【少し飲んでる】

 最近ぜんぜん書けてません。本当は昨日だかにドラフト書いてるんだけど結局書き上げられなくて、こんなざま。
 でもそんな中、残しておきたいと思うコトがあったので、書きます。

 今日はピラフ(元D役員)と去年NYで会った肉食系女子(旧姓「NY美人」)と3人で飯を食っていました。肉食系に迫られてここ数ヶ月ずっと逃げ回ってたんだけど彼女がピラフを持ち出してきたあたりで逃げ切れず。
 で、書き残したいというのは彼女はH系の代理店にいるんだけど、その話を聞いていて「あー俺代理店行きたいかも」とか思ったんですわ。今の会社から離れることは決めたとして、別に他に移るって選択肢もあったはずなのに色々心が疲れたとかちょっとした拒否反応とかであんまり正直代理店、って選択肢を考えてなかったのは確か。なんかそれを無理やり(というと言葉が悪いけど)意識させられた晩でした。俺ホントこの道でいいのかなって。
 代理店でやりたいことがあってそれを果たせないままに業界を移るのは確か。どうしたって迷う選択肢だろうけど、それにしても、色々考えてしまうのです。

 どう喚いてももう戻れないんだけどさ。
 さて、退職まであと3日。今日ものんびり…してなくもない日。想像していたよりはバタバタとしています。ていうか最後の一週間とかほとんど仕事ないと思ってたのになんで普通に仕事とかあんの。もう俺お別れメールしこしこ書くとかそういう作業に没頭したいのに。

 まぁそんな事をしたり通りがかった人に「実は辞めるんです」なんていってみたりお別れランチしたり、そんな毎日。

 でさて、来週からまた旅に出ます。お前旅に出すぎだろ、って思う?うん僕も思うけど、また旅です。今回はタイトルにある通りニョロニョロの出るという夢の地フィンランド…航空でヨーロッパ。ローマから入ってパリから出るというのがとりあえず頭と尻なんだけど、間がぜんぜん決まらない、というかそもそもどこにいくか決まってない。友人がいるからリンツには行くし、あとついさっきウィーンフィル取れたからフランクフルトにもいくけど…とりあえずローマの宿取ろうね。
 明日は愛しのお狗さまと鍋(を要求されたが候補がない…)。明後日も最終勤務日にも関わらず大学の後輩と飯。そんなかんじ。

葛藤

2010年2月4日 日常
【飲んでます】

 現在進行形で買ってきたヱビスなぞ飲みながら。今日は昨日書いたように狗と。いつも間を空けてしか会わないから久しぶりかなと思いきやそういえば年末に会っていたので2ヶ月ぶりくらい。我々にしては相当頻繁だよね…って前はOB訪問?的な感じだったのでほとんど二人でディープな話はなかったんだけど。結局鍋はお勧めの店が2100からなら…つう感じで彼女は早く帰らねば、ということだったので却下。普通によくいく(だけどとてもよい)しゃぶしゃぶ屋でした。うまかった。
 いつもいつも書いていることだけれど、僕らには時間が足りない。今日は時間制限があったので更に足りなかった。いつも1800集合で2400までとかだから…ってそれでも足りないのが常で。

 今日は何の話したんだろ。結構いつもに比べると観念的な話題が少なかったかも。外国人と付き合うってどうですか的な話とか…彼氏がシンガポール人の人を目の前に「ありえないでしょ」とは言えないってば苦笑。
 彼女も僕と同時期にシンガポールに行くとのこと。お土産交換しようねとかって話で別れました。いいなあ学生春休み。

 なんか密かに今日がもしかしたら何気なく転機なのかもなぁ、とか思った。いや密かにとかって言いながら書いてるけど笑。なんだろう、別に具体的な何かがあるわけではないんだけど、話していて踏み込む感覚?遠慮のなさ?わからない。それがいいのか悪いのかすら判断できないけど、そんなものがあった気が少なくとも自分はあって。今までだって十分特別な存在だったけど、もしかしたらそれ以上に…なるのか?どうでしょうねー。といったところ。どきどき。


 明日は最終出社。いい加減仕事が終わらないので早朝出勤するつもりだけど、なんでこんなにむなしいかね。
 今成田。もうすぐ出発。最近相変わらず日記を書けていない。別に今それでどう思うわけじゃないんだけど、年末に見直したときに「この月の日記少ないな」とか思ったりはする。そしてそれは瞬間の思い出(というより記憶か)が少ないということでもある。今それと直面したときにどう思ったかというあまり整理されていない感情が残るのはここだけなんだよね、結局。。Twitterには確かにそういう側面はあるけど、あそこに流れるものは流石に整理されてなさすぎる。Twilogみたいなので記録が出来ることは知ってるけどやってないし。とにかく短すぎない、でも自分の考えがきれいに整形・成形されすぎない範囲の生な感情を残しておきたいな、と思うのです。思うのにやらないのです。要するに怠惰なのです。

 さて、今回の旅について。そんなわけで?あまり目的も目的地も、何も書いてない気がするので最初にまず書いておくことにする。って別に大仰な目的があるわけでもないんだけど…。日本でごろごろごろごろしていても仕方ないしね、ってのもあるよ、そりゃ。そもそも今回の目的地の選択基準なんて「ヨーロッパで行ってない主要国にいっとこう」というそれだけだからね。ということで今回の主要目的地はフランスとドイツ…のはずなんだけど色々あって特にパリなんて2日くらいしかいないような気がしています。気というか現実というか事実というか。ドイツもどうせならベルリン行きたかったけどいけなそうだし…。しかしその割には日にちが違うところでちょっとだぶついたりして、なんとなく無計画感が早くも漂っております。
 今回いつもと何が違うって、ひとつは勝手がわからんわけです欧州。言葉もわからんし。シンガポールとか狭くて簡単だし、NYもはじめてだったけど所詮??アメリカだし。なんか英語じゃないってだけで不安というか、でもそれが楽しみであることも事実なのだけれど。で、とにかく最初はローマから入ります。で日にち飛んで、19はオーストリアのリンツ、20はドイツのフランクフルト、21からパリ、でパリから帰国。それは決まってる。あフランクフルトからパリとかもう決まってんだからフライトとっときゃよかったか。着いたらすぐとろう。埋まってたら面倒だしな。
 でだから今の問題はローマとリンツの間をどうするか。結構両方ともヨーロッパ的には南なので、ベルリンみたいな北に行っちゃうと戻ってくるのがめんどいのです。めんどいというか金がかかる。 

 あ、ボーディングコール。

 なぁんて書いてたら着きませんでした、ローマ。今ホントにヘルシンキで足止め。なんかパスポートコントロールでひっかかり、乗り継げなかったんですよ。で航空会社が言うには「おれらのせいじゃないから」まぁ確かに悪い?のは空港の職員なので航空会社に非はないんですがそんなん知るか、というか北欧装備もしてきてないのに手荷物だけで雪国に放り込まれたらそのなんだ、死ぬ…ということで必死で抵抗していました。「This is completely NOT my fault!!!」とか「あんびりーばーぼー!」とか。だって損失補てん一切しないてんだもん。初日のホテル代とか。ローマの宿も勿論取られ損だし、ヘルシンキの宿だって自分でとらなきゃいけない。まぁ確かに保険降りるけどさ…。
 でも結局どうもならず、「そもそもうちの過失じゃない以上明日のおなじフライトアレンジするだけありがたいとおもいな!(ってほどえらそうじゃないけど)」と言われて引き下がりましたよ…。ちょうどというかフィンランド航空には日本人の地上従業員がいてその人がかまってくれたんで(交渉の場にはいなかったけど)少しスムーズにいきました。その点についてはよかったんだけど。あそうそうどうでもいいんだけど空港から日本人の家族(父娘息子)と一緒になったんだけど娘かわいかった。ホテル一緒だったからちょっと話したらミュンヘン行く途中でやっぱり同じように乗り継げなかった系のようです。娘しか英語しゃべれないようで(うまかったけど)、なんかこの先大変じゃないといいなぁ、とか思っていましたよ。
 
