知らぬ間に12月

2004年12月2日 日常
 全く感慨の無い12月入りであった。昨夜は近所のカフェで蛙の名前を持つヴァイオリニストとアコーディオニスト(という響きも不思議だが)のDUOを友達と「資本主義と政府」から「クローン人間」まで激論を交わしながらひっそり聞いていた。言葉の矛盾。
 ヴァイオリンは弱音器をつけ、アコーディオンも控えめな演奏…と思ったら以前「演奏の音がうるさい」とクレームが来たとかでわざとセーブしていたようですが…まぁ結構演奏者としても気を使うようですね。確かにPPでずーっと弾くのはつらい。しかしリベルタンゴでものすごい勢いで音をはずしてしまったヴァイオリンはあれだけでとても評価を下げました。
 でもためになったの自分の中でのカフェでの演奏のスタイルの理想系がつかめたという事。それは「BGMに徹する」事。椅子を並べて舞台があってじっと凝視されて聞かれて一曲ごとに拍手されるのは(いや別に拍手はいいんですけど)なんかイヤ。願わくばオケピみたいな所で弾いて客としては「あ、この演奏CDじゃないな」くらいでいいのかな、と。昨日の演奏はまさにそれでテーブル席を使って演奏してたんだけどそのテーブル席はなんていうか穴のあいた壁に3方向を覆われてるような作りで。だから見ようと思えば演奏者は見えるんだけど全く気にならないし実際他の客は気にしてなかった。それが僕の理想かな、と思えましたよ。演奏を聴いて欲しいんであって緊張して一挙手一投足に注目してほしいわけじゃないからねぇ…。

 そんな演奏が終わった後も情けなくも声を掛けられずうじうじしてる間に二人は隣のカレー屋(系列店)に行ってしまい仕方ないので他でご飯を食べて帰りました。

 今日。


 今日はサークル。そして恵比寿。通常営業はじめての恵比寿。なんかお初のバイトの人とかとあいさつしたりヴァイオリンについて語ったりしてました。店主はひたすら看板作ってました。そして出来て喜んでた。

 電車で帰る途中、なんと親戚Yに遭遇。これまで親戚の集まり以外であった事はなかったけれど尊敬できるオトナ(25歳)です。毎晩これより遅いほうが多いくらいだそうな。がんばれ社会人2年目。最寄り駅が一緒なので「一杯いっとくか」ってな事でお疲れなのに親戚思いな彼は誘ってくれて就活の話とか色々したりきいたりしてくれました。彼はめちゃくちゃ友達が多い人でそれも納得できる、とてもうらやましい明るい性格の人なのです。疲れてるところ、本当ありがたいです。僕も(下の親戚はいないけど)下の人間にはよくしてやらなきゃな、と思う次第でございました。久しぶりに飲みました。

フォーサイト

2004年12月3日 考え事
 新潮社が発行しているお届け専門雑誌に「Forsight」というものがある。つい最近までgoogleにも一番にひっかかりもせずなんだか謎めいた(ほら、書店売りしないしさ)雑誌だなぁ、というのが印象であったが調べてみると学校の図書館にもある事が判明。10月だかにちょろっと読んだんだけど今日は7と待ち合わせまで時間があったので一冊完読しました。そしてそのあまり時間でこれを書いているわけです。

 フォーサイト、今号のカバーはやはり大統領選の結果。11月の頭が選挙だったわけだから順当…でしょう多分。過去の目次なんかもHPで見れないのでもしかしたら先月号でぎりぎり取り上げてたのかもしれませんが。あとはアラファト死後のパレスチナ問題。これも死の時期的な問題かあまり大きく取り上げられてはいない、というのが感想。あれだけTVで大騒ぎして遺体の帰還は生中継までしたってのに。まぁ彼はもうずいぶん前から対外的に権力者とはいえないような存在だっただろうしパリへ発つ時にみなに担がれながら手を振っているのを見て肉体的にも相当だめなんだろうな、という印象は誰しもが持ったと思うのであまり世界にとってもサプライズではなかったのかもしれない。しかしパリへ発ってから死までがあまりに近く、僕は逆に死の直前に(勿論パフォーマンスだったのだろうが)にこやかに手を振る事ができる彼の多分精神力は流石だなぁ、などと思いました。

 あとはフランスの兵器産業の不正の話。フランスは原発の話でも一時期もめたのは僕らからすると結構昔の話だけどなんていうかイメージは汚してない割に存外汚れてるよね。別にパリがいまだに花の都だとは思っていないけれど。

