LOVERS見た

2004年9月19日 感想文。
 変だこの映画。T1曰く「いいじゃんチャンツィイー可愛かったし」そりゃそうなんだけどね。滅多に美人という評価を下さない僕も垂涎でしたから。だらだら。

 しかしなんだねこの馬鹿っぷり。なんてーかVersusに通じる「登場人物は真面目にやってるつもりなのに客には笑える」感覚が全編にあります。予定調和みたいなものの過剰さかなぁ原因は。竹林で追い込まれて竹槍投げ込まれるシーンとか(至近距離から数え切れない程打ち込まれてるのに"偶然"一本も当たらず、しかしその竹で身動きが取れなくなる)。その後追っ手がみんなで竹を砥いでるのにも笑えましたな。むしろその前の一斉に竹に登ってるシーンから笑いっぱなしとの噂もありますが。なんで朝廷軍がそんなに木登り上手いかね。予告で見た時は飛刀門の兵隊かと思ったよ。
 あーでもVERSUSはかなり狙ってやってるのがわかるから良いのよ。でもこの作品は違うでしょ…。

 あと男が醜いね、ケダモノ。金城もアンディラウもすぐ押し倒しちゃう。アンディなんか途中で拒まれたからって殺しちゃうし(いやでもあそこまで言いなりになっておいて脱がそうとすると拒否するのもどうかと思うね。生殺し。)。新頭目は一瞬顔隠して出てくるだけで結局誰だかわかんないし(死んじゃったアニタムイの役だったから代役立てなかった為に出番が消えたという好意的な解釈も出来るけど)。

 しかもラストはいったいなんですかー!ラウちゃんが結局投げようとしてフリだけで投げなかったのは飛刀が勿体無かったからでしょ?投げるふりすれば自分の手を汚さずに殺せると思って(多分あのまま斬りあったら負けてたし)。それを何故か金城は「僕から歩み寄って先に殺される」とか何とか言っちゃってさー。そんな事してないでさっさとラウちゃん叩き殺せっつーの!

 良かった点。
・ツィイーの舞い
  流石に本職。
  セットもかなり凝ってたしこの辺が多分一番劇中でよかった。っていうかホントこの人がいなかったらこの映画救い様なし。

・アクション
  みんなスタントなしでよく動くねぇ。

 なんかこう全編に矛盾が満ちてました。一個一個は細かいけど作る側が細かい事考えてない事がよくわかる嫌な矛盾。
 ほら、例えば漫画とか書いたとして背景も書かなきゃいけないわけじゃないですか。だから当然読む方が意識しない所まで書く方は考えて書く。飯を食ってるなら茶碗の柄まで。でもそういう所を全部削っちゃったのがこの映画、なのかなぁ?読み手が見る部分はとことん派手だけどそれ以外は手抜き、みたいな。ありえないご都合主義、って意味では漫画的とも言えなくもないんだけれど。

 そうそう重要な点。

主題歌はどう考えてもゴッドファーザーのテーマのパクリ

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