阿寒虹別、旅の終わり。
2012年6月4日 非日常 というわけで、ここからは車。朝宿からレンタカーを借りて、移動です。でも普通に行くと2時間くらいで着いちゃうからさすがにどうしよう…ということで朝風呂してからひたすらスマホで検索。ああそうだ、この宿の数少ないダメポイントはwifi飛んでないところ…まあ「休みに来るところなんだから」というポリシーならしょうがないと思うんだけど。でも、なんとも面白そうなところがいい距離にない。網走とか羅臼とかは遠すぎる…。で、まあ時間切れ(チェックアウト)だしもうとりあえず近くの摩周湖行ってから考えようと思い、摩周湖の第一展望台行って昼は通りがかりの鹿肉ハンバーグをだす店で。
おっちゃんいい人なんだけど「それ言っていいのかなあ」的なことをぺらぺら喋ってるのが大丈夫か感ありつつ、鹿肉。東京の人に頼まれて送ってあげたら2回目以降振込みがなかったという、鹿肉。ハンバーグはまあ、普通でした。ここ数年で客が更に減った、みたいなことを言ってた。そりゃみんなそうだよね、って思うけど聞いて面白かったのはグループの人数が減ったという話。以前は三世代とかで来る客が多かったけど、今は二世代がせいぜいだって。確かに言われてみればそういう人数で行動してるグループって見ないかも。熟年夫婦とか若いカップル(+子供)が多くて、親と一緒ってのが少ない感じ。こりゃ金の問題というより文化なんだろうねえきっと。
お次は鹿肉の店で教わった多和平(http://www.sip.or.jp/~tawa360/kankou-top.html)というポイントへ。いきあたりばったりやなー。一応牧場なのかな?検索すると「丘」って書いてあるけどそんななまっちょろいものではありません。わりと入りこんだ中にあるんだけど、なんだろう、ホントそこの展望台からは地平線が360度見れるのね。その場所がすごいというより周りまで含めて全ての景観がすばらしい。景色の中では一番感動しました今回。テントサイトもあったんで、夏とかは泊まったら相当良いでしょうな。何もないけど、転がってぼーっと数時間とか過ごしていたかった。
多和平を抜け、いよいよ宿へ。今回北海道に行く、ということにした一番の理由がこの宿で、イギリスの洋館(っていえばいいのかな)をそのまま北海道の田舎に持ってきたという無茶(というか趣味性高い)なもの。しかもアウトドアアクティビティのコーディネイトもやってて、頼むとカヤックとかラフティング、ネイチャーウォッチング、釣り、はてはハンティング(これにはさすがに本人に免許がいるけど)まで手配できる。前は馬も持ってたみたい。
経営母体がなんだかはよくわからないんだけど、広尾にレストランやってた時期もあるみたい。ただ、最近めっきりブログの更新がなかったりレストランのメニューが全然更新されてなかったり空港への無料送迎がなくなったり、濃厚な屍臭が漂っている気もして、ちょっとはらはらしていました。「実はお客様が最後の…」とか言われたらしゃれにならんがな。でも行ってみたらその辺は心配なし。まーゲスト僕だけだったけど、これは季節のせいもあるでしょう。ラウンジやダイニングスペース、そして部屋も確かに好きなんだろうなあ…という立派な西欧風家具が沢山入っていて、ニヤニヤできます。ただまー使用感(というか経年感)ないからぺらい感じは若干するんだけどそれはしかたないよね。本当はアンティークのものを入れればもっといいんだろうけど、そんなんしてたら幾らかかる事やら…。
で、チェックイン後宿の人に「食事までちょっと早いしなんかこの周りでできることないですか」と相談して教えてもらった養老牛温泉、からまつの湯へ。「ヌシがいるかもしれませんよ…ふふふ」とかいうから猿でも出るかと思ったら、単なる口やかましいおっさんでした。…っていやいや、なんかこの「からまつの湯」は元々営林署の人かなんかが沸いてた温泉をためて入る程度のものを作ってたのをその「ヌシ」が石並べて水温調節のための水引いて底に砂利ひいて、あと脱衣所も作って、と色々改造して快適な温泉にしたものらしいんですな。だから公営というわけではなく、単なる…いやでも私営でもないな、別にヌシ儲けてないし…。でも公か私かでいったら私です。