 ま、別に騒いでみただけって意味合いが強くて実際は急いでるわけじゃないし、ヘルシンキを楽しめばいいんだけどね、ということで空港近くにホテルを取り、近くのショッピングモールに忍び込んでお買い物を楽しむのでした。とりあえずモスバーガーのぱちもん(きめつけた)のヘスバーガーつうのがいくつかあったので夕食はそこで…と思ったらすげえおいしくなかった。びっくりだ。モスどころかマックより全然…。
 あとヘルシンキ、数字上の気温はともかく、体感では思ったより寒くありません。何時間も歩くならわからないけど…。とりあえず耳は寒いのでスーパーで帽子買ったけど、上半身はヒートテック的な何かを借りずとも寒さを全然感じません。

 そんなわけで明日のフライトも結構夕方遅いので、午前中はヘルシンキを楽しもうと思います。遅れること自体は問題ないんだけどどうすっかねー、ローマは元々長く予定してなかったからそこだけ縮めるってのはないし、旅行計画自体はちょっと考え直さなきゃいけないかも。それめんどいなー。
さぼるとたまるのは宿題と同じ(ヘルシンキ→ローマ)
さぼるとたまるのは宿題と同じ(ヘルシンキ→ローマ)
さぼるとたまるのは宿題と同じ(ヘルシンキ→ローマ)
 寄る辺ない感じで詰め込まれたホテルで結局一夜を明かし、でもせっかくこんな来る予定もない町にきたんだから、ということで翌朝はヘルシンキを探検。ヘルシンキは小さな町で、それでも充分。。とは言わないにしろ、それなりに回りきれた気がします。心強かったのは偶然というかちょっと前まで知り合い(昔のオケ仲間)がヘルシンキ大学に留学していて、最近あまり連絡取ってなかったけどちょろちょろと情報をくれたこと。正確にはその知り合いの妹と今でもかなり連絡があるので妹を通して、だったんだけどね。妹もちょうどこの前の夏にフィンランド旅行に行ってたので最初は妹に訊けばいいや、と思ったんだけど(どうせディープな情報を得ても対応できないだろうし)楽譜屋知ってる?って訊いたらわざわざ兄に聞いてくれて。
 でヘルシンキ市街。まず泊まってたホテルはAirport Hotelという名前なだけあって空港の横…でもないんだけどまぁ市街ではないところに立っていて、市内に出るためにはバスで30分くらいかな、いく必要があります。そのバスがまず定刻どおりに来なくて死にそうになったりしましたよ。いや書いたように(今ネットつながってないから確かめられないけど多分書いた)歩いてりゃ思ったより寒さは気にならないんだけど、風がぴゅーぴゅー吹いてる中バス停でたちっぱは辛いです。既に罰ゲーム。でまぁ15分くらい待ったらようやく来て(定刻に偶然逆方向の同じ系統のバスが来ていたのでもしや反対に並んでるのでは…という精神的重圧?もあって結構辛かった…)、まぁそれに揺られていきました。どうやら遅れるのがデフォなのかバス接近お知らせシステムがあるのか、30分に一本とかしかないその便に乗る人はみんな定刻を過ぎてからのんびり集まってきました。そしてなぜかそのバスに乗ってた人は二人席の場合みんなきれいに窓側に座っていて面白かった。窓側寒いのにさ。

 街中は…特筆すべきことはそんなになかったような。面白かったのは午後になってあのクソ寒いのにアコーディオン弾いてる(当然素手)おっさんがいてガッツがあれば人間はどこまででもいけるんだなぁって思ったってことと、アジア人に占める日本人率がすごく高いように感じたこと。他の国では大体やっぱりというか中華系が多い気がするんだけど、住んでるような雰囲気の日本人が多かった気がします…って言っても絶対数は少ないけどね。かもめ食堂じゃないけど、北欧に対する憧れとかってのはまだまだ日本人ばっかりなんでしょうね。あとやっぱ北欧系はきれいというのはホント。もうニョロニョロとかいいから幼女を連れて帰…いやはや。
 まぁそれはともかく、まずは例の兄に教えてもらった楽譜屋へ。中央駅から地下鉄で一駅…って教えてもらったのにその地下鉄の駅が丸ごと閉鎖中というクソ仕様で仕方なく徒歩。とはいえなんでか知らないけど全体的に駅の間隔はすごく狭いので、歩いても10分掛からない距離。場所というか方向感覚さえつかめれば寒かろうがそんなに苦にはなりません…って地図もないし何もないのでその方向感覚つかむために結構歩いたんだけどね。
 で楽譜屋では突然にしては素敵な収穫、僕の大好きなフィンランド人作曲家小品とフィンランドの民俗音楽の楽譜をゲット。楽譜の数は銀座ヤマハに比べりゃ屁なんだけど、しっかりフィンランド人の作曲家のコーナーを編成ごとにそれぞれ別に設けてあって、好感が持てました。特にやっぱりというかシベリウスは相当そろってる…って良く知らないからそれはいいすぎだな、とにかくたくさんあったのです。
 あと本当は鹿肉とかいわゆるラップランド料理ってのかな、そんなのをぜひランチに、と思ってたんだけどそれは無理でした。というかぱっと見ても土曜日のランチ営業をしていてそういう料理を出す店というのがそんなにはないらしく、見つけられたのが一箇所だけでそこが定刻を過ぎても開かなかったという…そもそもホテルに2時くらいに戻らなきゃいけなかったのでまぁ難しいタイミングではあったんだけど。で、代わりになんかよくわからんファーストフードのチキン屋へ。手袋はずしてはじめてというか、「あ、手動かないや」とか思ったりして。かじかんでるとかじゃなくてもうまったく言うこときかないの。寒いってのはあまり感じなかったんだけど…一瞬でそれを通り越して感覚ない方面に行ってたのかなぁ…あぶね。あとコーラ頼んだら氷が入ってなくてなんかウケた。チキン屋ってKFC以外でチェーンになるのって相当珍しいから期待してたんだけど相当家庭の味でその辺はちょっとショックというかなんというか。そもそもケバブとチキンとバーガーとピザだっけか、を一店舗で売ろうって誰が考えたんだろう…。チキンの付け合せはなんかよくわからんフライドライス的な何かだったりして、なんとなく何かは感じるんだけど…。どうやら南方(ってどの国だってこの国よりは南方だろうけど…)の人がやってるらしく、チキンの味付けとかもそんな感じ。ピザとチキンのセットとか期待したんだけど、そういうわけではありませんでした(よく見てないけど2フロアに分かれてて、下の階でピザとバーガーを売ってた様子)。店の名前がSFCと非常に喧嘩売ってるんだかなんだかよくわからない感じで期待してたんだけど、前の日のヘスバーガーといい、ヘルシンキのファーストフード文化はまだまだというかもうだめというか、そんな感じです。2回食っただけで勝手に判断すんなって話だろうけど…。
 そうそうチェーンの話を書いてて思い出したんだけど、この国もスタバが少ない(というか多い国ってまだまだ多数ではないのかも)。代わりにというかRobbert’sという店があるんだけど、これは高給デパートの中で豆売ってたりするので微妙に違うのかも。でもスタバが少ないのは個人経営のカフェが既にあるからってわけでもなく、そういうところでだらだらする習慣が欧州人ほどはないのかな?よくわからないけれど、とにかくそんなかんじ。
 でバスを一本逃したりはしたものの、順調に空港に送り届けてもらい、乗り合わせた大量の中国人(例によってうるさくて異常にうざい)と共にローマへ。このときは相当ぐったり。やっぱああいう氷点下の町をうろついてりゃそりゃ体力削られるよな。夕方なのに(多分時差ぼけもあり)爆睡しながらのフライトでした。実は一瞬風邪引いたかなと思ったけどおきたら元気になっていたので一安心。でロストしてた荷物もちゃんと見つかったし宿まで結構順調に行ったんだけど…って宿の話は今日の日記に書こう。とりあえずこの日は宿についたのが10時前とかで、それから飯を探しに行ったんだけど見つからず、イタリアはスーパーとかないので食料調達も出来ず、ホテルのレストランは死ぬほど高かったので死んでしまえと思い結局冷蔵庫にあったビールと持ってたウィスキーかっくらって寝たのでした。

