サンフランシスコ
サンフランシスコ
 さて、SF最後の朝にこれを書き始めます。いまは親戚の家でごろごろ中。まだ7時過ぎで眠い。でもここで寝ちゃうと今夜(?)帰宅したときに寝れないような…ってでも飛行機の中でイヤでも寝ちゃう気もして、どうすりゃいいんでしょうね。まぁ考えるだけ無駄か。

 SFは3年ぶり二度目。今回も前回お世話になった親戚の家に転がり込んで、泊まらせてもらってます。でも今週末引越しって事で手伝わされそうになったり、家に到着した瞬間にダンボール詰めが始まったり、そんな感じ。本当は土曜の夕方まで全部手伝わせる気だったみたいなんだけど思ったより荷物少ないから確かにそんなに人いらないね。。。ってことで勘弁してもらいました。おまけに携帯を支給してもらい、その他もろもろ支給してもらい、相当楽な滞在に。二度目だから街も大体わかるし、アメリカだから英語だし、英語へたくそでも周りにへたくそ多いから気にならないし。
 で、土曜は観光の日、…って言っても別に観光スポットは既に前回ほぼ制覇したので唯一行ってなかったロンバートを目指して、とりあえず出発。朝からもう引越しが始まりそうだったんで逃げ出したわけです。ロンバートはまぁ階段国道みたいなもんで、くねくねした道です(http://www.sftravel.com/lomabardcrookedstreet.html)。特にそれ以外アピールポイントないけど、まぁ見た目面白いよね、ってかんじ。高低差がめちゃくちゃある山のてっぺんにあるから、バスなりケーブルカーなりで普通はいくんだと思う。僕は当然歩き。結構歩くの大丈夫な僕でもつらい坂道でございました。こんなんでも観光名所になれるのか…とある種がっかりしなくもありませんが。

 ここをクリアして、まずは適当に下山…してみたらフィッシャーマンズワーフ。この辺で電波を拾い(有料・5分無料お試しあり)地図を確認しながら海沿いに散歩して、その後南下してチャイナタウン経由、ユニオンスクエアへ。この辺は前回泊まった地域だったんでかなりよく覚えていてなんか楽しい気分。ほら、観光で行ったところにまた行くってことがいままでなかったもんで、なんかすごく新鮮でね。そうそう途中でアメリカ式葬儀パレードっていうのかな?に出くわして、それも面白かった。先頭を7,8人のラッパ隊が演奏しながら歩いて、そのあとに遺影もってオープンカーに乗った遺族と関係者?がのろのろと一般道を行進するという(当然その後ろには自然渋滞)かんじ。でもなんかいいなって思った。金持ちかなんかなんだろうけど、なんか先頭のラッパ隊はどうやら素人のおっさんおばさんみたいでちょっと照れてたし、でもそういうことも含めて自分が死んだら変な「音楽葬」とかよりああやって友人に墓地までつれてってもらうのはもしかしたら意外にうれしいかもしれない。

 で、結婚式やってたワシントンスクエアを越えて週末で95%買出し中国人になってるチャイナタウン(前来たときの記憶だけど、平日は観光客ばっかりだったような)、ストックトンstを南下し、無事ユニオンスクエアへ。でLevisの本店行ったり(ナイスガイが「hey welcome to Levis!」とかって迎えてくれる…多分前はいなかった)、ユニオンスクエアの芝生に寝転んでwifiしたり(無料で提供している会社あり)、ウェストフィールドって新しくできたらしいモール(なんとデパートが中に二つも入ってる)をうろうろして服買ったり、本屋でインドカレーのレシピが安くなってから買ったり…。
 そうそうユニオンスクエア近くのスタバの横のQuikSilverの上にひっそり楽譜屋がありましてね。前来た時は気がつかなかったんだけど、ウェブサイトによると相当古い楽譜屋さんらしく、わくわくでした(Music Center of San Francisco http://music-center-of-san-francisco.ypguides.net/)。置いてある楽譜の種類は決して多くない、というか弦楽器のポピュラーなもの探してる人にとっては相当きつい品揃えだけど(例えばモーツァルトがほとんどなかったような。あと状態が悪く、古本にしか見えない楽譜も相当あるし)、なんか絶版楽譜が山のようにあったりアメリカ人作曲家をはじめ聞いたこともない人のコンチェルトやらソナタやら果てはフィリピンのヴィルトーゾの作曲したフィリピン民謡かなんかをベースにした作品とかもうめちゃくちゃですよ。シチェドリンの譜面見て安心するっていう…。めちゃくちゃ過ぎてスキモノ道化さんには天国でした。まともな譜面がなさすぎる…ここをホームグランドにしたいとは思わないけどなさすがに。歌とピアノは結構そろってそうではあったけれども。
 で、結局ここでは大統領就任式でも演奏した現代最高のアメリカ人演奏家パールマンのイスラエル・コンチェルティーノ(自身のルーツであるユダヤの民謡のうんぬんかんぬん…って読んだことあるんだけど、検索してもなにもでない…youtubeにはいくつかなぜか子供の演奏があがってるけど、どれも演奏ってレベルじゃない親バカホームビデオなのでリンクは貼らない)と知らない人のブラジリアンダンスとかって曲。ブラジリアン~は絶版モノで、そんなにゲンダイっぽくなさそうな譜面だったのでちょっと難しそうだったけど安いし、ってことで。そうそう帰ったらピアノあわせが予定されてるってこともあってね。ネタはたくさん持っておきたい。てか上海行った時の楽譜消化が目的なのにちょっと会わない間に僕はアメリカにもいってしまいましたよ。何してんの俺、ってまぁ「先輩だからそんなに驚きませんけどね」とか言われそうだけど。

