ユニクロのフラグシップ店が来月OPENとのことで、相当気合を入れていろんなところをジャックしています。部屋にテレビがないのでそちらはわからないけど、とりあえずタクシー&地下鉄駅と社内などの交通広告は死ぬほど打ってて、道でもみかけます。なんか店舗のディスプレイとか見てもちょっとクールな感じでちょっと印象違うけど、まあそんなものかな。
さて、NY。とりあえず白タクにひっかかりました。前回同様…なぜNYはこんなに。なんつーか印象超悪いっす。ていうか言葉わかるのにひっかかる自分もどうなの、って話なんだけど、やっぱ疲れてるのね。明確に拒否することができなかった。乗ったあと色々抵抗したけど無駄でした。あーあー。
そんなわけで軽くアメリカの洗礼をうけて現金が減ったところから。別にこのせいじゃないけど、アメリカって町歩くときも電車乗る時も割合警戒気味になるし、怖い感じがやっぱヨーロッパとは感覚違うよね。ちなみに僕だけなのかもしれませんが、ほとんど言葉がわからない上海の方がよほど緊張しません。
今回の宿は書いてなかったみたいだけど、サブレット。要するに又貸し。日本人が住んでる家をその家主が不在の時に借りちゃうという…多分正確にはなんかしらの法律にひっかかるんだろうなあと思いながらも、安いからということで掲示板で探してちょうどいい期間に一時帰国のため…という人がいたもので。決めたのは場所がよさそうということと、料金が安いこと(一泊$45…今のレートだと3千円台、ちなみにNYの宿は普通に取ると1.5万~)もそうなんだけど、ピアノを置いているって書いてたからなにそれ?と思って公開情報から色々たどってみたら僕が大好きな某歌手とNYで共演してたり日本に帰るとライブやってたりもする人だったようなので、つながっとくのもいいかな、という判断。途中で値段でちょっとトラブったり、ちょっと考えもしたのだけれど総合的なメリットを考えるとね。
そんなわけで留守宅を占拠するという不思議なシチュエーションは当然ぼくにとっても初めてで、なんか面白いです。いやピアノがかわいいとか壁中に吸音材張ってあって超デッドとか色々あるにもあるんだけど、なんかこう引き払ってあるとはいえ中途半端に生活感があるのがね。ていうか家の中丸見えなわけで、セキュリティ的には結構やばい気がするんだけど…って借りてる身でいうことでもないけどさ。
今は二日目の朝。時差の関係で相当早く起きてしまったので、時間つぶしがてらこれを書いています。一日目はなんだろう、一番詰まっていたはずがちょっとあららな感じ。
Fashion’s Night Out。これは時間が悪かった。その後のコンサートに間に合うためにうろうろできたのは6時過ぎまでで、予想通りというかなんというかいくら金曜夜とはいえ、まだ早い時間でした。ただぶらぶらしたMacy’s(デパート)なんかは普通はしないだろうおしゃれしてる人が結構いて、「まだ何も起こっていないのに明らかにいつもと違う雰囲気」がみちみちしていてその異界感?はおもしろく。
まーその辺しか見てないので何を語れるわけでもないけど、感じたことをさくっと書いとくと、「やっぱVogueの仕掛けだよな」つう感じ。このイベントは自由参加で特に参加に条件もないようだから勝手に名乗ればいいだけ、となると各ブランドごとの施策は相当ばらつきがあって、力を入れまくってる所から単に営業時間を延ばしてみただけだろ、って所まであるわけです。
それ自体はその努力の差によって集客も変わるだろうから全く問題ないんだけど、その力を入れてる中心が(もしかしたら僕の目に留まったのがそういうところばっかりだったからかもしれないけど)結構スノビッシュな…というか要するに日本語で言うところの「ブランド」だなーというのがわかりやすかったなと。小さい店が工夫して面白いことやってるってのは見なくて、誰でも知ってるブランドが金かけてるな(有名人呼んだりシャンパンくばったり)っていうことね。まあそういう所がコアになって周辺にある小さい店がコバンザメできればそれはそれでいいのかもしれないし、いい時間帯には盛り上がったのかもしれないけどね。
