2012311

2012年3月11日 日常
 今日はいろんな人がいろんなことをやっているし、ブログやらでも書いていると思う。僕はといえばタイムカードを切るときにふとみたら3月いまのところ皆勤賞(土日含む)だった事にやれやれ、と思いながら終わらない仕事をこなしつつ14時46分を迎えて黙祷しました。

 色々思い浮かぶ事はあるけど、でも冷静に考えて僕にとって3月11日そのものはあまり大きなものではなかった気がします。むしろその後のあの異様にだらだらと続いた「あー日本おわったかも」感の方が強い。ただ、あの日避難した大きな公園で携帯からテレビを通して津波がきてる現地映像を見て気仙沼沖の島出身の子が「うち終わりました」って言ってたのは忘れられないけれど(その子に関しては家が高台だったおかげで家族は皆さん無事だったみたい)。

 僕の周りでは、結局メッセンジャーでしかつながっていないふかひれ業の人とは今も連絡が取れません。震災後しばらくして1回メールが来たんで多分生きてはいると思うんだけど、それ以降まったく返事をくれない。でも、言ってみればそれだけ。直接知ってる人が誰か死んだわけじゃない。そういう意味では恵まれて…というといやな言い方だな、運がよかったのでしょう。

 今日という日をとらえてうちの業界に限らず、色んなイベントが行われています。追悼演奏とか、なんとか。人を悼んだりその時に思いをはせたり、祈りはとても個人的なものだからその方法については他人がとやかく言うものではないと思うけれど、僕はそういったものが非常にいやだな、と感じます。金銭的な儲けを狙った震災商法とまで貶めるつもりはないけど、普段世間に相手してもらえない人たちが「音楽の力」とやらを大げさに言い立てて自己満足に浸っているようにしか感じられない。これも単なる個人の考え方の差といえばそうかもしれないけど、当日に演奏会を強行した某在京オケの話を美談仕立てだかなんだかしらないけどドキュメンタリにするようなそういう考えがいやで仕方ないのです。演奏会やった事自体は単に状況甘く見てただけだよね。お前ら本当にあの時点でそういう高尚な寝言言えるほど余裕あったのっていうね。

 僕はこういう日は家で静かにその時の事を思うような過ごし方をしたいと思います。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索