3日目

2008年9月17日 非日常
3日目
 さて、昨日は宿を移り(本当は空港で寝るつもりだったんだけど一泊目があれだったので…ちょっと疲れたし…)、ネットアクセスもないので更新もできず、でした。新しい宿はかなり離れた(っていっても程度問題だけど…)Kovan(高文)っていう駅にあるユースです。自分が部屋にいたのは実質4時間とか?たけー。ツインしか空いてなかったし3時とかに起きるのにドミトリじゃねぇ…一泊だし周りとコミュニケーション取りたいとも思わないし…ということで個室はツインしかなかったんですよ。で、90SGD。
 (矛盾したことを書くようですが)シンガポールの宿は高い!とかどっかに書いてあったけど、別にそんなことはありません。僕にとって高かったのは単に室料で取られるからすべてが倍だってだけで、逆に半分と考えれば結構お手軽なんじゃないかとすら思えます。あーでも最初の宿も結構ラストミニッツ的に安いレートのところを拾ったんで元々は結構高かったのかも…


 これを書いてるのは出発前の空港。後は乗るだけです。つまり狗と飯食ったのはおとといになっちゃうわけですが、少し面白かった話を補足。あの日は結構飲んでたし帰ってきてぱっと書いて寝ちゃったから結構落ちてる。
 多分一番面白かったのは人種の話。「シンガポールの印象」みたいな話を最初にしていたんだけど、そこからの派生ですごく二人で合意したのが「シンガポールは一箇所でアジアをたくさん味わえる場所」ということ。これは僕の感想でもあるからそれらしく書くけど、この国にはマレー、インド、中国、白人もいれば日本人もいる。ジャパンタウンはないみたいだけど、チャイナタウンやリトルインディアは結構盛んで、アラブ人街もある(名ばかりであまりアラブ人はもういないらしいけど…)。この狭い国でそれだけの人が一緒に住んでて、町を歩くと本当にいろんな人がいるし…、というのがガイドブック的な感想(わかりにくいけどここまでが前フリ)。
 でもこれは「シンガポール人」がいないことも意味している、という話で。つまり、いろんな人がいるけど中国の人は中国の、さらにいえばさらに出身省のなのかもしれないけど、のコミュニティでくらしている。みんなそれなりに英語をしゃべるしコミュニケーションを拒絶してたり差別があったりというわけではないらしいんだけど(ただ中国語を喋れる人は偉い的な発想はあるらしい、狗いわく。)、外国人が隣り合って暮らしてる、って感じ。だから人種のモザイクではあってもメルトしてない。それをきっと共通語とされてる英語とか、その他の色々な制度で補っているから「人工国家」って言われるんだろうなと。ルールが厳しいのもバックグラウンドがたくさんな人がいるから明文化しなきゃまずいからだろうし(この辺はアメリカも一緒)。愛国心的なものも薄いらしいです。ちゃんと徴兵もあるのにねぇ、、、
 これはでもきっと、まだ国家として若いせいというのが大きな要因なんだと思う。アメリカだって若いけどそれでも200年、まぁ多民族国家としては70年くらいかな、それくらいはかかってああいうそれなりにアメリカ文化…コカコーラやマクドナルドをそう呼ぶならばだけど、と呼ばれるものが生まれたわけで。これも狗曰くだけどシンガポールもナショナルデーは盛り上がるらしいし、いろんな人種のミックスが生まれて、シンガポールで生まれて育った人が大多数になった時にまた色々変わるんだろうな、という感想。

 狗とはまじめな話がかみ合うのでついついこんな話ばかりしてしまったり(なかなか難しいのよそういう人少ないし)、あんまり会わないからついついあたためまくって孵っちゃいそうなくらいのネタを使ってしまったり(何度もいろんな人に話してるから完成度高い、自分で言うのもなんだけどそれなりにオチもあるし面白い話なのはいいんだけど色々エピソード詰めすぎで長いのよね…本オチの前に3つくらい前オチがあるから…これ反省点だと思ってます。いやホント)して なんだろ、楽しんでもらえてるとは思うんだけどいまいち前座の段階で毎回話が終わってるような気もして。なんつーかようやく座もあったまってきました!では解散!ってな感じで。おしいね。