FNO(と略すらしい)は東京でもやるようなので、そっちも見てみたいと思います。なんとなく想像がつく気もするけど…。
途中シャンハイタンに寄ったり五番街をうろうろしながら、7時半からのコンサートのためにエイヴリー・フィッシャーホールへ。シャンハイタンはまったく客がおらず、寒い感じ。歩いていたらちょうど前回来た時に歩き回った地帯だという事に気づいてスーパーの場所も思い出して、寄り道買い物、の後ホール。このホールはリンカーンセンターという総合文化施設?のひとつで、他にはMET(メトロポリタンオペラ)の本部とかなんか色々あるらしいです。ちなみにNew York Fashion Weekの本部もここの様子。
今回聞いたのはWest Side Story。NYPの常任を何年もやったバーンスタインがこの映画のための曲を書いていて、その初演から50年を祝して映画を流しながらBGMを全編生で弾く、という豪華企画なのでした。しかし…。体調が万全から遠くほとんど起きてられなかったことがマイナスではありながら、逆にもし万全だったら多分前半で帰ってたかな…という気もしたような、そんな感じ。
まず長い。150分くらいあって、間に休憩が挟まって立派に3時間弱。意識がある限りでは削れるシーンがたくさんあるように感じた。あと元々はミュージカルだったものを映画にしてるから当然といえば当然だけどミュージカル的な過剰演出(踊りだしたり歌いだしたり)がわざとらしく牧歌的(?)過ぎてなんか気持ち悪く感じられたり。そして演奏もあまり上手とは…。甘めメロディを弦が奏でる部分なんかでおお!とはそこここでおもったんだけど、ブラスを中心にしたリズミカルな部分なんかで全然ノリが出てない。モロに「クラシカルじゃないフレーズが苦手です」って感じがしてしまって…。その感想はあまりに典型的で実際聞かなくなくても言えるじゃん、って思えてなんか書きづらいんだけど。初演時のNYPはどうだったんだろうなー、と思いました。昔は案外こういう仕事が多くて得意だった、とかもあるかもしれないし。ま、でも値段安いしそんなものかねーって感じではあったけど、日本でやったら確実に2万円コースだろうし、それだけ払ってたら俺発狂間違いなし。とりあえずFNOのほうが気になってたんですねー。あ、この日は特別ゲストとして確か映画の監督と主演?の役者さんが来ていたらしく、大盛り上がり(角度的に誰だったのか見えず。だけど演奏前に紹介されて客席いきなりたくさんの拍手)。あと途中の歌で一緒に歌いだす人がいたり、この映画ってなんかすごい親しまれてるんだなーと思ったことは忘れずに書いておきます。
演奏後「家」までは通りを一回曲がるだけでつくというので途中のマックで晩飯を仕入れながらぶらぶら歩いて帰り、本日終了…と思って〆に明日の合流などの打ち合わせのために管理人さんに電話したら急遽合流することになり、深夜に我が家へ。それなりにひさしぶりじゃあないかしら。なんか相変わらずというか僕たちはなしこむと長くなるなあということでシードルなめながら核軍縮とかパレスチナ問題についてお話しながら、次の日以降の打ち合わせ。結局解散は3時近かった気がします(管理人さんはそこから帰っていったので、寝たのは4時半とか…うえ)。
以前のとっても適当NY紀行
http://42583.diarynote.jp/200907142047195504/
http://42583.diarynote.jp/200907170744479990/
さて、NY。とりあえず白タクにひっかかりました。前回同様…なぜNYはこんなに。なんつーか印象超悪いっす。ていうか言葉わかるのにひっかかる自分もどうなの、って話なんだけど、やっぱ疲れてるのね。明確に拒否することができなかった。乗ったあと色々抵抗したけど無駄でした。あーあー。
そんなわけで軽くアメリカの洗礼をうけて現金が減ったところから。別にこのせいじゃないけど、アメリカって町歩くときも電車乗る時も割合警戒気味になるし、怖い感じがやっぱヨーロッパとは感覚違うよね。ちなみに僕だけなのかもしれませんが、ほとんど言葉がわからない上海の方がよほど緊張しません。