 この本、できれば定期購読したい。物凄く濃いし為にもなる。元々この雑誌を知ったきっかけは「民族世界地図」とかそういうこの雑誌に連載されていた記事の単行本でそれも今でも時折読み返す。しかし濃すぎて時間経つのが遅い…のはいいにしても疲れるね。柄にもなくまじめになってしまうから。

 あ、そういやアメリカの報道の偏向化について、みたいな記事があったけどそれこそ資本主義においてはできるだけ多数の潜在的顧客に訴えるような報道がよしとされるのは当たり前で、well educatedでない(と表現するのが適切なのか?)な人間の割合が増える程、そういった人種に受ける報道が儲かる=いい報道とされていくのも自明。そして報道が真に政治を動かす力を持ちえるならば政治もまた二元論やパフォーマンスに代表される低級な力学によって動くようになる…んだろうな、と思った。そこに真実は必要とされない。

 マリリンマンソンは前の選挙のときは確か討論番組なんかにでて両党の音楽に対する政策についてうんぬんとかやってた気がするけど今回はそういう事を言わなかった。いろんな歌手がこぞってそれが流行であるかのように勿論軽軽しく党派色を出し(そしてそれを自分の売上に転嫁しようと謀っていることに)ている事に嫌気がさして、みたいな事をどっかで言ってた。結局こいつがやっぱり一番賢い。

 ま、そんな感じで今からベルギー料理「ボアセレスト」に行ってまいります。
 赤坂の料亭街(だと思う)のすぐ近く、山王下の交差点のすぐ近くの路地裏にそのお店はありました。前「鳥のビール煮」を作って悔しい思いをした(一件しかない「料理をしたぞ」というカテゴリ参照)のでプロの味を是非、という事で7を誘って行ってきました。
 住所わかっててても結構わからんです。裏路地の上に地下にあるので。一歩間違うと歓楽街。

 中は何故かチェンバロ音楽が流れる(ベルギーって有名な古楽の人なんていたかなぁ…?)仕切られたお店。カウンターとテーブルと。であわせると広いんだろうけどね、って感じで。壁中にビールの何かが貼ってある。
 ベルギーはやっぱポテトとビールでしょ、という事で生まれて初めて飲みました、赤ビール。白と黒はあったけど赤は…銘柄忘れちゃったけど。しかしちょっとビールがお高いです(涙。そして肝心の料理。は少ない。ホント酒のつまみだ。という事で酒は多少高いけど料理は安い、という予想を見事に覆し安いけど少ない、そんなお店でした。ラーメンでも食いにいけばよかった。…とここまで書いて赤坂のラーメン屋に行く用事があったの忘れてた…(いや前道端で出会った後輩の先輩…複雑だな…がそこで働いてるらしくって結構美人だったので。)。

 まぁそんな感じで悪くは無いけど実際高いね、って話。でもネタにはなるのでその内使うこともあるかもしれません。珍しいもん食って飲んだと思えばね。

 食後、7と恵比寿へ…と思ったら袖にされる。まぁ開始時間も遅かったけど…ちょっと早くね?とか思いつつも確かにもう一軒となると微妙な時間ではあったかもしれない。むつかしいねぇ。そんなワケでちょっとしょんぼりしつつ(いや別にたいした事はないんですが、まぁアテが外れたので)T子さんが現れる気もしたのでとにかく恵比寿へ。そしたらT子さん仕事が忙しいとかでこない上にやたら店が混んでる。かなしいなぁ。僕は静かな店が好きなので人がいるとなんかすわりが悪いというか。ま、そもそも道玄坂の頃は自分以外に客(常連以外の、ね)がいる事がないといってもいいくらいだったので軽く違和感、ってのもあるのかもしれないのだけれど。まぁしばらく静かに飲んで、退散。ま、来週の布石が出来たからいいとしよう。多分。

 帰宅後しばらくOFP。津山三十人殺かよ、って勢いで一人で村の住人(と行っても兵隊だけど)を殺してまわるというミッション。本当は司令官だけ殺せばいいんだけど見分けつかないしセーブとか一回しか出来ないし弾にあたったら即死ぬゲームなのでものすごくおびえながら1時間以上匍匐前進で村の中をうろうろ。装甲車におっかけられたら死体からロケットランチャーひったくって燃やしたりしてました。