そのヌシさん、偶然居たのでちょっとだけお話したんだけど「ここの管理してらっしゃるんですか」って聞いたら嫌そうに「いや俺自分が入りたいからやってるだけだし」みたいな事をいっていました。色々補修したりしてるのにマナーが悪い人がいて困るわーだそうです。まあ気持ちはわかるなーと思いながら、適当にやってくる観光客(自分も含む)にその辺わかれつうても多分無理なんだろうなーとも思った。例えばヌシは足湯みたいに入る人が嫌いらしくて、その理由は「自分ら裸で入ってると変でしょ」って。確かにそうなんだけどー。あれだよね、スキー場だって別に雪の山としては変わらなくてもスノボ用とスキー用と別れてる、みたいなもんで、そりゃ同じお湯だけど…うん、自分が裸で入ってる所に服着て「足湯です」ってこられたらイヤなんだろうなとは思います。まーそんな感じ。狭いので人がたくさんいるとちょっときついかもしれないけど、いかにも謎の露天ぽくてよいです。お湯も気持ちよい。
湯上りで宿に戻って少しだけ昼寝して、ディナー。はじめての一人フレンチ・フルコースです。孤独のグルメ!AとBふたつのコースは魚or肉、または魚&肉というわけかた。当然ボリュームが多いBを選び、魚は時知らず(鮭)のポワレにウイキョウのソースをかけたもの、肉はうずら(だよね)に大麦とフォアグラをつめたものにインカの目覚めを細切りにしてもじゃもじゃしたのを揚げたものにうずらの卵が乗ってるというものを頂きました。
このディナーはコストパフォーマンスがめちゃくちゃいいです。このメニューでこの質だったら東京だったら1万円越えてきても文句はありません。それで8000円代(うずらは追加料金1000円)。すばらしい。あとワインもグラスだったけどうまかった。料理はそれぞれによかったんだけど、あえて言うなら前菜のサラダのプレゼンテーション(味もね)とうずらかなあ。サラダは近くの牧場のチーズと生ハム(これはイタリアって言ったかな)、それに地元野菜の組み合わせだったんだけど、その色合いが美しくてねえ。
お食事を終えて、デザートはラウンジで。革張りの立派なソファでくつろぎながら(ちなみに暖炉もあるよ)紅茶など頂いて、ゆったり読書とかPCいじったりとか。いいよね。いい加減だらだらして、部屋へ戻ってこの日はおやすみ。ベッドも幅広でふかふか。
最終日である今日はちょっと寝坊して、朝ご飯もおいしかった。なんかジャムも手作りなんだけど、牛乳で作ったジャムというのがあってね…。若干見た目がアレですが、キャラメルみたいな感じ。めずらし。んで相変わらずサラダの見た目も味も良いし、つけあわせのソーセージも多分自分で詰めてるんだろうなあ…。うまかった。朝からあんなうまいものを。
またも特にやる事ない、ということで海へ向かって走り、野付半島の先っぽ(特に面白くはなかった)へ行き、宿の人に教えてもらった中標津空港近くの回転すし屋で寿司を食って空港に向かい、僕の旅は終わったのでした。回転すしとかほとんど食ったことないから頼み方わからんし最悪だったわー。回転なのにコンベアはほとんど機能してないし。あとあんまお土産買う時間なかったなあ。阿寒湖で買っといてよかった。本当はフライトまで余裕があったら中標津にあるショッピングセンターで色々買い物できるかな?と思ってたんだけど野付半島がおもったより遠くて、ダメでした。そこだけ残念。
旅の総括。国内長期間?旅行はたぶん結構久しぶり。具体的には…もしかしたら広島とか行って以来なのかな。とするとやっぱり3年ぶりくらいな気がします。1泊くらいだと京都行ったりしてるけどね。
今回はそもそも行き先を相当迷った末に北海道行こう!と思ったら気仙沼が途中で入ってきたりして、わりとめちゃくちゃというかツギハギな感じで慌しかった気がします。で、しかもというかやっぱりというか、結局インパクトは気仙沼が一番大きくて、旅の間中、もちろん今も、その事ばかりが頭の中をぐるぐるとしています。だからー俺のんびりだらだらするために行ったはずなんだってー!もうなんでこうなるの…。
あまりに気仙沼のインパクトが大きかったもんであとはまーそうだよね、って程度といえば程度になっちゃってます。いやおいしかったしたのしかったんだけどさ、比較の対象が悪すぎる。阿寒湖の宿の夕食だって地のもの使ってて悪くなかったんだけどサメの心臓やらジビエやらが対抗馬で出てきたら勝ち目ないでしょ、そういうかんじ。
あとはこの旅は誰かと一緒でもよかったかなーと思った。うん。フルコース一人はやっぱさびしいぜ。そのためだけに都合よく偽名ちゃんでも呼び寄せようかと思ったんだけど今フェードアウト期間らしく別件にも返事がない状態なんで諦めました。偽名ちゃんに関しては基本放し飼いというか連絡取れない時は取ろうとしても無駄なのです、。広い心と諦めをもって接しないと。ちなみに以前青森行った時には同じような理由(しかも確か現地で足がないと不便=運転手代わりという意味もこめて)で★さんを青森までお呼びしましたな。一緒に竜飛崎とか行ったね。
