なぜか流れで一緒にディナーをし(仕事しなくて良いのか彼氏…まあ自営なんでどうにでもなるようなんだけどそれにしても)、由子先生とあわせをし、その後また僕の宿の近くでお茶して…ここで日本から持ち込んだヴァイオリンの弓を忘れて翌朝青くなるんですが、またそれは別の話。
 
 上海3日目は元同僚に紹介してもらった人と突発ランチすることに。上海着いてからFacebookを通じて決まったっていう…全然知らない中国人で、高校大学かな、日本にいたというので日本語ぺらぺらのぺらぺら。ITやら家具やらの会社を経営しているという人です。なぜか誘われたのが火鍋でおいおい昼から…と思いながらおなか一杯でした。んで話してたらなぜか流れで夜日式KTVに行くことに…続きを読むにはワッフルワッフルと(ry。…うそうそ。KTVというのは一応カラオケということになってる…なんだあれは、まあキャバクラ+αですかね。αに男の子の夢が詰まってると思うといいと思います。いや店によってはその夢があったりなかったり、ということで僕が連れてかれた店は打包はできない…とおもう、多分。いや試してないけど。なんかその連れてってくれた彼はわりとその店の顔らしく、女の子に相当好き放題セクハラしてたのでいけるのかもしれないけどね。
 僕についた子…ってそもそもすごいのよ、女の子選ぶのもなんかずらーーーって並んでる中から好きに選ぶの…は日本語ぼちぼちの広東人。日本料理屋で働くために日本語覚えたとかって子で、今まで会った日本語しゃべる中国人は変な話留学歴があったりそれなりに高学歴だったりしたけど、こういう必要に迫られたって人はそういえばはじめて。なんか別に意識せずに選んだのによく見たら知り合いに似てて若干へこんだりしつつ中国語をせっせと教えてもらったりしていました。しかしその子はわりと変わってるんでしょうな、55度の白酒好きとか休みの日は麻雀やってるとか話し方もさばさばしてるし…。「この年で結婚もしてなくて両親は私に失望してるわ!わはは」だそうです。確か25とかそれくらい。
 そして印象的だったのが中国KTV嬢のゴーイングマイウェイぶり。頻繁に席立っていなくなるわ隣にいるのに他の客とメール始めるわ勝手に食うわ勝手に歌うわ。まあKTVなんか女性社会のいまの会社では絶対行かないだろうし「面白い経験」くらいに思ってる僕じゃない普通の接遇に慣れてる日本人だったら普通に切れてもおかしくないと思います。あとその店客が日本人ばっかなんですが、トイレとかですれ違うときまづいね!打包(ていうのか?そもそも)可能な店だとしたらさらに…。あとトイレに普通に「~元以上使ってくれて領収書出さなくていいならワインを店からプレゼント」とか書いてあってびっくり。領収書ってのはこっちでは脱税防止に必ず出さなきゃいけないんですよ。なんていうか裏交渉でそういうのがあるのはわかるけど普通に張り出すなよ…ていう。んで中国人は普通「酒に飲まれて潰れるのはかっこわるすぎる」という観念があるらしいと聞いていたのにその歓待してくれた中国人は美しくつぶれ、完全に寝込まれて立場がなかった僕。とりあえず閉店後しばらく待ったんだけど放置して帰りました(帰り際にチップといってなんか大金取られたのも別の話…大金っていっても300RMBだけど…)。実は彼の部下という中国人が一緒にいたんだけど英語も日本語もいけない上にあまりこちらに興味をもたれなかったので同じ部屋にいるのにコミュニケーションとれず。

 最後の日も結構スケジュールぱんぱん。朝起きて上海に新しく出来たホールである文化広場を視察(って入れなくて外から見ただけ)しながら上海音楽院近くの音楽関係の店に行って楽譜を漁り、昼は上海に移った元同僚とランチ。ピザでした。とにかく中国の洋食ってダメなイメージがあったんだけど、この店は相当まとも。高かったけどね。そして偶然隣にその元同僚の旦那の親友の彼女とかってのが座っててその子がいかにビッチかを日本語で力説されていました。

