「道化さぁ、仕事って何やってるの?」
2007年9月10日 Advertise&PR Business
--------------本文の前に。-------------
http://ameblo.jp/pinky-girls-sanei/
↑普通のリアディゾンには全然ぐっときません(そしてPinkyGirlsにも興味はない)が、ここまで徹底して表情を抜いているとかえって倒錯的な(なんやそれ)気分になってドキドキしていたりします。あ、山手線渋谷で見ました。
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さて、昨日重さん(プロのベーシスト・昨日飲んだ29歳)に訊かれたのでした、僕の職業。この話、何度目だろうなぁ…といって「まあ広告代理店みたいなもんですよ」みたいな生ぬるい返答をしていたのですが許してくれそうもないのでがんばって説明しようと思ったけどやっぱり挫折して、まぁ結局ダメ、みたいな。
んなこともあったもんで「プロパガンダ教本」でも読みながら改めて考えてみました。ちなみにこの本の筆者は"Edward L. Bernays"と言う人で、「PRの父」という名前で紹介される割にはあまり(業界的に)知られていません。この人はあのフロイトの甥で、ル・ボンの大衆心理学などをベースにPRの理論を作り出したといわれています。
詳しくは井之上PRの社長ブログで。
http://inoueblog.com/archives/cat2/2/index.html
この人は考え方が心理学ベースなせいか、僕のお気に入りです(心理学ベースの人って多くはないのです…)。あまり著書が積極的に訳される、って事もないのでとても嬉しいのですがちょっと問題。これを訳しているのは陰謀論大好きな副島なんとかの所の人なんです(http://amesei.exblog.jp/)。最近はユダヤの陰謀ってんじゃさすがに飽きられてきたから「メディアの陰謀」みたいな話ですか、みたいな珍妙なあとがきがついていて結構泣けます。だからDはそこまで力ないって。まぁそんなこともあって原書の第4章だったかな、それがそのまま「紙幅の都合で」訳されてないのとかも凄く怪しく感じたりするわけです。
…ああそうそう「でPRって何?」って話でしたよね。一言で無理やり表現すると「広告みたいに枠を買わないで新聞・雑誌記事とかTV番組が生まれるような情報提供をする仕事」という風に言ってます。
でもそう言っちゃうと「『昨日はイベントで』とか言ってたけどイベント屋じゃないの?」ってつっこみを昨日のように受けるわけです。
そんなわけで(一般的な説明とは違うけど)ちゃんと自分の中で整理しなおすためにもちゃんと書いてみようと思います。眠いけど。
・PRの目的
PRの目標は
×掲載/露出数
○売り上げの増加
です。僕が知ってる(まぁ要するにたいした数はいないけど…)PRパーソンの9割はこういう風には考えていませんが…。でも絶対そう。まぁ結局お金もらってやってる仕事って定量で結果を測定するしかないから数とかいう話になるんだろうけど(そういう会社と一緒に仕事したことはないけど会社によっては社内の広報部の評価がこの「掲載数」によって判断される所もあるそうな)。
まぁそれはともかく、売り上げへの影響なんて色んな要因があるから実感してもらうのは正直凄く難しいけど(逆に言うと数字的に失敗しても頑張れば「それは他の要因が悪かったんじゃないですか」でごまかせる笑)そもそも、僕たちの仕事の目的はクライアントの製品なりサービスなりの売り上げをあげることです。
その売り上げをあげるために僕たちは、勿論売り場に立って売り子をするわけではありません。
僕たちの仕事は「売れるための環境(世論)を作る」ことにあります。
そして、世論を作る上でメディアへの掲載は重要なパートを占めますが、それをやってればいいのかというと全く違うのです。「戦略的」に掲載を狙うことにも意味は有りません。大概そういうことを言う人は守りに入っていて、「社会の公器としての責任を果たす広報」みたいな眠たいことを真顔でいう人です。クソです。服の脱ぎ方なんて教えられなくてもわかってるべきで、その後にどうセクシーに踊るかをこそダンサーに習うべきなんですよ(我ながら意味わかんねー)。
Bernaysの主張するPRは、そういうものではありません。多分、学校で学べるPRだってそうではなかったと思います(今のPRパーソンの何割が学校で学んだ事があるかって話…)。絶対"広告はPushでPRはPull"とか"広告はBuy me!でPRはLove me!"とかってやったはず。確かに例えば日経ビジネスに編集長インタビューが出ればそれはすごく読まれてるしPRパーソン的には大成功と言われるんですが、それも結局媒体の信用力使って強烈なPushやってるだけなんですよね。それって違うくね?
本読めば実例はたくさん出てきますが、Bernaysのやりかたは、まさにPullの典型です。かっこいい。
要するに今のPRがあまりにPublicではなくMediaだけへのRelationになっている気がして、それは本末転倒というか「世論が盛り上がった『結果として』メディアに取上げられる」というはずのものが効果測定の指標部分のみを切り取って小手先の技術論のみに落ちている気がしてとても嫌ですね、しかも本当のパブ屋さんみたいに毎日足を棒にしてメディア回ったりもしないうちらはいかにも中途半端、という危惧を記したかったつもりなんですがやっぱり眠くなってからマジメな記事を書くのはやめましょう。毎日こんなんだ。Mediaに通れば無条件にPublicにいくだろうという漠然とした甘えというか思考停止?が背後にある気がします。
あれ、結局「PRって何?」ってのに答えてないな。ま、「小規模な世論操作をやります」って感じ?まるで陰謀とかしてる人みたい?