別に交際とかしてなくてもさー、こういう時に一緒にご飯食べれる相手が欲しいよねえ…って遠隔地だと確実にそれはお泊りなわけで、そしたらやられても文句言えないって意味で結局ハードル高いんだけどねーわかってるんだけどねー。
そんな久しぶりの国内の旅でした。
おっちゃんいい人なんだけど「それ言っていいのかなあ」的なことをぺらぺら喋ってるのが大丈夫か感ありつつ、鹿肉。東京の人に頼まれて送ってあげたら2回目以降振込みがなかったという、鹿肉。ハンバーグはまあ、普通でした。ここ数年で客が更に減った、みたいなことを言ってた。そりゃみんなそうだよね、って思うけど聞いて面白かったのはグループの人数が減ったという話。以前は三世代とかで来る客が多かったけど、今は二世代がせいぜいだって。確かに言われてみればそういう人数で行動してるグループって見ないかも。熟年夫婦とか若いカップル(+子供)が多くて、親と一緒ってのが少ない感じ。こりゃ金の問題というより文化なんだろうねえきっと。
お次は鹿肉の店で教わった多和平(http://www.sip.or.jp/~tawa360/kankou-top.html)というポイントへ。いきあたりばったりやなー。一応牧場なのかな?検索すると「丘」って書いてあるけどそんななまっちょろいものではありません。わりと入りこんだ中にあるんだけど、なんだろう、ホントそこの展望台からは地平線が360度見れるのね。その場所がすごいというより周りまで含めて全ての景観がすばらしい。景色の中では一番感動しました今回。テントサイトもあったんで、夏とかは泊まったら相当良いでしょうな。何もないけど、転がってぼーっと数時間とか過ごしていたかった。
多和平を抜け、いよいよ宿へ。今回北海道に行く、ということにした一番の理由がこの宿で、イギリスの洋館(っていえばいいのかな)をそのまま北海道の田舎に持ってきたという無茶(というか趣味性高い)なもの。しかもアウトドアアクティビティのコーディネイトもやってて、頼むとカヤックとかラフティング、ネイチャーウォッチング、釣り、はてはハンティング(これにはさすがに本人に免許がいるけど)まで手配できる。前は馬も持ってたみたい。
経営母体がなんだかはよくわからないんだけど、広尾にレストランやってた時期もあるみたい。ただ、最近めっきりブログの更新がなかったりレストランのメニューが全然更新されてなかったり空港への無料送迎がなくなったり、濃厚な屍臭が漂っている気もして、ちょっとはらはらしていました。「実はお客様が最後の…」とか言われたらしゃれにならんがな。でも行ってみたらその辺は心配なし。まーゲスト僕だけだったけど、これは季節のせいもあるでしょう。ラウンジやダイニングスペース、そして部屋も確かに好きなんだろうなあ…という立派な西欧風家具が沢山入っていて、ニヤニヤできます。ただまー使用感(というか経年感)ないからぺらい感じは若干するんだけどそれはしかたないよね。本当はアンティークのものを入れればもっといいんだろうけど、そんなんしてたら幾らかかる事やら…。
で、チェックイン後宿の人に「食事までちょっと早いしなんかこの周りでできることないですか」と相談して教えてもらった養老牛温泉、からまつの湯へ。「ヌシがいるかもしれませんよ…ふふふ」とかいうから猿でも出るかと思ったら、単なる口やかましいおっさんでした。…っていやいや、なんかこの「からまつの湯」は元々営林署の人かなんかが沸いてた温泉をためて入る程度のものを作ってたのをその「ヌシ」が石並べて水温調節のための水引いて底に砂利ひいて、あと脱衣所も作って、と色々改造して快適な温泉にしたものらしいんですな。だから公営というわけではなく、単なる…いやでも私営でもないな、別にヌシ儲けてないし…。でも公か私かでいったら私です。
そのヌシさん、偶然居たのでちょっとだけお話したんだけど「ここの管理してらっしゃるんですか」って聞いたら嫌そうに「いや俺自分が入りたいからやってるだけだし」みたいな事をいっていました。色々補修したりしてるのにマナーが悪い人がいて困るわーだそうです。まあ気持ちはわかるなーと思いながら、適当にやってくる観光客(自分も含む)にその辺わかれつうても多分無理なんだろうなーとも思った。例えばヌシは足湯みたいに入る人が嫌いらしくて、その理由は「自分ら裸で入ってると変でしょ」って。確かにそうなんだけどー。あれだよね、スキー場だって別に雪の山としては変わらなくてもスノボ用とスキー用と別れてる、みたいなもんで、そりゃ同じお湯だけど…うん、自分が裸で入ってる所に服着て「足湯です」ってこられたらイヤなんだろうなとは思います。まーそんな感じ。狭いので人がたくさんいるとちょっときついかもしれないけど、いかにも謎の露天ぽくてよいです。お湯も気持ちよい。