 ランチ後はちょっと宿まで戻り休憩。田子坊のチャイナ服屋(金粉世家)に顔を出してみたけど…デザインはともかくとして価格が高いのと生地が全然ダメですな。なんでお前Shanghaitang並やねん。んで帰って完全風邪だったのでお昼寝して、今度はディナーに。

 ディナーはこれまた日本人が多い地区のはずれの日本人経営の店。何料理っつうのか不明だけど女子向けカフェ(+レストラン)?みたいな感じでまたはじめましてのかたがたを交え、天津から帰ってきた知人とか10人弱ぐらいでわいわい。ちょっと早めの解散の後、その場にいたけどすぐかえっちゃった友人ライター氏(初日と同一人物)がまた我が家訪問でちょっと飲んで解散。忘年会の場で話してもよかったんだけど、その場にはわりと女子女子した女子がいたのできっとこういうネタドン引きだろうな…ということでわざわざネタ提供のために別途お呼び出しだったのでした。中身はちょっと黒すぎて書けない。

 翌日は昼フライトだったのでぼちぼち余裕ある感じでパッキングして、フライト。ここで上海篇は終わりです。

 今回初めて会ってつながりそうなのは由子さんの彼氏、KTV中国人(ひどいネーミング)、あとは日本人忘年会にいた今度上海にオープンする現地系デパートの営業さん(かわいい)くらいかなー。彼氏さんは日本の古美術にすごく興味があるとかで、神保町とつないだら商売になるかもしれないし、KTVは…まあああいうフレキシブルで血に飢えた感じの人は友達になっておくと色々便利な気がします。相応のエサ(というとひどいけど情報とか)をあげられないと付き合いは続けられないと思うけど。営業さんはかわいいからそれでいいや…っていうのは嘘(3割くらい)で、パティシエやるためにきたら日本料理屋の女将さんをやらされたりとかなんか色々面白い引き出しを持ってたんで今後ちょいちょいつながっていけたら楽しいの…かも、と思ったのですよ。すぐ人をファーストネームで呼ぶあたり西洋渡航歴ありかな?と思ったけどそうでもないみたい。

※結局なくした弓は翌々日くらいに出てきました…やっぱり意外と、というか治安いいのよね、上海。まあこれはなくしたのが宿の向かいの店でうちの宿の家主と顔見知りだったこともあると思います…最初英語で乗り込んだら話が全く通じず家主に助けてもらったかんじだったのでした。ありがとう家主。そして飲んでもいないのに大事なものを忘れる愚か者。

I love my Taiwan

2011年12月30日 非日常
I love my Taiwan
I love my Taiwan
I love my Taiwan
 台湾滞在を終えようとしています。こんなのんびりした海外滞在は初めてかも。朝起きて適当にそこら辺で拾い食いし、昼前に動き出してちょっと見物して昼飯を食い、午後もちょいちょい街を見て、帰ってきて少し寝て、夜も食べる為だけに出かけて、すぐ帰ってきて部屋でだらだらとかコモンスペースで長期滞在者の人とお話しながらお茶飲んだりとか。
 ま、ゆったりした生活になってるのは意図的なものもあり、それ以外にも単に風邪を引いて体力が著しく落ちているというのもありとはいえ、悪くない感じではあります。だらだらしすぎて既に記憶が抜け落ちかかっているので、去年(香港編最後まで書いてない…)の二の轍を踏まないように書いていこうと思います。既に義務感?うっせーな。

