グランドゼロ詣でがおわったあとは、マンハッタン南部を離れてそのまま朝食へ。いっつも朝食というとスーパーで買ってきたものを適当に食べて終わりなんだけど、ちょうど近いしせっかくだからパンケーキでも食うか、ということでBubby’sという店へ(http://gogony.blog5.fc2.com/blog-entry-326.html をみたよ!)。なんか横浜にもあるらしいけど、古きよきアメリカ!って感じでいい感じの内装でした。
上のブログにあるように、分量はshort?でちょうどいいでしょう。あとコーヒー(ちなみにおかわり頼めばもらえます)がメニューになぜかない…あとブログ上では8USDと書いてあるけど、この時から値上がりしたのか、10USD(とコーヒーが4USD)。税抜き14にチップやら税金足すと17とかになっちゃってそれ結構高いなあというのが正直なところだけど、まあしょうがないのかなあ…。まぁでもおいしいですよ、パンケーキ。あ、あとこのブログに書いてないけどアメリカじゃ少ない気がするCash Onlyらしく、手持ちが寒いと寒いです。若干あぶなかった。
食べ終えて、MoMAへ。本当はその前にカーネギーホールを外からだけでも見ていこうと思ってたんだけどグラウンドゼロで思ったより時間を使っていたのであきらめ。MoMAの外見は本当に街中にあるビル、って感じね。ちなみにユニクロの旗艦店はMoMAのすぐ近くに建設中で、MoMAとのコラボTシャツとか作ったりしてます。なまいきな。コピーもやたら強気だし場所は五番街だしなんか調子乗っちゃってませんかね、みたいな話を管理人さんにしたらまぁアメリカでは日本と違って安いだけ、ではなくて結構ブランドとして確立されちゃったからねえ…というお答え。ホントかなあ…と思いながらも確かにうなづける部分もあるような、ないような。
MoMA、まず入場料高い。25とかとられてなんていうかああそうですかそうですか、という感じ。USDだから若干麻痺してるけど、美術館入るのに2000円とか払わないでしょ…。確かに中はきれいで展示もこってるんだけどさ。以前行ったときの森美術館を思い出したので展示の方法などは参考にしたりしているのかもしれません。
特別展"Talk to Me"はデジタルを用いての双方向コミュニケーション、みたいな内容。メディアアートっていえばいいのかな。電通ロンドンがやたら目に付いた気がするのはどういった具合かはまあどうでもよくて、ここが一番つまらなかったセクションな気がします。あとネタ元がとてもわかりやすいパクりを見つけてしまったのが悲しくてしかたありませんでした。通報すんぞ、みたいな。品がねえよ。まあ僕がこの手のもので面白いと感じたことはいままでほとんどないので、なんていうか相性の悪い分野であることも確かなのだと思いながら、それにしてもなんで楽しめないんだろうと自分でも残念ではあります。
あと時々「MoMAに収蔵!」というようなもの(フォントとか、時計とか、なんか色々)の行き先っぽい部屋は、あれは最早センスのいい雑貨屋にしか過ぎないね、と思いました。まぁ単に雑然としすぎてるからかもしれないけど。
MoMAを出て、次はUnion Sq付近へ。お買い物シリーズです。とはいってもまぁ普通かな…Fishs Eddy(http://www.fishseddy.com/)に行ってスカイラインシリーズを買ったりその手前のCrate&Barrel(http://www.crateandbarrel.com/)をのぞいたり。Crate&Barrelは初めて知って入ってみたんだけど(といっても本で読んだだけでわざわざ目指したわけではなく、Fishs Eddyの近くに偶然あったから入っただけ)とてもいいセンスの家具+キッチン用品+小物屋なのかな?なんとなくActus(http://www.actus-interior.com/)を思い出しました。最近全然行ってないけどなー。でもここで買っても持って帰れないだろ、というツッコミがどこからか入ったのであきらめ。眺めるだけ。
