行ってきました三田へ。アーベーツェー会館。大統領選についてのレクチャーを大使館後援でやってくれるという企画。モデレーターのお兄さんは結構いかつい系でなかなかクールでした。講師のスチュアート某はうーん、あんまりかな。勿論企画としては無理があるというか1時間半で選挙制度から何から全て説明するのにはやっぱり無理があるよね。それを押して楽しくするまでの力はなかったのかもしれない。つまらなかった、って意味じゃないんだけどある程度大統領選に関心がある人間に話すようなことじゃないであろう基本的な事に短い時間を取られちゃった、そんな感じ。

 内容としては第1回のTV討論で一般人からの最初の質問が「ケリーは本当に一貫性がないか」みたいな感じでそんな質問が最初に選ばれたという事自体にブッシュ側の単純な「ケリーは一貫性に欠ける」というネガティブキャンペーンが功を奏した事が現れている、という話。そしてその最初の質問においてケリーは「自分はそうではない」という否定しかできなかった、という事がケリーにとってはマイナスになったということ(補足としてモデレーターから「あのキャンペーンは成功しすぎた感がある、つまり国民はケリーはflip-flapであるという先入観を持ってTV討論を見たが実際はそうではなかった。そしてそれがケリーに対する支持が伸びたという結果に繋がった」という言葉があった。つまりやりすぎたネガティブキャンペーンには反動がくる、って話)。
 これに対して成功例としてブッシュがどうやって第2回(確か)での記者からの「イラク戦争での死傷者は増え続けているがあの戦争は正しかったのか」という明らかに彼にとって不利な質問においてスピンしたか、という話が語られた。確か自分が出会った戦死者の家族の話を引き合いに出して戦死者は尊いとかそんな話を延々していた。

 質疑応答でちょっと印象に残ったのは「ブッシュの主張は概して感情的だと言われるが従来のアメリカの政治家は『タフ』であることが求められ、感情を見せるのは『タフ』ではないとされていた。それについてどう思うか」みたいな質問。回答は当り障りのないものだったが確かにその質問は意外、というか考え付かなかった。回答が全然参考にならなかったのでこれは疑問のまま。まぁ恐怖する事や激高する事は別にいいのかもしれない。
 確か昔の大統領候補の話だよね。誰だか忘れたけど相手候補にスキャンダルをでっち上げられて悔しさのあまり会見で男泣きしちゃってそのお陰で負けたってのがこの話の典型例としてよく語られる。

 そうそう、今年一月に書いた論文は「アメリカの政治に対する宗教右翼のかかわり」みたいな感じで結構世論を先取りしていたわけですよ。思い返せば。自分でもびっくり。あの頃はネオコンが流行だったのにね。

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