イブだしQ4に買った本の書評でもしてみる
2008年12月24日 感想文。 序: 今年…というか多分Q4(シンガポール以降、つまり10-12月)で顕著だったのがハードカバーの率が高いこと。値段のこともあり、いままでほとんど買ったことが無かったんですがなぜか今回はハードカバーばっかです。確実に本にかける金は激増しています。
あと対象は机の上や本棚などすぐ見つかるところにあったもので、部屋を掘ればまだでてくるものと思われます。漫画は数多いけど勿論対象外。
未読のものたち
本当にここ数日で買ったのでまだ読了してないものたち。
1、テロリズムを理解する 社会心理学からのアプローチ
ファザーリ・M・モハダム他編 ナカニシヤ出版
タイトルでもう僕わしづかみ。まだ読み始めていませんが序文に「原文では日本に関して誤った記述があったので削除しました」みたいなことが書いてあって不安ではある…。同調圧力とか認知的不協和とかそんな話になるのかな。
2、自己評価の心理学
クリストフ・アンドレ&フランソワ・ルロール 紀伊国屋書店
なにより紀伊国屋って出版事業やってたんだっていう…。先ごろ自己評価が低い人と飯食ったから、ってわけでもないんだけどちょっと気になったので。ちなみに見事に「自己評価が低い人は占いが好き」と書いてあります。ニヨニヨ
3、図解雑学 恋愛心理学
齊藤勇 ナツメ社
読むのが恥ずかしいこのシリーズ、なんか変なのが混じってたので。ほら非モテだから学術的な見地から救いの手が見つかるかもしれないじゃないですか。
うそです。実は昔社会心理の教授に紹介されてたのをタイトル見たら急に思い出して。でも松井先生じゃなかったかなーと思ったらそちらは「恋心の心理学」でした。やられた。間違えた。
冗談系
1、エコノミック恋愛術
山崎元 ちくま新書
うわなんか恋愛系とか続くと恥ずかしいな…。いまいち経済解説屋さんとしては立ち位置が知れない山崎さんのさらにいまいち何がやりたいんだかわからない恋愛&経済指南本。とくダネに出てる。今見直したら最後まで読んでなかった。
時間つぶしにはわるくないです。でもこの本が一番教えてくれるのは二兎を追うもの、という言葉の意味だったりして。
コンサル系
1、コンサルティングの基本
神川 貴実彦 日本実業出版社
アマゾンで評価が高いから買ってみた。確かに「コンサルタントの一日」とかファームの種類とかまぁ色々基本的なことから丁寧に書いてあり、読むとなんとなく業界が浅いながらにわかった気になれる。
転職を考えはじめた時にこの本と次に挙げる「戦略コンサルティングファームの面接試験」を読んでコンサルは違うな、と思えたのが収穫。業種は業種としてみていて面白いんだけど実際自分がやる身となるには違和感を感じる部分があったのを明確に出来たという意味では感謝してます。
2、戦略コンサルティングファームの面接試験
マークコゼンティーノ ダイヤモンド社
やっててむなしくなったというか正直飽きたのでこれも読了してない。ただかなりの分量が入っている例題をばらすと結局どれもいくつかのパーツの組み合わせで、それをちゃんと解説してあるのでこの本に入っているだけ全部解けば(本当にこういう問題が出題され、重要視されるのであれば)相当助けにはなるだろうなとは思います。
巷ではフェルミ推定ってGoogleとかMSとかそういう所の入社試験として使われるってので有名になってる気がするけど、やっぱコンサルっすよね。僕これ大嫌い。数字が出るから意味があるように思えるかもしれないけど、概算に概算かけて得られる数字ってもっともらしいだけでなんの意味も無いもん。実務上、例えばマーケットサイズを考えるとかって時に手持ちでありものの調査結果のどれとどれを組み合わせれば近いものを作れるかとかそういう解決力を試したいんだろうけど、それならば与える状況が不完全すぎます。100個くらい調査結果を与えて「ここから有用なものを抜粋してシカゴの調律師の人数を推定せよ」ってんだったらわかるけど全部妄想じゃん。東京の人口くらいなら覚えてるかもしれないけど長野の人口誤差30%以内で言える人間なんてどれだけいるんでしょう。
まじめなの
1、メタル・ウォーズ
谷口正次 東洋経済
「中国いけいけだぜ!爆食!」とかそんな感じ。多分事象としては知ってることがちゃんと綿密に調査されてるんだろうけど「それは知ってるし」って思えることばっかりに思えてしまって…これはきっと書き方がこのみじゃなかったんでしょうね。調査にしても業界の人は知ってそうな話が多くてすごい独自に調べましたって感じがしなかったのもねぇ…失礼かもしれないけど。
2、デューデリジェンスのプロが教える企業分析力養成講座
山口揚平 日本実業出版社