 さて、そろそろ2030なので夜飯食ってきましょう。昼も夜もピッツア!帰ってきたら今日の日記。しかしヘルシンキがまだ昨日の出来事とは…なんかこの大きな地理的移動に脳がついてかないなぁ…
おおそういえばバレンタインデー
おおそういえばバレンタインデー
おおそういえばバレンタインデー
 素で忘れてたけど、バレンタインデーだね。と、いうわけで2月14日です(地下鉄の広告にそんなのがあったので気付いた)。今日も朝から元気に参拝!ということで宿はヴァチカンまで徒歩2分くらいのところにあるHotel Columbusというところで、ロケーションはある意味最高です。宿出て左向いたらすぐもうでっかくサンピエトロ寺院見えるし。駅からは結構(といっても10分くらい)歩くので、ヴァチカンに興味がない人には特におすすめしませんが。あとホテルとしては設備がダメダメ、ってのもお勧めしない理由。ネットはWifiが入ってることになってるけど部屋によってばらつきがあるようだし、僕はアクセスはできるのにどこにアクセスしようにもサーバが見つからないとか言われて結局捨て金になっちゃったし、お湯はぬるいし空調はセントラルだから自分で調整できないし布団は薄いしレストランは高いし外は大通りに面してるから窓開けてるとうるさい(閉めてると暑い)。でもまぁ、なんか修道院を改造したとかって宿らしく、建物にしても備品にしても相当由緒正しい感が出てるのでそういう雰囲気がすきならいいのかもね。

 僕はカトリックではないけれど、サンピエトロ寺院は泣けます。特にライトアップされた夜のあれは何があっても別にキリスト教興味なくても一度みるべき。昨日駅から宿に向かう途中で前を通って、最初から泣いたもんね。いや泣いたっては比喩じゃなくホントに涙がでるのよ、すごくて。今まで色んなものを見てきた…というほど旅通でも世界遺産通でもないけれど、少なくとも自分の人生の中で確実に一番感動した建造物です。外側もだし、中もね。中は朝行けばそんなに混まずに入れます。寺院の中では説明などはしちゃ駄目ということになっているとの事で外で固まってガイドさんが説明しているのでモタモタするふりして周りをうろちょろしてればなんとなく背景などを知ることもできます。僕のときは3組くらい日本語ガイドのグループがいて「ほら衛兵はスイス人なんですよ、彼らはタバコとか吸わないしイタリア人にしなくて正解でしたね!」とかよくわからないトークをかましていました。
 寺院内部は意外にもフラッシュ撮影可。絵画じゃないからいいんだって。で懺悔室あたりは撮っちゃ駄目、といわれるけどどれがそうだかよくわからんかったです(怒られて気付いた)。つうかこんな目立つ場所で懺悔するやついるのか(いるんだろうね)。僕が入ったときは日曜ということで普通に前方でミサをやっていて、参加したい人はどうやら普通にその旨言えば参加できたみたい。観光の人は止められるけど。でもミサ参加してるほうもフラッシュぱちぱちでいやだろうなぁ…。正直「日曜の午前はミサやるから一般公開しません」でいいと思った。
 いやしかし感動しましたよ中も。ここでも涙でたもん。なんだろうなぁ…うまく表現できないんだけど、こういうもの作る事ができる権力を得たら、もしかしたら死とかそういうものにも勝てるかも、って思うかもしれないって思った。それだけすごい規模だし、装飾は荘厳ですばらしい。しかし美術館はともかくとして、こんなとこ一般公開の必要あるのか?やっぱり疑問。一般人観光客としての自分は中に入れたことをすごくハッピーだと思うけど、客観的に見たらそういうことしなくていい気がする…。しかも無料だから別に財源にもなってないわけだし。ちなみに今日(15日)も美術館行く前に時間ができそうならちょっと寄ってこうと思ったりしてます。ミサやってて封鎖してた前方はもしかしたらやってなければ入れるのかなとも思えたので。
 一通り堪能して、次はテルミニのiを探しに。宿のインターネットがなんか変で使えないのでホットスポットを教えてもらおうと思ったのと、次の移動をどうしようか(経由で一泊にするか直通にするか)相談しようと…思ってたけど地球の歩き方に乗ってた位置は全部店になっていて、駅の指示板はそもそもいろんな違う方向指してて意味不明だし、もうわけわからんくなってもうしょうがないから駅の人に聞いたけど英語があんまり通じてなくて間違ったこと教えられてへこんだので帰りました。無駄足。iの本店?は日曜休みみたいだし(そもそもこちらも指定の番地に見つけられなかった)。

 でまたヴァチカンです。ヴァチカンばっかやなホント。歩き方なんかには小さく書いてあるだけのこのイベントのためにこの曜日にぼくはここにいるといっても過言ではない…そう、教皇アウグスティヌス…何世だっけ(追記:正解はベネディクトで16世…はずかしいな)?笑。まあ信者じゃないとそんなもんです。枢機卿だった時はラッツィンガーさんだった気がしますが、まぁとにかく今の教皇のお姿を見れてありがたい(と思われる)説教を聴けるというイベントが日曜正午からサンピエトロ広場で開かれるのです。ものすごい数の人が集まってきて横断幕張るわ歌うわ踊るわで結構大変な騒ぎ。教皇はホント遠くにかすかにいらっしゃることがわかるってほどの距離なんだけど、ちゃんと見ることができました。説教は全部イタリア語なんだけど、途中で各国語で呼びかけられるというコーナーがあって、僕がわかった限りイタリア語、英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語??の各国語で話されていました。突然英語になったところで気付いたんだけど、その国の言葉になった瞬間スペインならスペインからの観光客が国旗とか振りかざして大騒ぎして、なんかわーわー(なに言ってるかわからん)な感じで。全言語同じ内容だったのかそれとも集まってる人に対して多少アレンジしてしゃべってたのかはわからんかったけど、でも多分クリスチャンが多い国の言語はカバーされてるんだろうね。いつか中国語とかで挨拶する日が来るのかしら。にーはおとか言っちゃったりして…。当然というかあの大群衆で日本人はまったくみかけませんでした(信者さんとか絶対いたんだろうけど)。

 謁見後は昼飯へ。別件でレストランを探しているときに見つけたウェブサイトで紹介されていた店主がイタリアの知り合いに紹介されて行ったというピザ屋を探して…と思ったら開いてなくて、結局昼は適当に。しかも食った後通りがかったら開いてた…ということでここには夜もう一度。その後は周辺にあったナヴォーナ広場を通ってパンテオンを見学し、なんかよくわからない馬系イベントが開かれて大盛況のポポロ広場を抜け(二頭の馬を平行して走らせてその上に乗ってた少年すごかった…)、リコルディへ。CDやら楽譜を見たけどやっぱりあまりぴんと来るものはなし。ニーノロータのトリオというのを見つけておおっと思ったら編成がVnじゃなくてクラリネットかなんかだったし。

 リコルディを一通り見学した後はサンタチェチーリア音楽院(http://ja.wikipedia.org/wiki/聖チェチーリア音楽院)へ…と思ったらすごい地味で全然気付けず。狭い路地を入ったところにひっそりあるけど、よっぽどよく見ないとわかんない…どっかに正門あったのかな。サンタチェチーリアは確かイ・ムジチ合奏団というまぁバロックの演奏ではとても有名なイタリアの弦楽合奏団の出身校だったりして、多分イタリアでは一番有名な音大だと思うんだけど…。ちなみにナイキとかの正面の通りだったかな。リコルディやらサンタチェチーリアへのわき道がある道はショッピング街で、いろんなブランドの店がたくさん。そのまま歩いていくとスペイン広場に着きます、確か。ああそうそう、この通りからスペイン広場にかけては大量のハレクリシュナさんたちがいます。そういう宗教ね。みんなインド?中東?系なんだけど、一輪の花を配っていて、タダでもらえるかと思いきや受け取っちゃうと「それはそれとしてあげるから寄付してよ」と迫るうざったい人々です。知らないで受け取ってうざい感じになってる人が続出でした…とはいえ結構サボり気味というか渡してるだけのクリシュナさんもいたような…。