知らない。今日は仕事で超ひやひやしたので精神力をとても使いました。よって寝ます。
http://ameblo.jp/pinky-girls-sanei/
↑普通のリアディゾンには全然ぐっときません(そしてPinkyGirlsにも興味はない)が、ここまで徹底して表情を抜いているとかえって倒錯的な(なんやそれ)気分になってドキドキしていたりします。あ、山手線渋谷で見ました。
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さて、昨日重さん(プロのベーシスト・昨日飲んだ29歳)に訊かれたのでした、僕の職業。この話、何度目だろうなぁ…といって「まあ広告代理店みたいなもんですよ」みたいな生ぬるい返答をしていたのですが許してくれそうもないのでがんばって説明しようと思ったけどやっぱり挫折して、まぁ結局ダメ、みたいな。
んなこともあったもんで「プロパガンダ教本」でも読みながら改めて考えてみました。ちなみにこの本の筆者は"Edward L. Bernays"と言う人で、「PRの父」という名前で紹介される割にはあまり(業界的に)知られていません。この人はあのフロイトの甥で、ル・ボンの大衆心理学などをベースにPRの理論を作り出したといわれています。
詳しくは井之上PRの社長ブログで。
http://inoueblog.com/archives/cat2/2/index.html
この人は考え方が心理学ベースなせいか、僕のお気に入りです(心理学ベースの人って多くはないのです…)。あまり著書が積極的に訳される、って事もないのでとても嬉しいのですがちょっと問題。これを訳しているのは陰謀論大好きな副島なんとかの所の人なんです(http://amesei.exblog.jp/)。最近はユダヤの陰謀ってんじゃさすがに飽きられてきたから「メディアの陰謀」みたいな話ですか、みたいな珍妙なあとがきがついていて結構泣けます。だからDはそこまで力ないって。まぁそんなこともあって原書の第4章だったかな、それがそのまま「紙幅の都合で」訳されてないのとかも凄く怪しく感じたりするわけです。
…ああそうそう「でPRって何?」って話でしたよね。一言で無理やり表現すると「広告みたいに枠を買わないで新聞・雑誌記事とかTV番組が生まれるような情報提供をする仕事」という風に言ってます。
でもそう言っちゃうと「『昨日はイベントで』とか言ってたけどイベント屋じゃないの?」ってつっこみを昨日のように受けるわけです。
そんなわけで(一般的な説明とは違うけど)ちゃんと自分の中で整理しなおすためにもちゃんと書いてみようと思います。眠いけど。
・PRの目的
PRの目標は
×掲載/露出数
○売り上げの増加
です。僕が知ってる(まぁ要するにたいした数はいないけど…)PRパーソンの9割はこういう風には考えていませんが…。でも絶対そう。まぁ結局お金もらってやってる仕事って定量で結果を測定するしかないから数とかいう話になるんだろうけど(そういう会社と一緒に仕事したことはないけど会社によっては社内の広報部の評価がこの「掲載数」によって判断される所もあるそうな)。
まぁそれはともかく、売り上げへの影響なんて色んな要因があるから実感してもらうのは正直凄く難しいけど(逆に言うと数字的に失敗しても頑張れば「それは他の要因が悪かったんじゃないですか」でごまかせる笑)そもそも、僕たちの仕事の目的はクライアントの製品なりサービスなりの売り上げをあげることです。
その売り上げをあげるために僕たちは、勿論売り場に立って売り子をするわけではありません。
僕たちの仕事は「売れるための環境(世論)を作る」ことにあります。
そして、世論を作る上でメディアへの掲載は重要なパートを占めますが、それをやってればいいのかというと全く違うのです。「戦略的」に掲載を狙うことにも意味は有りません。大概そういうことを言う人は守りに入っていて、「社会の公器としての責任を果たす広報」みたいな眠たいことを真顔でいう人です。クソです。服の脱ぎ方なんて教えられなくてもわかってるべきで、その後にどうセクシーに踊るかをこそダンサーに習うべきなんですよ(我ながら意味わかんねー)。
Bernaysの主張するPRは、そういうものではありません。多分、学校で学べるPRだってそうではなかったと思います(今のPRパーソンの何割が学校で学んだ事があるかって話…)。絶対"広告はPushでPRはPull"とか"広告はBuy me!でPRはLove me!"とかってやったはず。確かに例えば日経ビジネスに編集長インタビューが出ればそれはすごく読まれてるしPRパーソン的には大成功と言われるんですが、それも結局媒体の信用力使って強烈なPushやってるだけなんですよね。それって違うくね?
本読めば実例はたくさん出てきますが、Bernaysのやりかたは、まさにPullの典型です。かっこいい。
要するに今のPRがあまりにPublicではなくMediaだけへのRelationになっている気がして、それは本末転倒というか「世論が盛り上がった『結果として』メディアに取上げられる」というはずのものが効果測定の指標部分のみを切り取って小手先の技術論のみに落ちている気がしてとても嫌ですね、しかも本当のパブ屋さんみたいに毎日足を棒にしてメディア回ったりもしないうちらはいかにも中途半端、という危惧を記したかったつもりなんですがやっぱり眠くなってからマジメな記事を書くのはやめましょう。毎日こんなんだ。Mediaに通れば無条件にPublicにいくだろうという漠然とした甘えというか思考停止?が背後にある気がします。
あれ、結局「PRって何?」ってのに答えてないな。ま、「小規模な世論操作をやります」って感じ?まるで陰謀とかしてる人みたい?
知らない。今日は仕事で超ひやひやしたので精神力をとても使いました。よって寝ます。
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