 初日。まだ調子悪くてぼおっとしつつ飛行機に乗って(昼発の緩いスケジュールでよかったわ)、桃園空港へ。来る時マッハで出入りした空港です。入国で入国カード見せたら「何この通り?これホテル?この通りの何階?」とか中国語できかれておうおうと思ったり(ていうかお前俺の日本のパスポート持ってるのになぜ英語じゃなくて中国語で訊くかね…)しつつも自信ある感じで答えたら通してくれました。いや、この僕が泊まった宿って多分法律的にはグレーなんですよね。台湾の宿泊業みたいな免許とか法律がどうなってるか知らないけど、看板も出てないしそういう許可とか(必要だとしても)一切取ってないだろうなあというような。だから僕が正直に住所書いたことで検挙とかされないといいですね、っていう。んでそっからバスと電車を乗り継いで宿のある駅へ。上海からの飛行機が着いた台湾の桃園空港はちょうど日本で言う成田、松山は羽田みたいな感じらしく、都心部から離れた場所にある&電車の一発アクセスがなく、結構不便。松山は逆にタクシー使えば宿まで15分かからないくらいって話を聞いたんで多分旧香港の九龍空港だっけ…使ったこと無いけど…みたいな市街地ど真ん中系なんでしょうな。

 宿は、わかりにくいです。到着遅れたのに管理人さんが扉前で待っててくれなきゃわからなかった(ていうかそもそも看板出てないからわかりようがないだろここ入り口施錠されてるし)。駅からのアクセスはいいけど裏道だし…。でも本当に駅近いしその駅も規模はそんなでもないけどなんでもあるので不便しません。駅自体はちょっと中心部から離れてるっちゃ離れてるけどシンガポールほどじゃないにしろ町自体せまいから気にならないし。
 んで夕方着いて早速色々調べてみると、当初の目的であるまともなコンサートきけそうなのがこの日しかない!ということでSkype使ってホールに電話して当日券ある?って聞いたらありそうだったので行くことに。チケットは安く、演奏も予想していたより全然まともでいい買い物したなーって感じでした。思わず同僚に演奏者について照会しちゃったくらい。ホールは内装ちゃちいのに響きは部分的にちょっと響きすぎ?ってくらいよかった(ちなみに外見はやりすぎってくらい立派)。なんか個々の音はちゃんと分離してるんだけどそれぞれ(ヴァイオリンとピアノ)が時々ミキシングでエコーかなんかかけたみたいなちょっと芯のないというか広がった音がしてて…あれは謎だった。これも思わず同僚にask。

 思いのほかよかったけど疲れてたしご飯食べ逃すとかはイヤだったので前半で抜け出て、宿付近の路上で麻醤麺食べて、この日は終わり。ちょっと降ってたけど上海よりはあったかくて快適でした。

 写真(全部この日とは関係なし)
1枚目: どこかで見たネコ(永康街)
2枚目: カルフールの旧正月特集(気が早いね)
3枚目: Like!宿の近く

Still Love but...

2011年12月31日 非日常
Still Love but...
 次の日、朝は近くの永和大王という…なんだろ、駅の近くのチェーンらしい朝食屋?へ。豆乳とか油条やらこれって台湾?香港?みたいな感じですな。この国って中国語は基本北京語だし(台湾語も勿論使われているようだけど最近復権、みたいな感じで友人とは話すけど他人とは北京語みたいな感じっぽい)それ以前に無駄にみんな日本語わかるし(よく「占領時代の老人は」云々というのはきいていたけどそれだけじゃなく恐らく日本人観光客が佃煮のように押し寄せているせいでかなりの確率で片言のやりとりならできる気がする…)、英語も話せる人はキレイで本当に不便しません。つうか外国かここ?という…これがあれですかね、ハワイの日本領疑惑と同工異曲(って使い方あってる?)。