 スペイン広場は気持ち悪いくらい人がたくさんいたのでイヤになりました。終わり。ローマってそういうの多いんだよな…人さえいなければよさげな場所なのにうんざり系。そんなスペイン広場を抜けてテルミネ駅に戻り、そこからお待ちかね、スーパーへ。ホント少ないのよねスーパー。地球の歩き方に小さく書いてあるせいなのか日本人の国民性???なのか、スーパーには日本人がびっくりするほど大量にいてなんなのあれは、という気分。俺もその一人なんだけどさ。とりあえず日本でも売ってるようなパスタ見てうんうんいうのはやめようぜ、といった感じでした。ああ君料理しないのね、みたいな(えらそう)。ちなみにUpim(イトーヨーカード的な安デパート)の地下にあり、普通のスーパーって感じ。決してハイパーマーケットの類ではありません。ワイン安いよ。mlあたりでいえばビールやコーラより圧倒的に安い(と思う)。

 そして宿に荷物を置いて、昼に入れなかったらBaffeto2へ。すんなり入れて、おいしい晩御飯。うまい店だということだったのであえてというかひねってない普通のクアトロフォルマッジオ食ったけど、相当うまし。そして安い。スペック(生ハム的な)とサーモンのせたブルスケッタ、それにワインハーフボトルとピザで20EUROちょい。うまし。隣がカップルで、男ばっかり話しててなんか口説いてる系かなと思ったら時々ぼそぼそと低い声で女が返してて、ああこういう感じのカップルなんだなぁと勝手に妄想していました。イタリア語だから何しゃべってるかはわからん。ちなみに英語メニューもある…けど料理のイタリア語って日本でも翻訳されずにメニューに載ってるものが多いから英語になるとかえってわからんかも、と思ったりしています。ただ何の料理かわからない場合は英語メニューだと料理の名前が名前というより単に素材の説明の羅列だったりするのでわかりやすいかなとは。
 ぶらぶらとまたサンピエトロ広場を散歩して帰ったのでした。夜遅かったのに教皇執務室には灯りがともっていました(本当にそこで執務をしてるかはしらないけど)。
フィレンツエに移動
フィレンツエに移動
フィレンツエに移動
 今日は移動…だけど電車は夕方なので、とりあえず観光、というかとりあえずヴァチカン(またか)。今日はお待ちかねシスティーナ礼拝堂があるヴァチカン美術館なのでした。僕は開館20分くらい前に行って10分後くらいに入れたけど、出てきた10時くらいには列は多分1時間以上待ちな勢いで出来ていたので、ここも朝早く行くのがお勧め(そんなとこばっか)。後で書くように展示見て腐っていたので帰りにサンピエトロいくか!と思ったけどこちらも大行列。もう朝以外観光とかしなくていいんじゃね、ってのはともかくとしても、ベストの状態で見たいなら結構いろいろ組み合わせを考える必要があるなとは思いました。予約が必要な美術館とか、人が集まりようがないものを午後に回してね。

 そう、でヴァチカン美術館。展示はちょっと微妙でした。いや悪いってんじゃないんだけどね…。ひとつは個人的な好みの問題で、ローマ時代の白い像って全然興味がわかなくて。写実を目指してるだけでそんなに創造的とかって思えない(暴言。でそういうのがごろごろしててもあくびが出るなぁ、というのがまずひとつ。数が多すぎて貴重な感じがしないってのもあるのかも。並べ方が雑…とは言わないけど、貴重な感じはしない。
 もうひとつはやっぱ人が多すぎるのかなぁ…もう宗教画にも霊性とか神性みたいなのは一切なくて、上手く表現できないんだけどまるで死体を見せられてるような気分。誰それが描いた何それの由来がある…とかってのを見ながら眺めれば何かしら感じるかもしれないけど、それって絵の性質じゃないしなぁ…と思うのですよ。それは背景情報であってそれで絵の見え方が変わるとしたらおかしいでしょ。なんていうか、起源としての大切さというか貴重さみたいなのはわかるんだけど、やっぱりそれだって絵そのもののすごさってのはコピーされつくした時点でなくなってしまったような気がする。コピーされるだけその時は偉大だったんだろうけど、そのよさは盗まれたら終わり。盗まれないものがあればオリジナルであっても良さを持ち続けられるんだろうけど。あとシスティーナ礼拝堂はもう完全に見るのに疲れた人の休憩所みたいな感じで、もうわりとどうでもいい感じでした。所要時間1時間くらい。ガイドについてもらったりしたら半日じゃ納まらないくらいかかりそうな量ではあったけれど。

 そんなヴァチカン美術館をでて、口直しに…ってこの話は上に書いてたか。そんなんで、とりあえずしょんぼりで宿に帰りました。でチェックアウトなどして、今度は買い物へ。まずはTrimaniというワイン屋。なんか品揃えが非常に豊富と色んなところに書いてあったので期待していたのだけれど…いや、多いのは多い。でも期待ほどでもない。そしてワインクーラーとかそういうのたくさんあるかなと思ったけど全然。そして英語が通じない。なけるぜ。昔行ったフィレンツェのちょっとはずれに有るワイン屋と品揃えはあまりかわらなくて、向こうは英語が通じたような…?細かいことは覚えてないんだけど。とりあえずよく知ってるヴィンサントが安く置いてあったので購入したけど、なんかねえ。
 で、そのままお買い物と思ったんだけど成果が全然なかったので省略。前日夜しまってる服屋のディスプレイですごくいい感じのをみつけたつもりになってたんだけどどこだったか思い出せず、正確にはここだと思ったところになくてここもしょんぼり。全体的にしょんぼりがっかりな日だなぁ…。地球の歩き方地図に載ってるけどとくに説明とかがなくてなんだかよくわからないけどドキドキのパスタ博物館(http://www.museodellapasta.it/)もリース期間が終わっちゃったからしばらく閉めるよとかってんでしまってたし。ヴァチカン近くの立ち食いピザ屋でピザ食って、フィレンツェ行きEuro Starに乗車。そうそうこの旅すごい無計画で、毎日次の日の行き先が変わってるんです。でこのときの計画は最終的にはサンジミニャーノって小さい町に行くつもりで一旦フィレンツェに一泊して翌日移動という感じになっていて。地球の歩き方的にはシエナを経由しないといけないように書いてあって遠いなと思ったからこんなにしたんだけど、実は普通にバス便が出ていたので急げば当日中に着けました。とはいえローマの宿は結局ネットにアクセスできなかったのでホテルの予約が出来ず、その状態で夜遅くに知らない小さな町に着いても面倒なので、まぁフィレンツェは正解かな。

 EuroStarだと1時間半とかでフィレンツェに着きます。旅ってほどでもないくらい。ちなみに車内にネット環境なし。着後ははじめて駅のInfoで宿を紹介してもらうってのを体験して、徒歩2分の宿へ。いわゆるB&Bで、駅近ゆえの騒音となぜかドライヤーがないこと以外はほぼまったく問題なし。紹介料(3EUROかな)込みで40EUROしない、しかもWifiが無料で朝食つき、文句はないでしょう。部屋広いし。ご主人は英語で会話しながらイタリア語で独り言をぶつぶついうけど、気にしない方向で。

 しかし別に金曜の夜でもないのに店がどこも混んでいて残念な感じでした。昔行ったレストラン(Ostorio de Benchiかな?スペルよくわからん)も一杯だったし、洋ナシのラビオリという面白げなものを出す店も一杯。予約しろ、と多分イタリア語でいわれました。残念。ということでふらふらしてあんまりにもガラガラじゃない、でも逆に入れそうでもある店を探していたらそれがみつかんないのよね…ってそりゃまぁ難しい条件ではあるんだけど。それでも歩いていればあるもんで、若めの客層でにぎわっていたIl Teatroという店でディナー。そしたら店員さんが日本語しゃべるしゃべる…しかも結構流暢というか、語彙はともかくとして発音が結構しっかりしててびっくり。でも料理は普通。食べたのはキノコのせたブルスケッタ、青りんごとゴルゴンゾーラのリゾット、そしてターキー。トスカーナって結構変なというか後でも出てくるけど猪とか、山っぽいもの使うみたいね。
 この日はこれで終わり。

一枚目:ヴァチカン美術館中庭の謎の球体。
二枚目:パスタ博物館
三枚目:夜のヴェッキオ橋

雨降る不幸

2010年2月16日 非日常
雨降る不幸
雨降る不幸
雨降る不幸
 これを書いているのは18日の朝なんです。なんでこんな書く時間ない感じなんだ?昨日とか午前中暇だっただろ、っておとといの日記書いてたしなぁ…。ということで朝超はやくてどこも動いてないからホテルに行く前にホームにあるスタバでこれを書いています。