 えっと、そうだ3大心残りを書いておこうと思いました。
まず最初はシャンハイタン。高島屋(義安城 Ngee Ang Cityだっけ)に入ってたのは知ってたんだけど昨日行ったらしまってました。覗いた感じ相当広そうだったしディスプレイしてあった食器なんかも日本で見たことがなかったやつだったからちょっと入ってみたかった。トランクショーなんかもやるみたいだったし(日本はパスされます)。まぁでもこの年齢の人間が入ってちゃんと扱われるのか?は疑問。格好も一応襟付きだったとはいえ…まぁアロハだし。
 2つめは文東記。元々あまり行く気はなかったけどチキンライスが有名な店。わざわざ行く気はなかったんだけど、それにしても実は何度かすぐ横を通ったってことに昨日の夜電車に乗る寸前に気がついて(しかも電車でいくとするとその時いた駅が最寄り)ちょっと泣ける。夜遅かったけど深夜までやってるみたいだったしよっぽど降りていこうかなと思ったんだけど手持ち現金が相当かつかつで(事実今5SGDしか残ってません。ぎりぎり)歩いていくのにはちょっと厳しい距離だったことから諦めです。まぁその前にチキンライス食ってたんだけど…ということで今回の旅行は2チキンライスでした。
 3つめはロングバー。例のシンガポールスリング発祥の地、ということでガイドブックに載っているのですがまぁ恥ずかしさもあり別にいいかなと思ってたんです。でも昨日散歩ついでにラッフルズホテルの前を通ってみたらやられちゃいまして。かっこいいじゃないですかあそこのエントランス。そしたらなんか急に悔しくなったのよねー。これもまぁなんか一人で行って酒なめてるのも…ってのもあり…って日本ではあんたバーは一人でしょ、という自分へのつっこみもありつつ予算上の問題もあり見送り(チキンなのも事実)。いやでもラッフルズはいつか泊まってみたいですね。立地はあまりいいとは言えない(場所は一等地なんだろうけど周りがごちゃごちゃしすぎ)けど、あの区画だけアナザーワールドです。


 なんだっけ、そうそう。昨日の話は別の記事で書きます。あんまり長くはならないだろうけど。もう搭乗の時間。あとで書きます。行きの機内で書こうと思ったら飛行機だと横の席からすごくよく見えるのね。あとすごくディスプレイが大きく感じて…。あんまりよくない。

で、あとは小ネタ。


・MRTへのドリアン持込は禁止。危険物が確か5,000SGD、飲食が1,000SGDかな?ならんで書いてあるけどドリアンも禁止は禁止でも罰金はない様子。ちなみに歩きタバコとか規定の場所ではないところでの喫煙はそれなりに見かけました。昼間っからやってたけどあれ警官とか来ないのかな?重点取り締まりエリアとかあったりするのかもしれません。
・MRTでどこかからどこかまで行くのに何分かかるのか知りたい場合の計算方法は至極簡単。一駅2分だそうです。By駅員さん。「~から~まで何分?」って聞いてるのに駅の数がどうとか言い出した時にはどうしようかと思ったけど、どうやらそういうことのようです。
・シンガポールはどこもかしこも工事中。景気いいのかしら?ローカルニュースでは外国人労働者が多すぎて住宅供給が足りないといってましたが、そこまで好景気とも聞かないし、理由はよくわかりません。しかもHDBは一旦建てれば相当収容できるからあれが全部とは言わなくとも住むところになると思うと…すごい。そして書いたように郊外はまだまだ余裕ありです。一軒家も結構あります。
・やたらベンツが走ってます。タクシーにもベンツがいたりします。これも理由不明。別に乗ってる人の身なりがいいというわけでもないようです(見た限りだけど…)。あとラッフルズやハイヤットだかどこかの駐車場にはお馬さんもいました。道でも見た。ということで高級車好きな人が多いのかな?これは在住者に聞けばわかるかもね。


 今日の写真。中華街、天天があるMaxwellの横にあるお寺と後ろのHDBなんとなくきれいな構図だったので。ちょっと斜めってるけどそこは知らん顔で。
 今回の旅行BGM なぜかFaithfulnessとThe Trouble with me / SKIN(ex Skunk Ananisie)。最近聞いたわけでもないのに繰り返し流れる。

