朝会社にいくと何故か席難民が。例の(多分書いた)一瞬だけ手伝いに来てた独立したばっかカメラマンの人。元有名写真家の弟子。時々出稼ぎに来るのです。あれ、次来るの三月じゃなかったのですか?などという話をしつつ相変わらず彼女には席が無い。しかし偶然会社ばっくれてハワイに行ったアメリカンがいたので(どんな会社だ…って勿論みんな怒り心頭でしたけど)その席を乗っ取っていました。この人の名前は席難民に決定ですね。僕のある意味唯一の心のオアシスです。芸術系だし。

 さて、今日は何故か会社のN村さん(30女)と朝電車でばったり。彼女は今、友達にブラインド・デートをセッティングしてもらって非常にわくわくしております。ブラインドデート、とは顔を見ないまま待ち合わせてデートする、がルールのデートだそうで。メールはしてるけどどんな男が来るのか…といった楽しみがある、なんて事を聞きながら会社へ。
 「それにしてもこんな遅い(いや僕は別に通常営業ですが)に2人で歩いてるときっと誤解する人がいるわね…」などと言い出す彼女。早くも新人クンを食った30女、という風情でしょうか。笑えます(笑っちゃいかんのか)。
 ちなみにそのブラインドデート(なんか名前がいいよね)はいきなり今日になり、結構成功だったみたいです。少なくともウマはあう人だったみたいで…なにやらはしゃいでる彼女でした。朝ぽろっと「キミにも紹介してあげようか?」とか言ってたんですがH報堂とどっちを紹介してもらうか悩むところです笑。

 さて、やっぱりなんか自分のいる会社は微妙だと思う今日この頃。なんだろう…やっぱりハッタリをかましつづけなきゃいけない事、そして不完全なデータを「ざっくりでいい」の名の下に出すのがヤだな…と思うわけ。
 後者については僕は結構自分がうるさい方なのは自覚してるし向こうからしたら細かい事なのかもしれないけど…それをわかった上でそれでも「こんな確度の低い情報(たとえばネットで拾っただけで他の媒体とか他のサイトなんかでダブルチェックしていない伝聞情報)を使っていいのか」という疑問は消えない。勿論効率も考えなきゃいけないし重要なんだろうけど…。彼ら(上司連中)が根拠も無くあそこまで断定的なモノ言いが出来ることがうらやましいです。っていうかもし僕がリージョンとかの人間で「日本の人たちちょっと調査に協力しておくれよ」って頼んであんなデータが来たら床に唾吐きますね。「あいつ日本語が」とか「あいつの仕事はいい加減だ」なんていう前に自分らの手元見たらどうですか?…俺もかなぁ…。

 ま、そんな感じ。眠すぎる。また三時だ。明日(今日)は試験。何の試験だかまだあんあmりわかってません笑。寝て起きて考えよう。

嫉妬

2006年2月1日 音楽
 うちの師匠(師匠のクセにもう半年会ってない気がする…。心の師匠)は「親は自分に英語やらせりゃよかった。だって僕は今楽器があればどんな気持ちでも表現できるけど英語は喋れない。どっちがラクに稼げるかって言ったら英語に決まってるっしょ。ひひひ。」などと酔っ払って真っ直ぐ歩けなくなりながら言っていた。言葉を喋る事と楽器を弾く事が変わらないなんて事をあっさりと口に出せる…それはある種、究極の姿なんでしょうね。それこそ本能。

 頭で、身体で、考えたり感じてたり経験した事を咀嚼して表現するのが藝術(そんな大仰なものか?)であるとするならばその経験やらなにやらが自分の中には存在するつもりなのに電気信号に置き換わって神経を伝わっていかない事の口惜しさは筆舌に尽くし難いものがあります。
 なんていえばいいのかな、所詮楽器は他人で、身体と違って思った通りに思った事を自動的に変換して思ったように表現してくれない(まぁ身体表現も勿論そんな簡単な話じゃないのだけど…)というか…ジャズの山下洋輔は時折肘でグリッサンドをすると聞くけれど多分彼はその音が欲しくて、指でやってちゃ満足できなくてその方法にたどり着いたのだろうけどそれもまた「弾きかた」であってそれを知らなければ指でやるグリスを(多分見当違いな方向へ)追求し続けて永遠に満足できなかっただろうなぁ、って言えば良いのかな…。
 

 (テスト出発5分前追記)あれだ、つまり「技術を意識してはならない」。技術は単語を知らなかったら言葉を喋れない、みたいなもんで当然のように備えておらねばならず、ただし技術それ自体に意識を向けることには何の意味も無い。カタコトでも気持ちが通じることがあるように、技術が備わっていなくとも伝わる事もあるかもしれないがだからといって「音程のアウト感に味が」、などと肯定してもまたいけない。素人として自らの技術の研鑽、追及に物理的不可能を感じるならばないものねだりをせずにカタコトで相手を動かすかを考えるべき、なのかな?

 兎に角僕は嫉妬したのです。正確に弾けもしないのに色気を出す方法を知っていた彼女に。僕の理屈では技術の上にしか成り立たない事になっていたものを(他の楽器の経験がそれを助けていたことは想像に難くないにせよ)知っていた彼女に。

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