今回の宿は書いてなかったみたいだけど、サブレット。要するに又貸し。日本人が住んでる家をその家主が不在の時に借りちゃうという…多分正確にはなんかしらの法律にひっかかるんだろうなあと思いながらも、安いからということで掲示板で探してちょうどいい期間に一時帰国のため…という人がいたもので。決めたのは場所がよさそうということと、料金が安いこと(一泊$45…今のレートだと3千円台、ちなみにNYの宿は普通に取ると1.5万~)もそうなんだけど、ピアノを置いているって書いてたからなにそれ?と思って公開情報から色々たどってみたら僕が大好きな某歌手とNYで共演してたり日本に帰るとライブやってたりもする人だったようなので、つながっとくのもいいかな、という判断。途中で値段でちょっとトラブったり、ちょっと考えもしたのだけれど総合的なメリットを考えるとね。
そんなわけで留守宅を占拠するという不思議なシチュエーションは当然ぼくにとっても初めてで、なんか面白いです。いやピアノがかわいいとか壁中に吸音材張ってあって超デッドとか色々あるにもあるんだけど、なんかこう引き払ってあるとはいえ中途半端に生活感があるのがね。ていうか家の中丸見えなわけで、セキュリティ的には結構やばい気がするんだけど…って借りてる身でいうことでもないけどさ。
今は二日目の朝。時差の関係で相当早く起きてしまったので、時間つぶしがてらこれを書いています。一日目はなんだろう、一番詰まっていたはずがちょっとあららな感じ。
Fashion’s Night Out。これは時間が悪かった。その後のコンサートに間に合うためにうろうろできたのは6時過ぎまでで、予想通りというかなんというかいくら金曜夜とはいえ、まだ早い時間でした。ただぶらぶらしたMacy’s(デパート)なんかは普通はしないだろうおしゃれしてる人が結構いて、「まだ何も起こっていないのに明らかにいつもと違う雰囲気」がみちみちしていてその異界感?はおもしろく。
まーその辺しか見てないので何を語れるわけでもないけど、感じたことをさくっと書いとくと、「やっぱVogueの仕掛けだよな」つう感じ。このイベントは自由参加で特に参加に条件もないようだから勝手に名乗ればいいだけ、となると各ブランドごとの施策は相当ばらつきがあって、力を入れまくってる所から単に営業時間を延ばしてみただけだろ、って所まであるわけです。
それ自体はその努力の差によって集客も変わるだろうから全く問題ないんだけど、その力を入れてる中心が(もしかしたら僕の目に留まったのがそういうところばっかりだったからかもしれないけど)結構スノビッシュな…というか要するに日本語で言うところの「ブランド」だなーというのがわかりやすかったなと。小さい店が工夫して面白いことやってるってのは見なくて、誰でも知ってるブランドが金かけてるな(有名人呼んだりシャンパンくばったり)っていうことね。まあそういう所がコアになって周辺にある小さい店がコバンザメできればそれはそれでいいのかもしれないし、いい時間帯には盛り上がったのかもしれないけどね。
FNO(と略すらしい)は東京でもやるようなので、そっちも見てみたいと思います。なんとなく想像がつく気もするけど…。
途中シャンハイタンに寄ったり五番街をうろうろしながら、7時半からのコンサートのためにエイヴリー・フィッシャーホールへ。シャンハイタンはまったく客がおらず、寒い感じ。歩いていたらちょうど前回来た時に歩き回った地帯だという事に気づいてスーパーの場所も思い出して、寄り道買い物、の後ホール。このホールはリンカーンセンターという総合文化施設?のひとつで、他にはMET(メトロポリタンオペラ)の本部とかなんか色々あるらしいです。ちなみにNew York Fashion Weekの本部もここの様子。
