北京時間

2009年4月23日 非日常
北京時間
 新鑑真は到着日朝食から北京時間になるようです。日本時間から見ると1時間戻るわけで、八時の朝食のアナウンスないなあ…と思っていたら九時に。だから着も1500ではなく1400。ほっと一息かと思いきや、接岸はその時間だけど入国手続きは1430から、ってんでやっぱり出れるのは下手したら1時間後でしょう。宿着1600かな。あーすげー不安。明日の飛行機は1100台なので空港には10時には着いてたいと思うとやっぱり全然うごけないわけで!もー。ってまぁ今からじたばたしても遅いんだけど。知ってるんだけど。知ってるんだけど。

 さいころの振りなおし、ってのを前書いたけど、なんかそれに関連するのかしないのか、ふと道について考えた。広島で会った高校の同級生の語っていたところを聞いていて感じたんだけど、彼はすごく「先が決まっている」というような気持ちでいた(ように感じた)。若干古い、でもわかりやすい表現を使えば「レールに乗っちゃった」みたいな。
 確かに自分が通ってきた所、今自分がいる位置、そして自分が向いている方向を見ればこの先どうなっていくんだろうな、ってのはおぼろげに見えるような気もする。でもそれって自分の意思でそこに立っているし自分の選んできた道の結果がそこに立っているということなんだからその先の選び方だって過去の自分に従うべきものでもないんでもない。それに、過去と連続性がある必要もない。今見えているのは一番彼にとって楽な過去の踏襲をし続けた場合の未来なわけで、それって誰に強制されるものでもないでしょ本来は。
 肉体が生きている間しか人間は活動できないけど、その内のどれだけの割合をオートパイロットというか要するに惰性で生きるか、または惰性ではなく自分の力で動くかを選ぶことはできるし、自分の力で動くときに毎回同じ方向にうごかなくったっていいはず。今年はあちら、来年はこちらでもいい。ただそりゃひとつのことを続けていたほうが深くやれる、ってのも確かだろうけど。
 なんかそう、他人に無理やりならばわからなくもないんだけど、広島の彼は自分の過去で自分を縛ってるというか、そんな感じがしたのです。気のせいっすかね。


 さて、夜です。今いるのは上海の宿。明堂新易青年宿舎とかそんな感じ。帰ったら名前はちゃんと直そう。地図だと相当わかりにくいんですが、マリオットの真裏の通りです。その通りもマリオット沿いにも関わらず地元臭というか要するに未開発臭がぷんぷんするんですが、ユースはそこにまぎれています。普通の住居のならびに突然場違い感満載なおしゃれなワインバー"NAPA"というのがあって、そこの横にあるすごい狭くて細い路地に入っていく感じ。ちなみにNAPAは多分相当いいところらしく、ぼろっちい建物にあるくせにいつ通っても前に怖い感じの人が立っていました。中もちょっとのぞいた限りかなりおしゃれだし。宿はそこに隠れていることもあって相当わかりにくいです。サイン出てるけど、まさかって感じの場所なので。とりあえず入り口の写真を載せておきますが、中央にある門がNapaで、路地の入り口は左側の若者の後ろ。
 で、確かに人民広場からはすぐなんですが、繁華街は人民広場を挟んで反対なんですよね。だから繁華街に行こうとするといちいち人民広場を横断するような形になり、ちょっと歩きます。人によってはちょっとと思わない距離かも。10分とか。中国って広いね。
 ただというかなんというか、宿の中は相当いいです。新しい感じは微塵もないんですが、やたら雰囲気出てるインテリアとかもいい感じだし(通路の照明をわざと落として途中に整列してる石像それぞれに間接照明当ててたり)、バーもあるし、宿の中に川かなんか流れてるし、セキュリティもしっかりしてる(ドミは知らないけど僕が泊まった部屋はいくつかの部屋ごとにトイレやシャワーがある共有スペースがあってそこを通る必要があり、それごとに鍵がひとつあり、個室にも鍵があるので当然二重。ただし外の窓はちゃんとしまらなかったのがちょっとチャイナクオリティ。がんばれば進入できそうだし)。
 あとは問題があるとしたらネット接続…宿のせいじゃないとは思うんだけど中国でネットを使うにはIDパスワードが必要で、なんか通らないんですよねそれが。さっきからむきになって相当な回数試してるんですが、通りません。というわけで今日の分も書き溜め。まぁ明日はいい宿なのでアップできると思います。って明日もう金曜か…。