 このダイアリーノート内で日記を書いているヴァイオリニストの人を発見。その事自体はいいんだけどコンサートの所をみて笑う。…って恐れ多くも他人の、しかもプロのコンサートのプログラムがどうであったからって僕に笑う権利も何も無いのは重々承知してるんですが自分のリサイタルとかではなくてチャリティのコンサートの「器楽曲の楽しみ」ってコーナーでイザイの無伴奏とエルンストの庭の千草やるかなぁ…確かに両方難曲だけれどイザイは普通の人がいきなり聞いて面白いか、といって面白くない気がするし(まぁ驚かせるつもりでフランクザッパ聞かせたら喜んじゃった変態も僕の周りにはいましたがね)庭の千草はきれいな曲だけど変奏曲としては平坦で長く聞いてると飽きてくる気がするし。なんか報われなさそう…。弾ける事はとてもうらやましいのだけれども。

欲。

2004年12月4日 考え事
 昨日話題に上ったこと。正直外から見ると僕、物欲有りそうに見えます。自分でもよく考えてみると実はあんまり無いんですね。意外なことに。今何が欲しいかな、ってそりゃヴァイオリンとかは欲しいけれどテレビもデジカメもPCも別にいらない。DVDはないけど不便は…たまにしか感じないし。

 元から普通に生きていて角が立つ性格だったわけなのだけれどそれでも尚、「普通」に溶け込むよう努力する事で結構なストレスを被っていたわけです。高校までは。で色々あってそういうのをやめよう、と決意しその後は我欲を抑圧(いやギャグじゃなくって)せず生きる事を信条としている事は確かなんですが。

 でも食欲も性欲も物欲も睡眠欲も「必要とする」というレベルでは勿論必要とするわけだけれど別にそれ以上はないなぁ、と思ったりする。ってか睡眠欲なんて「必要か必要じゃないか」しかないわけで「欲」と呼べるものかどうかは疑問なのだけれど。睡眠で贅沢する、ってのはないでしょ。食と性は数とか質とかあるけどさ。まぁ睡眠だって「絶対低反発ベッドで寝る!」みたいなのがあれば別だけど普通は睡眠の環境は自宅が基本なわけであまり毎日ころころとは変わらないわけで。あ、欲ないないと言っても被愛欲は強いなぁ…。

 まぁそんな事をつらつらと考えていたわけです。今日はK北嬢が所属するギターサークルの演奏会、その前に学校でコーポレートガバナンスとかについての講演でした。

 そうそう、講演の内容でいけば「ホワイトカラーの犯罪」とかだったのでエンロンの破綻なんかにも触れました。ああいう会計事務所まで抱き込んだものは非常に見破りにくい、と。途中寝てしまいましたが全般的な内容としては「市場におけるルールは自然発生的なものではない」という感じかな?
 つまりどちらかというと講演者は市場の参加者は皆スキあらば不正を働こうとする、という立場。「そういう市場への背信、詐欺行為は市場原理に押されて消える」というような立場(これが結構コンセンサスを得ているらしい)に対して反論しているような形。しかし物心ついてからイヤというほど企業による不正行為を見せられてきてねじくれた僕の心には講演者の立場は当然としか思えず、逆にそんな楽観論が大真面目に論じられてるという事に驚きを禁じえない。

 ああ、そうそう。それで高度な詐欺師は散々株を乱高下させて儲けた後「自然な失敗」のように装って会社をつぶすので最近は特に見分けにくい、ってな話も。
 

 今回講演で語られた内容ではないけれど僕は結局エンロンみたいな問題は「属自分的」であるか「属社的」であるか(利己と利社、でもいいや)、の問題であると思ったりする。別に難しいことでもなんでもなくつまり「会社がつぶれようと俺が儲かればいい」と思う人間がいる限りいくら「会社にとってリスクが大きい」という方向で遵法を訴えても(今日の講演でもアンダーソンはエンロンとの不法な取引関係で得られる金額よりも一回のそうした不正の発覚で失うものの方が遥かに大きいのでそうした取引はすべきでない、と語っていた)そういう事はなくならないのではないか、と思うわけ。別にその会計事務所だって全体としてエンロンのバックアップをやったわけじゃないでしょ(忘れたけど)?
 リスクの自覚によって犯罪行為自体を止めんとするのであれば往年の日本のように「会社=自分、辞めたら後はない」という関係を結ぶのがいいと思います。
 …そうすると今度は会社の損害を隠すために人柱になる人が出てくるわけだけれど。こういうのってちょっとした会社文化の対比だよね。
 朝、一限にあたる時間からサークルのパート練。昼まで。
 その後個人練。ヴィタリのシャコンヌ、最近ちゃんと弾いてないから下手になってた。困った。っていうか改めて弾ける気が萎えた。
 四時過ぎからは新宿で合唱系サークルのコンサートを見学。去年より下手になってた…。でも相変わらずサークルレベルでは比肩するものの無いレベルでしょう。アレだけ客を集められるのもきっとあそこだけ。
 そして夜は第九練。数はようやくまとまってきて(それでも少ないけど)でもまぁ大体バランスはそろってきたかもしれない。しかしこの練習も久しぶりだった。ちょっと風邪が長過ぎだよなぁ…。