今回聞いたのはWest Side Story。NYPの常任を何年もやったバーンスタインがこの映画のための曲を書いていて、その初演から50年を祝して映画を流しながらBGMを全編生で弾く、という豪華企画なのでした。しかし…。体調が万全から遠くほとんど起きてられなかったことがマイナスではありながら、逆にもし万全だったら多分前半で帰ってたかな…という気もしたような、そんな感じ。
まず長い。150分くらいあって、間に休憩が挟まって立派に3時間弱。意識がある限りでは削れるシーンがたくさんあるように感じた。あと元々はミュージカルだったものを映画にしてるから当然といえば当然だけどミュージカル的な過剰演出(踊りだしたり歌いだしたり)がわざとらしく牧歌的(?)過ぎてなんか気持ち悪く感じられたり。そして演奏もあまり上手とは…。甘めメロディを弦が奏でる部分なんかでおお!とはそこここでおもったんだけど、ブラスを中心にしたリズミカルな部分なんかで全然ノリが出てない。モロに「クラシカルじゃないフレーズが苦手です」って感じがしてしまって…。その感想はあまりに典型的で実際聞かなくなくても言えるじゃん、って思えてなんか書きづらいんだけど。初演時のNYPはどうだったんだろうなー、と思いました。昔は案外こういう仕事が多くて得意だった、とかもあるかもしれないし。ま、でも値段安いしそんなものかねーって感じではあったけど、日本でやったら確実に2万円コースだろうし、それだけ払ってたら俺発狂間違いなし。とりあえずFNOのほうが気になってたんですねー。あ、この日は特別ゲストとして確か映画の監督と主演?の役者さんが来ていたらしく、大盛り上がり(角度的に誰だったのか見えず。だけど演奏前に紹介されて客席いきなりたくさんの拍手)。あと途中の歌で一緒に歌いだす人がいたり、この映画ってなんかすごい親しまれてるんだなーと思ったことは忘れずに書いておきます。
演奏後「家」までは通りを一回曲がるだけでつくというので途中のマックで晩飯を仕入れながらぶらぶら歩いて帰り、本日終了…と思って〆に明日の合流などの打ち合わせのために管理人さんに電話したら急遽合流することになり、深夜に我が家へ。それなりにひさしぶりじゃあないかしら。なんか相変わらずというか僕たちはなしこむと長くなるなあということでシードルなめながら核軍縮とかパレスチナ問題についてお話しながら、次の日以降の打ち合わせ。結局解散は3時近かった気がします(管理人さんはそこから帰っていったので、寝たのは4時半とか…うえ)。
以前のとっても適当NY紀行
http://42583.diarynote.jp/200907142047195504/
http://42583.diarynote.jp/200907170744479990/
着いたと思ったらまた旅。
2011年9月9日 非日常
そんなわけで夜更かししたあと、この日も朝から移動。バスでワシントンDCです。マディソンスクエアの裏手乗り場付近で管理人さんと待ち合わせ、バスへ。典型的な長距離バス、ただしFree Wifi付という(ただしなぜか結構頻繁に途切れる)。またぞろよくわからない真面目な話とか彼女の恋の話とかそんなことをだらだら話しているだけで結構な時間にはなるのですね。4時間の道のりが結構短く感じた。でも移動ばっかでひざの調子がよろしくない。
早く出たおかげで、1時過ぎには到着。ちょっと町のはずれに下ろされるのでホテルまで少し迷ったりもしたけど、基本この町も通りの名前は縦が数字で横がアルファベット(逆?)なので、わりとどうにかなる感じ。やっぱ街の雰囲気がまたずいぶん違って、米国5年のくせにあまりアメリカ内を移動していない管理人さんは驚いていました。シカゴとNYも違うし、色々なんだよね。
お昼はホテルの近くがチャイナタウンってこともあって中華。Hunan Chickenとかいうメニューがあるからおお湖南!と思って注文したらあんかけの野菜と鶏をいため合わせたものをチャーハンに乗っけた謎の物体がでてきました。いや、それはそれで美味かったけどなんていうかアメリカンチャイニーズ!って感じ。でも案外辛かったんで一般人にはむかなくね、とも思ったけど。一緒に頼んだ水餃子は見た瞬間アウトだなと思ったらアウトでした。見た感じよく中国で冷凍で売ってる水餃子と同じ質感だったからね。