Fishs Eddyでお買い物して、そのまま北(確か)上。そしたら管理人さんのお土産用の店としてオススメのBrooklyn Industries(http://www.brooklynindustries.com/)があったので★さんにTシャツなど購入。全体的には普通のストリートカジュアルの店で、Tシャツ以外は別に面白いって感じでもなく(でも全体的に安い気はした)。んで、その近くにはこれまた管理人さんオススメの古本屋Strand Books(www.strandbooks.com) が。いやこれはなんていうか、ニヤニヤしちゃいますね。いいにおいで満たされた店内はもう天井までよくわからん本がたくさん並べてあって、特に写真集とかアート関係の本は個別に見ていったらもう何日でも過ごせるんだろうなーと。この日はまわるところがやたら多かったので結構ちゃんとタイムテーブル組んであって、時間がなかったのが本当に残念。今度きたらじっくり…と思うは思うけど、観光で来てそんなゆったりする瞬間なんてあるんだろうか…いや、あってほしいんだけどね。例えば出張で2週間くらい来る機会があれば、その休日の一日をここに充てたり出来るんでしょうが…はい自分で商売でも立ち上げない限りありえませんね。
昼は本当はTimes SqにあるShakeShack(www.shakeshack.com) に行く予定だったんだけどマディソンスクエアパークにもある(というかそっちが本店)、というのを思い出し、そちらへ。どこかにも書いてあったとおりアメリカにしちゃちんまりな量で、でもおいしかった。やたら並んだんで結局持って帰って食べることになって一番おいしいアツアツ時には食べれなかったんだけどね…ちなみにシャックバーガー(だったかな、普通の)とチーズポテト(フライドポテトにチーズのディップがついてる)を頼んだのでした。むしゃむしゃ。
で、予定より遅れて帰ってきてちょっと休憩して、また南のほうへ。夕方は911メモリアルと題したコンサートでした。StLukesというNY本拠の室内管弦楽団(ちなみにメンバーには日本人が多いらしい)といくつかのダンスカンパニーの合同イベントのような感じで、川辺の公園でのイベント。管理人さん大遅刻で僕たちはほとんど最後の曲だけしか見れなかったんだけど…うーん。悪くないけどどうもこうも、という感じ。曲はブランデンブルクの6番と3番かな。で、それにあわせてダンスの人が踊るという感じだったんだけど、拍子を意識してない踊り(振り付けの問題か踊り手の問題かはわからないけど)やら、完全に踊りの伴奏になっちゃってる演奏とか、結構いろんな意味でぬーーーな気持ちになったのでした。振り付けに関してはフィギュアスケートを見てても同じことを感じることが多いんだけど、なんでなんですかね。コンテンポラリーな演目とか流派でわざと力点を外すならわかるんだけど、衣装も結構音楽を意識したようなトラッドなものだった割に音楽のアクセントを全部無視してて。ブランデンブルクの3番なんてvn3vl3vc3+鍵盤とかで合計10個(だよな)のパートのひたすら追いかけあいで、そういう意味で構造はわかりやすいんだからパートが集まったり散ったりとかってのを踊りで表現したら面白いだろうなあとか自分では思うんだけど。踊り手10人用意してそれぞれ楽器のパートを割り当てて音に対して動きを作っていくだけで音の呼応とかが視覚化されて面白いと思うのです。
とかとか演奏見て色々考えたんだけど、今回考えたのはそれだけじゃなく、ステージとかその裏側の運営のことも。一番気になったのはこのイベント、屋外だったにも関わらず雨対策が一切見られず、これ降ってたらどうしたんだろう、ということ。アメリカ流はノーガードでGoなんすかね。あと演奏がへたくそに聞こえたのは確実にマイクのせい、ってのはあったんだろうなと思いました。屋外だから音飛ばないししょうがない面は当然あるにしても、でも演奏者のためにリハ時間を多分あまり取らなかったんだろうという気がしたのね。ああいう音が反響せず、返ってこない場所で弾いてると、ホールで弾きなれてる人は自分の音聞きながら次の音を出していくのに慣れているせいですごい調子が落ちる、というのは実体験としてあって、それに慣れるための時間をもう少し与えてあげてもよかったと思うのです(といって1時間とかでどうにかなる問題なのかは微妙だけれども)。いや、もしかしたら時間はあったけど自分をならせなかっただけかもしれないけど。
