ああそうそう(決壊その後)
2008年7月23日 感想文。 もうひとつ。決壊読んで思い出したのはひろゆきの「無敵の人」の話(http://hiro.asks.jp/46756.html)。秋葉原の例の加藤の話を受けて書かれたものです。「刑罰をリスクだと思わない人たち」のことを指しているそうなんですが、これって結構深いよなとか思ったりして(みんなが言うように「裁判まけまくってるお前が言うな」って話はあるけど)。
刑罰の歴史や考え方っていうのにも僕は詳しくないのだけれど、多分「割りにあわない」と考えさせて犯罪の実行をためらわせる効果と犯罪を実際に犯した人を社会に適応できるように矯正する効果の二つが主に期待されているんだと思う。少年犯罪なんかは完全に後者だし(厳罰化するなら前者に比重が移ることになるかと)、精神障害があると医療刑務所、ってのも後者の極端な例。
で、実際には普通の刑務所では「矯正」はまったく行われていないというのはいろいろ書かれたりしている(興味があれば山本譲司の「累犯障害者」なんかを読むといいと思う。本筋ではないけどこの話も取り上げられていて、いろいろ勉強になります)。そして、失うものがないし刑務所を怖がらない「無敵の人」はこの考え方で犯罪を思いとどまることがない。
じゃ、どうすりゃいいのさ、って思うけど。そもそも今日も八王子であったみたいだけど、こういう事件の加害者って本当に刑務所がどうのとかって考えてるの?っていうのはある。
僕も前この日記のどこかに書いたかもしれないけど、人を殺したことも殺された現場も見たことがない僕は「真実人を殺したら何が起こるか」なんて知らない。刑罰のことは本を読めば書いてあるけど、肉に刺さった包丁の感触は果たして本当に気持ち悪いのか、とか本当に罪悪感感じるのかとか、色々あるじゃないですか。
でもそれを知らないのであれば、自分の想像力を止めてしまえば人を殺すって別に作業として難しいことじゃない。台所にある包丁もって外に出て一人で歩いてる女の子を刺すなんて、ぜんぜん難しくない。でもそれをやらないのはその後何が起こるかを想像できるわけだし、刑務所行くのイヤだし、そもそも殺したら自分にどれだけのマイナスがあるかははっきりわかってるのに何の得があるのかまったくわからないからのはず。
であれば逆に、想像力を止めてしまえば簡単。人を刺したその後に何が起こるか、別に何も考えなければ。そして異常でない状況(つまり戦場とかではなく日常で)で人を殺したまとも?な人はみんな刑務所にいて、実際人を殺したら何が起こるかなんてわからない。もしかしたら解脱したり何かの悟りを…までいかなくても「変われるかも」なんて考える人間がいたとしてもその筋道自体はおかしいとはいえない。
話を戻して、じゃどうすればいいのか。「他人の痛みを知りましょう」っていうともうどうしようもないセンセイのスローガンって感じだけど、他人までいかなくても「結局自分が損するよ」っていうその程度の想像はできるようにしてあげないといけないんでしょうね、ってなんかやっぱ玉虫っぽい結論だなぁ…。
そう、逆に今殺人を煽りたいなら前段で書いたような「殺して得すること」をうそでもいいからある程度の説得力を込めてバラまけばいいと思うよ。どうせ嘘だってわかった人間は塀の中にいるんだし、「それに人生かけてみっか」って馬鹿がうじょうじょ出てくるだろうから。
そうそ、漫画好きからすると決壊の悪魔の囁きって闇のイージスのバタフライの「不完全な世界をかみ殺せ」にすっげえ似てるよねっという所も言っておきたいのです。
今地震の話をNHKで見てるんだけどキャスターが「私は発生時に自宅にいたんですが…」ってあんたまだ発生から15分経ってないんだけど!すげえ職住隣接!
刑罰の歴史や考え方っていうのにも僕は詳しくないのだけれど、多分「割りにあわない」と考えさせて犯罪の実行をためらわせる効果と犯罪を実際に犯した人を社会に適応できるように矯正する効果の二つが主に期待されているんだと思う。少年犯罪なんかは完全に後者だし(厳罰化するなら前者に比重が移ることになるかと)、精神障害があると医療刑務所、ってのも後者の極端な例。
で、実際には普通の刑務所では「矯正」はまったく行われていないというのはいろいろ書かれたりしている(興味があれば山本譲司の「累犯障害者」なんかを読むといいと思う。本筋ではないけどこの話も取り上げられていて、いろいろ勉強になります)。そして、失うものがないし刑務所を怖がらない「無敵の人」はこの考え方で犯罪を思いとどまることがない。
じゃ、どうすりゃいいのさ、って思うけど。そもそも今日も八王子であったみたいだけど、こういう事件の加害者って本当に刑務所がどうのとかって考えてるの?っていうのはある。
僕も前この日記のどこかに書いたかもしれないけど、人を殺したことも殺された現場も見たことがない僕は「真実人を殺したら何が起こるか」なんて知らない。刑罰のことは本を読めば書いてあるけど、肉に刺さった包丁の感触は果たして本当に気持ち悪いのか、とか本当に罪悪感感じるのかとか、色々あるじゃないですか。
でもそれを知らないのであれば、自分の想像力を止めてしまえば人を殺すって別に作業として難しいことじゃない。台所にある包丁もって外に出て一人で歩いてる女の子を刺すなんて、ぜんぜん難しくない。でもそれをやらないのはその後何が起こるかを想像できるわけだし、刑務所行くのイヤだし、そもそも殺したら自分にどれだけのマイナスがあるかははっきりわかってるのに何の得があるのかまったくわからないからのはず。
であれば逆に、想像力を止めてしまえば簡単。人を刺したその後に何が起こるか、別に何も考えなければ。そして異常でない状況(つまり戦場とかではなく日常で)で人を殺したまとも?な人はみんな刑務所にいて、実際人を殺したら何が起こるかなんてわからない。もしかしたら解脱したり何かの悟りを…までいかなくても「変われるかも」なんて考える人間がいたとしてもその筋道自体はおかしいとはいえない。
話を戻して、じゃどうすればいいのか。「他人の痛みを知りましょう」っていうともうどうしようもないセンセイのスローガンって感じだけど、他人までいかなくても「結局自分が損するよ」っていうその程度の想像はできるようにしてあげないといけないんでしょうね、ってなんかやっぱ玉虫っぽい結論だなぁ…。
そう、逆に今殺人を煽りたいなら前段で書いたような「殺して得すること」をうそでもいいからある程度の説得力を込めてバラまけばいいと思うよ。どうせ嘘だってわかった人間は塀の中にいるんだし、「それに人生かけてみっか」って馬鹿がうじょうじょ出てくるだろうから。
そうそ、漫画好きからすると決壊の悪魔の囁きって闇のイージスのバタフライの「不完全な世界をかみ殺せ」にすっげえ似てるよねっという所も言っておきたいのです。
今地震の話をNHKで見てるんだけどキャスターが「私は発生時に自宅にいたんですが…」ってあんたまだ発生から15分経ってないんだけど!すげえ職住隣接!
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