ヒトラー ~最期の12日間~を見た。月曜の昼間だってのに出てきたら次の回の分、列が出来ていて多分あれで一杯だろう。僕が入った回もほとんど席が無い状態。一人でよかった。
しかしあまりに名作である。☆×6つあげちゃいたい。最初に少しだけある不満をあげるとすれば「ヒトラーは結局人間として扱われていない」という事。確かに映画では彼は精力的でもなく得意の演説をするシーンもなく、化け物ではなくただの追い詰められた哀れな老人である。しかし監督が言うように「人間ヒトラーの内面を描く(うろおぼえ)」事を一番にするのなら既に極限状態であった戦争末期が舞台というのが果たして正しかったのかと思う。 ヒトラーは劇中ずっと現実を認められず愚かな妄想を巡らせてる狂人として扱われている。潔さなど全く無く、居もしない軍団で挟撃を仕掛けようとしたり目の前の将軍を屑呼ばわりしたり。だから最後まで「総統の内面は謎」なのだ。
良かった点。もうこれは数え切れません。まず何よりショッキングな題材に寄りかからずにしっかり「映画」である事。色々なところでかなり綺麗なカメラワークがあったりとか地下基地は最初は禁煙とか言われてたのに次第にみんなタバコを吸い始めたり、みたいな(やたら目についたから調べたらヒトラーはタバコを吸わないだけでなく嫌いだったようで。)そういう内面描写とか。
そうそう途中出てくる熱烈なナチ信者の若い男女が結局守ってた拠点を落とされて自殺するシーンなんかは凄く強烈でした。特に最初に女を射殺した男が取り乱す演技は鳥肌もの(台詞とか全く無いのがまた…)。あとは負けが確定して(ヒトラーは終始ころころ人格?が変わるのでいつ自覚したのかいまいちわかりずらいんですが)地上で焚き火して書類を燃やしてるところにヒトラーが出てきてそれを見ているシーン、かな。
そしてヒトラー後、がおまけではなくきちんと描かれているのも感心したところ。彼が死んだら終わり、ではなくほかの将校がどういう道を選択するのかがじっくり描かれている(インド系っぽいのがいたのはアレは史実なのかな?Hans Krebsって人。)。
顔に掛けられた白い布も印象的でした。
さて面白かったところ。劇中どうでもいい、でも歴史上の重要人物の登場が超さりげない。ゲーリングとか…チラシみて気付いたし。あと女性パイロットのハンナ・ライチェが名前も出されずにお遊び的(っていうと失礼だけど)に出てきたり(スタッフロール寸前の「みんなはその後」みたいな所には出てきたけど…有名人だし)。
あとは…やっぱり結婚のシーンで「総統、恐れながらあなたは純粋なアーリア人ですか?」と牧師(神父かも)が訊くシーン。総統答えず。総統ユダヤ人説ってのは手塚治虫のあれじゃないけど沢山ありましたからねぇ(今では否定されたらしいですが)。
いつもミニシアターなんかこなそうな白髪のカップルが多かったです。っていうか半分とかだった気がするくらい。まぁ平日だからってのもあるかもしれないけどそれにしても、な比率。
しかしあまりに名作である。☆×6つあげちゃいたい。最初に少しだけある不満をあげるとすれば「ヒトラーは結局人間として扱われていない」という事。確かに映画では彼は精力的でもなく得意の演説をするシーンもなく、化け物ではなくただの追い詰められた哀れな老人である。しかし監督が言うように「人間ヒトラーの内面を描く(うろおぼえ)」事を一番にするのなら既に極限状態であった戦争末期が舞台というのが果たして正しかったのかと思う。 ヒトラーは劇中ずっと現実を認められず愚かな妄想を巡らせてる狂人として扱われている。潔さなど全く無く、居もしない軍団で挟撃を仕掛けようとしたり目の前の将軍を屑呼ばわりしたり。だから最後まで「総統の内面は謎」なのだ。
良かった点。もうこれは数え切れません。まず何よりショッキングな題材に寄りかからずにしっかり「映画」である事。色々なところでかなり綺麗なカメラワークがあったりとか地下基地は最初は禁煙とか言われてたのに次第にみんなタバコを吸い始めたり、みたいな(やたら目についたから調べたらヒトラーはタバコを吸わないだけでなく嫌いだったようで。)そういう内面描写とか。
そうそう途中出てくる熱烈なナチ信者の若い男女が結局守ってた拠点を落とされて自殺するシーンなんかは凄く強烈でした。特に最初に女を射殺した男が取り乱す演技は鳥肌もの(台詞とか全く無いのがまた…)。あとは負けが確定して(ヒトラーは終始ころころ人格?が変わるのでいつ自覚したのかいまいちわかりずらいんですが)地上で焚き火して書類を燃やしてるところにヒトラーが出てきてそれを見ているシーン、かな。
そしてヒトラー後、がおまけではなくきちんと描かれているのも感心したところ。彼が死んだら終わり、ではなくほかの将校がどういう道を選択するのかがじっくり描かれている(インド系っぽいのがいたのはアレは史実なのかな?Hans Krebsって人。)。
顔に掛けられた白い布も印象的でした。
さて面白かったところ。劇中どうでもいい、でも歴史上の重要人物の登場が超さりげない。ゲーリングとか…チラシみて気付いたし。あと女性パイロットのハンナ・ライチェが名前も出されずにお遊び的(っていうと失礼だけど)に出てきたり(スタッフロール寸前の「みんなはその後」みたいな所には出てきたけど…有名人だし)。
あとは…やっぱり結婚のシーンで「総統、恐れながらあなたは純粋なアーリア人ですか?」と牧師(神父かも)が訊くシーン。総統答えず。総統ユダヤ人説ってのは手塚治虫のあれじゃないけど沢山ありましたからねぇ(今では否定されたらしいですが)。
いつもミニシアターなんかこなそうな白髪のカップルが多かったです。っていうか半分とかだった気がするくらい。まぁ平日だからってのもあるかもしれないけどそれにしても、な比率。