NYは雪嵐で大変のようですね(でも「騒ぎすぎじゃね」などと管理人さんは)。

 北京でも書いたし、広州篇でも一度書いた気はするんですが強調してもしたりないので再度。

 結局英語です。繰り返しますが、結局英語です。というか、最近英語が足りなくて悔しいです。できないとは言いません。でも外国人にもまれてがんばってる人たちと話すとやっぱりぜんぜん足りない。そらそうですよ、英語話してる時間も聞いてる時間もぜんぜん違うんだからといえばそうなんだけど、悔しいものは悔しいんだよね。
 北京で会った活動家も、舞台芸術の元同僚も、香港で会った中国人記者も、みんな僕よりきれいで正確でユーモアのある英語を話します。こいつらみんなにくいよ!みんな言葉以外の部分でも尊敬できるだけにさらににくいよ!ユーモアとか最早英語関係ねえってな。僕も英語ではわりとウィット利いてるかな俺?とか正直思ってるだけにさらに悔しい。


 中国人の人間関係。そもそも最近先生を足したという話は...あれ書いてない?二人目の家庭教師ができた話。正規の授業が終わってしまって、さすがにいくら熱心にやってくれるとはいえ家庭教師1人だけでは暇すぎるだろあとこの人にも負担だし...と思ってほかのクラスを探してたんです。でもそもそも僕は口語を鍛えたいのでクラス行くより個別でガリガリやったほうがいいねとも思っていて、ならということで先生に「もうひとり紹介してよ」とお願いしたわけです。
 で、もう1人を無事に紹介してくれたのはいいんだけど、会う前の日になって「ちょっと忙しいから教えらんねえわ」とか言いだしてオイオイ...と思ったら「大丈夫!友達を連れてく!その子は英語も日本語もしゃべれるし、教えたいって言ってる!」オイオイ...

 と思ったら、来たのが結構ちゃんとした人だったっていうね。そういうこともあるのね。熱心だし、日本語勉強していて独力でN1を1年で取ったという...頭いいっすね。
 あ、N1というのは日本語能力検定試験のことで、1が一番上。留学生で日本生活1年から2年くらいで取れる、って感じかな?だからまあ日本人から見たら結構変でも取れてしまうのは確かにそうなんだけど、それにしたって先生についたこともなくて独学で…っていうか日本人と話すの初めてです!みたいな感じで、それでたった1年で取れるのは相当カンがいいのとちゃんと時間を使ったのでしょう。特に日本語は(聞く所)、文法が複雑というか例外が多すぎてシステマティックに覚えにくいらしいです。完全に丸暗記するしかない!みたいな。ううむ。

 で、最初の日はカフェでとか言ってたんだけど「きみん家に行こう」とかいいだして、なぜか毎日女子がうちに上がりこむという展開になっています。しかも「せっかくだからたくさんやりたい」というので日中半分ずつで1日合計4時間。でもやってみると結構短く感じる。日本語教えるのも楽しい...でもこの子の場合はもう結構できちゃってるからホント実践的で細かいことを教えていくってかんじ。意外なことを知らなかったりするけど…まあそりゃ実際使ったことなければ偏るのは当たり前よね。

 あ、ここでいいたかったのは女の子がかわいい、とかではなく。この子を通じて中国の人間関係とか学生生活を聞いてるわけなんです。スピーチの内容として。で、そこで一般的にすごく濃いと言われる中国人の人間関係の発生源ってここかなあ、というのに思い当たったという話なんです。まあ、この辺も地方によってシステムが違ったりする可能性があるので断言はできないし「お前それ物事シンプルに解釈しすぎ」という人もいると思うんですが。

 彼らは一般的に中学以降の学校生活の大半を寮での集団生活で送ります。同じ部屋で4人とか8人とかが暮らすわけ。でその寮も同じ学校に通う限り部屋割りが変わることはあまりないらしい。1年に一回とかも変わらない。

 だから当然その中の人間関係は超濃くなる。秘密なんか持てないし、お互いのいいところも悪いところもほとんど知り尽くしている。そしていわゆる日本の学校行事っぽいものもあんまりないから娯楽もいっしょに、となる。そしてそれこそが「友達」だと思ってて「隠し事をするなんて友達じゃない!」みたいな。極端に言うと。
 大学にもサークルないし(「社団」というのがあるらしいけど、学校側の許可制なのでおそらく真面目なのしかない。どっかのマンモス校みたいに「昼寝をする会」とか確実にない)。

