無響室より

2011年9月9日 非日常
無響室より
無響室より
 ユニクロのフラグシップ店が来月OPENとのことで、相当気合を入れていろんなところをジャックしています。部屋にテレビがないのでそちらはわからないけど、とりあえずタクシー&地下鉄駅と社内などの交通広告は死ぬほど打ってて、道でもみかけます。なんか店舗のディスプレイとか見てもちょっとクールな感じでちょっと印象違うけど、まあそんなものかな。

 さて、NY。とりあえず白タクにひっかかりました。前回同様…なぜNYはこんなに。なんつーか印象超悪いっす。ていうか言葉わかるのにひっかかる自分もどうなの、って話なんだけど、やっぱ疲れてるのね。明確に拒否することができなかった。乗ったあと色々抵抗したけど無駄でした。あーあー。

 そんなわけで軽くアメリカの洗礼をうけて現金が減ったところから。別にこのせいじゃないけど、アメリカって町歩くときも電車乗る時も割合警戒気味になるし、怖い感じがやっぱヨーロッパとは感覚違うよね。ちなみに僕だけなのかもしれませんが、ほとんど言葉がわからない上海の方がよほど緊張しません。

 今回の宿は書いてなかったみたいだけど、サブレット。要するに又貸し。日本人が住んでる家をその家主が不在の時に借りちゃうという…多分正確にはなんかしらの法律にひっかかるんだろうなあと思いながらも、安いからということで掲示板で探してちょうどいい期間に一時帰国のため…という人がいたもので。決めたのは場所がよさそうということと、料金が安いこと(一泊$45…今のレートだと3千円台、ちなみにNYの宿は普通に取ると1.5万~)もそうなんだけど、ピアノを置いているって書いてたからなにそれ?と思って公開情報から色々たどってみたら僕が大好きな某歌手とNYで共演してたり日本に帰るとライブやってたりもする人だったようなので、つながっとくのもいいかな、という判断。途中で値段でちょっとトラブったり、ちょっと考えもしたのだけれど総合的なメリットを考えるとね。
 そんなわけで留守宅を占拠するという不思議なシチュエーションは当然ぼくにとっても初めてで、なんか面白いです。いやピアノがかわいいとか壁中に吸音材張ってあって超デッドとか色々あるにもあるんだけど、なんかこう引き払ってあるとはいえ中途半端に生活感があるのがね。ていうか家の中丸見えなわけで、セキュリティ的には結構やばい気がするんだけど…って借りてる身でいうことでもないけどさ。

 今は二日目の朝。時差の関係で相当早く起きてしまったので、時間つぶしがてらこれを書いています。一日目はなんだろう、一番詰まっていたはずがちょっとあららな感じ。

 Fashion’s Night Out。これは時間が悪かった。その後のコンサートに間に合うためにうろうろできたのは6時過ぎまでで、予想通りというかなんというかいくら金曜夜とはいえ、まだ早い時間でした。ただぶらぶらしたMacy’s(デパート)なんかは普通はしないだろうおしゃれしてる人が結構いて、「まだ何も起こっていないのに明らかにいつもと違う雰囲気」がみちみちしていてその異界感?はおもしろく。
 まーその辺しか見てないので何を語れるわけでもないけど、感じたことをさくっと書いとくと、「やっぱVogueの仕掛けだよな」つう感じ。このイベントは自由参加で特に参加に条件もないようだから勝手に名乗ればいいだけ、となると各ブランドごとの施策は相当ばらつきがあって、力を入れまくってる所から単に営業時間を延ばしてみただけだろ、って所まであるわけです。
それ自体はその努力の差によって集客も変わるだろうから全く問題ないんだけど、その力を入れてる中心が(もしかしたら僕の目に留まったのがそういうところばっかりだったからかもしれないけど)結構スノビッシュな…というか要するに日本語で言うところの「ブランド」だなーというのがわかりやすかったなと。小さい店が工夫して面白いことやってるってのは見なくて、誰でも知ってるブランドが金かけてるな(有名人呼んだりシャンパンくばったり)っていうことね。まあそういう所がコアになって周辺にある小さい店がコバンザメできればそれはそれでいいのかもしれないし、いい時間帯には盛り上がったのかもしれないけどね。


FNO(と略すらしい)は東京でもやるようなので、そっちも見てみたいと思います。なんとなく想像がつく気もするけど…。

途中シャンハイタンに寄ったり五番街をうろうろしながら、7時半からのコンサートのためにエイヴリー・フィッシャーホールへ。シャンハイタンはまったく客がおらず、寒い感じ。歩いていたらちょうど前回来た時に歩き回った地帯だという事に気づいてスーパーの場所も思い出して、寄り道買い物、の後ホール。このホールはリンカーンセンターという総合文化施設?のひとつで、他にはMET(メトロポリタンオペラ)の本部とかなんか色々あるらしいです。ちなみにNew York Fashion Weekの本部もここの様子。

 今回聞いたのはWest Side Story。NYPの常任を何年もやったバーンスタインがこの映画のための曲を書いていて、その初演から50年を祝して映画を流しながらBGMを全編生で弾く、という豪華企画なのでした。しかし…。体調が万全から遠くほとんど起きてられなかったことがマイナスではありながら、逆にもし万全だったら多分前半で帰ってたかな…という気もしたような、そんな感じ。
 まず長い。150分くらいあって、間に休憩が挟まって立派に3時間弱。意識がある限りでは削れるシーンがたくさんあるように感じた。あと元々はミュージカルだったものを映画にしてるから当然といえば当然だけどミュージカル的な過剰演出(踊りだしたり歌いだしたり)がわざとらしく牧歌的(?)過ぎてなんか気持ち悪く感じられたり。そして演奏もあまり上手とは…。甘めメロディを弦が奏でる部分なんかでおお!とはそこここでおもったんだけど、ブラスを中心にしたリズミカルな部分なんかで全然ノリが出てない。モロに「クラシカルじゃないフレーズが苦手です」って感じがしてしまって…。その感想はあまりに典型的で実際聞かなくなくても言えるじゃん、って思えてなんか書きづらいんだけど。初演時のNYPはどうだったんだろうなー、と思いました。昔は案外こういう仕事が多くて得意だった、とかもあるかもしれないし。ま、でも値段安いしそんなものかねーって感じではあったけど、日本でやったら確実に2万円コースだろうし、それだけ払ってたら俺発狂間違いなし。とりあえずFNOのほうが気になってたんですねー。あ、この日は特別ゲストとして確か映画の監督と主演?の役者さんが来ていたらしく、大盛り上がり(角度的に誰だったのか見えず。だけど演奏前に紹介されて客席いきなりたくさんの拍手)。あと途中の歌で一緒に歌いだす人がいたり、この映画ってなんかすごい親しまれてるんだなーと思ったことは忘れずに書いておきます。
 
 演奏後「家」までは通りを一回曲がるだけでつくというので途中のマックで晩飯を仕入れながらぶらぶら歩いて帰り、本日終了…と思って〆に明日の合流などの打ち合わせのために管理人さんに電話したら急遽合流することになり、深夜に我が家へ。それなりにひさしぶりじゃあないかしら。なんか相変わらずというか僕たちはなしこむと長くなるなあということでシードルなめながら核軍縮とかパレスチナ問題についてお話しながら、次の日以降の打ち合わせ。結局解散は3時近かった気がします(管理人さんはそこから帰っていったので、寝たのは4時半とか…うえ)。

以前のとっても適当NY紀行
http://42583.diarynote.jp/200907142047195504/
http://42583.diarynote.jp/200907170744479990/

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