9/17 機内にて

2008年9月17日 非日常
9/17 機内にて
 最終日の分をアップしてませんでした。時系列と逆で、〆の記事は空港で書いていて、これは飛行機の中で大部分を書いてアップ前にリンクを入れたり整理したりしています。

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 飛行機の中、結構揺れてますが、許容範囲なのでやっぱり日記でも。

 そう、昨日の話。とりあえず観光的にはガイドに載ってるところは征服しておこうぜ的な発想もあり、残るリトルインディア&ブギス(アラブストリート)、そしてカトンへ。今回大分参考にさせていただいたシンガポール自由旅行専科(http://www.singapore-travel.jp/)にはカトンは欧米系のガイドブックには載ってるけど…とありましたが、僕の買ったものにはちゃんと見開き使った地図もついてました。でもそれがいまいちわかりにくいし記事も少ない(まぁいわゆる「名所」がある地域じゃないから書きにくいのかも…)。同じくらい適当に解説してあるHolland Villageのページには1/4ページの小さい地図しかついてなかったり…。

 さて、この日はカトンで昼ごはんを食べたかったので、またちょっと遅いけど11時過ぎに2泊したクラークキーのホテルを出発し、移動。まずは例のKovanのユースに荷物を置き、それからカトンでした。
 話は変わるけどシンガポールって土地が狭いから国営のHDBばっかりで…というようなことがいろんなところに書いてある。確かに中心部はそう。だけどNUSにしてもKovanにしてもちょっと田舎にいくと風景がぜんぜん違って空がとても広い。そういう意味でも都会ばかりでなくちょっと田舎までは出て行く意味があるかな、とは思いましたという話。田舎だってHDB中心だけど一軒家もあるし、何より緑がたくさん。
 で、カトン…はPayer Lebarという駅を降りる、という以外特にガイドブックにはほとんど何も書いてないに等しいんだけど(自由旅行~のほうにはあったけどプリントしていなかったので…)、ここがなかなか大当たりでした。なんか偶然お祭りの週だった(Hari Rayaという断食明けのお祭りのようです。夜の方が盛り上がるとか。イスラムね)からしくものすごい長距離にわたってマーケットが出ていて服やらじゅうたんやらおいてたんです。これを見て回るのが相当面白いな、と。本来の目的はどうでもよくなって、ひたすらそのマーケットやらその近くにあったモールやらを見て回ってました(それが今日の写真)。
 この辺はマレー系の人ばかりが住んでいる地域のようなんだけど、モールのひとつTanjong Katong Conplexってのは服屋ばっかりで特に女性には面白いと思いました…ってあんなの日本の日常生活じゃ着れないか。

 そんなこんなでそのマーケットで飯まで食い、ここを後にしました。なんかいろんなモールやら建物の周りの道路をその臨時の出店が占拠していて、本来の建物に入れないような感じ。あ、違う店だけどハラールしてある(という活用でいいのかな?)ものを出す店なんかもありました。あ、あとたこ焼き屋があったなそういえば…しかも「Tako Yaki」って書いてあるのに(記憶だけど)具は鶏と牛と豚から選べますとかいうの(いろんな日本のものを各所で見かけたけどたこ焼きはここだけ)。昨日はかなり暑く、もうこの時点で結構ふらふら。この時のワンタンミーっていうのかな?はおいしかったけど塩辛かった…全般的に塩分取りすぎな旅だった気がします。
 そして次はブギス…だけど特に面白いものはなく、しかもさっきのワンタンで喉が強烈に渇いてセブンを探してさまよっていました。そしてそのままリトルインディア…むしろムスタファへ。食べた後だから別にインド料理には興味ないし…で、ムスタファは多分一番大きなスーパー。とはいえ4階建てとかだったと思うけどとにかくスーパーが少ないこの国では珍しい食料品から服や薬まですべてそろっているメガストアなんですね。いや楽しかったです。特にカレー系。流石インド系スーパーで、ターメリックとかその香辛料のひとつの種類で一棚、みたいな世界。出来合いのペーストもたくさん。でここでまた色々お土産などに買いました。
 あとは服。インド臭がする貫頭衣を買いました。これどこで着ればいいんだろ…といいつつオールバックでこれ着てたら相当怪しさメーターが振り切れるなとかほくそえんだりしています。

