移動・移動・移動
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 今日は早く起きて移動。ちなみに明日も早く起きて移動だ。やれやれ。今日はしかも移動が二本で、リンツ→ミュンヘンとミュンヘン→フランクフルト。両方あわせて7時間くらい電車に乗ってることになる。

 そんなわけで今日は色々書いたり読んだり考え事。昨日の日記書いたりとか。もう少しでフランクフルト着くけど、多分ほとんど何も見ないし、今日がホントの移動日かな。明日も長い(フランクフルト→パリで5時間くらいだっけな)けど、今日は本当にやることがないというか。あ、でも夜はわざわざフランクフルトまで来た原因、ウィーンフィルがあるんですけどね。楽しみ。しかもかなりいい席よ(相当払った)。宿着いたらとりあえず昼寝しようと思います…。ていうか俺このチケット一枚にいくらかけてるんだろ…金もそうだけど、この長い移動は全部これのためで、これがなければパリは今日入れたつうことですよ。これで演奏クソだったら恨むぜ。ここ数日恨むとか呪うとか多いな笑

 さて、そんなわけでフランクフルトに着きました(と書いているのは帰国した成田エクスプレス内なんだけど)。フランクフルトの宿は4つ星と言い張る駅前ホテルで、駅からは確かに近い。ほぼド真ん前。しかし狭いしカーテンが半分なくなってる(!)し色々とむかつく。解説もドイツ語しかないからモーニングコールのセットの仕方すらわからない。しかし訊くのは面倒だし、そもそも時間がない。ホントこの2、3日は時間に追われてた感じ…とはいえ仕事の時間感覚速さで「追われてる」ってのとは違うんだけど、この日でいえば例えば夜コンサートが入っていて、宿に着いたのがたしか2時前かな。翌日は朝出発だしコンサート終わってから町をみるわけにはいかない…となるとそうそう遊ぶ時間もなく(ちなみに朝早くて、電車の中ではなんか書いたりしてたので昼寝もしたかった)。

 しかしフランクフルトはつまらんかった。というかドイツは全般的にハズレだよ今回。まぁ土地的には行きたくて行った場所ってわけでもないからなぁ…。ベルリン行きたかった。でもあれしかいなかったのに面白いとかつまらないとかそういうことをいうのもどうかなって話ではあるよね。それはわかってる。
 さて、ちょっと昼寝して町へ散歩へ。やっぱりでかい。古い建物も新しい建物も、道も、不要?にでかい。建物の高さ自体は例えば新宿西口の高層ビル街と比べて高いかって言われるとそうでもないのかもしれないけど、密度がそこまでじゃないから逆に高さが際立つ。というかそういう(高さでかさが目立つ)意図で設計しているような気もしてきた。一番の中心街は歩行者天国で、そこはちょうど土曜の夜だったこともあって探検したら面白かったのかも。デパートもたくさんあって。あ、そういや今回どこでもH&Mを見かけた。ちょうどセールが終わって春夏の立ち上げ(だよね)で広告打ってたってのもきっと目立つように感じた原因だったんだろうけど、それにしたって多いだろつう。フランクフルトにもあったよ。

 コンサート会場のAlte Oper(旧オペラ座)は立派なコンサートホール。大ホールの収容は多分2500とかかなぁ。流石にウィーンフィルが来るとあって、びしっと決めてる男女多数。そしてなぜか日本人多かったような。ロトだかトトカルチョだか忘れたけどそういう博打系がスポンサーやってるらしく専用のカウンターやラウンジを設けてました。チケットが現地受け取りでそれにちょっと手間取って半泣きになったんだんだけどまぁそれはうまくいって、席はコントラバスの真上付近。確かに飛んでくる音からしたら1等の席ではないかもしれないけど、ヴィオラやチェロの譜面が見えるくらいの距離で僕どきどきでした。指揮者のマゼールおじいちゃんもよく見えた。
 曲は延々変な拍子ばっかりで難曲として知られるストラヴィンスキー「春の祭典」とブラームスの三番という結構もたれ気味なプログラムで、実際もたれていました。ていうか春の祭典って前半にやるもんなの?よく知らないけどメインじゃないの普通?という。いや演奏はよかったんですよ。特に春の祭典は実は通してちゃんと聞くの初めてだったのでえらそうなことがいいづらいんだけど、それにしてもめちゃくちゃな拍子の割に全体的にすごくテンションが高くて、特にの特に、最後の最後の指定はペザンテなのかな、べったりと執拗に潰すように弾く部分(ああCD買おう)の緊張感ってったらないです。月並みだけど来た価値あったな、と。
 休憩挟んでその後のブラームスは演奏としてはまとまってたように感じたんだけど、客が完全に疲れてた。前半ではだれもそういうことしなかったのに(まぁ僕自身集中して聞いてたから耳に入ってなかったのか)ごほごほ咳をしたりガサガサ音を立てたりが目立ちました。二と三の間かな、あまりにひどいのでマゼールさんも意図的に相当間を空けてたし。自分も疲れてたから後半はちょっと集中力が途切れたまま、終わり。しかしアンコールでまたブラボーですよ。ハンガリー民族舞曲の…何番だあれは。一番有名なんじゃないやつ。たーらたーらたーららーらら、ちゃらちゃらちゃらちゃら~っての。あれを超ノリノリで弾いててそれがうまいんだなー、ノリが。ゆるめるところ突っ走るところがすごくメリハリついてて。なにより楽しそうに弾いてるしね。

 ちなみに今のウィーンフィル、第一ヴァイオリントップ横は女性です。Vnには他にも後ろに1人いたし、たしか管にもいて数年前まで女性入れないとかもめてた(よね?)楽団にしては進歩が早いなぁと思ったりしたんだけど、そこで思ったのは黒人がいる楽団ってないよなあ…っての。ソリストでも聞いたことないし…。あ、指揮にはデプリーストさんがいるけど。知らないだけなのかな。アメリカなんかいかにも特に金管とかでいそうなイメージがあるけどどうなんだろね。それにしても確実に数は少ないと思う。アジア系は結構色んなところで浸透してるけど、中東アフリカ東南アジア辺りはやっぱり少ない。金の問題かね。

 劇が終わって、飯…食おうと思ったんだけどなんかもういい演奏聞いてどうでもよくなった…というか実際は疲れたのでいまからドイツ語と格闘(結局は英語で通すんだけど)宿に直帰してウィスキー飲んで寝たのでした。 

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