でもそんな文句はいくらでも言えるけど、じゃあお前日本でこれできるの?って言われたら無理なわけで、それはすごいなと思います。低いレベルのものだったらやらないほうがマシ、という考え方を割合取るほうではあるけど、それにしたってこういうものに触れられる空間を無料で提供できるってのはなあ…という。でも(といってまた話題がずれるかもしれないけど)最近それだけじゃなく金の出し手について考えるようになりました。例えばこの時のスポンサーはどこかの財団だったようなんだけど、まあ簡単に言って演奏者にギャラ出てるのかな?という。
よくヨーロッパは芸術に対して理解があるからコンサートの入場料が安い、とか無料イベントがたくさんある、という話をよくきく。僕も以前はそれってすごいなあと漠然と思ってたんだけど、本当にそうなのかな、という話。財団とかが満額ギャラを払ってくれればそりゃ勿論それはとても気持ちのよいことでありがたいことなんだけど、そうするとものすごい額になると思う。いくら税制上の優遇措置とかがあるっていってもその財団とかがそんなに金あるのかね。
要するに、単にあの界隈ではぶらぶらしてる自称演奏家が多すぎて過当競争なので値段が下がりまくった挙句にギャラの水準が恐ろしくおさえられてるからこういうのが無料でも成り立つんじゃないかな、という事です。今回のはそれなりに有名なオケのようなので違うと思うけど、下手したらギャラ出なくたって自分のプレゼンと思えば受ける人が出てきちゃったりするのがそういう世界じゃないですか。そう考えると日本は演奏家が多いといったってそういう仕事をタダで請けるほどではないからまだいろんなところで値段が高止まりしてる、とも考えられるわけで…いや、真相は知らないし、日本だって既に若手の演奏家はよっぽどじゃないと仕事ないしタダでも弾く場所ほしい、ってのはあると思うんで、簡単にこう、といえるような話じゃないんだと思いますけど。
とにもかくにも見学後はなんとなく近いし、ってこともあってWorld Financial CenterというWTCの隣の建物へ。多分新しい建物だと思うんだけど、ちょうどその広場みたいなところがガラス張りでWTCがよく見える(まぁ隣だし)んですな。よく見えました。んでそっからだらだら歩いてヴィレッジヴァンガードへ。雑貨屋じゃなくてジャズクラブね。そしたら既に第一回めのショーには遅い、ということで店の人(多分日本人)に教えてもらったElephant & Castle(http://www.elephantandcastle.com/)というアメリカンダイナーへ。ちょっとフォントが懲りすぎてて店の名前がわかりにくいけど、その名前どおり陶器の象だらけ。オーナーが好きなんだとか。ここで食べたルッコラとエビソテーのサラダは相当高得点でございました。安いし、超おすすめです。店主がすごい優しい感じ(まあ外国では「ゲイっぽい」っていわれるタイプ)の人で、色々説明してもらいながら…で、食べ終わってさあジャズを、となったんだけどその頃にはもう僕は睡魔に翻弄され、というか店の中で既に口あけて寝てたりして、これで薄暗いところいってビールでも飲んだら開始から終わりまでずっと寝っぱなしだろうなというような雰囲気…なので涙を呑んであきらめたのでした。
まあでも最後の夜名残惜しいし別に僕もじっとしてなきゃ大丈夫だから、ということでタイムススクエアまで散歩。歩きながらいろんな話をしたりM&Mのフラグシップ?店(http://i-radio.cocolog-nifty.com/ak/2009/11/nymm-61c4.html)のぞいてあのチョコっていうかなんていうか…な独特なにおいが充満した店内でアイテム数に感激したり(でもその割に無難だよねーあと一歩だよねーと)、そんなことをしながらNY最後の夜は終わっていったのでした。