 終了後、軽く飲んで解散。業務終了。今日は…9時から3時で6時間、それに第九練が3時間くらいだから9時間くらいか。ギターやってた頃でいえばまぁ普通にやってたような時間だなぁ…。ヴァイオリンは疲れるのであんまりやりません。

 BGM

Brightest Star / Grand Central Band

SR@表参道FAB

2004年12月7日 音楽
 久しぶりにFABに行きましたよ。センムーの仕事仲間の事務所社長のご招待でバンドにあまり興味の無いセンムーはお付き合い。というわけで僕が誘われたのでした。一人で行くのもなんだかなぁ、という理由で。

 対バンに前に亜矢の対バンとして見ていた(ような気がする)GoTheSkipなども見つけつつ入場。でもセンムーはうるさいのがいや、という事でお目当てが始まるまでは外のバーで待機。

 SR、という名前はWeb全盛期としてはいい名前だと思わないのだけれど(アルファベットの名前は兎に角被るので検索してたどり着きにくい)音楽は良かったです。結論から言うと。

 まずVoが上手い。男Voは基本的に嫌いな僕だけれど楽しんで聞けました。あまり高い声ではなく、芯のある声。正式なメンバーは彼とベースの二人のようだけれど曲もいいですね。オルタナ色があんまりない正統派なロックで。多分「空色」という曲のイントロのリフはかなりかっこよかったっす。名リフです。断言。

 しかしやっぱり幾つか難点。まずギターが下手。…いや下手って言っちゃうのは辛いのかもしれないけど。ステージングは手馴れてるし凄く綺麗なのだけれど八分刻むとばれるんですよねー。これは自戒も含めての話なんですが華やかな芸ばっかり上手くなっても基礎が出来てないと一気にヘタレ感満載な出来になってしまうわけですよ。
 あーでも女の子であれだけやれればいいのかもしれない。これは別に差別でもなんでもなく(といって何故かと問われると全く理由はわからないのだが。特別にハンデがあるとは考えづらいし)女性ギタリストってギャルバン以外ではほとんどいないんですよね、向井さんだっけ、ナンバガだったかの人くらいで後は…海外でジェニファーパトゥンくらいか?ある程度以上有名なのは。ベースはいるのになぁ。時々素人の女ギタリスト見るけどほとんど下げたまんまで使わないでください、っていう程度だし。あ、歌いながら弾く人はいるけどね。でもサポートだからなぁ…ギター力だけで見ればあんまり、な人選な気はしました。まぁあと自分の好みではあと8倍くらいソロの音符を弾いて欲しい、ってのもあるんですがね…。

 後は…PAのせいかもだけどVoとマイクが合ってないような気が。ベースが全く聞こえない割には元々低音が出るVoの低音部が回っちゃってノイズっつーかアレなんていうんだっけ、ピーク越えましたね、多分。ハコの設備じゃなくて持ち込んだマイクに原因が有る気がします。

 ま、あとはHPで聞ける音源のミックスが駄目、ってなのもありますが…まぁあれだけちゃんと歌えるVoがいるバンドをクソミソにけなしても仕方ないでしょう(後の祭り)。大体このバンドではライブ2本目だそうですしね。

HP
http://www.sr-music.jp/

 その後鳥ぎんにてセンムーと食事。近況など。タメになります。

また変な夢。

2004年12月9日 考え事
 他人に思考を覗かれる妄想、というのは精神分裂病の典型的な症状の一つですね。

 さて、時系列的におかしいので夢だと気づいたんですが他人のWEB日記の中に自分(の昔のHPの日記)が紹介されていました。こまったもんだね全く。正確には僕が毎日見てるある人Aの日記の中でそのAさんがブックマークしているというある人Bの日記から引用していたわけです。複雑ですね。要するに実際僕の旧HPを見つけたのはBさんでその記事を読んでAさんが取り上げたのを僕がさらに見つけた、と。別にお互い知り合いでもなんでもなく「妙に老成していてその癖支離滅裂」だったかなんだかな批評をされていました。夢の中で妙に納得してしまいました。だって鬱病だったしねぇ…。まぁいいんだけどさ。
 元PANTERAのダイムバック・ダレルがライブ中に襲撃され、死亡したそうな。PANTERAが好きだったかと問われれば「全然」と答えてしまうような僕ではありましたが(正確にはよく知らない。そこまでたどり着く前にスラッシュはお腹一杯になったので)なにはともあれ悲しい事です。ジェイムズが殺されたらもっと悲しんだでしょうけどね。