でチェックインしてちょっとごろごろしてたらもう4時とかで、あわてて本日の目的地ホロコーストミュージアムへ。ここは結局時間がなくて企画展しか見れませんでした。管理人さんがいきたい!というので組み込まれたものの僕はホロコースト自体はそんなに興味がなかったんだけど、特別展は「ナチのプロパガンダってすごかったんだぜ!展」ということで相当楽しく見れました。一応プロパガンダ研究は趣味のひとつで、ナチは戦争プロパガンダの例として本当によくでてきますから。企画自体はあんまりガチじゃないというかあまりそういうバックグラウンドの知識がない人向けという風には感じたけど、いいんですそこらへんは。
見ていていくつか気になったというか後で調べようと思ったポイントがあって、ひとつはこの洗練されたプロパガンダは何を参考にされて立案されたか、という点。プロパガンダ好きとか言いながらも恥ずかしながらそんな基本的なことなんだけど、例えば宣伝省のゲッペルスは非常にプロパガンダを重視していて先進的なアイディアを持っていたといわれるけれど、じゃあ彼は何を(どこから)学んでそういう結論を出したのか、ということを知らなくて。
さらにいえば、洗練されたプロパガンダは別にナチがはじめたものではないにも関わらずなぜそこで急に表舞台に現れたのか、ということも知らないなあと(一応展示の前段では第一次世界大戦の戦勝国が刷ったポスターの例なんかが載っていて、ここらへんからアイディアを得てますよ、みたいなことを書いていたけど)。まぁプロパガンダというのはようするにメディアを媒介としたコミュニケーションなので、ラジオやらテレビやらマスメディアが普及することではじめて圧倒的な影響力を持ちえた、ということは絶対に要素としてあると思うんだけど、それにしてもそれだけではない気がして。
ナチの話がすごく有名ではあるけど、太平洋戦争では日米両軍ともそういったプロパガンダ用の謀略機関を持って色々やりあっていたりもしていたようです。ここら辺に関してはなんか東大のアーカイブかなんかにそんなのがあった気がする。なんだっけな、OSS(CIAの前身)で働いた日系人の話とか。広い意味では満映なんかもそういう宣伝機関といえばそうで、甘粕やら李香蘭なんかもそういうところでは登場人物といえるんでしょう。
プロパガンダというのはどうしても悪いイメージがあるせいなのか、史実として研究する人はいても、それが学問(というか手法)として体系化されていないような気がして残念です。防衛レベルではもしかしたらそういう研究も行われているのかもしれないんだけど…知らないだけかな。例えば演説とかって色々テクニックというか小技があってそれを身体に叩き込めば相当違うと思うんだけど、「すごい演説動画」とかいって紹介されることはたくさんあっても、マーティンルーサーキングとヒトラーとスティーブジョブスの演説の共通点なんてプレゼンみたことない(って適当に並べたけどすごい面子だよなあこの3人)。自分の趣味研究でやってみようかなあ。誰か政治家かなんかが金だしてくれないものか。
ヒトラーなんかは僕みたいにドイツ語わからなくてもとても魅力的に感じて、内容わからなくてもひきつけるって究極だなと思います。言葉がわからないから逆に純粋に身振りとか語調とかをとらえる、というかそれ以外わからないから。でもヒトラーについては言葉がわかってないこともあって意外といつの演説がすごいってのを知らないんだな。ジョブスはi製品群の発表だとか大学での後進へのスピーチだとか、キング牧師については"I have a dream"もそうだし、死の前夜の"Ive been to the mountain top(だっけ)"もすごく感動的だと思うんだけど、ヒトラーのっていつのがすごいんだろう…ていうか誰がスピーチライティングしてたんだろう…。