もう疲れた…とはいえまだ終わっていないラッフルズ見物とシャンハイタン見物があったので、とりあえずムスタファで買った荷物を持って宿に帰り、ちょっとごろっとして出発(この時に近所のスーパーを見物。ファンタのぱちものを購入)。
 で休憩後はまずはCityHallへ。平日のすでに夜になっていたので人通りもすごいです。Raffles Cityだっけ?駅と通じているこれは近代的なショッピングセンターを見学。よさげで聞いたことがないブランドがあったから入ってみたんだけどデザインは挑戦的で好感が持てるものの素材と型がだめ。そして飛び道具としては高い(140とか)印象を受けたので引き下がりました。あとモデルに白人使ってるけど色使いが完全にマレーまたはインド系狙い、というか肌の色が濃くないと似合わない。そういう派手な色使い。まぁ言ってみればもう少し洗練されればETRO?みたいな。フードコートにも行ってみましたが人はいるもののなんかやすっぽかったので退散(Food Republicは別にそんなにいいとは思わなかったけど確かにこれと比べれば…)。
 で、そこを通過してラッフルズホテル。たまげました。いやかっこいい。またこれ陳腐なせりふでみじめだけど、きれいです。全室スイートで10万円ってだけあるわ。近代的ではちっともない概観で、そういう意味ではマンダリンとかシャングリラと比較するものではないんだろうけどこれをコロニアルって言えばいいのかな?南洋植物をふんだんに使って、完璧な白の塗装。どきどきします。ホント。きっと中も素敵なんだろうし、いつか奮発できる日が来るのをちょっと待ち望んじゃいますね。周りは普通のビル街なのがちょっと興ざめなんだけど、それはまぁ仕方ないでしょう…ホテルがコントロールできる問題でもないだろうし。多分低層階に泊まると窓の外も植物でいい感じなんじゃないかなと。
 そのラッフルズの外壁に沿ったチキンライス屋で2チキンライスめ。安くて普通でした。結構客は入ってたけどコースを勧められたりして観光客向けっぽいところもあり。チキンはちょっとあれだけどソースは思ったよりなかなか、それなりのものでした。3.5SGD。
 思わずラッフルズの正門を二度見しにいって帰り道にロングバーの入り口を見つけたり、帰りの地下鉄で有名チキンライス屋を思い出したり、後はそんなものです。あ、そうだシャンハイタンしまってた…ってそういえば3つのがっかりは全部この日の数時間にかたまってますね。あ、すっげえどうでもいいけどラッフルズの近くにはメイド喫茶がありました…。がっくし。

宿に帰り、4時間くらい寝て出発。3時とかめちゃくちゃな時間にもかかわらず流しのタクシーはすぐにつかまり、空港へ(この時間でも宿の近くの食い物屋は営業中)。陽気な運ちゃんは大連には行ったことあるけど日本は行ったことない、高いよね、だって。なぜか大阪を知っていたけど名前だけだというので”Second Largest City”だといっておきました。なんか東京の一部地域の名前だと思ってたみたいで。
この運ちゃんだけに限らないんですが、今回は英語で大苦戦しました。大体1回では何を言ってるのかわからない。相当これショックですよ自分的に。相手がストレートな表現に直して言い直してくれるとわかるんですが…。これはシングリッシュだから、というのもあるとは思います。本当にtake a sheet lahとか早口で言われるとぽっかんするしかないもん。でもホーカーの人たちやタクシーの運ちゃんはともかくホテルの従業員やバーの従業員ははたしてそれで片付けていいものなのか、判断にとてもこまります。やっぱ衰えてる…というかレベル低いのかな?オージーみたいななまりは大丈夫だし、中国とインドはある程度なまっててもわかるつもりなんですが…なんか違ったのかな(マレー語わからんのがイタいのかも)。実際自分が困るのもこういうところ。会社やなんかで面とむかってればそれなりにほとんどわかるんですが、電話会議とかでノイズが乗ってたりするととたんにわからなくなる。条件がいいいときしかわからないつうのはねぇ…単語の問題というより完全に耳の問題。


 あと1時間半弱で東京。そろそろ旅も終わりです。これを打っていて相当時間つぶれました。おかげで本が相当あまってます。まぁいいというかありがたいことなんですけどね。あ、旅はおうちに着くまで!ですよね。


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