世界を変えるデザイン展
2010年5月16日 日常
今日はミッドタウンの「世界を変えるデザイン展(http://exhibition.bop-design.com/)」へ。その大風呂敷というかすごい名前に興味を持ったんだけれど、この展示の内容はBOP(bottom of the pyramid)をマーケットとしてとらえたプロダクトデザイン展、ってのが正確なのかな。生活インフラ…例えば水とか電力とかがどうにも整ってない地域の生活を改善するためのプロダクト紹介なんだけど、実際中味はいまいち。
例えば写真にのってる小学校の時にグラウンドならすのにつかったようなポリタンク。これは転がるから余計な力を使わなくても水が運べるってもので、それ自体の発想はすばらしいと思う。でもその価格、$50だって。説明文に価格を書く事はとてもフェアだと思うんだけど、普及のためには何より彼らの収入で買える程度の価格であることが大切であるはずであるのなら、$50ってどうなの?ちなみにこの展示でターゲットにしているのは確か日収$2の人たち。まぁ村単位なら買えるかもしれないけど、他にもそういう値付けのものが見られたのがアレレでした。「援助」じゃなくちゃんとしたニーズをくみ上げてコストを負担させて商売をするなら、買える値段で売らなきゃ意味ないんじゃ…。
日収2ドルってことは週10ドル、月で40ドル。年収だと480ドル=5万円くらい?そんな中で「高級品」を売るならより切迫感がある課題の解決力を持つ製品か、それを持ってることで投資額以上の富がほぼ約束されてるものじゃないと駄目なんじゃないかな。魚を取るための網、とかならわかるんだけどさ、って事。
今日は会場にそのBOPを専門にしている槌屋さん(http://d.hatena.ne.jp/shinoise/)って人が遊びに来ていた(顔は知らないけれど大学の先生かなんかと一緒にいたようで、その先生がスタッフに紹介してたのが聞こえて)。その人は昨日ワークショップのファシリテータかなんかをやったようだけど、基本的にはこの展示会の運営には関わっていない模様。展示を見るふりしてスタッフと喋ってることを聞いていたのだけれど「どうしてそのプロダクトを選んだかの選択基準が不明確」「使ってる場面の写真がないのでどういうプロダクトなのかわかりにくい」なんて事を言っていていちいちごもっともで面白かった。しかしこの人のブログを読んでいるとファシリテータとして決まったのが前日って…どうなのよ運営。そのくせこの展示の「世界を変えるデザイン」ってこの人の著書のタイトルだし(http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E2%80%95%E2%80%95%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%A4%A2%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A2-%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9/dp/4862760589/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1274015998&sr=1-1)。きっともともと槌屋さんを知っている人は「ああ関わってるんだな」って思うよね展示会の名前聞いたら。事情は知らないけどやり口がせこいよなぁ…。
なんかとっかかりがすごいよく感じただけに残念。
例えば写真にのってる小学校の時にグラウンドならすのにつかったようなポリタンク。これは転がるから余計な力を使わなくても水が運べるってもので、それ自体の発想はすばらしいと思う。でもその価格、$50だって。説明文に価格を書く事はとてもフェアだと思うんだけど、普及のためには何より彼らの収入で買える程度の価格であることが大切であるはずであるのなら、$50ってどうなの?ちなみにこの展示でターゲットにしているのは確か日収$2の人たち。まぁ村単位なら買えるかもしれないけど、他にもそういう値付けのものが見られたのがアレレでした。「援助」じゃなくちゃんとしたニーズをくみ上げてコストを負担させて商売をするなら、買える値段で売らなきゃ意味ないんじゃ…。
日収2ドルってことは週10ドル、月で40ドル。年収だと480ドル=5万円くらい?そんな中で「高級品」を売るならより切迫感がある課題の解決力を持つ製品か、それを持ってることで投資額以上の富がほぼ約束されてるものじゃないと駄目なんじゃないかな。魚を取るための網、とかならわかるんだけどさ、って事。
今日は会場にそのBOPを専門にしている槌屋さん(http://d.hatena.ne.jp/shinoise/)って人が遊びに来ていた(顔は知らないけれど大学の先生かなんかと一緒にいたようで、その先生がスタッフに紹介してたのが聞こえて)。その人は昨日ワークショップのファシリテータかなんかをやったようだけど、基本的にはこの展示会の運営には関わっていない模様。展示を見るふりしてスタッフと喋ってることを聞いていたのだけれど「どうしてそのプロダクトを選んだかの選択基準が不明確」「使ってる場面の写真がないのでどういうプロダクトなのかわかりにくい」なんて事を言っていていちいちごもっともで面白かった。しかしこの人のブログを読んでいるとファシリテータとして決まったのが前日って…どうなのよ運営。そのくせこの展示の「世界を変えるデザイン」ってこの人の著書のタイトルだし(http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E2%80%95%E2%80%95%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%A4%A2%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A2-%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9/dp/4862760589/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1274015998&sr=1-1)。きっともともと槌屋さんを知っている人は「ああ関わってるんだな」って思うよね展示会の名前聞いたら。事情は知らないけどやり口がせこいよなぁ…。
なんかとっかかりがすごいよく感じただけに残念。
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