湯上りで宿に戻って少しだけ昼寝して、ディナー。はじめての一人フレンチ・フルコースです。孤独のグルメ!AとBふたつのコースは魚or肉、または魚&肉というわけかた。当然ボリュームが多いBを選び、魚は時知らず(鮭)のポワレにウイキョウのソースをかけたもの、肉はうずら(だよね)に大麦とフォアグラをつめたものにインカの目覚めを細切りにしてもじゃもじゃしたのを揚げたものにうずらの卵が乗ってるというものを頂きました。
このディナーはコストパフォーマンスがめちゃくちゃいいです。このメニューでこの質だったら東京だったら1万円越えてきても文句はありません。それで8000円代(うずらは追加料金1000円)。すばらしい。あとワインもグラスだったけどうまかった。料理はそれぞれによかったんだけど、あえて言うなら前菜のサラダのプレゼンテーション(味もね)とうずらかなあ。サラダは近くの牧場のチーズと生ハム(これはイタリアって言ったかな)、それに地元野菜の組み合わせだったんだけど、その色合いが美しくてねえ。
お食事を終えて、デザートはラウンジで。革張りの立派なソファでくつろぎながら(ちなみに暖炉もあるよ)紅茶など頂いて、ゆったり読書とかPCいじったりとか。いいよね。いい加減だらだらして、部屋へ戻ってこの日はおやすみ。ベッドも幅広でふかふか。
最終日である今日はちょっと寝坊して、朝ご飯もおいしかった。なんかジャムも手作りなんだけど、牛乳で作ったジャムというのがあってね…。若干見た目がアレですが、キャラメルみたいな感じ。めずらし。んで相変わらずサラダの見た目も味も良いし、つけあわせのソーセージも多分自分で詰めてるんだろうなあ…。うまかった。朝からあんなうまいものを。
またも特にやる事ない、ということで海へ向かって走り、野付半島の先っぽ(特に面白くはなかった)へ行き、宿の人に教えてもらった中標津空港近くの回転すし屋で寿司を食って空港に向かい、僕の旅は終わったのでした。回転すしとかほとんど食ったことないから頼み方わからんし最悪だったわー。回転なのにコンベアはほとんど機能してないし。あとあんまお土産買う時間なかったなあ。阿寒湖で買っといてよかった。本当はフライトまで余裕があったら中標津にあるショッピングセンターで色々買い物できるかな?と思ってたんだけど野付半島がおもったより遠くて、ダメでした。そこだけ残念。
旅の総括。国内長期間?旅行はたぶん結構久しぶり。具体的には…もしかしたら広島とか行って以来なのかな。とするとやっぱり3年ぶりくらいな気がします。1泊くらいだと京都行ったりしてるけどね。
今回はそもそも行き先を相当迷った末に北海道行こう!と思ったら気仙沼が途中で入ってきたりして、わりとめちゃくちゃというかツギハギな感じで慌しかった気がします。で、しかもというかやっぱりというか、結局インパクトは気仙沼が一番大きくて、旅の間中、もちろん今も、その事ばかりが頭の中をぐるぐるとしています。だからー俺のんびりだらだらするために行ったはずなんだってー!もうなんでこうなるの…。
あまりに気仙沼のインパクトが大きかったもんであとはまーそうだよね、って程度といえば程度になっちゃってます。いやおいしかったしたのしかったんだけどさ、比較の対象が悪すぎる。阿寒湖の宿の夕食だって地のもの使ってて悪くなかったんだけどサメの心臓やらジビエやらが対抗馬で出てきたら勝ち目ないでしょ、そういうかんじ。
あとはこの旅は誰かと一緒でもよかったかなーと思った。うん。フルコース一人はやっぱさびしいぜ。そのためだけに都合よく偽名ちゃんでも呼び寄せようかと思ったんだけど今フェードアウト期間らしく別件にも返事がない状態なんで諦めました。偽名ちゃんに関しては基本放し飼いというか連絡取れない時は取ろうとしても無駄なのです、。広い心と諦めをもって接しないと。ちなみに以前青森行った時には同じような理由(しかも確か現地で足がないと不便=運転手代わりという意味もこめて)で★さんを青森までお呼びしましたな。一緒に竜飛崎とか行ったね。
別に交際とかしてなくてもさー、こういう時に一緒にご飯食べれる相手が欲しいよねえ…って遠隔地だと確実にそれはお泊りなわけで、そしたらやられても文句言えないって意味で結局ハードル高いんだけどねーわかってるんだけどねー。
そんな久しぶりの国内の旅でした。
コメント