 ともあれ。16日の話。この日は朝からサンジミニャーノに移動ということで、まずはバス。発着所はフィレンツェSMN駅のすぐ向かいにあるんだけど、場所はわかりにくい。おそらくホームを背に左に出た道路に面してる正面の建物の内側が発着所になるんだけど、特に案内とか出てないので歩いて回り込んで気付く必要がある。いきなり荷物もって行こうとするとぐるぐるする羽目になるかもね。でとにかくそこで乗ったバスでまずはポッシポンジへ。

 まずここで第一の罠というか悲劇。ポッシポンジにはバス停がふたつあるんです。乗り換えられるところと、そうでないところ。あとで考えれば歩き方のクチコミ情報っぽいとこに載ってた気もするけど…。手前のは普通の生活用バス停で、ポッシポンジであることは確かだけどそこからは他のバスは出ません。僕はここで一旦降りてしまい、あやうく太平洋一人ぼっち。しばらく周辺のバス停など探して結局おそらく便がない、と思いしょうがないので近くにあったガスステーションのおばちゃんに聞いてみました。そしたら「ここじゃないよ!駅のほうだよ!」と(おそらく)イタリヤ語で教えてくれました。いや助かった。
 半信半疑ながら教わった道順を追いかけたら鉄道駅のターミナル(といってもちっこいけど)に着いて、事なきを得ましたよ。荷物もって普通の人なら多分10から15分くらいの道のり。乗り継ぎ便の時間が決まってるだけに緊張の数十分でした。ちなみに僕がその間違ったバス停で降りた時になぜかアジア人が二人乗り込んできたのを不思議だなと思ってたんだけど、それは多分僕と同じ間違いをして途中で気付いて、次のバスを待ってたんでしょう。多分香港人。駅バス停でやっぱり再会。 ポッシポンジからサンジミニャーノは結構近い。バスで30分以内です。

 そんな小さいトラブルがありながらも着いたサンジミニャーノは本当に小さな町で、ほとんどの人が日帰りというのもわかるかな。町の中心に通ってる道路に沿って歩くとどんなにぶらぶらしてもせいぜい30分で端から端まで着いちゃう。見るもん見ても2~3時間とかでしょうね。
 僕が着いたときは既に雨が降り始まってて、まずはホテルへのバスを確認。前日酔っ払って詳細な確認をせずにとったホテルは町からさらに距離があって、でも調べたところバス便があるようだったので。でもそのバスは朝7時台と16時、17時台と平日は一日三本しかない…ということで本当は一旦ホテルに荷物置いてから来るはずがInformationで荷物を預かってもらい先に観光をすることに。着いたのが1時台で、ゆっくりランチして雨の中隅から隅までぶらぶらして教会見学してワインテイスティングしてようやくそんな時間。
 
 しかしその時間になってもバスがこない。何分待ってもこない。途中でInformationのおっちゃんが通りかかって「バス停ここじゃないよ!」ていうから指示されたところ行ったけどやっぱりこない(というか最初のバス停に時刻表出てたんだからそっちに来るんだと思うんだけど…)。まぁお互い見える範囲にあるバス停だったから、どちらにしろどちらにも来てなかったの。
 しょうがないのでタクシー。タクシーも流しどころかどこで呼べるのか想像もつかない感じで、Infoには本当にお世話になりました。今日のホテル Hotel Villa Sanpaoloまで15EURO。タクシーくるまでInfoのおにいちゃんと色々話をしていました。あー千鳥足をイタリア語でなんていうか教えてもらったのに思い出せないな。ウン~からはじまる言葉。アメリカ人が現地特産白ワインをアメリカワインと同じ感覚でがぶがぶ飲むとすぐ酔っ払うんだよね!とか言ってた。つよいんだって。
 確かに特産のワインは辛くて、うまかった。普段白はあまり飲まないけど、思わず買いました。トスカーナの一部でもあるわけでキャンティか、と思いきやここのは白で「ヴェルナッチャ」という種(だよね?)らしく、ひっそりDOCGになってるのもあったりして。これからは白ならヴェルナッチャですな!ワイン屋はいくつかあるんだけど、メインロードの入り口から100mくらいの右手にあるちょっと入り口が奥まってるワイン屋で売ってた3.8EUROワゴンセール状態の白はなんていうか、発泡の酒を飲んでるかと思うくらい辛い。キンキンに冷やして夏飲んだら相当幸せになれそうで、ホテルの部屋で一本飲みました。この店はテイスティング無料だった(ちょっとおばちゃん愛想悪い感じだけど)。多分単純な面積では一番大きくて、カントゥッチーニとかパスタとかも置いてる。
 あとしばらくその道を上って広場の一本手前を左に折れて2件目くらいにある酒屋にも入ったんだけど、ここはテイスティング有料。ただし種類が多い。前の店は多分34種類じゃないかなぁ…。店の人にワインカードというものをもらい、それを差し込んでボタンを押すとワインが出てきて、飲んだ分だけ後で清算します。ボトル13とかのが一杯1.2とかからかな。
ここの店もあんまやる気はない感じで僕が入ってしばらくしたら音楽かけだすし店の中でワイン飲んでふんふんいってたらいつの間にかいなくなってて外でタバコ吸ってたり、そんな感じ。でもやる気はなくても愛想はあるし、どんなチーズに合うかとか質問にはきっちり答えてくれました。これって結構すごくて、大体レストランとか店の人って値段とか定型のことは英語で言えるんだけど、質問されるとわかんない人が多くて(レストランの人に注文言って「これってランチには多すぎ?」って聞いたのもわかんかったし、質問って言ってもそんなレベルね)。
 
 ホントこの日は雨をうらんだ日で、町はいい感じなのに寒いし疲れるんだよね実際歩いてると。たいした雨じゃなかったのは不幸中の幸いとはいえ、それでもうらみますよ。天気よければなぁ…を1000回くらいは脳内でつぶやいた。あそうそう、この町の特産はワイン以外にもイノシシらしく、ランチの時にもメインでイノシシ料理があったので食ってみました。肉はぼそぼそ。味付けはなんか他で食べたことある味なんだけど思い出せない、でも結構ストロング味付け。イノシシは町の肉屋とかいろんな所に剥製がいて、ソーセージ?ハム?なんかも買えるみたい。日本に持ち込めないから諦めたけど(ジャーキーとかが禁止なんだから無理でしょ、と思って後で調べたらやっぱり駄目でした)、ほしかったなぁ…。申告するのは構わないからお金払って検査してもらえばOKとかにしてくれればいいのにねー。

 時系列を元に戻して、結局6時半とかになってホテル着。いやぁ人里離れてる。しかも山道なので歩いてこようとしたら遭難するか車に轢かれるか、どちらにしろバッドエンド確定でしょうね。しかしホテルは最高!なんていえばいいのこれ。偶然というか直前なので安く出されていて、田舎の高いホテルってどんなんだろうねと思って取ってみただけなんだけど(といっても9000円台)、すばらしいホテルでした。部屋広いし設備いいし、ロケーション最高だし受付のおねえさんは親切だし。
 ここは本来完全なリゾートホテルのようで、ほとんどが自家用車でくる場所なんだそうな。客はだからイタリア人ばっかり。テニスコートもあるしプールもあるし、スパもあってあと何があったかな。そんな感じ。道というか歩道がないから散歩はあまりできないけど、ホテルの前から見る風景は相当の感動ですわ。ああそうそう部屋にはテラスがあって、椅子と机が出てるのであったかかければそこでワインでも飲みながらくつろいだりも出来そう。なにこのスペック!なにこの俺場違い感!