 まあそれはともかくその店でへたくそな中国語で注文しようとしたら「ニホンゴ?メニュ?」とか言われてあー谢谢つー感じだったわけです。お持ち帰りしましたよ。この日も相変わらずわりとぐったり期間中だったので昼寸前に動き出し、まずはシャツの注文。なんかオーダーで安く作ってくれる店があるとかで中山駅へ。これからdisるので店の名前は出さないけど男性用シャツを作れる(男性用ジャケットやら女性のチャイナなんかもつくれるらしいよ)おっちゃんもその父上と思われる人も両方日本語OK、ただしおっちゃんは日本語で話しかけてくるけど実は英語のほうが楽な人です。
 ここで経験したことって結構この短い滞在で何回か遭遇したことがあったんだけど、そのひとつがこれ。こっちが日本人だと思って日本語で話しかけてくれるのはいいんだけど、実は英語のほうが得意な人が結構いたりするっぽいのね。オーダーで服作るなんて結構色々やりとりが必要なわけで、まあ勿論あっちも必要最低限なことは日本語で全く問題ないんだけど、こっちから何か引き出したくて質問したことと事とかには英語のほうが全然わかってもらえるし、どう思うかとかも言ってもらえる気がする(もっと細くしたいんだけどどう思う?とか)。もちろん向こうはこちらがいいようにというか親切で日本語使ってくれてるんだけど、日本人もたとえあんまりしゃべれなかったとしたって母語じゃない人がしゃべる英語なら結構わかると思うので、まーその辺うまくやれるといいんだと思います。
 んで続けて書くと、ネガティブな話だけど「中国商人」ってイメージって台湾から来たのかなあと思っちゃった。商売のうまいイメージね。大陸の中国人とだって僕は商売で付き合った経験はまだそこまでないんだけど、確かに強引で結論を急ぐ、荒っぽくてもやっちゃおうとする、強気、とかってイメージはある(常に解除不能な「ガンガンいこうぜ」的な…ってそれ単なるバーサクか)。でもそれって考えてみれば結構最近に持つようになったイメージで、古来僕らが思ってる中国の人って銭儲けがうまいって感じじゃないですか。強引というよりむしろソフトだけどいつの間にかやられてる、みたいなね。「華僑」って言葉もそういうイメージかもね。
 で、なんか運が悪いだけなのかなんなのか台湾の商売人とお土産買ったりこうやってシャツ作ったりで接してみて悪い意味でのそういう「商いやなあ」ってのを見る機会が何回かあってうんざりだったんですわ。しかもやりかたがとても薄っぺらいのね。騙すのはいいけどきれいに騙せてないのがとてもうんざり。
 例えばこのシャツ屋、まずそもそも提示が日本円で3枚10000円、それがまあ色々検索するとわかると思うけど少なくとも5年くらい前までは一枚700台湾ドル(=大体3倍で計算するから一枚2100円前後)でやってたみたいなんですな(台湾コーディネーター情報発信局 でぐぐる…もにょもにょ)。はいここでまずぼってますね。いや物価があがったんですよねそうですよね知ってますよ。ちなみに店の表に価格の欄があったけど、塗りつぶされてました。そのブログ読んだ誰かにつっこまれたなんてのは下司な推測にすぎますかね。いや外貨支払いなんだから乗っけるのはいいのよ。外貨って持ってると変動リスクもあるし変えるの面倒だし…だけどちょっとのっけすぎね。んでさらに支払いをカードか現金かで選べるんだけど、カードを選ぶと台湾ドルで支払いになります。その換算は電卓で行われるのでおっさんそのレート何使ってるの?疑惑が当然生まれますわな。だってそもそもが台湾ドルで値段つけたものを日本円で売ってるんだから日本円にレートかけて割り戻すんじゃなくてもとの値段でええやろ?って話のはず…まあこれは自分に支払方法の選択権があるので防げたといえば防げたしおっさん何やってんねん、って言えばよかったんだろうけど…ううむ強くなりきれない私。
 という事で無駄に二重に通貨をまたいで(しかも行きも帰りもレートの根拠が不明)値段を吊り上げるという業を使われたわけです。あ、あとなんかガイドブックみたとか言うと安くしたりとか小銭分切り捨ててくれたりするけどそれって目先の銭捨てて味方のふりしてるだけですからねー騙されちゃだめですよーってか小銭については多分単純に銀行行っても両替してくれないからもってても彼らも仕方ないんだと思うよ…。3枚10000円じゃないものも買ったので正確にはわからないけど、結局この技で20%くらいはのっけられたんじゃないかな。もっとかな?
 あ、でも公平さを保つためというわけでもないんだけど、接客は全く悪くないです。ちゃんと話も聴いてくれるし別に押し売ったりしないし、アドバイスもしてくれる。この生地ならこういうのがいいんじゃない?とかね。宿に送るのも多分無料。シャツは結局4枚頼んだんだけどそれぞれについての細かい注文も何度も復唱してくれて安心だったしね(受け取りの時も自分が話したおっちゃんはいなかったけどちゃんとその細かい点確認してくれたし)。問題は金回りだけだし事前にわかってれば対処のしようもあるし、言ってる値段にどんだけのっけられたかというのではなくて、トータルでその値段と思って納得できれば買うし、出来なければ買わない、っていうのでいいんじゃないかなと思いました。シャツはまだ着てみてないけど、帰国して使ってみて悪くなかったら僕はもう一度行ってもいいかなと思ってる程度には対応は評価してます。