 今見てるニュースによると中国海軍が今日で設立60年だそうです。だから港で見かけた軍船にすごいたくさん旗がついてたのね。

 そうだそうだ、着から宿まで話が飛んでた。まず船から入管まではバス。特に説明もないのですが前の人に従って乗ります。で移動した先で審査ですが、やっぱりというか予想通りというか、楽勝でした。これいけないものとか持ち込み放題じゃね?一応X線はあるけどそれ以外は何も聞かれないし、疑われなければ楽勝と思います。中国ってすぐ死刑なイメージだしまったくおすすめはしませんが(というか何も持ち込みたいもんがないよ)。
 で、入国審査を終えるとタクシーがたくさん待っていたんですが…人民元をまったくもってないもんで強制パス。あとなぜか公安(警察ね)もたくさんいました。そんな中で謎の日本人が無料のバスで市内まで送るとかいうもんだからのこのこ着いていってみました。一応どっかのユースの送迎バスなんですが途中で降りてもいいし適当にせいと。でその日本人はそのユースに泊まってて暇だから手伝ってるだけなんだってさ(中国語あんまうまくなかった)。最後まで乗ってくと何が起こるのかはわからなかったけど、首尾よく人民広場まで送ってくれたのでラッキーでした。歩いてもそう遠くはないとはいえ、荷物があるからねぇ…。鑑真に乗ってく人に送迎がでるような宿に泊まるわけがないし、本当に入国後に銀行などはないので、多分普通は市街まで自分であるくんだと思います。
 バスに乗り合わせた中に人民広場で一緒に降りた人がいて、とりあえず一緒に行動。昆明にいくらしく、今日中に切符取れればそれでもいいし、取れなかったら適当にここらで一泊しますわ、って感じの人。会社辞めてパッカーになったらしいんですが、これで海外3回目だそうで。英語すら怪しい感じで、ちょっと心配…。その人は宿の名前は知ってたけど位置がわからん、ってことで、一旦宿まで一緒に来て駅に引き返し、その後会いませんでした。チケット取れたのかな?

 で、荷物を置いてこの時点で既に1700くらい。ダッシュで本屋でした。でかいでかいと書いてあったけどそれほどでもないです。新宿東口紀伊国屋よりは少し広く、でも南口紀伊国屋よりは狭いみたいな感じ?多分。ビル自体は相当でかいように感じたんですが各階の天井高いし、そのせいじゃないかな。楽譜も安いけどそんなに量はなく、中国で一番などといわれている割にはちょっと食い足りない感じ。そして一番ほしかった楽譜が…スコアはあったけどパート譜がなく、店員さん(ちゃんと英語しゃべってくれました)に必死に訊いたら探してくれたけど答えは「盗まれたみたいだね」うわー。ということであきらめました。ほかに在庫もないようだったので。でも代わり?に中国少数民族歌曲300曲入り下巻を買えたのでまぁよしとしますよ。これも上巻なかったけど。あと中華街の中国人へのお土産を一冊だけ購入。もうこの時点で外は暗くなっていました。
 本が重いので一旦宿に戻り、恒例行事「スーパーどこ?」の質問をしたら"Not super... there is only middle or small market"とか言いつつ場所を教えてくれました。行ってみたら確かにミドル。白酒をミニボトルで売ってたのでたくさん買ってみました。しかし安いね。コンビニ(ローソン)でビール買ったら4.5Yuan…70円くらい?まるでチェコ。そういやサントリーのビールをいたるところで見かけました。チンタオは日本に入ってるのよりさらに水っぽいような。やすいけど正直全然おいしくない。

 明日ははやい。人生初の中国国内線です。おちないといいけどね。今CCTVという多分中央電子台の英語放送をずっと訊いてるんですがもうそのままCNN(というより典型的な欧米放送)なのが面白いです。

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