 いやぁしかしなぜかここにも中国人集団が現れ、それに間違えられたりはしました。やっぱうぜえよあいつら。いや人種差別とかそういう高度な話じゃなくて、単純にどこの国の人でも団体客ってそもそもがうざい・うるさい上に特にあいつら中号人は基本がうるさい(声がでかかったりもそうだし、基本的に音を抑えるって意識が皆無)から…まぁしょうがないけどさ。でも露骨に隔離されてる感じで、そこはホテルも配慮はしてるんだろうなぁと。金にはなるだろうし、その辺は断れないところなんでしょうしねー。でも多分中国人のほうでも自分がそうやって隔離されてたりとかってのはわかってて、悔しさみたいなのは感じてるんだろうなぁと思っていました。それを差別と感じることもあるだろうし。日本人だってそんな話があった気がするし、そんなもんなんでしょう。
 でやさしい受付のおねえさん(こんなんばっか)とチェックアウト間際に話してたときにもそんなはなしをしたんだけど中国人って大都市ではよく見るんだけど、こういう小さい町にはあんまこないよねーって。なんかガイドブックの扱いがでかいとか理由があるんでしょうね。その集団だけじゃなく最初のバスで一緒だった多分香港人とか、そのほかにもサンジミニャーノの町に中国語圏の人が結構いたのが不思議で。ってまるで日本人がいないような書きかただけど、フィレンツェ発の日帰りツアーにでも参加するのか、10人くらいのガイドさん付ツアーに3組くらい出くわしたので、決して少なくはありません(でも個人は少なかったような)。

 で、ホテル。CNNが番組表にあるのに映らないとかそういうちょこちょことした「惜しい」不具合はありつつ、ロケーションまで含めて、一日雨に降られたり降りるところ間違えたりして悲しかったのを吹き飛ばしてくれるくらいよかった、といえます。おすすめ。ちなみにタクシーだとポッシポンジまで行ってもらっても30EUROで15分くらいとのこと、僕はバスの切符を買っちゃってたのと現金が足りなくてサンジミニャーノにしたけど帰りは直接そっちに行っちゃえば時間の節約になるでしょう。またはセルタルド(Certaldo)とかって鉄道駅も近くて、ポッシポンジじゃなくてそっち行ってもいいよ、とかも言われました。帰るにはあんま変わらないらしい。
 ちなみにサンジミニャーノ→ポッシポンジはいくつかバス会社が乗り入れているようで、一社の時刻表を見ても意味が…ってそもそも書いてある時間に便がなかったりとか、色々めちゃくちゃなんだけどさ。まぁでも30分に一本くらいはバスが出ているので、待てるでしょ。

そうだそうだ、ホテルのこと、飯のこと書かなきゃ。飯は当然外に出れないからホテルのダイニングで食べたんだけどこれが最高。そしてなぜか安い。コース30EURO。今日はカーニバルなのでスペシャルコースが…とか言われて嫌な予感がしてたんだけど、逆やん、という。サービスもきっちりしてるし、何でこんなに安いのかはよくわからないまま…。日本で食ったら(という表現はあまり好きではないんだけれど)普通に1万円コースでしょう。特に書き残しておきたいのは2皿目のセロリの天ぷら。そのソースがトマトとテキーラで、トマトは裏ごししてあって、歯ごたえはまるで大根おろし(多分意識してるんだろうなぁ)。味もすごく繊細で素敵だし、そのありえない組み合わせの割によくまとまっててとても感激。日本帰ったら作ってみたい。

 やっぱワゴンセールワインうめえと思いながら就寝。

 一枚目:サンジミニャーノ街中
 二枚目:ワゴンセール状態ワイン
 三枚目:サラミ置きにされてる剥製氏

ようやくはれ。
ようやくはれ。
ようやくはれ。
 ぐずぐずした天気が続いていたけど、起きてみたらようやく快晴。いやこの山奥にいるときでよかった。外に出ると一面の多分ブドウ畑で相当の感動です。思わずカメラのムービー機能で記録しちゃったぜ。朝早く起きて車道たどって散歩したりして、朝食をとろうとしたら中国人グループ構成員(とっくにバスで出て行った)に間違えられて使用済隔離テーブルに案内されたり(あとで謝られたw)していました。朝食は夕食と同じレストランで取るんだけど、窓際だとそのすばらしい風景が見えて、コーヒーとか飲みながらぼおっとしてると癒されます。

 朝食後は窓を開けて涼しい空気を入れながら日記を書いたり色々。前日の白ワイン飲みながらね。で時々外をぶらぶらしたり。ああこれが天国か、つうかんじ(実際ホテルのレビューで"Heaven on Earth"って書いてた人がいたよ)。ちょっと寒いけど、これがベストシーズンだったら言うことなしでしょ。ちなみにこの地方、夏は30度とかになるからベストは夏の前後だそうです。「混むのは夏だけど、私は5~6月や9~10月が一番だと思うわ」と例の受付の人が言っていました。9月終わりだとワインの収穫の時期にもなるからそれもよいよ、とのこと。
 ちょっと思ったのは、ここって彼らの感覚的には日本で言うところの富士山というか富士五湖周辺な感じなのかな、ってこと。あの辺はそこまで外国人も来ないけど日本人にとっては多分ポピュラーで、そういや近くの甲府はワインで有名。気候や地形がどうかは知らないけど、もしかしたらそんな感覚なのかもしれないと思ったのでした。ってそんなこと書くとHeaven on Earthとはえらい違うというか身近になりすぎるけどw
 
 チェックアウトの時間になったのでゆっくりと出発。この日も夜行で移動以外特に予定もなかったからのんびりできました。またタクシーを呼んでもらい、サンジミニャーノへ。行きは15なのに帰りは10EURO。えらい違い…。なんかこれも宿の人情報では小さい村だからタクシー専業の人みたいなのはおらず、個人が政府の認可を受けてやっているんだそうな。だからクレジットカード決済もできない。現金があればポッシポンジまで送ってもらいたかったんだけど、残念でした。値段が違うのはだから、個人が勝手に値付けしてるからなんでしょうね。

 午前中に飲んでたからか、ポッシポンジからは寝ながらフィレンツェへ。起きたら着く寸前でした。荷物を駅の荷物預かり所に預け、また散歩。とはいえフィレンツェは前も来たし行く所…ということで姉(偽)の頼まれごと処理をしていました。姉はついに独立が決まり、その店の名前をあるイタリア人の画家の名前にしようとしていて、その人に関するものがあれば買ってきて、って言われていたのです。
 ちょうどその人の作品が収蔵されているピッティ宮はそういえば前来た時にも行ってないし、ということで見学。こちらはきっちり一枚一枚額に入っていて説明も書かれており、楽しく見学できました。絵のタッチが自分好みなのもあるけど、ヴァチカンとは展示方法に雲泥の差があるように感じたんですが、どうなんでしょうね。お目当ての画家がいたせいで今回はいつもより相当ちゃんと全部の解説を読んだおかげでいい時間つぶしになりました。知らなかったけど好きかも、って作家もできたし。
 どうにかして欲しかったのは表記。そのお目当ての画家はイタリア語と英語で表記がどうやら違うようだったんだけど、解説の中ではそれが混在してて、途中まで英語表記がその人を指すとはわからなくてだいぶ見逃してしまったんで。解説の本ではなく額縁の表記は全てイタリア語表記だったんで、そちらを偶然見た時に同一人物だって気付いたんだけど…まぁ、気付けてよかった。ていうか原語表記(または併記)が基本じゃないの?まぁとにかくミュージアムショップに作品集みたいなのがあったので、そちらを手に入れ、無事お使い終了。

 宮殿を出たらまた雨。もう今回降られてばっかり。中途半端に時間が余ったのでマックで死んだふりして、ようやくレストランが開く時間になって移動。一昨日行けなかった例の洋ナシのラヴィオリを出すというレストラン、4Leoni。ヴィッキオ橋から5分くらい。入れたには入れたんだけど…わけわからない恥ずかしい配置のお一人様席に案内されるし、机はがたがた、カメリエレ(だっけ)は注文を頻繁に忘れる(違う客にもやってたのでこれは僕がどうというわけではなさそう)、あと英語が中途半端(しゃべれないなら仕方ないんだけど、なまりがひどすぎて何言ってるかわからない)。まぁ全体的にのろわれてしまえと思いました。そんなんでも料理がよければ全てはよかったんだけど…ってこの旅行、あんまり料理当たってないな。サンジミニャーノのホテルで救われてるけど、それ以外は…。ううむ。まぁひとりで入れる格のレストランではある程度しょうがないのかもしれないけれど…。パリが楽しみであり、心配。