 その後は永康街へ。ディンタイフォンの本店(すんげー人がたかってた。外国のディンタイフォンってきれいなレストランなんだけど、普通の店です)という噂の店があるところ。
 ここの目的は牛肉面とお茶…と思ったらここでこの旅最大のサプライズです。なんとうちの海外オフィスで働いてて辞めた後シンガポールに戻った元同僚(シンガポール人)と街角でばっかり。彼女もバケーションできてたんだそうですが…僕は音楽聴きながら歩いてて、なんか袖を何度も引っ張るからうっとおしい客引きだと思ったら…おおおおお、という。こんなことあるんですねー。なんかすげー世界狭いっすよね!ていうかこわいよ台湾。こわいよ海外。んでそこでまざったりしてもよかったのかもしれないけど、彼女は友達と一緒だったし僕も体調がすぐれずそういう外人ズの中でやいやい出来る気分ではなかったのでちょっとだけお話した後「またねー」とかってバイバイ。ていうか僕相当髪伸びてるし結構日によって服も髪型も違うし判別しづらいのに当然あっちだって予測してない海外でよく自信持って袖ひっぱれたよねえ…すげえや。

 お茶は小茶裁堂というお店を目当てに。なんかフランス留学組の人がやってるグッドデザイン賞受賞!みたいなシャレオツな感じの店らしく、モダンな中国(台湾)茶!ってのを味わってみたくて。なんかウェブで見た感じよりずいぶん小さい店だったけど、1Fが店舗、2&3Fがカフェかな、カフェではマカロンとかケーキを出していて、お茶とあわせて楽しんでもらう、って趣向みたい。僕は1Fで買い物しただけだけど品数はそんなにない…のと、どうなんだろ、飲んだ限り正直そこまでうまい茶とは思いませんでした…。あ、ちなみに有機栽培らしい。シックというかなんだろ、なんか~風みたいな名前がついてそうな店や商品のデザインはちょっとTORAYA Cafe的な感じなのかな?僕の接客してくれた女の子は日本語ちょいとしゃべる、英語ダメ。僕が入った時の店員さんはほとんど英語だめっぽかった(一組英語で接客してたけどけっこう下手だったような?)。文句を(脳内で)言いながらもお土産用などのために購入。ちなみに商品はティーバッグ主体らしく、いちいち茶をちゃんと入れるとかやってられん!という現代人にはとっつきやすくていいというような面もあるのかもしれません。あとフレーバードウーロン茶という不思議なものの品揃えも多いです。