最近mixiニュースとかにもスタバの話がでていたような。前書きを読んで企業価値の源泉を決算書やなんかの数字じゃなくビジネスの側面から見るみたいな話が面白いそうと思って買ったけどその面では間違い。嘘が書いてあったってんではなく、僕はもう少し定性的な話にいくのかと思ってたら「ビジネスの」ってのは業界の特性だったりもう少しカタい話でしたってだけで。面白かったんですがあまり記憶に残らない本でした。再読する気はあります。あそうそう、スケーリングっていうのかな?色んなものをうまく図にして「魅せる」のはうまいなと感じましたよ、ってのを追加。
3、共生者
松本弘樹 宝島社
特殊な趣味(または仕事?)の人向け。株式市場が鉄火場(賭場)からヤクザの財布になって久しいといわれますが、それを結構具体的に描写しています…と書くとちょっと不正確か。ヤクザの話ではありません。反社会的な人種の、程度で。まぁ競艇みたいなもんで会社は人が動かす、と思えばその人を操って博打の結果を左右しようという輩が現れるのは当然といえば当然かもしれませんが。
二次情報を通してなんで勿論観客としてとはいえ、結構この関係をよく見ている僕でも見たことのない名前がちらほらと出ていてそういう意味でも面白いです。面白いんですが「俺は悪くない。俺の作った仕掛けを悪用してるやつらが悪い」みたいな主張が垣間見えるのがちょっと…。外資にいながらよくわかんないレポート屋みたいなのに自分のレポート流したりとかしてたんでしょあんた(堂々と書いてる。会社のリソースだろうにこれ1000%キックバックもらってるよねぇ…)って話だし、会社の問題を解決する究極の手段(=錬金術)を自分は知っていてそれを求める会社に貸してあげてる、みたいななんか驕りっぽい感じもしたりしなかったり。ただ銀行も貸さないようなハイリスクなところにまとまった資金を持ち込むんだから見た目には当然ハイリターンであるべきだとは思うし、そういう意味でプレーヤーとしては必要な人たちなんでしょうが…。
4、オタクで女の子な国のモノづくり
川口盛之助 講談社
タイトルほど変な本ではないけれど、なんかほめ殺し(あこれdankogaiも言ってた)っぽくて照れくさい感じ。いろんなものを僕たちは持っているんだよ、ということを教えてはくれるけどそれでどうしたらいいのか、とはまだ結構距離があると思います。再読は微妙だなー。
うーん、こうして書き出すと数としては少ないのかな?
しかし飯島愛が死んだってのはちょっとびっくり。そして第一報が流れてから1時間以上他の通信社とかで流れてない(1次情報引用のGigazineが結果的に二番目に早いつうよくわからん状態)のはなんででしょう。しかし今日は寒いね。
あと対象は机の上や本棚などすぐ見つかるところにあったもので、部屋を掘ればまだでてくるものと思われます。漫画は数多いけど勿論対象外。
未読のものたち
本当にここ数日で買ったのでまだ読了してないものたち。
1、テロリズムを理解する 社会心理学からのアプローチ
ファザーリ・M・モハダム他編 ナカニシヤ出版
タイトルでもう僕わしづかみ。まだ読み始めていませんが序文に「原文では日本に関して誤った記述があったので削除しました」みたいなことが書いてあって不安ではある…。同調圧力とか認知的不協和とかそんな話になるのかな。
2、自己評価の心理学
クリストフ・アンドレ&フランソワ・ルロール 紀伊国屋書店
なにより紀伊国屋って出版事業やってたんだっていう…。先ごろ自己評価が低い人と飯食ったから、ってわけでもないんだけどちょっと気になったので。ちなみに見事に「自己評価が低い人は占いが好き」と書いてあります。ニヨニヨ
3、図解雑学 恋愛心理学
齊藤勇 ナツメ社
読むのが恥ずかしいこのシリーズ、なんか変なのが混じってたので。ほら非モテだから学術的な見地から救いの手が見つかるかもしれないじゃないですか。
うそです。実は昔社会心理の教授に紹介されてたのをタイトル見たら急に思い出して。でも松井先生じゃなかったかなーと思ったらそちらは「恋心の心理学」でした。やられた。間違えた。
冗談系
1、エコノミック恋愛術
山崎元 ちくま新書
うわなんか恋愛系とか続くと恥ずかしいな…。いまいち経済解説屋さんとしては立ち位置が知れない山崎さんのさらにいまいち何がやりたいんだかわからない恋愛&経済指南本。とくダネに出てる。今見直したら最後まで読んでなかった。
時間つぶしにはわるくないです。でもこの本が一番教えてくれるのは二兎を追うもの、という言葉の意味だったりして。
コンサル系
1、コンサルティングの基本
神川 貴実彦 日本実業出版社
アマゾンで評価が高いから買ってみた。確かに「コンサルタントの一日」とかファームの種類とかまぁ色々基本的なことから丁寧に書いてあり、読むとなんとなく業界が浅いながらにわかった気になれる。