上のブログにあるように、分量はshort?でちょうどいいでしょう。あとコーヒー(ちなみにおかわり頼めばもらえます)がメニューになぜかない…あとブログ上では8USDと書いてあるけど、この時から値上がりしたのか、10USD(とコーヒーが4USD)。税抜き14にチップやら税金足すと17とかになっちゃってそれ結構高いなあというのが正直なところだけど、まあしょうがないのかなあ…。まぁでもおいしいですよ、パンケーキ。あ、あとこのブログに書いてないけどアメリカじゃ少ない気がするCash Onlyらしく、手持ちが寒いと寒いです。若干あぶなかった。
食べ終えて、MoMAへ。本当はその前にカーネギーホールを外からだけでも見ていこうと思ってたんだけどグラウンドゼロで思ったより時間を使っていたのであきらめ。MoMAの外見は本当に街中にあるビル、って感じね。ちなみにユニクロの旗艦店はMoMAのすぐ近くに建設中で、MoMAとのコラボTシャツとか作ったりしてます。なまいきな。コピーもやたら強気だし場所は五番街だしなんか調子乗っちゃってませんかね、みたいな話を管理人さんにしたらまぁアメリカでは日本と違って安いだけ、ではなくて結構ブランドとして確立されちゃったからねえ…というお答え。ホントかなあ…と思いながらも確かにうなづける部分もあるような、ないような。
MoMA、まず入場料高い。25とかとられてなんていうかああそうですかそうですか、という感じ。USDだから若干麻痺してるけど、美術館入るのに2000円とか払わないでしょ…。確かに中はきれいで展示もこってるんだけどさ。以前行ったときの森美術館を思い出したので展示の方法などは参考にしたりしているのかもしれません。
特別展"Talk to Me"はデジタルを用いての双方向コミュニケーション、みたいな内容。メディアアートっていえばいいのかな。電通ロンドンがやたら目に付いた気がするのはどういった具合かはまあどうでもよくて、ここが一番つまらなかったセクションな気がします。あとネタ元がとてもわかりやすいパクりを見つけてしまったのが悲しくてしかたありませんでした。通報すんぞ、みたいな。品がねえよ。まあ僕がこの手のもので面白いと感じたことはいままでほとんどないので、なんていうか相性の悪い分野であることも確かなのだと思いながら、それにしてもなんで楽しめないんだろうと自分でも残念ではあります。
あと時々「MoMAに収蔵!」というようなもの(フォントとか、時計とか、なんか色々)の行き先っぽい部屋は、あれは最早センスのいい雑貨屋にしか過ぎないね、と思いました。まぁ単に雑然としすぎてるからかもしれないけど。
MoMAを出て、次はUnion Sq付近へ。お買い物シリーズです。とはいってもまぁ普通かな…Fishs Eddy(http://www.fishseddy.com/)に行ってスカイラインシリーズを買ったりその手前のCrate&Barrel(http://www.crateandbarrel.com/)をのぞいたり。Crate&Barrelは初めて知って入ってみたんだけど(といっても本で読んだだけでわざわざ目指したわけではなく、Fishs Eddyの近くに偶然あったから入っただけ)とてもいいセンスの家具+キッチン用品+小物屋なのかな?なんとなくActus(http://www.actus-interior.com/)を思い出しました。最近全然行ってないけどなー。でもここで買っても持って帰れないだろ、というツッコミがどこからか入ったのであきらめ。眺めるだけ。
