フォーサイト

2004年12月3日 考え事
 新潮社が発行しているお届け専門雑誌に「Forsight」というものがある。つい最近までgoogleにも一番にひっかかりもせずなんだか謎めいた(ほら、書店売りしないしさ)雑誌だなぁ、というのが印象であったが調べてみると学校の図書館にもある事が判明。10月だかにちょろっと読んだんだけど今日は7と待ち合わせまで時間があったので一冊完読しました。そしてそのあまり時間でこれを書いているわけです。

 フォーサイト、今号のカバーはやはり大統領選の結果。11月の頭が選挙だったわけだから順当…でしょう多分。過去の目次なんかもHPで見れないのでもしかしたら先月号でぎりぎり取り上げてたのかもしれませんが。あとはアラファト死後のパレスチナ問題。これも死の時期的な問題かあまり大きく取り上げられてはいない、というのが感想。あれだけTVで大騒ぎして遺体の帰還は生中継までしたってのに。まぁ彼はもうずいぶん前から対外的に権力者とはいえないような存在だっただろうしパリへ発つ時にみなに担がれながら手を振っているのを見て肉体的にも相当だめなんだろうな、という印象は誰しもが持ったと思うのであまり世界にとってもサプライズではなかったのかもしれない。しかしパリへ発ってから死までがあまりに近く、僕は逆に死の直前に(勿論パフォーマンスだったのだろうが)にこやかに手を振る事ができる彼の多分精神力は流石だなぁ、などと思いました。

 あとはフランスの兵器産業の不正の話。フランスは原発の話でも一時期もめたのは僕らからすると結構昔の話だけどなんていうかイメージは汚してない割に存外汚れてるよね。別にパリがいまだに花の都だとは思っていないけれど。

 この本、できれば定期購読したい。物凄く濃いし為にもなる。元々この雑誌を知ったきっかけは「民族世界地図」とかそういうこの雑誌に連載されていた記事の単行本でそれも今でも時折読み返す。しかし濃すぎて時間経つのが遅い…のはいいにしても疲れるね。柄にもなくまじめになってしまうから。

 あ、そういやアメリカの報道の偏向化について、みたいな記事があったけどそれこそ資本主義においてはできるだけ多数の潜在的顧客に訴えるような報道がよしとされるのは当たり前で、well educatedでない(と表現するのが適切なのか?)な人間の割合が増える程、そういった人種に受ける報道が儲かる=いい報道とされていくのも自明。そして報道が真に政治を動かす力を持ちえるならば政治もまた二元論やパフォーマンスに代表される低級な力学によって動くようになる…んだろうな、と思った。そこに真実は必要とされない。

 マリリンマンソンは前の選挙のときは確か討論番組なんかにでて両党の音楽に対する政策についてうんぬんとかやってた気がするけど今回はそういう事を言わなかった。いろんな歌手がこぞってそれが流行であるかのように勿論軽軽しく党派色を出し(そしてそれを自分の売上に転嫁しようと謀っていることに)ている事に嫌気がさして、みたいな事をどっかで言ってた。結局こいつがやっぱり一番賢い。

 ま、そんな感じで今からベルギー料理「ボアセレスト」に行ってまいります。
 赤坂の料亭街(だと思う)のすぐ近く、山王下の交差点のすぐ近くの路地裏にそのお店はありました。前「鳥のビール煮」を作って悔しい思いをした(一件しかない「料理をしたぞ」というカテゴリ参照)のでプロの味を是非、という事で7を誘って行ってきました。
 住所わかっててても結構わからんです。裏路地の上に地下にあるので。一歩間違うと歓楽街。

 中は何故かチェンバロ音楽が流れる(ベルギーって有名な古楽の人なんていたかなぁ…?)仕切られたお店。カウンターとテーブルと。であわせると広いんだろうけどね、って感じで。壁中にビールの何かが貼ってある。
 ベルギーはやっぱポテトとビールでしょ、という事で生まれて初めて飲みました、赤ビール。白と黒はあったけど赤は…銘柄忘れちゃったけど。しかしちょっとビールがお高いです(涙。そして肝心の料理。は少ない。ホント酒のつまみだ。という事で酒は多少高いけど料理は安い、という予想を見事に覆し安いけど少ない、そんなお店でした。ラーメンでも食いにいけばよかった。…とここまで書いて赤坂のラーメン屋に行く用事があったの忘れてた…(いや前道端で出会った後輩の先輩…複雑だな…がそこで働いてるらしくって結構美人だったので。)。

 まぁそんな感じで悪くは無いけど実際高いね、って話。でもネタにはなるのでその内使うこともあるかもしれません。珍しいもん食って飲んだと思えばね。

 食後、7と恵比寿へ…と思ったら袖にされる。まぁ開始時間も遅かったけど…ちょっと早くね?とか思いつつも確かにもう一軒となると微妙な時間ではあったかもしれない。むつかしいねぇ。そんなワケでちょっとしょんぼりしつつ(いや別にたいした事はないんですが、まぁアテが外れたので)T子さんが現れる気もしたのでとにかく恵比寿へ。そしたらT子さん仕事が忙しいとかでこない上にやたら店が混んでる。かなしいなぁ。僕は静かな店が好きなので人がいるとなんかすわりが悪いというか。ま、そもそも道玄坂の頃は自分以外に客(常連以外の、ね)がいる事がないといってもいいくらいだったので軽く違和感、ってのもあるのかもしれないのだけれど。まぁしばらく静かに飲んで、退散。ま、来週の布石が出来たからいいとしよう。多分。

 帰宅後しばらくOFP。津山三十人殺かよ、って勢いで一人で村の住人(と行っても兵隊だけど)を殺してまわるというミッション。本当は司令官だけ殺せばいいんだけど見分けつかないしセーブとか一回しか出来ないし弾にあたったら即死ぬゲームなのでものすごくおびえながら1時間以上匍匐前進で村の中をうろうろ。装甲車におっかけられたら死体からロケットランチャーひったくって燃やしたりしてました。

 このダイアリーノート内で日記を書いているヴァイオリニストの人を発見。その事自体はいいんだけどコンサートの所をみて笑う。…って恐れ多くも他人の、しかもプロのコンサートのプログラムがどうであったからって僕に笑う権利も何も無いのは重々承知してるんですが自分のリサイタルとかではなくてチャリティのコンサートの「器楽曲の楽しみ」ってコーナーでイザイの無伴奏とエルンストの庭の千草やるかなぁ…確かに両方難曲だけれどイザイは普通の人がいきなり聞いて面白いか、といって面白くない気がするし(まぁ驚かせるつもりでフランクザッパ聞かせたら喜んじゃった変態も僕の周りにはいましたがね)庭の千草はきれいな曲だけど変奏曲としては平坦で長く聞いてると飽きてくる気がするし。なんか報われなさそう…。弾ける事はとてもうらやましいのだけれども。

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