転職を考えはじめた時にこの本と次に挙げる「戦略コンサルティングファームの面接試験」を読んでコンサルは違うな、と思えたのが収穫。業種は業種としてみていて面白いんだけど実際自分がやる身となるには違和感を感じる部分があったのを明確に出来たという意味では感謝してます。
2、戦略コンサルティングファームの面接試験
マークコゼンティーノ ダイヤモンド社
やっててむなしくなったというか正直飽きたのでこれも読了してない。ただかなりの分量が入っている例題をばらすと結局どれもいくつかのパーツの組み合わせで、それをちゃんと解説してあるのでこの本に入っているだけ全部解けば(本当にこういう問題が出題され、重要視されるのであれば)相当助けにはなるだろうなとは思います。
巷ではフェルミ推定ってGoogleとかMSとかそういう所の入社試験として使われるってので有名になってる気がするけど、やっぱコンサルっすよね。僕これ大嫌い。数字が出るから意味があるように思えるかもしれないけど、概算に概算かけて得られる数字ってもっともらしいだけでなんの意味も無いもん。実務上、例えばマーケットサイズを考えるとかって時に手持ちでありものの調査結果のどれとどれを組み合わせれば近いものを作れるかとかそういう解決力を試したいんだろうけど、それならば与える状況が不完全すぎます。100個くらい調査結果を与えて「ここから有用なものを抜粋してシカゴの調律師の人数を推定せよ」ってんだったらわかるけど全部妄想じゃん。東京の人口くらいなら覚えてるかもしれないけど長野の人口誤差30%以内で言える人間なんてどれだけいるんでしょう。
まじめなの
1、メタル・ウォーズ
谷口正次 東洋経済
「中国いけいけだぜ!爆食!」とかそんな感じ。多分事象としては知ってることがちゃんと綿密に調査されてるんだろうけど「それは知ってるし」って思えることばっかりに思えてしまって…これはきっと書き方がこのみじゃなかったんでしょうね。調査にしても業界の人は知ってそうな話が多くてすごい独自に調べましたって感じがしなかったのもねぇ…失礼かもしれないけど。
2、デューデリジェンスのプロが教える企業分析力養成講座
山口揚平 日本実業出版社
最近mixiニュースとかにもスタバの話がでていたような。前書きを読んで企業価値の源泉を決算書やなんかの数字じゃなくビジネスの側面から見るみたいな話が面白いそうと思って買ったけどその面では間違い。嘘が書いてあったってんではなく、僕はもう少し定性的な話にいくのかと思ってたら「ビジネスの」ってのは業界の特性だったりもう少しカタい話でしたってだけで。面白かったんですがあまり記憶に残らない本でした。再読する気はあります。あそうそう、スケーリングっていうのかな?色んなものをうまく図にして「魅せる」のはうまいなと感じましたよ、ってのを追加。
3、共生者
松本弘樹 宝島社
特殊な趣味(または仕事?)の人向け。株式市場が鉄火場(賭場)からヤクザの財布になって久しいといわれますが、それを結構具体的に描写しています…と書くとちょっと不正確か。ヤクザの話ではありません。反社会的な人種の、程度で。まぁ競艇みたいなもんで会社は人が動かす、と思えばその人を操って博打の結果を左右しようという輩が現れるのは当然といえば当然かもしれませんが。
二次情報を通してなんで勿論観客としてとはいえ、結構この関係をよく見ている僕でも見たことのない名前がちらほらと出ていてそういう意味でも面白いです。面白いんですが「俺は悪くない。俺の作った仕掛けを悪用してるやつらが悪い」みたいな主張が垣間見えるのがちょっと…。外資にいながらよくわかんないレポート屋みたいなのに自分のレポート流したりとかしてたんでしょあんた(堂々と書いてる。会社のリソースだろうにこれ1000%キックバックもらってるよねぇ…)って話だし、会社の問題を解決する究極の手段(=錬金術)を自分は知っていてそれを求める会社に貸してあげてる、みたいななんか驕りっぽい感じもしたりしなかったり。ただ銀行も貸さないようなハイリスクなところにまとまった資金を持ち込むんだから見た目には当然ハイリターンであるべきだとは思うし、そういう意味でプレーヤーとしては必要な人たちなんでしょうが…。
4、オタクで女の子な国のモノづくり
川口盛之助 講談社
タイトルほど変な本ではないけれど、なんかほめ殺し(あこれdankogaiも言ってた)っぽくて照れくさい感じ。いろんなものを僕たちは持っているんだよ、ということを教えてはくれるけどそれでどうしたらいいのか、とはまだ結構距離があると思います。再読は微妙だなー。
うーん、こうして書き出すと数としては少ないのかな?
しかし飯島愛が死んだってのはちょっとびっくり。そして第一報が流れてから1時間以上他の通信社とかで流れてない(1次情報引用のGigazineが結果的に二番目に早いつうよくわからん状態)のはなんででしょう。しかし今日は寒いね。