Fishs Eddyでお買い物して、そのまま北(確か)上。そしたら管理人さんのお土産用の店としてオススメのBrooklyn Industries(http://www.brooklynindustries.com/)があったので★さんにTシャツなど購入。全体的には普通のストリートカジュアルの店で、Tシャツ以外は別に面白いって感じでもなく(でも全体的に安い気はした)。んで、その近くにはこれまた管理人さんオススメの古本屋Strand Books(www.strandbooks.com) が。いやこれはなんていうか、ニヤニヤしちゃいますね。いいにおいで満たされた店内はもう天井までよくわからん本がたくさん並べてあって、特に写真集とかアート関係の本は個別に見ていったらもう何日でも過ごせるんだろうなーと。この日はまわるところがやたら多かったので結構ちゃんとタイムテーブル組んであって、時間がなかったのが本当に残念。今度きたらじっくり…と思うは思うけど、観光で来てそんなゆったりする瞬間なんてあるんだろうか…いや、あってほしいんだけどね。例えば出張で2週間くらい来る機会があれば、その休日の一日をここに充てたり出来るんでしょうが…はい自分で商売でも立ち上げない限りありえませんね。
昼は本当はTimes SqにあるShakeShack(www.shakeshack.com) に行く予定だったんだけどマディソンスクエアパークにもある(というかそっちが本店)、というのを思い出し、そちらへ。どこかにも書いてあったとおりアメリカにしちゃちんまりな量で、でもおいしかった。やたら並んだんで結局持って帰って食べることになって一番おいしいアツアツ時には食べれなかったんだけどね…ちなみにシャックバーガー(だったかな、普通の)とチーズポテト(フライドポテトにチーズのディップがついてる)を頼んだのでした。むしゃむしゃ。
で、予定より遅れて帰ってきてちょっと休憩して、また南のほうへ。夕方は911メモリアルと題したコンサートでした。StLukesというNY本拠の室内管弦楽団(ちなみにメンバーには日本人が多いらしい)といくつかのダンスカンパニーの合同イベントのような感じで、川辺の公園でのイベント。管理人さん大遅刻で僕たちはほとんど最後の曲だけしか見れなかったんだけど…うーん。悪くないけどどうもこうも、という感じ。曲はブランデンブルクの6番と3番かな。で、それにあわせてダンスの人が踊るという感じだったんだけど、拍子を意識してない踊り(振り付けの問題か踊り手の問題かはわからないけど)やら、完全に踊りの伴奏になっちゃってる演奏とか、結構いろんな意味でぬーーーな気持ちになったのでした。振り付けに関してはフィギュアスケートを見てても同じことを感じることが多いんだけど、なんでなんですかね。コンテンポラリーな演目とか流派でわざと力点を外すならわかるんだけど、衣装も結構音楽を意識したようなトラッドなものだった割に音楽のアクセントを全部無視してて。ブランデンブルクの3番なんてvn3vl3vc3+鍵盤とかで合計10個(だよな)のパートのひたすら追いかけあいで、そういう意味で構造はわかりやすいんだからパートが集まったり散ったりとかってのを踊りで表現したら面白いだろうなあとか自分では思うんだけど。踊り手10人用意してそれぞれ楽器のパートを割り当てて音に対して動きを作っていくだけで音の呼応とかが視覚化されて面白いと思うのです。
とかとか演奏見て色々考えたんだけど、今回考えたのはそれだけじゃなく、ステージとかその裏側の運営のことも。一番気になったのはこのイベント、屋外だったにも関わらず雨対策が一切見られず、これ降ってたらどうしたんだろう、ということ。アメリカ流はノーガードでGoなんすかね。あと演奏がへたくそに聞こえたのは確実にマイクのせい、ってのはあったんだろうなと思いました。屋外だから音飛ばないししょうがない面は当然あるにしても、でも演奏者のためにリハ時間を多分あまり取らなかったんだろうという気がしたのね。ああいう音が反響せず、返ってこない場所で弾いてると、ホールで弾きなれてる人は自分の音聞きながら次の音を出していくのに慣れているせいですごい調子が落ちる、というのは実体験としてあって、それに慣れるための時間をもう少し与えてあげてもよかったと思うのです(といって1時間とかでどうにかなる問題なのかは微妙だけれども)。いや、もしかしたら時間はあったけど自分をならせなかっただけかもしれないけど。