二連投×2

2004年12月11日 日常
 やれやれ、今日は昼からサークルの練習、そして夜は第九。明日も朝からサークルの練習、夜は第九。なんか内臓ぐちゃぐちゃで常に微熱っぽいしおかしい調子です。今日も結局のまずに帰ってきたし。

 はやくねよう。
 今日も朝から練習。なんか本気で疲れてます。久しぶりに10時間突破したな、練習時間。

 何故か押し切られてまたオケの本番に乗る事になりました。アマオケにはうんざり、とか思いつつも団体の方がどう動いていくかわからない以上足場を確保していく事は大切ですよね。2月だそうです。

 12月に本番が三回、2月に一回、6月に一回。ま、いいペースなのかも。
 A木嬢と会合、と称して会食。第九で一緒のA木嬢は噛めば噛むほど味が出る、そんな人です。一見クール、でも…みたいな。酒豪。

 そんなA木嬢、明日は歌のテストが…という事で流石に酒は控え、ある意味(飲酒推進派がそろってるのに)異様なノンアルコール…って食前酒は飲んだけど。まぁそんな感じで久しぶりにロシア料理なぞ楽しみつつ、でした。丁度前食べたのも去年のこの時期でしたね。

 まぁこの子も結構な地獄を抱えているんだな、と。そんななんかやたら重い話とかしてました。お互い笑うしかない、みたいな。アルコール入ってたらどうなってたんだ…。ホント。

 ところでドンキの放火事件、見事な対応っぷりですね。全店を閉鎖して調査、そして問題のなさと誠実な対応をマスコミに見せる。完璧な広報であると思いました。ただいきなり社長が辞めると言い出してるのはちょっと誠意がありすぎな気もしますが…。なんかあんのかね。

力尽き気味。

2004年12月15日 日常
 明後日は本番だー。

 来週はレコーディングだー。

 
 再来週も本番だー。

 その次の週はもう新年だー。


 …いつ年賀状を書けばいいですか?

 ああぁ…。

明日は演奏会

2004年12月16日 日常
 明日で引退。最後にコンマスやれるってのは、いい思い出。しかし今日も飲んできたので書く気力も時間もありません…ただちに寝てまた授業いかにゃ…。

引退興行終了。

2004年12月18日 音楽
 長いようで実際本当に長かった、サークル生活が終わってしまいました。帰宅は翌土曜の夕方。

 二限に出席。その後会場に向かいました。着いたら時間前なのに何故かゲネが始まっており(現地で初めて触ったチェンバロの感触を覚えたかったみたい。指揮者が。)あわてて着席。そしてゲネ。ゲネ、というかステリハ、のはずなのに思いっきり全曲通すし通すだけじゃなく返しまくりでかなりの疲労がありましたよ、正直。
 しかも自分がコンマスやった曲は(自分も含め)ひどい出来。クラクラしました。いやそれにしてもこれが人生たぶん最初で最後のコンマスだったわけですが緊張しますね、あれ。みんなが座ってから後から出てってチューニングするのがたまりません。僕がやったのはどっかの大統領が死んだときにも流れたという由緒正しき?葬式曲でかなりまぁ難しい曲だったわけです。問題は集中力、というやつでそれが厄介で。音符は簡単なんだけどね。あと運弓下手だとものすごい勢いでバレバレ。話を返せば指揮者も結構不機嫌でした。僕に対して、であろう事は想像つくような感じで。

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 ま、今回僕が失敗したことはあれですね、一つには自分の教育。オケをどうするか、に心を砕きすぎてどうすればオケから力を引き出せるか(というとかなりオオゲサだけど)というコンマスとしての技量を磨けなかった。まぁこれに関しては今回だけに必要な事なわけでその割に面倒なわけなんですが…。確かに多かれ少なかれみんなは僕を見て弾くわけでその点、真に不本意ながら実力不足による不可抗力的な部分もありつつそれでももっと努力できた部分はあるかな、と。

 逆に良かったのは自分の雑多な知識が明確に役立ったこと。セブンス等和音構成の話からこの音が重要、とかこの流れだとこの和音はこの和音に向かってるからそれを意識しろ、とか。自分には全体の方向性があり、そしてそれに向けてどうしたいか、という細かい事もある程度言えた、とは思う。

