「ピアノマン」が沈黙破る…同性愛者のドイツ人

 【ロンドン=飯塚恵子】英大衆紙デイリー・ミラー(電子版)は22日、英南東部ケント州の海岸で4月初めに保護され、「謎のピアノマン」と言われた身元不明の男性がドイツ人で、一言もしゃべらなかったのは医師らをかつぐための芝居だったと報じた。男性は20日、ドイツに飛行機で帰国したという。

 同紙によると、男性は19日、病院職員がいつも通り「きょうは話をしてくれる?」と語りかけると、「はい。そうしましょう」と初めて口を開き、自らの正体について告白した。

 それによると、男性は同性愛者で、パリで失業し、4月に高速列車に乗って英国入りし、自殺を図ろうとしていた。

 男性については、当初、「身元を尋ねられると、無言でピアノの絵を描き、見事なピアノ演奏を披露した」とされていたが、実際には、ピアノは同じキーをたたき続けるだけで、ほとんど演奏できなかった。ピアノの絵は「最初に思いついただけ」と話した。

 男性は以前、精神医療関係の仕事に就いていたことがあり、2人の専門医や看護婦らはまったくだまされてしまっていたという。英医療当局は、4か月余りの診断費、入院費などの返還を求め、男性を訴えることを検討している。

 男性について各国メディアが大きく報じたため、世界中から身元に関する情報が1000件以上寄せられたが、これまで身元は特定されなかった。


 多分こっちのニュースは取り上げられず、何年か経って「そういやピアノマンって結局誰だったのよ?」ってな話になるんでしょうな。
 これがPRってもんです。つまり…大きなウソであれば吐き放題、だってあとでばれても報道なんかされないから、ってな話(真相を報道する事はメディアが結果的に誤報を認めることになるしニュースとして特に面白くも無いので)。「ウソを吐くなら大きなウソを」とか言ったちょび髭の伍長が思い出されるなぁ…。大きすぎる嘘はそれがあまりにばかげているが故にいざ嘘である事を立証しようとすると非常に難しい(「ユダヤ人は人種的に劣っている」と言うのは簡単でも「ユダヤ人は他の人種と同じで全く劣っていない」事を証明するのは難しい)ってな話。注意してないと自分でも忘れちゃうよ、それにしてもかぜがひどいです。

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