上海沈没篇

2011年12月26日 非日常
上海沈没篇
上海沈没篇
 やっぱ上海は楽しい。正直別に町が楽しいわけではないのでヒトに勧めるとかではないんだけど(いや蘇州とか絡めれば一回は絶対行く価値あるよ!リピートするのは…ま、お好きならどうぞだけど)、少なくとも僕にとってはとても良い町だと思う。毎日限界まで遊んだ。

 初日。そもそも台湾経由でだったんだけどそのトランジットが一時間しか設定されてないのになぜか一回荷物拾って台湾に入国して出国しなければいけないという鬼スケジュールをチェックイン時に通達され(普通国際線が2時間チェックインなのを知ってるからもう既に設定時点で無理じゃん…と思ってたけど)台湾に着陸して20分くらいでなぜか出国の飛行機待つラウンジにいたり(入管ザルすぎやろ…)するドキドキもありつつもちゃんと着いてまずレッスン終わりの由子先生とディナー。
 その間にも「上海着いたよー」と知ってるヒトに連絡しまくると電話がかかってきて早速その深夜にもう一件アポが入ったり「いまどこにいる?」とか空輸したものの受け渡し協議がはじまったりする(支払いが人民元だから早めに済ませたほうがいいという相手の気遣い)。ちなみにこの日ははじめての西北料理。ウイグルとかまで行かない西のほう、みたい。んで先生とちょっとお茶してバイバイして宿に帰ってくるとオートロックが開かないから家主(NZ&香港のハーフ)にヘルプコールして、助けに来た家主と彼のビール取り出してぐだぐだラウンジで飲んでた所に友人のライター氏が合流し、なぜか3人で1時すぎまで飲んだあとに家主は自分の家に帰り、そこからライター氏と3時半とかまで部屋で飲んで、解散。初日からヘヴィやで。

んで2日めはちょいと寝坊の後、昼は地元の音楽の先生たちの忘年会にまた乱入。この日はベトナム料理…だけど何故か大阪の人が経営してるらしく、バリバリ日本語通じます。またって何?って実は去年末上海に来たときもこのグループの忘年会に混ざってたんですな。三日酔いでぐったりしてたけど。ちなみにこの忘年会は女性ばかりで(まあ楽器の先生で男性なんてそうそうおらんわな…食うほど稼げないだろうし)、ほとんど専業主婦の地域の寄り合いです。結構旦那さんの中国人率高いような気がする。その中で浮き上がりまくるおれ。まあそんな中にもあーお久しぶりですうみたいな感じで混ざり、ちょいちょい音楽談義で盛り上がった(どこのLocal governmentが音楽教育に力を入れているかとか)後、由子先生の彼氏さん(中国人・元博物館勤務?・日本留学経験者で日本語少ししゃべれる・香木の輸出ビジネスをしたいらしい)に以前も行った茶城の知己につないでもらい(何やってる人か全然わからないけどこおろぎ的なすごいでかい歌う虫をたくさん持ってたり金魚持ってたりきれいな石持ってたり出してきた茶がやたらうまかったりなんかそういう古いもの系全般?においてその世界で有名な方なんだそうな…身分は不明。)素敵なお茶屋さんに連れてってもらってめっちゃウマな茶を思わずちょっと高いにも関わらず買い何故か茶壷をプレゼントされ、なぜか流れで一緒にディナーをし(仕事しなくて良いのか彼氏…まあ自営なんでどうにでもなるようなんだけどそれにしても)、由子先生とあわせをし、その後また僕の宿の近くでお茶して…ここで日本から持ち込んだヴァイオリンの弓を忘れて翌朝青くなるんですが、またそれは別の話。
 