 まあ裏を返すと、「初めての人と仲良くする」という社交の練習をする機会があんまりないんですよね。日本だったら中高だって遊んでるやつは町で誰かと知り合ってとかあるし、それがなくても大学のサークル新歓の時とか、欧米に比べれば少ないとはいえ、でもやっぱりそれなりにはあったりする。でも彼らにはそれがほんとに全くない。社会に入ってからそれを学ぶ感じ。社会に出たあと友達ができにくいってのは日本とも変わらないから、そうなると友達の絶対数も多分日本人平均に比べて超少ない。日本人でさえ多くないし、自分で増やすことが難しいなあと思ってるのにね...。

 あ、勿論そんな人ばっかりじゃないよ。友達作るのうまい人もたくさんいる(まあそういう人は大体どっちかっていうと「西洋化されてる」と感じるけどね)。でもなんとなく聞いてる限りそういう人多そうだなーと。
 そして、最近ぜんぜん違う筋で同時に「中国での出会い系ビジネス」ってのに可能性あるんでない的なことを聞いたんだけど、結婚圧力がまだ強いわりにそうやって出会いの場が異常に限られているわけで、そうなると「大学時代になにかうまいことやって相手を見つけるか職場で見つけないと結婚できない」になり、それは確かに出会い系の商売のチャンスになるなと思ったのです。いやまじ。これこんな所に書いていいのかなくらい。
 もちろんネットでのもすでに盛んなんですが(モバイル使ったいろんなサービス多いし)、それよりも少しゆるいリアルの場を使ってもっと自然な「学生時代の仲良し以外の友達を共通の趣味を通じて作る」みたいなのをうまくまわせばビジネスとして結構美味しい気がします。コミュニティ運営サービスみたいな...マネタイズをどうするかちょっと思いつかないけど(しかも思いついても書かないよ、飯の種になるもん)。

 まあ異性関係の話はおいとくとして、別に中国人の友達がいなくたってなんとなく中国人ってすごく義理深いというイメージがあると思うけど、要するにこういうところから生まれるのかなと。なんか中国ビジネス指南的な本とかに「中国人は個人の関係とビジネスの関係を分けることをしません」みたいな事を書いてたりするけど、要するにみんな友達いなくてさびしくて、だからできるとうれしくて「仕事もいっしょに」ってなっちゃう(逆もまた)っていう...ある意味数が少ないから「この人は仕事の付き合い」とかそういう区分にまで至ってないだけちゃうか、とも思えるわけです。あ、別にこれが悪いとか馬鹿にしてるとかではないですよ。

 なんかこの辺はもう少し入り込むともっとわかる気がするんだけど、でもなんか大概日本人より友達少なそうな印象はあるんだよな...まあこれも語学系やってるという点でバイアスがかかりまくってる可能性もあります。

 あと話は違うけど面白かったのはその日本語を教えてる子は日本の大学生生活についてぜんぜん知らないということ。なぜなら学園物のドラマとか漫画はほとんど中高が舞台で大学のは少ないから...言われてみると確かにそうだね。仮に大学だとしてものだめみたいに特殊か、もしくはものすごくあっさり描写されていて空気同然みたいな...あとぱっと思いつくの動物のお医者さんとか東京大学物語とかだもんなあ...確かに少ない。

 で、あと中国の大学は結構楽らしいです。大学入試までがつらくて、大学にさえ入っちゃえば超エリート校を除けば2年くらいまではたらたらやって、就職が心配になり始める3年あたりから就職対策で色々はじめるんだってさ。なんとなく日本以外大学ってどこも全部厳しいイメージがあったけど、わりとその点ではどっちかというと日本寄りな様子。そういう話、前の北京のときは聞かなかったから面白い。日本に留学してる中国人ともそういう話はしたことなかったわ。

 ま、相互学習はとにかくネタ切れが一番のリスクというか壊れる原因らしいので(実感してます)、お互いなんでもいいからがんばってネタにするということになり、だから普段話さないような話もするわけですね。ちなみに今日はじめて偽名ちゃん話中国語edtionが発表されました。かなりウケた。


 最後のやつ。なんか変な話かもしれないけど、死に掛けるとというか体の調子悪かったりすると性欲が異様にあがったりしません?僕は少なくともそうなんですが、最近逆やなあと。いやいい意味で...いい意味?まあ。

 仕事辛かったりした時に若干無茶っぽいことしてたし、思えば昔鬱だった時もXXXだったし、逆に精神的に充足してて肉体的に余裕があるときってそういうことどうでもいいというか、正直言って求められると逆に煩わしくさえあったりする・・・という・・・あれ俺これちゃんとしたパートナーいたら幸せになれないパターン?

 ま、いいけどさ。そう思い込んで自分の性欲殺してるだけかもしれないけど、なんにせよ結構面白いなーとわが身ながら思ったりします。精神的な充足という意味でパートナーがほしいとかって意味じゃなく、ここのは完全に肉体的なアレね。

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