 ところで今空港で最後だし…と思って有料のwifiに(無駄に)つないでるんだけど($8弱)、まあそれは全然関係ないとしてさっきからファイナルボーディングコールでなんか東南アジア系っぽい名前やらアフリカ系やらいろんな人が乗ってない便があるらしく、アナウンスやってるひとが読み方に困っていちいち詰まってるのにうけたりして。キムとかなら読めるんだろうけど…

 話を戻す。で、しばらく散歩した後親戚宅に戻る…途中でチャイナタウンじゃない家の近くの中国人街の結構でかいスーパー寄ったりしながらまぁ戻って、飯に。すごい面白い飯屋につれてってもらいましたよ。
 そこはMission Street にある中華料理屋。だけど中華料理じゃなく、カリフォルニアキュイジーヌ。中華だけどカリフォルニア?それはアメリカンチャイニーズってこと?…違うんですよ。本当に面白いと思うんだけど火曜だか木曜と土曜日だけ、居抜きで"Mission Street Food(http://blog.missionstreetfood.com/)"って店になってる。居抜きって表現が正しいかって微妙なんだけど、とにかくそれ以外の日は普通の中華料理屋で、その日だけ、シェフもウェイターも違う。なんかブログ発祥らしいですが。しかもどうやら毎回(なのか定期的なのか)シェフも変わるし、時によってはチャリティでその日の収益の一定率が寄付されて、その団体の人がウェイターをやってたりするらしいです。しかも安いし、うまい。特に豚(多分角煮)をはさんだタコスうまい。豚とアボガドとハラペーニョ意外と相当ベストマッチですわ。店はこのやりかたでもう1年だか続いてるらしい。それもすごい。連れてってくれた親戚いわく、SFのサブカルチャー的な部分からでてきたもので面白いでしょ?って。確かにね。デジタルっぽいインフルエンスと、雑多な食文化と。
 でも実はこれって東京も両方を備えていて、日本でも出来る気がするし、成功する気もする。陳腐化だけが怖いけど、結局おいしいと感じながらも二度いくことが少ないのは新しいものを見つけたいと思うからなわけで、シェフの選別眼をブランド化できれば、月曜はコリアンで火曜はルーマニア、水曜は和食で、とかって展開もできるでしょ。俺ならアクセスいいところだったら相当通うよ。例えば2ヶ月単位くらいで各店には7回ずつチャンスを与えて、すべての曜日に出店できるようにする。で、トップだった店だけ残してほかの6店舗を入れ替えてまた2ヶ月、みたいな。TOKYO一週間みたいな瞬間風速消費されるクソ媒体の露出を避けて、せいぜい有名人のブログに差し込むとか、その程度にする。あくまで安価…例えば夜の客単価で料理で3000円とか?もっと安くてもいいのかな。それくらいに抑えてさ。時々金を出してでも覆面で有名シェフ連れてきたりすればH&M的な展開も可能でしょ。大きくなれれば海外からコンベンションとかで来るシェフを一日だけ連れてきたりさ。
 若いシェフにすれば自分の元手が店を開くほどなくてもチャレンジできるわけだし、挨拶に出てついでにアンケートとるなりなんなりすれば直接客のコンタクトも入手できて、いざ本当に自分の店を開けるときにお知らせしてきてもらえる。ああ選考は来客じゃなく客の投票制にすりゃいいのか。で、メアド登録必須にして多重投票を避けるとともにそのアドレスに自分が選んだシェフの情報を送ればいい。

 あーこのビジネスやりたい。すごくやりたい。すごく儲かることはないと思うけど、現実的に結構いける気がする。でも自分なんもできないから…金稼いだらはじめるかな…ってそんなこと考えてるとそのいつかが永遠に来ないんだけどさ。知ってるけど。でも面白そう。…とか思いつつも反面、これは俺の生涯かけてやるほどのことじゃないよなあ…って思ったりもするわけ。

 食ったあとはBest Buyに。なんかテレビを探してるとかってんでね。やたら天井が高くてびっくりというか半分あきれたけど、特筆すべきことはなかったような?感じ。

 そういえばどうでもいいっちゃいいけどやたらでかいVirgin Mega Storeが潰れてました。MarketとPowellかな?ケーブルカーの始発駅の横のすごくいい立地にあったんだけど。空箱。親戚いわく密林とiTuneのおかげで全米で潰れてるらしい…。でも本屋とCD屋のセレクションって結構地元志向だったりして、観光客的にすごく楽しみなんだけど、やっぱだめなのかな。Search as you like ってなんかすごい傲慢つうか、いやそりゃ客が探せば客がほしいそのものが手に入るんだけどさ、なんかそれ当たり前じゃね?プライドないの?啓蒙してやろうとかおもっちゃったりしないの?みたいな。いやそんなこと考えられてもそれはそれでイタいんだけど。

 今日の写真はそのMission Street Foodの外観と写真だけ見るとアメリカには見えない中華街。

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