話が大分それたけど、戦争プロパガンダには別に演説だけに限らず効果的なポスター作りとか、とにかくメディアの誘導の色々なエッセンスがつまっているのでああそうですよそういう意味ではPR会社が金だして研究させてくれ、つう話やね。演説スキルだって社員とのインターナルコミュニケーションというかモチベーションアップとしてはもってたほうが絶対いいし。
そう展示の中のポスターでも「ナチによる政策の成功を訴える」みたいなのがあって、インフォグラフ(絵を使った統計の説明)が使われていたんだけど教科書に載ってそうなくらい典型的な騙しを使っていて、ほのぼのしたりもしました。何かというとまぁよくある手だけどビルの高さか何かでナチ前後での経済成長か何かを表している図で、実際の伸びである1.5倍ってのはそのBeforeとAfterの二つのビルの絵の底面積か何かで表現されていて(立体で書かれたビルの底面積なんて勿論だれも気にしないけど、突っ込まれた時には「ちゃんと表した」と反論できる…ちょっとあまりにも強引な反論になるけど)、通常一番目を引くビルの高さそのものは2倍以上の差がつけられているという。思わず手元のパンフレットで高さ確かめてにやにやしましたよ、と。って指差せば簡単だけど言葉だけだとなんか複雑なことみたいだな…。
まぁ今だって(前書いたっけ)地下鉄でよく見る某社のなんたら茶は減肥がらみでインフォグラフを使うのが大好きで、それ以上にその統計を「効果的にプレゼンする」のが大好きらしくお前この21世紀になにやっとんじゃいボケという気がしてしょうがないので、要するに進歩がないのですが(時間経過による体脂肪率の変動か何かのグラフの縦軸メモリがあやしかったり、折れ線の背景に変化の傾向は似てるけど度合いが全然違う写真を入れて見た目の印象いじったり)。ていうかあれホント通報しようかと思ったわ。
さて。話を戻します。結局追い立てられて閉館時間に出て、リンカーンなんとかへ。あのいすに座ったリンカーンおじさんの巨大像です。そしてキング牧師がワシントン大行進の最後にI have a dream演説をしたのはここでしたね…っていって行ってみると真ん中の細長い池が全部掘り返されて非常に情緒がない感じに。工事中のようです(悲しい写真を載せましたよ)。そこでレンジャーのおじさんにリンカーンと奴隷制廃止の意義についてお話を聴き、その後マーティン・ルーサー・キングの像と言葉を記した広場へ。ここは数週間前にオープンしたばかりとのことですが、なんというかなんということもない場所でしかもちょっとわかりにくいのでわざわざ行く意味はないと思います。近くにキング牧師グッズ(というか本)屋もあるけど、彼の関係は半分くらいであとは普通のDC土産だし。キング牧師グッズも別に他で手に入りそうなものばかりだしね。
そこからホワイトハウスを外から見つつ歩いてホテルまで帰ったらもう8時!ということで近所のスペイン料理屋でビール飲みながらタパス食ってたら割と強い眠気が襲ってきて、もうだめっぽかったので帰ってすぐねました。宿はGrand Hyattだったんだけどやたら安くて(ダブルで7000円ちょい…あ、クーポン使ったから普通なら9000円弱かな)どんな嘘ハイアットかと思ったら割合立地もよく、設備もきれいで部屋は広く、素敵な感じ。一階にスタバもあるし、部屋のテレビはでかい。
一枚目:豪華ホテルエントランス
二枚目:工事中… http://pds.exblog.jp/pds/1/200811/19/48/f0145348_1761520.jpg 本来はこんな感じね
三枚目:ポトマック川を見やるキング牧師像。ちなみに彫ったのは日本人か中国人かその辺りらしく、漢字っぽい署名がはいってました。読めなかったけど。
早く出たおかげで、1時過ぎには到着。ちょっと町のはずれに下ろされるのでホテルまで少し迷ったりもしたけど、基本この町も通りの名前は縦が数字で横がアルファベット(逆?)なので、わりとどうにかなる感じ。やっぱ街の雰囲気がまたずいぶん違って、米国5年のくせにあまりアメリカ内を移動していない管理人さんは驚いていました。シカゴとNYも違うし、色々なんだよね。