 ただそのとても大きいところと細かい音符単位の所は指摘できたけど中くらい、つまりフレーズ単位とかでは上手く流れを伝えられなかった、かもしれない。パート間の音量音質のバランスには相当気をつけたつもりだったのだけれど。

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そしてゲネ終了、A木嬢が挟み込みに来る…はずだったのに遅れて来れず。でもその辺は後輩がなんとかしてくれる。多謝。開演までの短い間を遅れてきたA木嬢に買ってきてもらったおにぎりなど食しつつ過ごす。この辺りは結構緊張MAXでしたね正直。普通にやれてれば僕自身緊張するタイプじゃないし全然なんだけどあまりにもリハの内容がひどかったので。

 
 そんなこんなで開演、なんか短く感じた本番でした。ゲネが凄く長く感じたのに比べて。集中してたってのもあるだろうし。僕がコンマスやったのは2曲目で、その頃には緊張は落ち着き結構上手くやれました。譜面台がずり落ちていて低く、半分暗譜で弾いてたせいで一瞬落ちたりもしましたがアンサンブルも悪くなく(「良い」には程遠かったけど…)まぁ、及第点って感じかな。他の曲も特に転びもしなかったし。全体的にも悪くない演奏会だったと思います。

 そういやアンケートに「1stの1プルトの二人は痩せすぎ、大丈夫?」とか書いてありました。笑った。すいませんね痩せてて。…ってそこまでじゃないんだけどなぁ…スーツはブリ系じゃいからそんな着痩せ?もしないだろうし。

 まぁ、いいや。終演後、A木嬢につき合わせて0.5次会。第九の打ち合わせ、がホントの用件だったのだけれど。うーんしかし警戒されてるのかなぁ…。微妙な空気でした。

 打ち上げ会場に遅れて移動。気は乗らないしT丸さんは遊んでくれないしトラの皆様は来ないし、でもう結構な勢いでつまらない会でした。でもまぁ、2次会あるしなぁ…みたいな感じでだらだらと後輩に説教などしつつ過ごしていました。2次会は二次会で後輩に金を払わせたのだけれど一人でタバコ吸ってるだけ、みたいな会で。なんで来たんだろーとか思っていましたよ。結局あんまり盛り上がってるのは苦手なのです。特に大人数がイヤ。でもなんだかんだ言って後から思い出すと楽しかったりするんだよなぁ…全然意味不明、っていうか理屈が通ってませんが。T丸さんは調子が悪い、って言って早々と帰ってしまい。

 朝になって寝ながら持ってきた楽譜のあわせをやったりうっかり寝たら「先輩って目閉じてると切れ長でかっこいい目なんですねぇ…」ってそりゃ余計なお世話ですよね。同輩はみな帰る中タイミングが無いので後輩にくっついて町を彷徨。学校行ったり後輩の家行ったり。とまってると意識失うしね。ラーメン食ってだらだらして解散。結局家に着いたのは…3時半とかでした。流石に1時間ほど寝ました。おきててもなにも出来ない状態だったので。

 後輩(と先輩)に寄せ書きのようなものを貰ったりしてそれはうれしかったりしました。懐かしい事とか書いてあったりね。前のほうがそういう気持ちが強かったとはいえ後輩を可愛がってたし「自分が勧誘していれた」っていう気持ちも強かったしそういう中であーいうものを貰うのはうれしいものです。あと先輩に評価してもらえる、ってのもね。いいね。半分くらいの後輩が「シャツの柄が凄い」とか「覚えやすかった」とか書いてたりしたのにも笑ったり。こういうのって相手によっちゃ自分が書く立場だとネタ探しに困ったりする人もいるんだけど僕の場合はそんなことはありえないなぁ、などと思ったり。


BGM

Chaos / Daija
…こんなのもレビューにあるのね。マニアック。画像とデータはマキシのもの。

Liquid Tension Experiment /
Liquid Tension Experiment

祖母が倒れた

2004年12月18日 考え事
 ので深夜起こされて病院に行ってきました。叔母が死んだのはもう2年くらい前ですか?それ以来でしょうか。あ、でも叔母の時は僕が合宿中で病院とか行ってないんだよな。

 こういった時、僕はとても困ります。どうやら反応が他人と違うみたいなので。やっぱ抑制されてますからね、感情。陰気臭い病院で陰気臭い話をしても何の役にも立たないし悲しくなってくるじゃないですか。別に笑い話をしろとは言いませんが関係ない話でもして気分転換でもしないとやってられない気がするんですけどね。
 溶け込めないんですよ。黙るしかないというか。悲しく、むなしくはあれど多分祖母が死んだとしても泣きはしないだろうし(そもそも男が涙を…とかは別の話としてね)多分それを引きずらずに普通に暮らせる。それも悲しい。そういう心を本当に動かされる範囲がものすごく狭いのかなと思ったりする。誰が死んだら悲しいか、も。