 ああそうだ、ひとつだけそのレストランが良かったのは提供がやたら早いこと。別にレンジでチンを疑ってるってんじゃないんだけど、どうなってるんだろう…。不思議。さてさっさと食い終えて、荷物を回収して夜行列車へ。
 夜行は6人の部屋とのことでどうなってるんだろうと思ったら縦三段の相当苦しい作りでした。選べたんだから4人の方にしときゃよかった。だって身体起こせないんだもん。飲み物も飲めない。しかもなぜか自分の部屋で報知器鳴っちゃって車掌飛んでくるし野次馬はは来るしそもそも鳴り止まないし(車掌の言うとおりボタン押しても止まらない、結局車掌がもいだのになぜかまだ鳴ってる)もうめちゃくちゃ。騒ぎの裏で地味にコーラこぼすし。で一旦止まったりして寝たんだけど、深夜にまた鳴り出して、結局部屋を移動。まぁこぼしたコーラの上で寝てた身としては助かったとか言うべきなのか…。

 そんなこんなで、朝六時半ごろミュンヘン着。車掌が起こしに(というか検札済みのパスポートとチケットを渡しに)来るので乗りすごす心配はありません。海外の電車は往々にしてアナウンスとかがなかったりするので、恐怖です。一駅でえらい行き過ぎるしねえ。ちなみにこの夜行の最終目的地はモナコで、最初乗る前一瞬チケット間違えたかと思いました(スペル似てるんだもん。英語の発音ムニークだったらモナーコーってちょっと似てる気もするし)。

 後日談:一番最後に書いたモナコとミュンヘンの話、ちょうど今日話してた人がまったく同じ事をいっていてびっくり。まだこの日記アップしてないから読まれてるわけないしなぁ…という。

1枚目: 自然沢山、宿の中庭
2枚目: ピッティ宮外観
3枚目; 狭い寝台列車
リンツァートルテ
リンツァートルテ
リンツァートルテ
 うわ今ニュース見てたらルフトがストライキだって。よかったっつうかあぶねえっつうか。自分のフライト、ルフトじゃなくてよかったわ。こういうのって波及はしないと思うけど(ルフトだけで大問題だし)念のため日本語で情報を…と思ったらほとんど報道されてないでやんの。あと遅い。自分はそのニュースをCNNで見たんだけど80%(も少し少ないかも)くらいしか聞き取れないんだよね、特にCNNは読むのが早い気がする。あとCNNといえばタイガーの謝罪会見(正確には会見というより本人によるステートメント読み上げだよね)をやたらやっててうんざり。確かにヒーローにあるまじき行為だけど、別に犯罪を犯したわけでもなく(不倫を犯罪と呼ぶのならそうかもしれないけれど)、誰かから賄賂をとってたわけでも誰かに暴力振るったわけでもない。別にあそこまで追い込む必要はないと思うんだけど…。マイノリティへの嫉妬かね、というのはきっと穿ちすぎで叩いてるほうは単なる芸能マスコミ気分(というかそのもの)なんだろうけど、釈然としません。単なる女ったらしじゃないか。あでもあの会見で母親と抱き合うってパフォーマンスが非常にアメリカ的でうざったかったことは書いておきたいと思います。それを繰り返し流すマスコミももうなんていうか…。

 さて、19日。今日はオーストリアに移動(我ながら移動ばっかり)。昔僕がお世話になった指揮者の先生(てほど上じゃないけど)に久しぶりに会おうかなと思い、彼が今住んでいるリンツという町に行ってきました。リンツは確かオーストリア第三くらいの大きさの町で(といっても狭い)、でもあまり見るものがないため、あまり観光客は来ない町だそうです。メディアアート関連の人には有名なアルスエレクトロニカがあるのと、あとはブルックナーハウスくらいかな?あとはモーツァルトが好きな人…はでもザルツとかでいっぱいいっぱいだよなぁ…。 彼、その指揮者はそこで州立劇場付のオペラの伴奏者(と指揮者)として職を得ています。

 ミュンヘンからリンツは3時間弱。今回はこの後の移動のことも考えてお得なジャーマンレイルパスを買ってみました。ジャーマンレイルパスは定められた期間内なら急行だろうが乗り放題のパス(指定席やら寝台は別料金…指定安いけど)。説明は色んなところにあるけどあまり書いていないのは、国境をまたいでもOKということ。ジャーマンとあるから国内だけかと思ったら国内発着なら全便大丈夫っぽい。僕はこれで今回オーストリアにも行くし、まだだけどパリにも移動する予定。買うとき確認したらそれもOKだそうな。国境またぐような長距離移動が続く場合はどう考えても得です(そういう移動をする人はそんなにいないだろうけど)。
 でこれでICEに乗ったんだけど2等であっても席指定は可能。勝手に乗り込んで座ってもいい。ということで席指定がある場合は座席上の座席番号が書いてある辺りに表示がでているので、それを避ける必要があるようです。僕はこれを知らずに座っていました。人が来て移動した後も着駅につくまで誰か来るんじゃないかと怖くて。いやはや。

 リンツは確かに小さい町。特に見るものはありません(ひどいな)。指揮者氏と町で落ち合いリンツァートルテを食わせてもらった後は別れてアルスエレクトロニカ…と思ったら閉館五分前とか言われるしまた中国人集団…はいいんだけど多分あれらと間違えられて嫌がらせされるし(大きな橋の真ん中で無言で通せんぼされて、よけてもぴったりついてくる。とりあえず顔近づけてガンつけてみたけど目がすごく穏やかで逆にとても怖くなったので回れ右しました)。
 しばらく時間を潰し、彼が紹介してくれたオペラをみるため州立劇場へ。フィリップグラスの「Kepler」という作品。そもそもフィリップグラスがオペラなんて書いてたなんてこと自体を不勉強にも知らなかったんだけど、なんか変な作品。一応筋としてはケプラーという天文学者(ケプラーの法則で有名なんだと。防弾チョッキに使われる素材のケプラーとは関係ないようです)の生涯???を紹介するというんだけど、わけわかんね(ケプラー氏はリンツに住んでたことがあったのでそれをきっかけに書かれたんだとか)。音楽は変なリズムとかもありつつも結構聞きやすいんだけど、内容はさっぱです。あ、言葉はドイツ語だけど英語字幕あったのよ。それなのにわけわからん。というかいくらドイツ語が長いからってドイツ語で3行あるせりふが英語だとひと言にされてたり、翻訳も相当あやしいんだけど…。しかもその短い英語の文法めちゃくちゃなのがさらにわからなさに拍車をかけてたんだけどあれは文学的な表現の問題だったんだろうかねえ。一個だけ演出上とても面白いものがあって、これは盗もうと思えたのが収穫といえば収穫でした。ちなみに客は大入り。万人好みとも思えないのになんでだかわからん。3月くらいでこの作品の上演は終わりらしく当然日本になんてこないので、それを見れたってのでよしとすべきでしょう。きっと音源とかにもならないんだろうしなぁ…。

 劇終了後、リハーサルを終えた指揮者氏と今度は飯。この人と会うのも5年ぶり?とかでそもそも二人で飯なんか食ったことないし実際そこまで仲も良くないんだけど、僕が入った大学のサークルで彼が振っていて、厳しくも色々教えてもらったことが僕が今こうしてクラシックの世界に入り込むきっかけのひとつではあったので、挨拶はしておきたいなと思ったのです。しかしこの人Kobe(5個下の後輩・女)と似てるんだよね前も思ったんだけど。いやこんな男(これも失礼)と似ていると言われるKobe哀れ、だし本人にはいえないけど肌の色とかメガネの具合とか、あとは時々メガネ越しに人を見る目つきが似てる…。
 まぁそれはともかく、サークルの人たちの近況やらリンツの音楽環境やらを話していました。まあこの人は社交的ではないし共通の話題もあんまりなく、しかも話を振ってくる事は皆無(たまに自分の思ってることを質問されなくてもしゃべる、ってのはあるけど)。隙あらば手は宙を舞うし(エアピアノやらエア指揮やら)、挙動不審極まりないし話し辛いしで…。まぁちょろっと出てきたTwitterで会った四文字さんとは違った意味で芸術家肌というか、難しいもんです。なんか嫌な奴扱いみたいだけど別にそんなわけじゃなく、でも会う時は楽器を構えてたほうがいいよね、とは思うけど。音楽家として尊敬しているのは間違いない。この人に教わったあとそれなりの数色んなアマオケに行ったけどこの人以上にきっちりしてる人はいなかったもんね。半年くらい前にベートーベンやった時の指揮者は俺指数ではかなりいいとこまで行ってたけど、あの人はオケのレベルにあわせて振れてなかったし。彼の力量にしちゃオケが下手すぎたし、逆にオケにあわせたレベルでコントロールすることも出来てなかった。リンツであった指揮者氏はその辺のバランスもよかったように思います。厳しいけど不可能なことは言わないというか。