お昼はホテルの近くがチャイナタウンってこともあって中華。Hunan Chickenとかいうメニューがあるからおお湖南!と思って注文したらあんかけの野菜と鶏をいため合わせたものをチャーハンに乗っけた謎の物体がでてきました。いや、それはそれで美味かったけどなんていうかアメリカンチャイニーズ!って感じ。でも案外辛かったんで一般人にはむかなくね、とも思ったけど。一緒に頼んだ水餃子は見た瞬間アウトだなと思ったらアウトでした。見た感じよく中国で冷凍で売ってる水餃子と同じ質感だったからね。
でチェックインしてちょっとごろごろしてたらもう4時とかで、あわてて本日の目的地ホロコーストミュージアムへ。ここは結局時間がなくて企画展しか見れませんでした。管理人さんがいきたい!というので組み込まれたものの僕はホロコースト自体はそんなに興味がなかったんだけど、特別展は「ナチのプロパガンダってすごかったんだぜ!展」ということで相当楽しく見れました。一応プロパガンダ研究は趣味のひとつで、ナチは戦争プロパガンダの例として本当によくでてきますから。企画自体はあんまりガチじゃないというかあまりそういうバックグラウンドの知識がない人向けという風には感じたけど、いいんですそこらへんは。
見ていていくつか気になったというか後で調べようと思ったポイントがあって、ひとつはこの洗練されたプロパガンダは何を参考にされて立案されたか、という点。プロパガンダ好きとか言いながらも恥ずかしながらそんな基本的なことなんだけど、例えば宣伝省のゲッペルスは非常にプロパガンダを重視していて先進的なアイディアを持っていたといわれるけれど、じゃあ彼は何を(どこから)学んでそういう結論を出したのか、ということを知らなくて。
さらにいえば、洗練されたプロパガンダは別にナチがはじめたものではないにも関わらずなぜそこで急に表舞台に現れたのか、ということも知らないなあと(一応展示の前段では第一次世界大戦の戦勝国が刷ったポスターの例なんかが載っていて、ここらへんからアイディアを得てますよ、みたいなことを書いていたけど)。まぁプロパガンダというのはようするにメディアを媒介としたコミュニケーションなので、ラジオやらテレビやらマスメディアが普及することではじめて圧倒的な影響力を持ちえた、ということは絶対に要素としてあると思うんだけど、それにしてもそれだけではない気がして。
ナチの話がすごく有名ではあるけど、太平洋戦争では日米両軍ともそういったプロパガンダ用の謀略機関を持って色々やりあっていたりもしていたようです。ここら辺に関してはなんか東大のアーカイブかなんかにそんなのがあった気がする。なんだっけな、OSS(CIAの前身)で働いた日系人の話とか。広い意味では満映なんかもそういう宣伝機関といえばそうで、甘粕やら李香蘭なんかもそういうところでは登場人物といえるんでしょう。
プロパガンダというのはどうしても悪いイメージがあるせいなのか、史実として研究する人はいても、それが学問(というか手法)として体系化されていないような気がして残念です。防衛レベルではもしかしたらそういう研究も行われているのかもしれないんだけど…知らないだけかな。例えば演説とかって色々テクニックというか小技があってそれを身体に叩き込めば相当違うと思うんだけど、「すごい演説動画」とかいって紹介されることはたくさんあっても、マーティンルーサーキングとヒトラーとスティーブジョブスの演説の共通点なんてプレゼンみたことない(って適当に並べたけどすごい面子だよなあこの3人)。自分の趣味研究でやってみようかなあ。誰か政治家かなんかが金だしてくれないものか。
ヒトラーなんかは僕みたいにドイツ語わからなくてもとても魅力的に感じて、内容わからなくてもひきつけるって究極だなと思います。言葉がわからないから逆に純粋に身振りとか語調とかをとらえる、というかそれ以外わからないから。でもヒトラーについては言葉がわかってないこともあって意外といつの演説がすごいってのを知らないんだな。ジョブスはi製品群の発表だとか大学での後進へのスピーチだとか、キング牧師については"I have a dream"もそうだし、死の前夜の"Ive been to the mountain top(だっけ)"もすごく感動的だと思うんだけど、ヒトラーのっていつのがすごいんだろう…ていうか誰がスピーチライティングしてたんだろう…。