 しかし5時間くらいは寝たとはいえ昨日が昨日だから眠いなぁ…。今5時前だし。
 結局レコーディングには参加できませんでした。無念。いやホント。でもまぁ…祖母があんな状態じゃなにも言えないよね。団体はいま結構低空飛行なのでこれが最後の仕事にならなければいいのですが…。

 そんなこんなで今晩は一人です。母は祖母邸に行っているので。ウチに人がいないって結構ありえないので何気にさびしいです。かなりさびしがりなんですね、実際。一人暮らしの子がさびしいあまりに結構簡単に彼氏とか作っちゃうの、わかる気がするなぁ…。

 メシはまたセンムーと食いました。別にそういうつもりじゃないんだけど弦買いに行ってだらだらしてたら閉店時間になってしまったので流れで。だから今日は払おうとしたんだけどなぁ…。また色々教育していただいた上に払わせてくれなかった…。申し訳ないっす。



 ところで第九のオケにはS田というバスがいます。彼女、最高なんですよね。別に器量が特別良いわけでもなく(いや可愛い、って意味では可愛いけど)背も低いし完全にそういう意味ではアウトなんですが(酷いモノイイだねしかし)。しかしなんか笑いのセンスとかありえないんですよね。僕は結構クールで人脈広くて物知りで…で売ってる(つもりな)人間なんですが彼女と話してると僕もどうしても笑いに走ってしまうというか。笑ってられるんすよね。これって結構得がたいかも、と思うわけです。

 僕の事そういう意味で「面白い」って言ってくれるのは文学部のJ(あだ名ですら検索でかかりそう…有名人だからねぇ極一部で…)くらいのもんでそういう人間に出会ったのは…だから3年ぶりとかか。でもJはあまりに変態(というと「お前もだ」といわれるのだけれど)でライブハウスに掃除機とかのこぎり(鉄パイプを切ったらしいby本人)持ち込むような人間なので(勿論僕はそんな事しません、ええ)僕の方がついていけません。

 S田さんは多分そんなことも無く、ただ笑える人なんでしょう。僕みたいな享楽的で退廃的な人間を笑わせるのだからたいしたものです。Funnyです(自分的最上級の褒め言葉)。

 そんなS田さんによると僕は「まっすぐにいこう」という漫画の京介というキャラクターに似ているそうです。原作知らなかったんで検索したら…少なくともアニメ版には似てませんね。ええ。ちなみに「ちょっと嫌な性格」らしいですこの人…。

 あ、思い出して全然会ってない昔の奇人、Jの本名で調べたらイギリスの芸術系の大学(というより多分総合大学なので学部?)でなにやら表彰されてますねー。びっくり。あの子は面白すぎ。でもやっぱぶっ飛んでました。ラッシュでラリったまま国際電話かけないで欲しいわ全く(苦笑。

 ま、そんなわけで別に口説くとかじゃなく純粋にS田さんとこの先どのように切れないで繋げていくか、というのは僕にとって重要課題なのでした。相当。がんばろう。だって3年に一度しか現れず、しかも狂気と正気のバランスが取れてるなんてそれは逸材じゃないですか。僕が面白いと思ってるのに狂ってないんですよ?紙一重です絶対。

 A木嬢も面白いんだけどね。そろそろ底も割れてきたような。もう関係をどうこう、って段階じゃなく自然に続くなら続くでしょ。良い子だけどね。

coo

2004年12月22日 音楽
http://poo.cside.com/coo.html

うれしいいい!いつの間にやらビクターのサイトが消滅していて悲しい余りにGoogleをうろうろしてたら新サイトを発見しました。元から名前が検索に適さない名前(LL cool Jとかひっかかる)なだけにかなりがんばって探さないと見つからないんですね。

 本人が書いてる日記があったり色々でこれからじっくり見ようと思います、はい。てかライブやってよーーー。歌が上手い、という人ではないのでCD聞いててもあんまぐっとこないのです。でもアルバム、名曲ぞろいなんだけどね。

 しかしうれしーぞー。
http://www.nikkei-ir.com/annual/japanese.html

 第七回だそうな。いろんな会社のアンニュアルレポートのわかりやすさ等を評価しているそうで、ちなみに一位は商船三井。ま、将来是非広報をやりたい自分には興味深いのですよ。取り寄せてみようかな。でもなー別に社会貢献やりたいわけじゃないんだよなー。うっかり初志を曲げないようにしないと。