 永康街を離れ、宿へ。おお一日で2個しかミッションこなしてないよ!というらくらくスケジュールですホント。ちなみに昼は行ったのが遅くて牛肉面は食えずにルーローファンを適当に食いました。茶見る前にいけば間に合ったのに…。
 宿に戻ると長期滞在者の通称座敷童子さんがいて、少しお話。この人は来て半年くらい、仕事をやめて学校の通って中国語をお勉強されてるとのこと。最初の日に次の日の朝食どこで出来るかを知りたくてコモンスペースでテレビ見てた所を話しかけたのが最初で、結局毎日色々教えてもらっちゃいました。この人いつも同じ場所で毛布に包まってもそもそテレビ見てるから座敷童子。んでこの人にナイトマーケットどこがいいですかねーとかそういう話を教えてもらい、でも色々教えてもらったのに結局ぐったりだったので一番近い(でも有名な)ところへ。
 クリスマス後に新しく出来たという士林夜市は、やばいです。いや周辺の混雑がすごいとかそういう意味でもやばいんだけど、その移転して地下に出来た美食街は死亡フラグびんびんです。地下への出入り口も内部の通路も異常に狭く、多分どっかで火が出た瞬間に出入り口に人が殺到して将棋倒しで出入り口ふさがる→全員蒸し焼きな未来がはっきりみえすぎて怖いです。その際は日本人もたくさん亡くなるでしょうねえ…いや、本気でやばいと思います。あと座敷童子さんによると換気も設計されてないから中は大変なんだとか。たしかにもくもくしてたがアレがデフォなの…?こういう所にたまに抗えないチャイナの血がでるよね、勿論悪い意味で。
 まああとそもそも旨そうなものがないという根本的な問題も…それ好みですかね。ま、いいけど。結局座敷童子さんオススメの鶏排(豪大大かな?一番有名なやつ)、それにそこらへんで売ってた新疆の羊肉串をなつかしくなって買ってみました。ちなみに勿論やってるのは新疆人じゃないし、かなり貧相な串…そしてなぜかオーストリッチの串とかも一緒に売ってた。おのれはゲテモノ屋かいな。あと台湾ビールがうまくない!なんでかな!日本のビールみたいな濃さがあってちょっとぬるくなると濃くて飲めたもんじゃないです。暑い国なんだからさー東南アジアビールの軽さがほしいな!

 帰って食ったりぼおっとしたりして、カウントダウンも迫っていたので共有スペースで相変わらず景気悪そうに何かを食っている座敷童子さんと合流。観光情報をまた教えてもらったりなんか台湾の選挙の話とかテレビに移ってるカウントダウン番組に出てる台湾アイドルの解説とか、あと電通が台湾で仕掛けて大当たりのOPENちゃんの話(セブンイレブンのキャラクターで、専用のグッズショップが出来るくらい流行ってるらしい…「日本の電通が」って台北ナビかな?に載ってて僕は生まれて初めて電通が皮肉混入無しの100%肯定的に名前を使われているのを見て感動したりしていましたよ)、なんか色々な話をしていました。ちなみにOPENちゃんはどこだっけ、高雄かな?のカウントダウン会場に着ぐるみがいたのが映っててその話になったんだけど、なぜか一緒にポンデリングのライオンと見覚えのあるネコ(多分ずーっと前にクロネコヤマトが日本でも使ってたキャラ?)と一緒に踊っていてなんかすごくカオスでした…。日本発のキャラクタって以外全く関連がわからん。
 あ、年越しイベントは一番大きいのが台北、101ビルというちょっと前まで世界で一番高かったビルで毎年年越しは花火をやるビルの横の特設ステージみたいな奴で、あと台中と高雄でやっていたようです。出演者も各会場もはしごしたりもしてどこも豪華だったようなんだけど、見た目台北の花火は結構短時間でしょぼ…くはないけど、あっそ、って感じでした。高雄かな、はなんか個人の金持ちの敷地(??)でやってたらしく、そっちの方がめっちゃ長時間あげてるし派手だしあげてる箇所も多いしで台北より全然上ですね、というかんじ。ガイドに載ってるのは多分台北ばっかなのにねえ。テレビで見てるとそういう風に平行して各地のを見れるからいいですね。寒くないし混んでないし。ああそうそうあと台北のイベントには馬総裁やらHTCの社長やらが参加していました。台北のはメインスポンサーがHTCらしく、メインスクリーン後ろのカウントダウン用時計はHTCの携帯の画面を拡大表示してたみたいで、上の方にアンテナとバッテリ残量計も…。別にいいけどヴィジュアル的に若干ちゃちい感じもしなくもありません。
 色々教えていただいたり僕が行った海外の話をしたり平田信出頭のニュースを見て二人で驚いたりしつつ、この日は解散。