話が大分それたけど、戦争プロパガンダには別に演説だけに限らず効果的なポスター作りとか、とにかくメディアの誘導の色々なエッセンスがつまっているのでああそうですよそういう意味ではPR会社が金だして研究させてくれ、つう話やね。演説スキルだって社員とのインターナルコミュニケーションというかモチベーションアップとしてはもってたほうが絶対いいし。
そう展示の中のポスターでも「ナチによる政策の成功を訴える」みたいなのがあって、インフォグラフ(絵を使った統計の説明)が使われていたんだけど教科書に載ってそうなくらい典型的な騙しを使っていて、ほのぼのしたりもしました。何かというとまぁよくある手だけどビルの高さか何かでナチ前後での経済成長か何かを表している図で、実際の伸びである1.5倍ってのはそのBeforeとAfterの二つのビルの絵の底面積か何かで表現されていて(立体で書かれたビルの底面積なんて勿論だれも気にしないけど、突っ込まれた時には「ちゃんと表した」と反論できる…ちょっとあまりにも強引な反論になるけど)、通常一番目を引くビルの高さそのものは2倍以上の差がつけられているという。思わず手元のパンフレットで高さ確かめてにやにやしましたよ、と。って指差せば簡単だけど言葉だけだとなんか複雑なことみたいだな…。
まぁ今だって(前書いたっけ)地下鉄でよく見る某社のなんたら茶は減肥がらみでインフォグラフを使うのが大好きで、それ以上にその統計を「効果的にプレゼンする」のが大好きらしくお前この21世紀になにやっとんじゃいボケという気がしてしょうがないので、要するに進歩がないのですが(時間経過による体脂肪率の変動か何かのグラフの縦軸メモリがあやしかったり、折れ線の背景に変化の傾向は似てるけど度合いが全然違う写真を入れて見た目の印象いじったり)。ていうかあれホント通報しようかと思ったわ。
さて。話を戻します。結局追い立てられて閉館時間に出て、リンカーンなんとかへ。あのいすに座ったリンカーンおじさんの巨大像です。そしてキング牧師がワシントン大行進の最後にI have a dream演説をしたのはここでしたね…っていって行ってみると真ん中の細長い池が全部掘り返されて非常に情緒がない感じに。工事中のようです(悲しい写真を載せましたよ)。そこでレンジャーのおじさんにリンカーンと奴隷制廃止の意義についてお話を聴き、その後マーティン・ルーサー・キングの像と言葉を記した広場へ。ここは数週間前にオープンしたばかりとのことですが、なんというかなんということもない場所でしかもちょっとわかりにくいのでわざわざ行く意味はないと思います。近くにキング牧師グッズ(というか本)屋もあるけど、彼の関係は半分くらいであとは普通のDC土産だし。キング牧師グッズも別に他で手に入りそうなものばかりだしね。
そこからホワイトハウスを外から見つつ歩いてホテルまで帰ったらもう8時!ということで近所のスペイン料理屋でビール飲みながらタパス食ってたら割と強い眠気が襲ってきて、もうだめっぽかったので帰ってすぐねました。宿はGrand Hyattだったんだけどやたら安くて(ダブルで7000円ちょい…あ、クーポン使ったから普通なら9000円弱かな)どんな嘘ハイアットかと思ったら割合立地もよく、設備もきれいで部屋は広く、素敵な感じ。一階にスタバもあるし、部屋のテレビはでかい。
一枚目:豪華ホテルエントランス
二枚目:工事中… http://pds.exblog.jp/pds/1/200811/19/48/f0145348_1761520.jpg 本来はこんな感じね
三枚目:ポトマック川を見やるキング牧師像。ちなみに彫ったのは日本人か中国人かその辺りらしく、漢字っぽい署名がはいってました。読めなかったけど。