 ちなみに授業で話題になったアサヒビールもしっかり優秀賞貰ってますね。
 まずむかついてます。理屈でどうこうじゃないんだけど僕はコケにされるのと挑発されるのと男が嫌いです。その辺二つでも合わさると凶暴化します。

 ある程度仲が良かった女に実は彼氏がいた(?)のは勿論構いませんがそれをたいして仲良くも無い彼の方から知らされるのに我慢がなりません。別に女の方を口説く気じゃなくてもね。口説く気だったらさらに尋ねられた段階でそれを言わなかった女にも切れますが。

 
 女が駄目でだらしないのは彼氏がいなければ本人の責任だから友達として助言もしますし金も時間もある程度かけますが彼氏がいるのなら僕が関わる事じゃない。別に金も時間も返せとはいいませんがやっぱ釈然としませんね。駄目男の尻をなんで自分が拭いてるんだろ、ってな所感です。男の方を知ってればなおさらね。あーホントむかむかするんですけど(といってキーボード殴ったけど壊れなくて良かった。)。

 ティルマンスの写真展に行きました。はずれ。チケットに印刷されてるインクを流して撮った?シリーズはなかなかですが他のは本人がそれに何を感じて撮ったのか全く理解できない作品が多し。ただの友人のポートレートとか。芸術家は何をやっても芸術といわれるのかもしれないけれどそういういわゆる「文脈」を知らないとよさが理解できない作品に僕は興味がありません。それはオタクの方に向いているから。
 エヴァなんかでよくわかるようにオタクはある作品について際限なく細かく知りたがる。それこそアニメだったらコマ送りまでして劇中に出てくる文書とかを読んだり。それをやることで作品をさらに面白くとらえられる、というつくりは全く構わない。それはある種のイースターエッグだし。ただ「それを知らないと作品の面白さが全くわからない」のではそれは芸術ではないと思う。ぱっと見、少しでも綺麗だなーとか素敵だなーと思って例えば作者がどうしてそれを書いたかを知ったらさらにその作品がよく思える、ってのは全くいいと思うんだけれど。

 ま、ティルマンスの作品はもしかしたらそういうものなのかもしれない。彼がドイツ人(?)として現代の写真芸術でどのような位置に立ってるか、それを知ればもっと楽しいのかもね。

 そしてケチカのクリスマス公演(?)を鑑賞。同行のT1もお気に入りでしたよ。あいかわらず素晴らしい演奏。MCあんまなかったし短かったけどやっぱりヴァイオリンは五弦だし近くで見れたし。

 でも演奏しながらエスカレーターに乗って去っていってしまったのでまたもお話できませんでした。帰りがけに見つけたけど話してるとオケに遅れる…てな具合で。こんな事になるなら話しておけばよかったよ、ホント。畜生。

[飲んでます]

釈然としねー

2004年12月24日 考え事
 いまだ昨日の事が脳内を駆け巡っています。思ったよりダメージがでかかったなぁ…。なんでだ。まぁ時節柄気が立ってるってのもあるの…かな(苦笑。

 色々自分が屈折してるってのもあるんでしょうな。知ってます。
 僕がこういう羽目に陥るときは大体女の子と結構仲良くて(今回は他の時と比べるとそうでもない)いろんな要素でその子を自分が見込んでる事が多く、男がいることがわかるとまず男に目の敵にされるのです。ま、以前の事例で行けば彼女が「彼氏に喋れないことを喋れる」とか他の男に言ってたらそりゃ嫌がるでしょうな、彼氏としては。んで大体同じコミュニティにいる彼氏と僕が気まずくなり下手したらそこのカップルは別れ、なんだか僕が悪いんですか?みたいな。大体女のほうが彼氏の気持ちが理解できなくて。
 

 今回は更に本番の後に他のオケに三人で手伝いに行くことになってるので気まずいね。ベッドに引っ張り込むわけでもないのに他人に遠慮しなけりゃいけないってのがなんかなぁ、気が重い。

 まー杞憂ならば全てよし、ですが。あたしゃ感情にフィルターがかかっているので部分的にはものすごく冷静ですが自分が可愛がってるもの(含む自分自身)に触られると激烈に反応するんですよね。びっくり。弱点だと思いますね。

全てはあさってですかねぇ。

 バッハの無伴奏(やっぱむずい)をひたすら弾いてたら少し落ち着きました。結局僕は衝動の全てを音楽に預けちゃってるんですかね。

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