 上海3日目は元同僚に紹介してもらった人と突発ランチすることに。上海着いてからFacebookを通じて決まったっていう…全然知らない中国人で、高校大学かな、日本にいたというので日本語ぺらぺらのぺらぺら。ITやら家具やらの会社を経営しているという人です。なぜか誘われたのが火鍋でおいおい昼から…と思いながらおなか一杯でした。んで話してたらなぜか流れで夜日式KTVに行くことに…続きを読むにはワッフルワッフルと(ry。…うそうそ。KTVというのは一応カラオケということになってる…なんだあれは、まあキャバクラ+αですかね。αに男の子の夢が詰まってると思うといいと思います。いや店によってはその夢があったりなかったり、ということで僕が連れてかれた店は打包はできない…とおもう、多分。いや試してないけど。なんかその連れてってくれた彼はわりとその店の顔らしく、女の子に相当好き放題セクハラしてたのでいけるのかもしれないけどね。
 僕についた子…ってそもそもすごいのよ、女の子選ぶのもなんかずらーーーって並んでる中から好きに選ぶの…は日本語ぼちぼちの広東人。日本料理屋で働くために日本語覚えたとかって子で、今まで会った日本語しゃべる中国人は変な話留学歴があったりそれなりに高学歴だったりしたけど、こういう必要に迫られたって人はそういえばはじめて。なんか別に意識せずに選んだのによく見たら知り合いに似てて若干へこんだりしつつ中国語をせっせと教えてもらったりしていました。しかしその子はわりと変わってるんでしょうな、55度の白酒好きとか休みの日は麻雀やってるとか話し方もさばさばしてるし…。「この年で結婚もしてなくて両親は私に失望してるわ!わはは」だそうです。確か25とかそれくらい。
 そして印象的だったのが中国KTV嬢のゴーイングマイウェイぶり。頻繁に席立っていなくなるわ隣にいるのに他の客とメール始めるわ勝手に食うわ勝手に歌うわ。まあKTVなんか女性社会のいまの会社では絶対行かないだろうし「面白い経験」くらいに思ってる僕じゃない普通の接遇に慣れてる日本人だったら普通に切れてもおかしくないと思います。あとその店客が日本人ばっかなんですが、トイレとかですれ違うときまづいね!打包(ていうのか?そもそも)可能な店だとしたらさらに…。あとトイレに普通に「~元以上使ってくれて領収書出さなくていいならワインを店からプレゼント」とか書いてあってびっくり。領収書ってのはこっちでは脱税防止に必ず出さなきゃいけないんですよ。なんていうか裏交渉でそういうのがあるのはわかるけど普通に張り出すなよ…ていう。んで中国人は普通「酒に飲まれて潰れるのはかっこわるすぎる」という観念があるらしいと聞いていたのにその歓待してくれた中国人は美しくつぶれ、完全に寝込まれて立場がなかった僕。とりあえず閉店後しばらく待ったんだけど放置して帰りました(帰り際にチップといってなんか大金取られたのも別の話…大金っていっても300RMBだけど…)。実は彼の部下という中国人が一緒にいたんだけど英語も日本語もいけない上にあまりこちらに興味をもたれなかったので同じ部屋にいるのにコミュニケーションとれず。

 最後の日も結構スケジュールぱんぱん。朝起きて上海に新しく出来たホールである文化広場を視察(って入れなくて外から見ただけ)しながら上海音楽院近くの音楽関係の店に行って楽譜を漁り、昼は上海に移った元同僚とランチ。ピザでした。とにかく中国の洋食ってダメなイメージがあったんだけど、この店は相当まとも。高かったけどね。そして偶然隣にその元同僚の旦那の親友の彼女とかってのが座っててその子がいかにビッチかを日本語で力説されていました。

 ランチ後はちょっと宿まで戻り休憩。田子坊のチャイナ服屋(金粉世家)に顔を出してみたけど…デザインはともかくとして価格が高いのと生地が全然ダメですな。なんでお前Shanghaitang並やねん。んで帰って完全風邪だったのでお昼寝して、今度はディナーに。

 ディナーはこれまた日本人が多い地区のはずれの日本人経営の店。何料理っつうのか不明だけど女子向けカフェ(+レストラン)?みたいな感じでまたはじめましてのかたがたを交え、天津から帰ってきた知人とか10人弱ぐらいでわいわい。ちょっと早めの解散の後、その場にいたけどすぐかえっちゃった友人ライター氏(初日と同一人物)がまた我が家訪問でちょっと飲んで解散。忘年会の場で話してもよかったんだけど、その場にはわりと女子女子した女子がいたのできっとこういうネタドン引きだろうな…ということでわざわざネタ提供のために別途お呼び出しだったのでした。中身はちょっと黒すぎて書けない。

 翌日は昼フライトだったのでぼちぼち余裕ある感じでパッキングして、フライト。ここで上海篇は終わりです。

 今回初めて会ってつながりそうなのは由子さんの彼氏、KTV中国人(ひどいネーミング)、あとは日本人忘年会にいた今度上海にオープンする現地系デパートの営業さん(かわいい)くらいかなー。彼氏さんは日本の古美術にすごく興味があるとかで、神保町とつないだら商売になるかもしれないし、KTVは…まあああいうフレキシブルで血に飢えた感じの人は友達になっておくと色々便利な気がします。相応のエサ(というとひどいけど情報とか)をあげられないと付き合いは続けられないと思うけど。営業さんはかわいいからそれでいいや…っていうのは嘘(3割くらい)で、パティシエやるためにきたら日本料理屋の女将さんをやらされたりとかなんか色々面白い引き出しを持ってたんで今後ちょいちょいつながっていけたら楽しいの…かも、と思ったのですよ。すぐ人をファーストネームで呼ぶあたり西洋渡航歴ありかな?と思ったけどそうでもないみたい。

※結局なくした弓は翌々日くらいに出てきました…やっぱり意外と、というか治安いいのよね、上海。まあこれはなくしたのが宿の向かいの店でうちの宿の家主と顔見知りだったこともあると思います…最初英語で乗り込んだら話が全く通じず家主に助けてもらったかんじだったのでした。ありがとう家主。そして飲んでもいないのに大事なものを忘れる愚か者。

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