自分の旅が終わってすぐだけど、他人の旅の話。これも記録として。

 僕が日本を発つ数日前、日本を旅行中の香港人と出会った。アメリカの大学院で建築を学ぶ25歳の女の子。フィールドワークでクラスメイトと日本に来ているけど、東京はもう三回目くらいだから東京初めて★の彼らと一緒に行動しなきゃいけないのがだるい。

 なぜか話の流れで新宿のゲイバー行きたいと言われて知ったんだけど、中華圏では拓也个哥(拓也兄貴)っていうゲイがスマッシュヒットなうらしいんですよ…熊系のなんていうか、典型的なおかま。いやーそういうのすきなのって日本人女子だけじゃないのか…なんて感心したんだけど、まあいいかと思ってなぜかご案内することに。僕にとってもゲイバー(雑に書いてるけど、おかまバーとゲイバーの違いってなんだろう)ってそんな親しみのある場所じゃないんだけど、その子(※勿論おかまじゃなくて香港人)かわいかったから。いいでしょ、正直で。で「まあゲイバーいくだけじゃなんだし」とかいってその前に参鶏湯食べながら色々お話をしてゲイバーに流れて。

 肝心の拓也さんはなんか風邪かなにかで完全に死んでた(軒先に座ってたけど顔色がやばかった…でもお客さんと写真は撮ってあげてた。プロだ…とはいえ、後から写真見てもやっぱり笑顔が死んでる)。店はメニューは中国語だし、客は半分外国人で店内英語で満ちてるし、なんかすごく不思議…とはいえこれは一般人の感覚で、そこら辺の水商売のプロに言わせれば「あのあたりの店の結構な割合は外国人相手だし、別にそんなもん」らしいけど。しかし言葉通じないの前提だから彼らの仕事のかなりの部分である接客をしなくていいし、割り切ればわりと楽な商売な気はする…って最初に有名というか知られないといけないわけだけど。ちなみに意外と(?)高かった。チャージ(1杯込み)2000円で追加ドリンクは400円一律とかだったかな?でも雰囲気はゴールデン街の狭い店みたいだし接客もベタベタしてなくて悪くなかった。拓也さんが出ているとまた違うのかもしれないけど。

 彼女は日本語まったくわからないから英語で話してたんだけど、久しぶりに英語で長い時間喋ったからか、あと話題が結構合う(彼女は琵琶を弾くし、建築やってるからアートにも興味がある)し、というのでなんかやたら盛り上がったんで遅くなったけど、まあさすがに水曜から朝まではつらいだろうと言うこともあり、「また世界のどこかでね」ということでお別れ。水曜だってのにタクシーで深夜バスに滑り込むというたまにやる最後の最後、のやりかたで確か2時半過ぎに帰宅したのでした。

 で、楽しかったねーみたいなチャットをしていたら結局次の夜も会っちゃったんです。また会えたらいいのに、みたいな話の流れで、双方のスケジュールつき合わせたら物理的にその日しかない、ってなって。しかも僕もわりと早めに終われたので…って合流したの多分22時過ぎとかだったけど。楽しかったです。


 最初に書いたようにこの子は今アメリカに住んでいて、基本的に帰国したい願望はありません。両親は中国の超一流会社にお勤めで、金も持ってる(んじゃなきゃ東京に3回もこないし、娘をアメリカ留学にはだせんでしょー)。我々の間には12時間(だっけ)の時差があり、距離があり、そしてちょっぴりだけど、言葉の壁もある。彼女は結構中国なまりとはいえ英語は普通に話せるから、まあちょっぴりね。

 でもおそらく、頻繁にテキストしてくる彼女もそれに返信する僕も、普通の生活に戻ったらこんなことやってられんでしょう(ていうか時差)。そんなもんでしょう。
 ついてねーなーと思います。いろんな事が重なって2度会えたわけだし、そもそも話が盛り上がる相手にさくっと出会えた事とか、そういう意味ではツイてたんでしょうけど。いつなんでしょうね、次に会えるの。羽田からロス行きの深夜便出てたな、というようなことをぼおっと考えていました。ちぇ。



 まあ、僕にもたまにはそんなことがあるってことで。

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