 次の日正月は朝はスタバかな。あまり食欲もなく。何からはじめたんだ…思い出せません。あーそうそう、そういや台湾って言えば香港に次ぐ電脳都市じゃないか!ということで携帯を買いに行ったのでした。中国携帯は上海の由子先生から支給されたものを持っていたのだけどあまりに古く、ぎりぎりカラー、って感じでそろそろちゃんとしたのがほしいなあ、と思っていて。当然日本の携帯はSIMロックがかかっていてそれに自分の中国SIMをつっこんでも動作しないので新しく本体を買う必要があるんですな。
 そんなことと、あと僕の幼馴染Fireさん(最近会ってないなあそういえば)が携帯屋を担当していて、海外携帯情報をすごくほしがっていたんで去年も香港で実は色々探し回ったのを思い出して(「ガラパゴス」といわれるように日本とその他の国では機種とかの勢力図が全く違うので)なんか資料になるもの持って帰ったろかなというのもあって。
 この日行ったのは光華市場という電脳街の中心のビル。これも新しく移転したばかりらしいんだけど、5フロアくらいにPC中心にいろんな店が入ってます。そのビルの周りにも小さな電器屋みたいなのが一杯。ただここは電話の本体はそこまで充実して無くてデコレーションとかが多かったかも。ていうか主力PCやしな。小さい店への突撃にはまだ度胸が据わってなかったこともあってちゃんと話したのは2店舗か3店舗くらいだけど、僕が探していたスペックので出してきたのは1店舗だけ、2種類で安くてしょっぼいのと高くてかっこいいのと…ううむ君極端だね、みたいな感じ。ちなみに探していたのはSIMが2枚以上挿せるスマートフォン。なんで2枚かというと、もう確実に上海では結構使うのは確定していて、それにさらにどっか遊びに行った時の着脱用スロットがほしかったんです。1枚しか挿せないと挿しっ放しにできないからSIMって小さいし、なくしそうで…本当は3枚挿しで国内海外兼用とかやりたい気持ちもあったんだけど保障もきかないよくわからん携帯に国内メインを任せるのは…まあ元から半端というか欠陥品の現行携帯とじゃあ何が違うの?といわれると返す言葉が一切でてこないわけですが、まあそれはそれとして。
 結局この日はいいものをみつけられず、引き上げ。ちなみにSIM2枚というのは海外でも結構イレギュラーな仕様のようで、多分そもそも正規品のラインナップ自体かなり少ないです。だってほら海外に頻繁に行くってのは大体仕事で、そういう場合は会社が通信料持つでしょ、だから普通はローミングですましますわな。

 そして同じ駅から徒歩五分くらいの[「華山1914創意文化園区」って工場をリノベーションしたという区画にいってみました。ギャラリーや雑貨屋、そしてひとりで入れそうなお洒落レストランがあるようだったので…。しかしなんだあれは。多分やりたいことは北京の1949 THE HIDDEN CITYとか上海の新天地あるいはm50とかなんだろうけど、しょぼすぎます。他の場所見てなければすごいと思えるのか俺は贅沢なのか…?とかいう思いもちょっとだけ脳裏をよぎったけど、いや多分普通にたいしたことないです。んで昼飯食おうとおもった店がビュッフェ形式なのに食欲もあまりわいてこなかったこともあり、早々に退散したのでした。何このコレジャナイ感。

 
 そうなんですよ、コレジャナイ感又の名を中途半端感も僕の台湾の印象のキーワードです(ネガティブワードばっかしやな)。多分第二次世界大戦後に中途半端に(というと表現が悪いかもしれないけど)経済が軌道に乗っちゃったせいで、建物やいろんなもののサイクルがちょうど今老朽化ピークな感じがするんです。ハード・ソフト両面で。とにかく住居やインフラは古いものが多く、ぼろっちい。商いの方法も小ざかしい(これもやりかたが「古い」。ネットやなんかで情報共有されない時代のやりかただ)、リノベーションするって発想まではいいけど本当の古いものがないせいなのかなんかこう…表面だけでやりきった感がない。翻って上海は本当に古いものがないのは同様なんだけど、もう本当に守るものがないからガンガンやってる感じがするし、インフラはつくったばっかだから新しい。人もそこまでつまんない知恵がついてない。