 そうそう四文字さんも酔っ払うとエアピアノが炸裂とかしていて、某玉上方面の大学ではエアピアノ必修なのかしらとかちらちら思っていたんだけど、そうなんですよ今の懸案が四文字さん。なんか連絡が取れない、というか返事がこないのね。多分忙しいところを押しすぎて面倒と思わせちゃったのかなと思うんだけど、すごく残念。もう会わない箱に入れられたっぽい…かと言ってリムーブされてるわけでもないのがわからないんだけど…。彼女は結構容赦なくというか色んな人をリムーブする人で、一時期に比べればフォローが1/5位になってたりするのです。自分で言ってたように多分うざったい絡み方をされたりとかそういう場合にリムーブ発動なようなので、まだ残ってるということは…ホントなんなんだろ。わかんねえなぁ。わかろうとしても無駄なかんじもする。まぁいいやというには惜しすぎる人材なのでどうにかしたいと思うんだけど、自分にはその方法がありません。これ以上こちらから連絡しても効果があるとは思えないし。くやしいなあ。かといって他に接点もないのでどっか経由でメッセージを送る方法もないし。

 1枚目:伝統的な店?のリンツァートルテ
 2枚目:夜食ったウィナーシュニッツェル
 3枚目:やたらポップ?な州立劇場のホール入り口付近。
移動・移動・移動
移動・移動・移動
移動・移動・移動
 今日は早く起きて移動。ちなみに明日も早く起きて移動だ。やれやれ。今日はしかも移動が二本で、リンツ→ミュンヘンとミュンヘン→フランクフルト。両方あわせて7時間くらい電車に乗ってることになる。

 そんなわけで今日は色々書いたり読んだり考え事。昨日の日記書いたりとか。もう少しでフランクフルト着くけど、多分ほとんど何も見ないし、今日がホントの移動日かな。明日も長い(フランクフルト→パリで5時間くらいだっけな)けど、今日は本当にやることがないというか。あ、でも夜はわざわざフランクフルトまで来た原因、ウィーンフィルがあるんですけどね。楽しみ。しかもかなりいい席よ(相当払った)。宿着いたらとりあえず昼寝しようと思います…。ていうか俺このチケット一枚にいくらかけてるんだろ…金もそうだけど、この長い移動は全部これのためで、これがなければパリは今日入れたつうことですよ。これで演奏クソだったら恨むぜ。ここ数日恨むとか呪うとか多いな笑

 さて、そんなわけでフランクフルトに着きました(と書いているのは帰国した成田エクスプレス内なんだけど)。フランクフルトの宿は4つ星と言い張る駅前ホテルで、駅からは確かに近い。ほぼド真ん前。しかし狭いしカーテンが半分なくなってる(!)し色々とむかつく。解説もドイツ語しかないからモーニングコールのセットの仕方すらわからない。しかし訊くのは面倒だし、そもそも時間がない。ホントこの2、3日は時間に追われてた感じ…とはいえ仕事の時間感覚速さで「追われてる」ってのとは違うんだけど、この日でいえば例えば夜コンサートが入っていて、宿に着いたのがたしか2時前かな。翌日は朝出発だしコンサート終わってから町をみるわけにはいかない…となるとそうそう遊ぶ時間もなく(ちなみに朝早くて、電車の中ではなんか書いたりしてたので昼寝もしたかった)。

 しかしフランクフルトはつまらんかった。というかドイツは全般的にハズレだよ今回。まぁ土地的には行きたくて行った場所ってわけでもないからなぁ…。ベルリン行きたかった。でもあれしかいなかったのに面白いとかつまらないとかそういうことをいうのもどうかなって話ではあるよね。それはわかってる。
 さて、ちょっと昼寝して町へ散歩へ。やっぱりでかい。古い建物も新しい建物も、道も、不要?にでかい。建物の高さ自体は例えば新宿西口の高層ビル街と比べて高いかって言われるとそうでもないのかもしれないけど、密度がそこまでじゃないから逆に高さが際立つ。というかそういう(高さでかさが目立つ)意図で設計しているような気もしてきた。一番の中心街は歩行者天国で、そこはちょうど土曜の夜だったこともあって探検したら面白かったのかも。デパートもたくさんあって。あ、そういや今回どこでもH&Mを見かけた。ちょうどセールが終わって春夏の立ち上げ(だよね)で広告打ってたってのもきっと目立つように感じた原因だったんだろうけど、それにしたって多いだろつう。フランクフルトにもあったよ。

 コンサート会場のAlte Oper(旧オペラ座)は立派なコンサートホール。大ホールの収容は多分2500とかかなぁ。流石にウィーンフィルが来るとあって、びしっと決めてる男女多数。そしてなぜか日本人多かったような。ロトだかトトカルチョだか忘れたけどそういう博打系がスポンサーやってるらしく専用のカウンターやラウンジを設けてました。チケットが現地受け取りでそれにちょっと手間取って半泣きになったんだんだけどまぁそれはうまくいって、席はコントラバスの真上付近。確かに飛んでくる音からしたら1等の席ではないかもしれないけど、ヴィオラやチェロの譜面が見えるくらいの距離で僕どきどきでした。指揮者のマゼールおじいちゃんもよく見えた。
 曲は延々変な拍子ばっかりで難曲として知られるストラヴィンスキー「春の祭典」とブラームスの三番という結構もたれ気味なプログラムで、実際もたれていました。ていうか春の祭典って前半にやるもんなの?よく知らないけどメインじゃないの普通?という。いや演奏はよかったんですよ。特に春の祭典は実は通してちゃんと聞くの初めてだったのでえらそうなことがいいづらいんだけど、それにしてもめちゃくちゃな拍子の割に全体的にすごくテンションが高くて、特にの特に、最後の最後の指定はペザンテなのかな、べったりと執拗に潰すように弾く部分(ああCD買おう)の緊張感ってったらないです。月並みだけど来た価値あったな、と。
 休憩挟んでその後のブラームスは演奏としてはまとまってたように感じたんだけど、客が完全に疲れてた。前半ではだれもそういうことしなかったのに(まぁ僕自身集中して聞いてたから耳に入ってなかったのか)ごほごほ咳をしたりガサガサ音を立てたりが目立ちました。二と三の間かな、あまりにひどいのでマゼールさんも意図的に相当間を空けてたし。自分も疲れてたから後半はちょっと集中力が途切れたまま、終わり。しかしアンコールでまたブラボーですよ。ハンガリー民族舞曲の…何番だあれは。一番有名なんじゃないやつ。たーらたーらたーららーらら、ちゃらちゃらちゃらちゃら~っての。あれを超ノリノリで弾いててそれがうまいんだなー、ノリが。ゆるめるところ突っ走るところがすごくメリハリついてて。なにより楽しそうに弾いてるしね。

 ちなみに今のウィーンフィル、第一ヴァイオリントップ横は女性です。Vnには他にも後ろに1人いたし、たしか管にもいて数年前まで女性入れないとかもめてた(よね?)楽団にしては進歩が早いなぁと思ったりしたんだけど、そこで思ったのは黒人がいる楽団ってないよなあ…っての。ソリストでも聞いたことないし…。あ、指揮にはデプリーストさんがいるけど。知らないだけなのかな。アメリカなんかいかにも特に金管とかでいそうなイメージがあるけどどうなんだろね。それにしても確実に数は少ないと思う。アジア系は結構色んなところで浸透してるけど、中東アフリカ東南アジア辺りはやっぱり少ない。金の問題かね。

 劇が終わって、飯…食おうと思ったんだけどなんかもういい演奏聞いてどうでもよくなった…というか実際は疲れたのでいまからドイツ語と格闘(結局は英語で通すんだけど)宿に直帰してウィスキー飲んで寝たのでした。 

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