ええ、ヨコシマなことを試みて撃沈した(された)話。
 前数回書いたご同業の女の子がまぁ好みで、で割合話も合うもんだから何度かご飯など行ったりしていたわけです。話が合うっていっても完全にオンガク&ギョーカイ話。彼女も就職して1年弱(新卒だけどね)、色々まぁ考えることとか、音楽を聴いて感じることとか、そういう事を話せる相手もなかなかいないからねえ。
 うちの同僚とか、なんていったらいいか僕と音楽の好きさ加減が違う気がして。高低じゃなくて種類が多分違う。それとも僕とはそういう事を話す関係じゃない、と思ってるだけかもしれないけど、精神的じゃないっていえばいいのかな…客の雰囲気とか客層とか売り上げとか感想(上手かったとか逆にどこで音程はずしたとか)そういう事は話すんだけど、音楽がどういう方向を向いているかとか、そういう抽象的な話をしない。それを僕はつまらないと思うのですよ。


 んで、今回はイタリアン食べに行って失敗したわけ。まずは料理がケチのつきはじめ。そもそも連絡があまりうまく行かなかったりして時間が決まったのが当日で、金曜だったのもあって店が全然取れなくて結局5軒断られたのかな…。広尾のフレンチ、恵比寿のイタリアン…などなどすべて断られた後、結局前グルメ友達といった六本木のイタリアンを選んだんですよ。「入れますか・・・・?」とかっておそるおそる聞いたら楽勝ムードだったのでおいおいと一瞬思ったのが…ええ悪い予感って当たるんですね…。
 もともとそんなに高い気取った店ではないんだけど、悲しい味でした。塩加減にどっちかっていうと疎くてそれでよく失敗する僕ですら感じるリゾットに塩足りない、肉に塩が多すぎ。そして素材が重なってるのになにも言ってこない(パスタとリゾット頼んだんだけど両方に茹でたソラマメが乗っていました。いや季節モノってのはわかるんだけどさ)。んで頼んだグラスワインが出てこない(そして味がしない…)。へたり込みそうな感じで、とりあえず次の店へ。

 で、出たら雨じゃないですか。軽いのから重いのまでいくつか選択肢を提示して「一番重いの!」って言われたから俳優座の裏のとびっきり重ったるいバーにお連れしたわけです。内装がごつごつの中世ヨーロピアン、店内BGMはオペラっていうね。そしたら入り口になんか見慣れない装置が…しかも赤く光ってる。んでギコギコしてみたら案の定扉が開かないわけですねー。はいはいはい。店閉めてMETでも見に行ってるのかねーとかって冗談で済ませたけど、またもいらっとしたわけです。ちなみに後で調べたら完全会員制(結構高い会費取るのよ)とやらになっていました。多分電話すれば入れてくれたんだろうけど…ICカードかなんかで施錠してあったようです。まぁ元々めっちゃくちゃ敷居が高い店で知り合いに紹介されなきゃ絶対入りもしなかったような店なのでいいんだけどさ…一回しか行ってなかったし。でもこのかっこ悪さとネタ喪失感。

 まぁもういいからと思って交差点から西麻布まで1メーター車使っていつもの本に囲まれたバー(というかラウンジ?)に行ってぼへっとしていたのですが、まぁ帰り道お見送りした時にふっつうに実家と違う家に帰っていきました。あれ?あんた彼氏いたのかよ…つう。ええ、金の無駄ですね。つうか最近こんなのばっかりか?みたいな。だめじゃん。


 なんかやっぱ自分の決定力のなさ(というか今回の場合はそれ以前に選球眼の問題だったんでしょうけれども…)をどうにかしたいと思うんだけど、こういう時の最後の瞬間ってすごいプライベートなものだから誰かに話を聞くわけにもいかないし、本に書いてあるわけでもないし(当たり前や)、結局自分なりの方法を色々手探りで探るしかないんだろうなぁと思いながらもすごく難しいし自信がないな、と思ってしまうわけです。寝たかったら好きだくらい素面で言えよ、って事なのかもしれないけどシャイだからそれは無理ね!そのくせ中途半端にこうやってヨコシマなことを試みてるのがだめなんだろうけどね…。手も握れないってば!

 まぁそんなこんなで日常は続いていくのです。というかこんなことやってないで焦点しぼれよ、っつう話だよな。ついこないだ子供がうまれた職人氏にも「お前そろそろオンナ作れよ」とか言われるしな。

 日常といえばさらになんかこう、ここの所楽な生活しすぎてすごく退屈です。なにか新しいことしないとまずい気がする。休日はほとんどレシピについて考えてるだけで終わってるもん。おきて昼飯作って一休みしてレシピ考えて買い物行ってご飯作って。その合間に友達と会ったり楽器弾いてるだけ。つまんねえ。Nothing new。

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