 多分食についても同じ…ってこれはそれこそあまり幅広く食べてないからなんともいえないんだけど、なんとなく古い気がする。なんだろう、昔から日本にあった中華の延長みたいな感じ?世界の料理、特に料理大国と言われるような国の料理って多分昔より情報が入るようになったり人の行き来が増えたおかげでどんどん細分化が進んでいて、国の料理だけじゃなく地方単位での料理が少なくとも東京では食べられたりする。イタリアだってフランスだってそう。イタリアじゃなくてトスカーナ、とかさ。だけど台湾で食べられるのは…うーん確かに中華だけど、これどこの?みたいな。かろうじてむき出しの原住民(という表現は差別的じゃないんだそうな…本省人とイコールなのかな?)料理みたいなものはあるにはあるようなんだけど洗練されてるというわけではないみたいだし、メニューに新しさもない。翻って(行ったこと無いけど)上海にはLost heavenとかって現代風雲南料理の店があったりする。洋食の細分化までは多分まだ行ってないと思うけどね…。台湾さん、いつまでディンタイフォンに頼ってるの?っつーことですよ。香港と差がつかない。地理的には近いとはいえ離れてるしより東南アジアに近いよね?そういう条件を生かして例えばフルーツを使うとか、そういうアイディアもあってよさそうなのに…。なんか蒋介石が逃げる時にたくさん料理の鉄人引き連れてったから中華は本国よりうまい、とかいう記事も読んだけど、技術は継承されずにみんな死に絶えたんですかね。チャイナドレスをオーダーで、とかってのもある種古いじゃないですか。いつまで花様年華でチャイナドレスが…とかやってるの(ちなみに「歩き方」香港にもそんな記述があったような)。今作る人なんて絶対減ってるはず。

 でも悪いことばっかりじゃありません…って悪いことばっかり書いてるけど、あと15年位したらきっと上海はあの間に合わせで適当につくったインフラがボロボロになっていくでしょう。それまで景気が続けばバレないように補修しながら使い続けるって方法も無きにしも、でしょうけどそんなん現実的じゃないだろうし、今度は彼らが没落する番。そして逆に台湾もさすがにこれじゃ人があつまんないよね、ってことで色々考えたり現代テイストをちゃんとした意味で取り入れて、自分たちなりのオリジナリティと融合させるはず。その頃はもしかしたら中華人民共和国の一部になっているかもしれないけど、面白くなるといいね。
 あ、インフラとか古いのは日本時代の遺産が割に頑丈だから使い続けてるってのもあるのかなーとかも思った。そりゃ使える限り使うのはいいんだろうけど、もしかして過剰な思いいれがあって「安い中華製なんか信用できん!」とかって老人がいってるとかじゃないといいけどね、とかって妄想です。そういうのもさすがにあと15年くらい経てばどうにもこうにもかえなきゃいけなくなるだろうし、日本への憧憬?と共感を捨ててほしいとはまったく思わないけど、とにかく自分のとこでうまくやってくれればいいなあ、という話です。別にキレイにまとめようとは思ってませんが、実際どう生きていくつもりなんだろうこの国。よく日本は香港とかシンガポールにアジアヘッド取られちゃうしどう生きようねえ、って話が出るけど、それ以上にこの国やばいんじゃないだろうかと思ったりして。中国が開放されればされるほど「西側の水先案内人排出国」としての必要性は減っていくし、以前基幹産業だったはずの少なくともここんとこは半導体やらはもう不況すぎて涙だけじゃなくて色々でちゃうような状況のはず。なんだかねえ。

写真:いつでも超混雑:士林夜市

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