でもそんな文句はいくらでも言えるけど、じゃあお前日本でこれできるの?って言われたら無理なわけで、それはすごいなと思います。低いレベルのものだったらやらないほうがマシ、という考え方を割合取るほうではあるけど、それにしたってこういうものに触れられる空間を無料で提供できるってのはなあ…という。でも(といってまた話題がずれるかもしれないけど)最近それだけじゃなく金の出し手について考えるようになりました。例えばこの時のスポンサーはどこかの財団だったようなんだけど、まあ簡単に言って演奏者にギャラ出てるのかな?という。
よくヨーロッパは芸術に対して理解があるからコンサートの入場料が安い、とか無料イベントがたくさんある、という話をよくきく。僕も以前はそれってすごいなあと漠然と思ってたんだけど、本当にそうなのかな、という話。財団とかが満額ギャラを払ってくれればそりゃ勿論それはとても気持ちのよいことでありがたいことなんだけど、そうするとものすごい額になると思う。いくら税制上の優遇措置とかがあるっていってもその財団とかがそんなに金あるのかね。
要するに、単にあの界隈ではぶらぶらしてる自称演奏家が多すぎて過当競争なので値段が下がりまくった挙句にギャラの水準が恐ろしくおさえられてるからこういうのが無料でも成り立つんじゃないかな、という事です。今回のはそれなりに有名なオケのようなので違うと思うけど、下手したらギャラ出なくたって自分のプレゼンと思えば受ける人が出てきちゃったりするのがそういう世界じゃないですか。そう考えると日本は演奏家が多いといったってそういう仕事をタダで請けるほどではないからまだいろんなところで値段が高止まりしてる、とも考えられるわけで…いや、真相は知らないし、日本だって既に若手の演奏家はよっぽどじゃないと仕事ないしタダでも弾く場所ほしい、ってのはあると思うんで、簡単にこう、といえるような話じゃないんだと思いますけど。
とにもかくにも見学後はなんとなく近いし、ってこともあってWorld Financial CenterというWTCの隣の建物へ。多分新しい建物だと思うんだけど、ちょうどその広場みたいなところがガラス張りでWTCがよく見える(まぁ隣だし)んですな。よく見えました。んでそっからだらだら歩いてヴィレッジヴァンガードへ。雑貨屋じゃなくてジャズクラブね。そしたら既に第一回めのショーには遅い、ということで店の人(多分日本人)に教えてもらったElephant & Castle(http://www.elephantandcastle.com/)というアメリカンダイナーへ。ちょっとフォントが懲りすぎてて店の名前がわかりにくいけど、その名前どおり陶器の象だらけ。オーナーが好きなんだとか。ここで食べたルッコラとエビソテーのサラダは相当高得点でございました。安いし、超おすすめです。店主がすごい優しい感じ(まあ外国では「ゲイっぽい」っていわれるタイプ)の人で、色々説明してもらいながら…で、食べ終わってさあジャズを、となったんだけどその頃にはもう僕は睡魔に翻弄され、というか店の中で既に口あけて寝てたりして、これで薄暗いところいってビールでも飲んだら開始から終わりまでずっと寝っぱなしだろうなというような雰囲気…なので涙を呑んであきらめたのでした。
まあでも最後の夜名残惜しいし別に僕もじっとしてなきゃ大丈夫だから、ということでタイムススクエアまで散歩。歩きながらいろんな話をしたりM&Mのフラグシップ?店(http://i-radio.cocolog-nifty.com/ak/2009/11/nymm-61c4.html)のぞいてあのチョコっていうかなんていうか…な独特なにおいが充満した店内でアイテム数に感激したり(でもその割に無難だよねーあと一歩だよねーと)、そんなことをしながらNY最後の夜は終わっていったのでした。
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